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zoom RSS いつか天魔の黒ウサギ 10話『神隠しの同級生』

<<   作成日時 : 2011/09/11 20:55   >>

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夜。
大兎は自室のベッドで横になって考える。自分のことを好きだと言ってくれた遥のことを。

「はっきりさせなきゃダメだよなぁ」

それで遥を傷つけることになっても、答えを出さぬよりは随分とマシだろう。大兎はずっとヒメアの傍にいると、もう誓ったのだから。

携帯が鳴る。
着信元は時雨家。つまりは遥かと思ってそれに出たのだが、相手は遥ママだった。

彼女は遥が今大兎と一緒にいるかを訊いてくる。つまりはこんな遅くになって、遥は時雨家に帰っていないとのことだった。
時雨家はお隣さんで、家族ぐるみとしての仲の良さもある。だから遥ママは娘が大兎となら何があってもいいと思っていた。だから…何があっても怒らないからと、僅かな可能性にすがる。
しかし、大兎にとっては何が何だかわからぬ状況で……。遥はこんな遅くになっても帰って来ず、携帯に電話しても繋がらないのだという。

日中。
遥を乗せた数冴の車が、二人組の男に襲われていた。そして遥はその二人に連れ去られることになっていたのだった。



「どういうことだよ!」

生徒会室にて、大兎は月光に事情を問い詰める。
軍の人間がついていてこのザマなのだから、そりゃあ怒れるところかもしれないが、だからこそ我慢をせねばということも感じられる。

月光的には、軍の無能っぷりは今に始まったことではないとのことで、いたって冷静。その無能な者たちからの報告書を、碧水が読み上げる。
数冴の運転する車を襲撃したのは男の二人組。魔術の攻撃を仕掛けてきたという。どの組織に属した者か、時雨遥を誘拐した目的、そのどちらもが不明であるという。
事の重大さをわかっていない美雷はいつも通りのテンションだが、大兎は悔しさを噛みしめ、また月光とヒメアも深刻な面持ちである。

「俺のせいだ」

大兎は遥がさらわれたことに関し、自分のせいだと言う。

「てめぇだろエデルカー!」

大兎は生徒会室の壁を殴る。そこから飛んで行った先にいた、エデルカへの怒りを込めて。
大兎が望んだ代償として失った結果がこれなのだろう。そう考える大兎は何度も壁を殴る。それにより彼の拳は当然傷つく。むしろ得られた結果はそれだけと言っていいだろう。
自分を痛めつけたって何も解決しない。それに気付いた大兎だが、それはつまりこんなことになっても自分には何もする力がないということである。

己の無力さに気付いた大兎は、月光の前で膝をつく。

「頼む。力を貸してくれ。悔しいけど、俺に遥を探しだす力はない」

そんな大兎を、ヒメアは悲しげな瞳で見つめる。あの海でのことを思い出して……

「力を貸してくれ。頼む! この通りだ!」

大兎は土下座し、月光に頭を下げる。

「貴様の土下座などなんの価値もない」
そんなこと言わんといて……(´・ω・`)

「そんなことされなくとも、時雨遥は見つけ出してやる」
月光……(*´・ω・`*)

「この学校の生徒はみんな俺の奴隷だからな。勝手に手を出したらただではすまさん」
カッコいいけどまわりくどい。素直じゃないんだから、もう(´・ω・`)

美雷や碧水もそれに賛同する側。大兎は協力的な彼らに感動する。
そこへ、黒守と数冴がやってくる。

「あいにく、一般生徒の送迎すら満足にできん無能と口をきく時間などないのだがな」
無の…数冴は表情を曇らせる。

「相変わらず口だけは一人前ですね」
と、黒守。

そんなところで校内放送。
校舎の地下から不発弾が発見されたとのことで、その処理が終わるまで臨時休校というお知らせ。生徒は速やかに帰宅するように言われる。

「ありもしない不発弾をでっちあげ部隊を投入して学校を制圧。どういうことか説明してもらおうか」
「単刀直入に言います。時雨遥のことは諦めてください」

それが軍の政治的判断。彼らは今回の事件と関連して教会がなんらかの動きを見せているという情報を得たのだという。
教会はヒメアを酷い目にあわせた者たち。再びその名を聞くことになり、ヒメアは怒りを噛みしめる。

ここで碧水は質問。ここまでわかっていてどうして交渉しようとしないのかを訊く。
軍と教会は犬猿の仲であることを考えれば、そう簡単にいかないのは仕方がない。しかし、だからといって大兎たちが動くのが一番困るのだと黒守は言う。教会の目には、大兎たちは軍の関係者に映っているため、へたに動けば戦争になるのだと。

「要するに、ガキの出る幕じゃないってことです」

だからといって納得のできない大兎は黒守に殴りかかろうとする。が、それが通用するわけないことは既にわかりきっていること。
追撃、さらに月光の攻撃もあっさりとかわされてしまう。

「紅くんの戦いは基本カウンター狙い。ちょっと隙を見せれば、餌を見つけたネズミみたいに飛び込んでくる」

直後、黒守は大兎と月光を同時に蹴り飛ばす。
これで大兎だけは死に、そして復活する。

「よくも大兎を!」

ヒメアは魔法を使おうとするも、それをあっさりと解かれてしまう。
魔法の使えぬ彼女は無視し、黒守は月光におしおきタイム。
しかし、今度は美雷がゲッコーをいじめるなと訴える。

「先生は悲しいです。揃いも揃って、合宿の成果がまったく表れていない。本当に期待外れですよ。戦いにおいて、判断ミスがいかに命取りとなるか」

皆が黒守に殺気を向けているところ。碧水は一人、白い布を振って提案を言う。

「私たち、降参することにしましたー」

命あっての物種。
賢明なその判断が実り、月光たちはとりあえず助かることに。

「ごめんね。余計なことしちゃったかな?」
碧水は月光に対してそう言うものの、

「言う相手を間違っているぞ」
と、月光。

「ここで俺を殺さなかったことを、いずれ後悔するだろうからな」
口だけは譲らぬ月光(´・ω・`)



遥は目覚める。

「ようやくお目覚めかよ」

目の前には見知らぬ男が。
拘束されている自分の状況も含め、遥は怯える……



夜。
ヒメアはいつものように屋上に腰掛ける。

「大兎は、やっぱりあの子のことが……」

そんなことを考えていたところで、彼女の目の前の空間が歪む。
そしてそこから一人の男が映像として現れる。

「はじめまして、≪最古の魔術師≫サイトヒメアさん。僕はセルジュ・エントリオ。スペルブレイカーを生業とする者です」

あらゆる封印や魔術を解体するという彼がヒメアの前に現れたのは何故か。

「実は折り入って、あなたにご相談がありまして」

そう言い見せる映像の先に、囚われの遥がいた。
つまり彼らの側から取引にやってきたということだった。

「あなたの身柄と引き換えに、時雨遥をお返しします」

教会の狙いは最初からヒメアだったというわけか。
彼らへの依頼は、サイトヒメアの拘束と封印。遥はその餌でしかなかったのだが、あいにくヒメアにとって遥に人質の価値なんかは……

「あなたにとってはね」

セルジュは続ける。

「しかし、時雨遥が抜け殻になるまで汚され、壊されたと知れば、鉄大兎はどうなるでしょう?」

ヒメアにとって望ましくない未来が待っているだろう。
愛する人のために何をすべきかを考えれば、ヒメアがどうすべきかの答えは自ずと出てくる。

交渉成立ということでセルジュは去り、ヒメアは立ち上がる。

「本気で行くつもり?」

背後には気付けば碧水がいた。

「本当にそれでいいの? もう鉄くんと会えなくなるってことなんでしょ?」

そうだが、好きな人の為に自ら犠牲になるのも一つの愛の形と言えよう。
ちょっと古風な考えだが、人間よりも余程長く生きているヒメアには問題ないか。

「変わった人間ね、あなた」
よく言われます(´・ω・`)
……ごめんなさい、嘘です(´・ω・`)

「で。決意はやっぱ変わらない?」
「大兎は本来、そちら側にいるべき人間。これ以上迷惑はかけられない。それに、たくさん貰ったから」
思い出を、ね。
だからもう充分だと、ヒメアは言う。

碧水はヒメアと大兎がいちゃいちゃしてるのを見ているのが楽しかったため、この結果を残念と言う。
ヒメアも楽しかった。それが救いのところか。
間もなく、ヒメアはさよならを言い去っていく……


どうすれば遥を救えるか。どうして一人では何もできないのか。
焦りを見せていた大兎のもとに、ヒメアがやってくる。
静止-アルト-の魔法をかけたヒメアは、大兎をベッドに寝かせる。

「来ちゃった」
やん(*´・ω・`*)

初めての大兎の部屋。
大兎の寝顔を見て、ヒメアはこれまでのことを思い出す。
そして、別れのキス。
画像

『大好き』



大兎が目覚めると間もなくお客さんがやってくる。

「どうもー」
碧水か……(´・ω・`)



公園。
そこから、ヒメアはあの二人組の男のもとへと向かう。

「さあ来てあげたわよ。さっさと彼女を解放しなさい」

しかし、彼らは遥をあっさりと解放したりはしない。
そしてここは彼らのテリトリー。たちまちヒメアに魔術がかかり……



大兎は碧水から話を聞かされる。
ヒメアが遥の身代わりになろうとしていることを知った彼だが、どうしてヒメアは何も言わなかったのかと本気で疑問に思っているようだった。
そんなニブちんには鼻ピンよ、えいっ(´・ω・`)

「ヒメちゃんはさ、何万年生きようと、すごい力を持ってようと、あなたの前ではただの恋する女の子なんだよ」
うむ(´・ω・`)
では大兎はどうすべきか。考えるまでもない、それは単純なことだ。

「ヒメアを連れ戻す」
うむ(´・ω・`)

「遥も奪い返す」
うむ(´・ω・`)

それができるかどうかは今後の彼次第だ。
大兎がいい顔になったところで、月光から電話がかかってくる。

「生徒会室を取り戻すぞ」

不死身の大兎なら弾よけくらいにはなるだろうから。
月光も決意し、家を出る。もちろん美雷も一緒に、ね。


まずは美雷のビリビリで、学校を占拠している部隊に先制攻撃。
やりすぎのように見えるが無問題。相手は黒守の式神なのだから。

彼らが来ることはもちろん黒守も想定済み。
体制に反抗してこそ若人と言えるのだから。

碧水は月光にもヒメアのことを話す。
彼女と話していたのはセルジュなんとか。それだけでセルジュ・エントリオだとわかるくらいには、スペルブレイカーの彼は名が通っているらしい。で、彼と一緒にいるのは弟のハスガ・エントリオだと。
さすがの月光。エントリオ兄弟のいる場所なら見当がつくとのことで、頼りになるところだ。

防衛ラインが手薄なところを狙い、大兎らはどんどん進んでいく。
優秀な偵察の出来も含め、なかなかいいチームだと言える展開。黒守は最終防衛ラインとして立ちはだかろうと動き出すが、その前に月光らが生徒会室へとやってくる。

「そこは俺が座るべき席だ。年寄りは縁側で茶でも飲んでろ」
番茶に梅干しはいかがかえ(´・ω・`)

「失礼ですよ。数冴さんはまだ年寄りというほどでは」
「私ですか!?」
あなたです(´・ω・`)

「……すみません」
いえいえ(´・ω・`)

舐めた態度をとる黒守だが、それも今のうち。月光はエントリオ兄弟へのゲートを開き、大兎をそこへ行かせる。
もちろん黒守は簡単にそれを許さなかったろうが、月光は自分で限界を作らずに黒守へと攻撃を仕掛け、大兎をヒメアのもとへと行かせる。

「誰かの為に自ら駒になることを覚えましたか。ようやく赤点クリアですね」

月光&美雷が黒守と対峙する。

「さあ。ここからは楽しい補習の時間です」

天才月光はそれに合格することはできるか。
そして、ヒメアと遥のもとに駆けつける大兎の運命やいかに……
っていうまとめはどうよ(´・ω・`)

しかしそう簡単には終わらせてくれないのがエントリオ兄弟。彼奴らめ……(´・ω・`)

エントリオ兄弟はご依頼通りにサイトヒメアを拘束したことを雇い主に知らせる。
その者は、エントリオ兄弟の人間の人質をとるという手口に関して、下賤なハーフブリードらしいやり口だとバカにする。ハスガはそれに反論しようとするも、セルジュはそれを静かに止め、笑顔で雇い主に答える。
ハスガを掴んだその手からはだいぶ怒りが感じられるものの、なんとか我慢しているようだ。それを知ってしまったら、ハスガも我慢するしかなくなるだろう。


遥は目覚める。

「何も知らないもう一人の私は、随分怖がってたでしょ? 暴れたりしなかったかな?」
随分と抵抗していました。ね、ハスガ(´・ω・`)

「ったく、ヤな役押しつけやがって。女が泣くとかそういうの、マジ勘弁してほしいんだけど」
もはははは(´・ω・`)
でも清い心のセルジュじゃ悪役は務まらないよ。実は腹黒だけどね(´・ω・`)

それはそれとして、本題へ。

「あなたの依頼は、監視者であるその人格を封印すること。それで間違いない?」
うむ(´・ω・`)
ボクの人格を一つにしてくりゃれ(´・ω・`)

……じゃなく、遥の人格を一つにすることが、遥自身による彼らへの依頼。
それはつまり、天魔によって作られ鉄大兎を監視してきた遥という人格を解体し消滅させることである。
今の遥自身の人格がなくなるということなのだが、それを覚悟の上。報酬は頭に詰まった天魔の情報を与えることで、それは彼女にとって安いものであると同時に、エントリオ兄弟にとっては充分なもの。
そんな依頼を彼女はエントリオ兄弟に実行させようとしていた。
その前に、遥はエントリオ兄弟に約束させる。

「私が消滅して、サイトヒメアを封印したら、この子を…時雨遥を鉄大兎のもとに返すって」

それにエントリオ兄弟の二人は頷く。
勇気を出して告白したもう一人の自分のために、天魔からの任務を帯びた遥はその身を滅ぼさんとする……


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