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zoom RSS ちはやふる 05首『よはのつきかな』

<<   作成日時 : 2011/11/02 05:43   >>

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「悪いけど、電話とかせんといて。かるたとか、もうやってへんから」

その強烈な一言を受けたちはやは、太一と共に駆け込み乗車でなんとか新幹線に乗り込んでいた。
ギリギリ乗る事はできたものの、駆け込み乗車をしなければならなかったのは千早が待ち合わせに遅れたため。

「しょうがないでしょ。昨日よく眠れなかったんだから」
遠足前の小学生ですかい(´・ω・`)

この旅は千早が姉に借金までして行くものであった。太一はそうまでして行くほどのものではないと言うものの、千早には新の一言が衝撃だったから……

『知らない低い声。福井訛り。 今会わないと……もう会えない』

直感的にそう確信したからこそ、千早はこうして福井を目指しているのだった。


新幹線に乗っているとやがて富士山が見えてきて、太一は千早に声をかける。
しかし千早が考えているのは変わってしまった新のことばかりで、外の景色にはそれが何であれ全然興味を持っていないようだった。
そんな千早に太一は軽く蹴りをいれる。さすがにそうきたらば反応する千早は太一に蹴り返す。

「すいませんね足が長くて」
「股下なら私の方が長いもん」
嫌な二人(´・ω・`)

「せっかく旅してるんだから景色くらい見ろ!」
うむ(´・ω・`)

景色のこともそうだが、新だって他の事に興味を持ったりするだろう。だから行っても無駄だと太一は言うが、そんな彼に薄情者ー!と千早。不器用でも一つのことに拘ろうとする彼女は素敵だが、それを他人に押しつけてはいけない。気持ちはわからなくもないけどね。
それはそれとして、太一は千早に好きな人がいるかを訊く。

「…原田先生」
「はぁっ!?」
そら驚きますわ(´・ω・`)

千早は毎年原田先生にチョコを贈るとのことだが、

『いや、私にはワイフが』
と真面目に断られるらしい。

「お前そんなの恋って言わねーよ」

確かに、千早が原田先生のことを好いていて、それがlikeのようなミーハー以下と呼べるものではないにしろ、恋としてのloveと呼べるかどうかは疑わしいところだ。しかし……

「じゃあ恋ってどんなのよ?」

もっともな疑問。
ありきたりな質問とも呼べるそれであったが、太一はすぐに答えることができず……

「そいつといても楽しくないってことだよ」

それはまさに今の状況を示しているか。
“好き”という富士山のように大きな感情が生まれる分、“嫉妬”という谷とも言うべき感情の振り幅が大きいのだ。
太一は今まさにその谷の状況と言えよう。しかし千早はそんなことに気付けるわけもなく、

「えっ!? 太一は彼女といても楽しくないの!?」
「楽しいよ。言うこときくし、やわらかいし」
えっ、やわらかいって何が……?(´・ω・`)

結局はのろけになったように思えなくもないが……太一の深い部分に気付くことなく、千早は彼女持ちな太一に不満を露わにしてデートでもしてれば良かったじゃんと言う。
そんな千早に太一はイライラ。

「新幹線のチケットも一人じゃ買えねぇくせに」
「はっ! 盲点!」
ヲイ(´・ω・`)

『思い通りにいかない』

千早とのことで太一はそう思っていたが、新幹線は計画通りに無事米原に到着し二人は急いで特急しらさぎに乗り換える。
ボクがこの前金沢行った時もここで乗り換えたっけなー(´・ω・`)

思い通りにいかないだけではなく、楽しくもない。それでも、太一は千早の傍にいたいと思っていた。



芦原温泉。
ようやく目的の駅に到着し、ここから新の実家へと向かおうというところ。
ここまで来たというのに…いや、ここまで来てしまったからこそ、千早の表情は不安で満たされたものとなっていた。
画像

タクシーに乗り、二人は綿谷家の前までやってくる。
が、千早も太一もどちらも緊張して最初の一歩が踏み込めないでいた。

いくら男同士がドライだとは言え、太一と新の関係は普通に良好なものではないのだ。新に卑怯な奴というレッテルを貼られた事情があるため、太一は抵抗を見せていた。
そんな彼らの様子を陰で見る少年と、同年代の少女がいた。

「あの!」

少女の方は綿谷家前でプチ口論をする千早たちに話しかける。
彼女は綿谷家の隣の家の者で、千早たちが新の友達と知ると、新が駅前の本屋でバイトしていることを教えてくれる。
駅まではそんなに距離がなかったから今から走って行こうと言う千早。帰りの電車のこともあるし、それが賢明な判断だろう。
千早と太一は少女にお礼を言ってぺこりとしたのち、駅に向かって走っていく。

別にそこまで急ぐこともないのだろうが、桜並木を千早は猛然とダッシュする。もうちょっと女の子であることを意識してもいいと思うのだが……(´・ω・`)

「急いだって結局、店の前でうだうだするんだろ!」

もっともなことを指摘され、千早の足は止まる。
落ち着いたところで太一は道を彩る桜のことを指摘する。もう4月だというのにまだこんなに綺麗に咲いているとは、自分たちが住んでいる東京との違いを実感するところか。
千早はその桜を見上げ、疑問を投げかける。

「私……新に会いたいのかな? 会いたくないのかな?」

彼女自身でもそれがよくわからないのだ。
そんな疑問に対して、太一から千早に言えることは特にない。

「俺はいいよ別に。このまま帰ったって」

その言葉にどう思うかで、千早自身が答えを出さなければなるまい。
それまでの間、二人は並んで歩く。太一は隣の千早の手に意を決して自分の手を伸ばそうとしたその時、向かいからいるか自転車に乗った青年とすれ違う。

千早の横を通り抜けて彼女の髪を揺らした風は、知っている風。
自分がどういう行動をすべきか咄嗟に悟った千早は、陸上部で鍛えた自慢の脚を活かして今すれ違った自転車を追う。そして自転車に乗っていた青年の服を掴んで無理矢理に降ろす。当然ながら二人ともが転んでしまい、それが見ず知らずの相手であればとんでもなく失礼な行為にあたるのだが……倒れた千早に乗らないように地面に手をつくその青年は千早が思った通り、成長した新であった。

「大丈夫か千早!」

太一もすぐにその現場へと駆け付け、その名前を聞いて新もようやく気付く。

「会いたかった! 会いたかった……!」

千早はそう言うのが精いっぱいだった。



綿谷家へとお邪魔し、転んで汚れた千早はお風呂をお借りする。
そちらの世話は由宇という隣の家に住んでいると言っていた少女が見てくれ、太一は彼女にも東京土産を渡す。

間もなく彼女が去った後、太一は新と話をする。
まずは伸びた身長を訊くと、

「173」
『2cm負けた!』

が、あの太一がそんなことを素直に打ち明けるわけもない。見栄を張って自分も同じだと言うが、

「サバ読んでへん? お前卑怯な奴やったもんな」

新も太一のことを知っているのだから、やはりその疑いはもったようだ(´・ω・`)

そんな話をしているとお風呂からあがった千早がやってくる。
パンツを堂々と口にしたりで、小学生の頃と全然変わらない千早。しかし新はそのことに特に何も感じないような様子で、服は着てっていいから髪乾いたら帰るようにと言う。
わざわざここまで来てくれたお友達に対してとてつもなく非情な言葉。昔の彼であればそんなこと言うはずもなかったはずなのだが……
イラッとした太一は千早の腕を掴んで今すぐにでも帰ろうと促す。しかし千早はその前にせめてと、彼に書いてきた手紙を用意する。会えなかったりうまく話せなかった時の事を想定したそれを取り出す際、千早は同じく用意してきたかるたに目がいく。かるたをもうやっていないと言っていた太一であったが、そんなはずあるわけない。そういった思いがどこかにあったのだろうか、

「かるたしようよ。また3人で」

そう提案する。
早速札を用意しようと陣に並べる千早であったが、新はそれを蹴飛ばす。

「日本語が……わからんの? もうかるたはやってない。やらない」

ただかるたをやっていないというだけではない。その行動からは、かるたを嫌っているというマイナスの思いが明らかに感じられた。

新の方を振り返り、千早は気付く。かるたの永世名人であるという新のおじいさんが亡くなっていたという事実に。
恐らく、そのおじいさんのことが絡んでいるのだろうが……その事情を知ろうと知るまいと、今の新の行動は許せない。太一は新を突き飛ばし、問答無用で帰ろうとする。
でも事情の一端を垣間見た千早はまだ新のことを信じていると主張するが、

「信じるとか言って、新に押しつけんな!」

それはもっともなことかもしれない。新の事情の一部を知ってしまったからこそ、ここはいったん出直すという判断も下すべきなのかも。

「かるた蹴る新なんか、見に来たんじゃない! もう来ねぇよ!」

散らばったかるたをそのままに、太一は千早を無理矢理連れて駅に向かう。
その途中、千早は太一を投げ飛ばしてもう一度新のところに向かおうとするが……そこへ由宇が走ってくる。

「こんなん、…置いてかんといて!」

彼女はかるたを持って来た。そして千早らに帰るようにと言う。
彼女はどうしてこうなったか、新の辛い部分を知っているのだろう。
千早はそんな由宇に自分のことを……新が教えてくれたことをきっかけにしてかるたで世界一を志すようになったことを話す。そして……

「なんで? なんで新はかるたやってないの?」

そこに何があったのか。詳しい事情を涙ながらに由宇に訊こうとする。
しかし由宇にもそこには悲しい思いがあるようで、彼女も泣きながらそのことについて話す。

新のおじいちゃんである綿谷先生はかるたの永世名人で、新は綿谷先生からかるたを教わった。
新は綿谷先生のことが大好きだったが、先生は4年前に脳溢血で倒れてしまった。新はずっと介護を手伝い、リハビリも一生懸命におこなった。しかし、本来ならば新が留守番しているはずの日に先生は発作を起こしてしまって……
その日は奇しくも、新がA級に上がるための大会に出ていた。きっと彼もかるたのことだけを考えてその大会に臨んだわけではなかっただろうに、彼がかるた大会に出て不在の間に先生は発作を起こしてしまった。その事実はどれだけ新のことを責めただろうか。
それから、彼はかるたを触っていない。触れなくなってしまったのだ。彼にとって何よりも大切なのはじいちゃんだったから……

昔。新はなんであんなに速くかるたをとれるのかじいちゃんに訊いたことがあった。
それに対し、じいちゃんはかるたの神様のお蔭かもしれないと答えた。かるたを大好きになって毎日毎日やっていたら、時々かるたの神様が音の一歩先を教えてくれることがあるのだと。

『じいちゃん、かるたを好きなことやったら、新にはまだまだ負けんよ』

かるたが大好きであったじいちゃん。
もし本当にかるたの神様がいるのであれば、それはきっとじいちゃんの形をしている。新はそう思っていたのだ……


部屋には千早が言っていた手紙が残されており、新はそれを拾う。するとそこからは何枚もの小さな包み紙が出てきて……その一枚一枚にメモが書き記されてあった。新の携帯番号をチェックすることや、年賀状が届いたか訊くことなど、そういうことが細かく。
それとは別に、ちゃんとした手紙も入っていた。それを見て、新はハッとする。

『私は新を
かるたの神様みたいに思ってます。
会えなければ会えないほど
神様になっていくみたいです』


新にとってじいちゃんがそうだったように、千早にとっては新のことが……
それを失うことの痛みがわかっている新は、千早への罪悪感も感じたことだろう。しかしそれ以上に、自分は神様ではないと…そんな偉大な者ではないという思いが勝っていた。
それでも、千早らと過ごしたあの時の思い出が今も色褪せず彼の中に鮮明な記憶として残っている。

「神様じゃなくて……友達でいたいよ」

それが純粋な彼の思い。しかしそれでいいのだろう、きっと……



帰りの電車。
千早は今回の結果を受けてタコ状態になっていた。
来ない方が良かったと嘆き後悔し涙を流す。会いに来てはいけなかったのだと……

電車は動き出す。
間もなく、千早はまたあのインスピレーションを感じ、電車の外へと目を向ける。するとそこには、自転車を走らせ必死に電車と並走する新がいた。
公共の乗り物であっても今は関係ない。千早と太一は大きな声で新に応える。開かない窓ではその声は直接的に伝わらないのかもしれないが、きっと思いは通じているはずだ。

『来てほしくなかった』

そう思っていたのは確かな新だが、それは千早らが嫌いだとかそういったわけではない。むしろ逆なのだ。だからこそ……

『こんな自分を、見せたくなかった』

やがて電車は加速して行き、追いつけなくなった新も自転車を停止させる。

『でも……、会いたかったよ。ずっと――』



新と思いが通じたのはほんの一瞬かもしれない。しかしそのほんの僅かであっても、千早の心には安心という温もりを与えていた。

「嫌われたんじゃない…。新はかるたを嫌いになったんじゃない…」
画像

今度は嬉し泣き。
鼻水をたらして泣きじゃくる彼女を見て……太一も決意する。

「一緒に作ってやるよ。かるた部」
「えっ?」
「新は必ず戻ってくるから、俺たちは、日本一のかるた部を作ろう。強くなってあいつを待とう」
うむ(´・ω・`)



ちょうどその頃、かるた部募集の掲示を見て一つ頷く少女がいた……


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
一度動画を見たけれど、文字を見てる方が泣けます(何でだ?)
私的には、新大好きなので5首は気に入ってます(どうでもいいw)
N
2011/11/17 18:58
>Nさん

コメントありがとうございます(*^ω^*)

アニメにはアニメの良さがあるように漫画にも漫画の良さがあるものですよね。それぞれの媒体において輝くシーンがあるもので、ちはやふるなんかは特に言葉一つ一つの重みがある世界なので字だけでもかなりぐっとくるものがあるんじゃないかと思っています。

新はいいですよね(*´ω`*)
ま、彼に限らず太一などもそれぞれ苦悩を抱えていることがわかるので、そんな中でも懸命にかるたに取り組む様を見て誰も彼もを好きになってるんですけどね(*^ω^*)
5首は新のかるたに対する真剣な思いが露わになっているとともに、単純に序盤のクライマックス的な魅せ方になっているのが非常に魅力ですね。私も大好きですよ(*´ω`*)
本隆侍照久
2011/11/17 19:47

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