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zoom RSS いつか天魔の黒ウサギ 09話『波打ちぎわの黒ウサギ』

<<   作成日時 : 2011/09/03 11:42   >>

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とある二人の男が結界を破ろうと力を使っていた。
しかし、彼らの力をもってしてもそれはどうにもならない。

そんな結界内部。

「どういうことだ。何故部外者をここに連れてきた!?」

月光は数冴に文句を言う。しかし、それは黒守がお願いしたことだから彼女に非はない。
理由はカレーにうんざりなためで、料理上手な遥に美味しい食事を作ってもらおうとのことだった。碧水だってせっかく頑張ってくれていたのに。
というのはともかくとして、遥がここに連れてこられることはやはり問題で……

「もしかして私、迷惑?」
遥は心を痛める。

「大兎たちのお手伝いができるならって思ったけど、帰った方がいいかな?」

わざわざ来てもらった彼女に悪い思いをさせるのは心苦しい。
そもそも何故遥でなければいけなかったのか、もしも何かあったことを考えて大兎は心配をする。

「その時は、あなたが守ってあげればいいだけのことでしょ?」

黒守自身は遥がご飯を作ってもらうだけの要員で他意はないと言うものの、なんとなく彼の狙いが見えてきた気がする。
実際、面白そうだと黒守は言う。

「切ない三角関係から勃発する波乱の展開。夏休みのイベントにはつきものです。いいですよねぇ、青春って」
うん(´・ω・`)
でもその程度で彼女を巻き込んだのであれば、それはやはり間違ってると言える。
月光も黒守の胸倉を掴んで今にも殴らんとする態度を見せるが、

「おっと。この程度のことでキレているようでは、リーダーは務まりませんよぉ」

でも前よりはだいぶマシになったろう。
月光は感情をコントロールして我慢する。

「でもまぁ……ホントにまったくの部外者ってわけでもないんですよね。彼女」
ふむ……(´・ω・`)

黒守が去って間もなく、

「「だーれだ!」」

べっちょべちょの海草でそれをおこなってきたのは、美雷と碧水。
また碧水はいらんことを美雷に教えたよう。

「ほれほれ月光くん。ここはちゃーんと、やったなーこいつーって、応えてあげないと」

月光は凶剣を取り出す。そして言われた通りに。

「やったなこいつー! 待てー! そこに直れ、叩き斬ってやるクズどもが!」
何やってんだか(´・ω・`)


遥は早速食材を準備し、料理にとりかかろうとする。
悪いね、料理なんかさせちゃって(´・ω・`)

「そのために来たんだもん。大兎たちのためになるんだったら、私頑張っちゃうよ」

それならばと大兎は料理を手伝おうとする。
とことで、タマネギの皮を剥くことになった大兎だが、その間ヒメアは退屈そうにトマトをいじいじ。

「お。スゲーじゃん!」
「このくらい、普通だよ」
そのくらいのことを普通と呼べるだけ自然に料理できる子って素敵だよね(*´・ω・`*)

気付けばヒメアはいなくなっていて……
間もなく、料理を手伝っていた数冴のもとから激しい火が。こういうのが初めてだと言う彼女だが……そういうことは初めに言いなさいな(´・ω・`)



ヒメアは一人で岩場にやってきていた。

「大兎のバカ……」
ヒメア……(´・ω・`)

「あれ? ヒメアさん一人?」

碧水がやってくる。
そして、ヒメアに棒付きキャンディを差し出す。

「いらない」

ならばと碧水はそれをパクリ。
彼女は常に自分のペースを崩さない。海を存分にエンジョイしていた。
一方ヒメアは、

「…海は嫌い」

それは昔を思い出すから。孤独に歩いていたかつての記憶を。

「鉄くんもひどいねー。こーんな可愛い子を独りぼっちにさせとくなんてさー」
「大兎のことを悪く言わないで」
ごめんちゃい(´・ω・`)


数冴の方はなんとか消火完了。
危険であったものの、消火した今ならば存分に笑える。なんだかとっても滑稽な光景だもの。


「大兎は、本当はあっち側にいるべき人間なんだもの。私が巻き込まなかったら、今も大兎は……」

だからヒメアは遥に遠慮している。
ヒメアはらしさを出していつもみたいに大兎にくっつくべきなのだが、後ろめたさが彼女をそうさせない。
でもなんかそれもとっても愛らしい。
画像

「なーんだ。ヒメちゃんってば可愛いとこあんじゃなーい」
かわいいね(*´・ω・`*)

そんなヒメアのために、碧水は一肌脱ぐことに。



「肝試し?」

碧水はちょっと早めの夕食の席で、夏定番のそれを提案する。
夜のレクリエーションとして実に面白そうなアイディアであるが、

「却下だ。俺たちは小学生か。まったくこれだからクズは」
「いいですね。やりましょう」
イェイ(´・ω・`)v

美雷は肝試しを知らないため、いつものように碧水が教えてやる。

「肝試しってのはね、おばけが出てくる場所を巡って、大騒ぎする遊びだよ」
大騒ぎしたっけ……?(´・ω・`)

「お、おばけ!? あたしおばけ嫌い!」
でも楽しいのじゃ(´・ω・`)
もちろん素敵な皆とやってこそではあるが。

「奴隷どもは黙れ! 俺は絶対に」
「では決定ですね」
「なっ!?」
天才……(´・ω・`)



夕食後、お片づけ。
大兎は遥とともにそれを手伝いながら話をする。
これからやろうとしている肝試しは、昔二人が林間学校でやって以来のもの。その時のことを思い出す。

「なんか女子が泣きだして、大騒ぎになったな」
「そうそう。でも私は泣かなかったよ?」
「そうだっけ?」
「へ、そうですよぉ。そんなに泣き虫じゃないもん私」

そんな話をしながら、大兎はヒメアのことを見ていた。それに遥は気付いてしまい、やっぱり落ち込んでしまう。

ヒメアは碧水と話をしていた。
碧水がペア分けに際して細工しておくことを約束し、肝試し定番のキャー抱きつきを教え込む。

「おばけなんて怖くないけど」
「そこを敢えて怖がってるフリすんの。ヒメちゃんの演技力の見せ所だよ」

勢いそのままにキスをすることもアリ。それこそが甘酸っぱい青春の1ページと言えよう。

「でも、青春にはピリッとしたスパイスも必要ですよね」

黒守は何か企んでいるようで、数冴はそんな彼を若干引き気味の視線で見守る。



夜。

「ヒメア」
大兎がやってくる。

「ごめんな昼間、全然相手できなくて」
「あぁいいよ。私は全然平気だから」
意地張っちゃってまぁ(´・ω・`)

大兎はヒメアが碧水と仲良くなっていたところを見ており、何を話していたのか訊いてみる。
しかしそれは企みであるので、ヒメアからは話せない。とことで会話は続かず、なんだか微妙な…けどドキドキしちゃうような雰囲気に。

碧水は薬を飲む。
そんなところで肝試しが始まると知らされ、そちらへと向かう。


「みなさーん。くじは引きましたねー? 誰と一緒になるかお楽しみー。では、開けてください」

結果はわかっている。けど、ヒメアはドキドキしてくじ番号を言う。

「い、一番…」
「三番誰ー?」

そう訊いてきたのは大兎だった。
あれ……?(´・ω・`)

「三番なら僕ですね。よろしくお願いしますよ、鉄くん」
ふむ……(´・ω・`)

「そう簡単にうまくはいきませんよ。障害は青春のスパイスですからね」
大人げないッス(´・ω・`)

ともかく、ペア分けは完了した。
月光&美雷ペア。
ヒメア&碧水ペア。
遥&数冴ペア。
大兎&黒守ペア。

男女ペアになってるのが月光&美雷だけという(´・ω・`)

「始めるぞ。こんなくだらない遊びはさっさと終わらせるに限る」

とことで、楽しい楽しい肝試し大会のスタート。


月光(月の光のことね)がギリギリ届くくらいの不気味な林道を、月光&美雷ペアが歩いて行く。

「おばけいるのかな? ホントにいるのかな?」
おばけを怖がる悪魔さん(´・ω・`)
そんな美雷はちょっとした物音だけで怯え、慌てふためいた挙句木に激突し転倒。情けない姿だ(´・ω・`)


遥&数冴ペア。

「こ、こんなの全然怖くないですし。ただ、真っ暗な林を歩いているだけで……」
「ええ。ホントに全然、怖がる理由なんて何も……」

暗いだけで怖いです。さらにその闇の中で何かが蠢けば一層怖いです……((((´;ω;`))))
悲鳴をあげる二人だが、それだけ盛り上がれているということで良いのではないだろうか。


ヒメア&碧水ペア。
遥らの盛り上がっている声を聞き、なんだか満足感も感じられるところだが……

「ごめんね、期待させといて。おっかしいなぁ、ちゃんと細工しといたのに」
「いいわ、もう。 あなた変わってるわね。どうして私に、手を貸すの? 人間なんて、自分の欲望でしか動かない生き物なのに」

確かに大半はそうかもしれないが、例外だって確かにいるのだ。
たとえば、大兎だって人間だということを考えれば納得できるはず。

「大兎は特別」
そかそか(´・ω・`)

でもまあ……碧水も欲望に忠実と言えばそうなのかもしれない。
彼女はこれが楽しいと思っており、だからこそやっているのだから。

「生徒会に入れたのも、合宿に参加できたのも。わけわかんない訓練受けさせられんのも、すっごく」
「あなたはただの人間でしょ? 大兎みたいに不死の力があるわけでもない。死ぬかもって思わないの?」

思わないことはない。
でも結局行き着く結果を、碧水はわかっているのだ。

「みんな死ぬよ。いつかはさ。その時が少し早いか遅いかの違いだけで、いずれはみんな、絶対死ぬ」

もちろん、それまでの期間が長い方がいいだろう。その分生きて楽しめるのだから。
でも逆に言うと、いくら長く生きようが楽しんでいないと意味がないのだ。
“生きてる者にできること。死ぬまで笑って生きること”
それが人生。碧水はそれを忠実に遂行しているのだ。

「ヒメちゃんこそ、楽しい?」

碧水は黒守からヒメアのことを聞いている。
《最古の魔術師》であるヒメアが物凄く長生きで強くて、普通じゃ死ぬようなこともないのだということを。

「でもそれって、楽しいのかなって」

感覚が違うから、判断は難しいか。

「私はね。リミットがあるからこそ、楽しくしていたいって思ってる」

彼女にはリミットがあるから。人間だからという大別的理由とはまた別のそれが。

「だからさヒメちゃん。楽しくやろうよ」
ね(*^ω^*)


大兎&黒守ペア。
二人は微妙な肝試しをおこなっていた。

「鉄くん。怖かったら僕の手を握ってもいいんですよ」

男だからという理由での否定はしないが、こっちにだって選ぶ権利があるんだいっ!

「やはり、ヒメアさんと一緒が良かったですか? それとも時雨遥さん?」
両手に華はなんとも羨ましい。

「けど、ヒメアさんは特別ですからね。彼女を悲しませて、うっかり世界を壊されてしまったりしたら、大変です」

《軍》は全てを把握している。
宮阪高校に幸福の魔法が発動しかけていた事実も含めて。

「ラミエル・リリス。最古の魔女。孤独の中で壊れた彼女は、幸福の魔法で世界の全てを終わらせる。預言にはそう記されています」

魔術結社や月光や日向も天魔も、預言をめぐって動いている。

「君には、ヒメアさんを好きでいてもらいたいのですよ」
「そんなの、言われなくたってわかってるよ!」

その答えは100点。
でもそうであり続けるためには……



もう皆が肝試しを終え帰ってきている。
そこに大兎たちも到着しようとしたところ。

「お疲れさまでした、鉄くん」

黒守が大兎に触れたことで、大兎の脳内で何かが目覚める。黒い何かが……


夜中。
皆がそれぞれの思いを抱えて寝静まる。



翌日からまた特訓が始まる。
これまで積み重ねた甲斐があって、ついに課題をクリアして相手を倒す。

「やったぜ、俺たち勝ったんだ!」

嬉しさ余ってついついヒメアに抱きついてしまった大兎。ヒメアはそれに我慢しきれず……

「大兎!」
抱きつき返し(*´・ω・`*)


砂浜では数冴が一人座る。

「今年の夏も……何も無さそう」
(´;ω;`)



遥は食事の準備をする。
そこを黒守がつまみ食い。

「うん美味しい。将来きっといいお嫁さんになりますよ」
もう……(*´・ω・`*)

「あなたがそんなに一生懸命なのは、やっぱり好きな人のためですか?」
ドキリンコ(*´・ω・`*)

「あなたに好きになってもらえた人は、ホントに幸せでしょうね」
ホントにね(´・ω・`)



夏の夜の定番はまだある。
先日は肝試しだったが、今度は花火。
綺麗だなー(´・ω・`)

大兎は遥のもとに行き、花火を渡す。
なんだかいい雰囲気の二人を羨ましそうに見つめるヒメアに、碧は花火を二本渡す。

「行ってきなよ。一緒にやろって」
「でも……」
笑顔笑顔(*^ω^*)


線香花火をやる大兎と遥。
先に落ちてしまったのは大兎の方。

「頑張れ、遥」

遥はそう言ってくれた大兎の方を見つめる。

「私、大兎の事が……」

ヒメアは勇気を出して大兎を誘おうと、彼のもとに近付く。
その時、遥は意を決して……

「好き」

画像
線香花火が落ちる。
打ち上げ花火が二人を……そしてヒメアを明るく照らし出す。
その表情はそれぞれの理由で照らしてほしくないものか。


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