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zoom RSS ギルティクラウン phase 04『浮動:flux』

<<   作成日時 : 2011/11/04 06:20   >>

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何者かによってホームへと押し出される集。
振り返ると奴がいた。

「悪いな」

どういうことなのか理解できぬまま、疑問を投げかけても何も答えの返って来ないまま電車は既に発車しており、心配そうな瞳を向けたいのりんや花音を乗せ集から離れて行く……

「君はとてもいい友達を持ちましたね」

何という皮肉か。
信じられない現実を受けた集は、抵抗することなく嘘界に手錠をかけられる。


集を置いて走り続ける電車の車内。
いのりは非常停止ボタンを見つけそれに手を伸ばそうとするが、密かに潜入していた仲間にその手を止められる。涯からの命令、それは絶対のものであろうから。

「俺は謝らないぜ。世界は不条理で不公平なんだ」

悪いのは俺じゃない。世界の方だ。
谷尋はそう言わんばかりだ。


連行される集は、質問があると嘘界に話しかけられる。
質問内容は、脚にフィットするパンツやタイツのこと、スパッツやカルソンとも呼ばれる四文字が何かというもの。
間違いなくレギンスのことだろう……集もそれを知っているであろうが、

「わかりません…」

と力なく呟くのみ。
今は嘘界のやっているクロスワードパズルに協力する精神的余裕などないのだ。それよりも、何で谷尋があんなことをしたのか、そちらの考えばかりが彼の脳内を支配していた。
この期に及んでまだ谷尋に事情があったなどとは思いもしない。本当に絶望的な状況が目の前にやってきたらば、自分が騙されたのだと……バカだったのだと認めることになる。

「レギンスだ!」

とてつもなく簡単な問題であったのにド忘れでもしていたか、それをようやく思い出した嘘界はスッキリしたような表情を見せ“レギンス”と入力する。

「私はパズルの空欄が大嫌いでね。君にはそのパズルを埋める協力をしてほしいのです」

そんなのはカイトかギャモンあたりに頼んでください(´・ω・`)
なんて言える権利は集にはなく、静かに考えられるように用意されたという部屋へと向かわせられる。



「えー!? 集がGHQに捕まったって、何であいつが!?」

学校にて、颯太は花音に今朝のことを聞いて驚きを見せる。何故集がGHQに捕まったのかというのは気になるところだろうが、花音も具体的なことはよくわかっていないのだ。先生に確認してみても何もわからず、彼女も困惑の表情を見せる。
祭も集のことを聞き、その事実に涙を浮かべる。
そんな様子を見て……いのりは悲しげな表情をしていた。
画像



葬儀社に関与した容疑で桜満博士の息子を拘束したと、嘘界は上司の茎道修一郎に報告する。
今の段階では容疑とは言え、嘘界は集が葬儀社に関与しているのは間違いないと踏んでいた。その証拠とも呼べる映像を再生する。

「寒川くんからのプレゼントです」

そう言い、嘘界はいくつかの画像を集に示した。
まずは葬儀社のリーダー恙神涯の画像。
そして次に、その涯と集が話をしている画像。

「何故君のような少年がこんなところにいて、こんな男と話さなければならなかったのかな?」

嫌な訊き方だ。

「そんなの、涯に訊いてください」

まだ一応の抵抗は見せているといったところであろうか、集はおとなしく全てを話すつもりはないようだ。

「桜満くん。ここのご飯はうまくないよ? あのソフト麺ってやつを、僕は給食以来始めて食べました」
懐い(´・ω・`)

集に正直に話すよう促しながら、嘘界は画像を次々と集に見せていく。
……ツグミの画像売って(*´・ω・`*)
なんてことすら口にせずに黙秘していた集であったが、リーダーと目される恙神涯を呼び捨てにしていたり、テロリストにありがちな思想に固まった感じがまったくしないことからただのメンバーでもないと判断されていた。

「つまり、謎です」
結論テキトー(´・ω・`)
そんな嘘界に、修一郎はあるものを見せる。

「7分前に、様々なニュースポータルに一斉送信されたらしい」

そこには涯が映っていた。

『明日、葬儀社はGHQ第四隔離施設を襲撃する。抵抗は無駄だ。我々は、必ず同志を救い出す』

以上。
犯行予告のそれは、誰のことを言っているのか……

「局長。一つ閃いたのですが」



集は食事として用意されたソフト麺の袋を破ろうとガサゴソ……
そこで牢の扉が開く。
そのまま案内されて連れて行かれたのは嘘界のもと。

「状況が変わりました。君に全てを話しておきましょうか」

そのまま、集は嘘界とともに車に乗りまた別のところに向かう。

「物々しくてすみません。非常警戒中でして、塔の地下にいるある囚人の警戒を強化しなければならなくなりましてね」

それが誰のことであるかは言わない。必要のないことだと判断されたから。
詳しい話は後でということにし、とにかく見てもらいたいものがあると嘘界は言って集をある場所に連れて行く。


やってきたのは隔離用の病棟。

「ここの施設は本来、この病棟のために作られたのですよ。そして、寒川くんが何故君を売ったか、その理由もここにあります」

谷尋は中毒患者ではないと、嘘界は言う。谷尋……シュガーはノーマ・ジーンの売人であったと。
あの日封鎖されていた六本木に行ったのはその取引のため。彼はどうしてもお金が必要だったのだ。
その理由として、集はある光景を見せられる。そこには多くの重病患者がいて、その一人に付き添う形で谷尋が座っていた。傍らで寝ているのは谷尋の弟。

「あれがステージ4まで進行したアポカリプス患者です」

集も知識としてはこういった患者がいることは知っていたかもしれない。しかしそれを実際に見るのは初めてで、そのあまりにも痛々しい姿に言葉を発するのも憚られてしまう。

「ここは、不慮の感染事故か、ワクチンが体質に合わずに発症してしまった人達を救済するための、最先端の施設でもあるのですよ」

10年前。
アポカリプスウイルスのパンデミックと、それに端を発する大暴動ロスト・クリスマスによりこの国は狂ってしまった。のちにGHQが開発したワクチンでなんとかアポカリプスを抑えることに成功し、世界はようや一定の秩序を取り戻すことに成功した。

「だから許せないのです。我々が必死で守ろうとしている秩序を乱そうとしている葬儀社が」

嘘界が言っていることはなるほどと思える。集がどう思っているかは、また別だが。

「桜満くん、私にはわからない。何故君のような賢い少年が、我々の善意を踏みにじろうとするのか」

そう言われたら返す言葉もない……なんてことにはならない。むしろこの言葉で一層猜疑心は増すことだろう。GHQがやったあの非情な行為も、その“善意”の一部になるのだから。

「だって…目の前で人が殺されたんですよ! あなたたちに!」
「フォートの住民は非登録民です。定期的なワクチン接種も拒んでいる。言わば感染の温床だ」
「なら殺してもいいんですか!?」
「我々の兵士も殺されました。彼らも故郷のある身です。異国の地で死にたくなかったと思いませんか?」

軍人と民間人で意見が食い違うといった形なのだろう。やはりこれは戦争の一部なのであり、そう考えるのであれば嘘界の言い分も仕方のないことなのであろう。
しかし集はそれで納得するわけにはいかない。涯はあれがフォートの住民を救うためだと言っていたから……

「なら何故、大量虐殺犯を、解放させようなどとするのです!?」

初耳。
集は驚いた表情を見せ、そんな彼に嘘界はある情報を示す。スカイツリー爆破事件の犯人・城戸研二。彼を葬儀社が力ずくで奪い取ろうと言ってきたのであることを。……もちろん、集ではなくということも付随して。
恐らく自分のことはどうでもいいのであろう。覚悟していたことであろうがそれを現実として知らされ、集は悔しいような悲しいような、そんな表情を見せる。
そんな彼にコツを教えましょうと嘘界は言う。

「自分を信じろ、と言う人間に気をつけなさい」

俺が信じるお前を信じろ。そういった意味での自分を信じろと言う人間は別であろうが。

「これは発信機です。恙神涯と一緒にいる時、このボタンを青・青・赤の順で押して下さい。そうすれば我々が彼らに相応しい罰を与えに行きます。たとえそれがどんなところでも」

集は何も答えない。
ふむ……

「楪いのりさん」

その言葉には、即座に反応する。

「有名なウェブアーティストらしいですね。彼女も同じく恙神涯に騙されているのでしょうか。もし君が拒むなら……次は彼女に頼まなければならなくなります」

彼女をこのような目に遭わせるわけにはいかない。男として、集の選択肢は二つに一つか。




英研部の部室にて、いのりんはPVに流れる歌に合わせて歌う。
そこで思い出すのは集と過ごした僅かな時のこと。二人で過ごした時間は本当にごく僅かなものだったかもしれないが……

「ねえふゅーねる。どうして私……寒いの?」

肉体的にではない、精神的なこと。
集ならその理由を知っているだろうか……



弁護士の接見とのことで、集はその者と会う。

「やあ集くん。はじめまして」

メイズンと名乗るその男は素敵な髭を生やしダンディさも兼ね備えたイケてるメンメンで……じゃなくて、彼が誰であるか集もすぐに気付けた。
では早速始めよう。

「はい! メインシステムへのハッキングを開始!」

3分間。ウルトラマンが地上にいられるその時間を有効に活用し、ツグミはカメラとマイクを潰した。その旨を涯に伝えてここからがいよいよ本番となる。
映像的には集がさわやかで真面目な弁護士との接見をしているように見えるのだが、今はもう違う。弁護士に扮していた涯は結っていた髪をとき髭もとっており、脚を組んで集と対面する。

「いいザマだな」
さわやかなのもいいけどこういう冷たいのもやっぱり……(*´・ω・`*)
なんて、集は見惚れたりはしない。

「僕がバカだって言いたいんだろ? そっちこそ何しに来たの?」
「ある人物が、ここに囚われている。それを脱出させる」

そのことは集ももう聞いている。人殺しの城戸研二を助けると。
涯はそれを認め、これから大雲たちが襲撃をかけるから、ここを出たら直ちに地下独房の城戸と合流して彼のヴォイドを引き出すよう集に言う。さらにそこから30秒で……

「当たり前みたいに言うなよ! 僕はあんたの仲間じゃない!」

仲間じゃないにしても、集の様子は以前とは明らかに違う。何か言われたのかと、涯は集に問い詰める。

「涯……。なんであんたは戦ってるのさ。何のために…」

研究において目的は重要なこと。
犯罪において動機は重要なこと。
だから集は涯に戦う理由を問う。しかしその答えが返ってくる前に照明が落ち、システムハッキングのアナウンス。作戦は開始される。

内部からも外部からも、葬儀社は隔離施設に先手の攻撃を仕掛ける。
それに対してGHQも早速エンドレイヴを起動し、それに対し葬儀社の綾瀬も準備OK。

「時間がないぞ。決めろ。動くのか、それともまた立ち止まるのか」

集はどうすべきか……迷っていると、

『集』

いのりんの声が聴こえてくる。

『行くから待ってて』

うん、待ってるよ(*´ω`*)
なんて思わず顔を緩めてしまいそうになるが、それではいけないのだ。

「待機だと命令したはずだ。どうしたお前が!」

これは涯も想定外のこと。そして彼女のような素敵な女性はやはりこのような危険な場所に来てはいけないのだ。

いのりんは施設内に単独で侵入して集の独房の位置をダウンロードしているとのこと。彼女は集を助けようとしているのだ。
もうそれだけで充分だ。集がやるべきことは、もういのりんの行動一つで迷いなく選ぶことができるだろう。
だから接見は終わりだと現れた警備の者を突き飛ばし、集は行動を始める。その行動は涯の考えるものとは異なることであるかもしれないが、集が仲間でこれが彼の選んだ選択というのであれば、それを許容する器量は涯にも必要だろう。

涯はツグミを通じて四分儀に連絡をとり、作戦変更を伝える。

「俺が単独で軌道を確保する」
『無茶です、涯』
さすがですとは言わないよ(´・ω・`)

綾瀬は集といのりの援護に回すようにとのことで、綾瀬が遠隔操作するシュタイナーが射出される。


この騒ぎだ。GHQは城戸をすぐに連れ出すが、それは葬儀社にとってもチャンスである。ツグミはすぐに位置情報を涯に送る。

集はGHQのエンドレイヴに捕まってしまうものの、そこにタイミングよく綾瀬がやってきて敵エンドレイヴを吹っ飛ばしてくれる。

「あんたいのりに何したの!?」
「何って……」
「じゃなきゃあの子が涯の命令に逆らうわけないじゃないの!」
ふむ……(´・ω・`)

涯に何かあったら絶対に許さないと言いつつ、綾瀬は集を持ち敵攻撃から逃げる。


嘘界は第四隔離施設長から手出しは無用との連絡を受けつつも、動き出す。

「もちろん手出しはいたしません。見るだけですよ。見るだけ」
ボクも見る専人(´・ω・`)


「兄ちゃんが、絶対守ってやるからな。安心して眠ってろ、ジュン」

谷尋も谷尋で勇気ある行動をしている中、集はなおも逃げる。
綾瀬が戦わざるをえない状況になったためにまた一人で相手から逃れなければならなくなった彼は、独特な動きでエンドレイヴの踏みつけをかわしていく。そんな近くを城戸が運ばれていくが……
その行く手にミサイルが発射され、城戸は集の目の前に落っこちてくる。
顔を覆っていた布が外れ、集は城戸研二を初めてその目で確認する。その者はどこにでもいそうな一見普通の少年にも見えて……なんてことは今はどうだっていい。彼と会ったらしなければならないことがあるため、集は城戸の瞳を真っ直ぐ見てその胸に手を伸ばす。

城戸からヴォイドを。もう慣れた方法により取り出したのは銃のようなものだった。
それを早速敵エンドレイヴに向けて放つと、敵はふわふわと浮いたような状態になる。巻き込まれた水滴もふわふわしていることから、この銃の性能が窺える。

『城戸研二のヴォイドは、重力操作の能力を持つ』

優れた性能ではあるものの、相手の数が多すぎる。集の攻撃が追いつかずにあっさりと囲まれてしまい、投降を余儀なくされる。
しかし、そこでやってきたのはいのりんりん。

「集ーーーー!」

いのりんは高所から集に向けてダイブ。そんな彼女をほっとくわけにはいかない。
いのりんのために。その想いを力に変え、集は巧みな動きで敵エンドレイヴに飛び乗り、

「間に合えぇぇぇぇぇー!!」

重力操作の力を辺り一面に振りまく。
そして集はいのりんのもとへ。

「ねえ、いのり。君を…信じていいかな?」

訊くまでもない。己が信じるいのりんを信じろ。それだけでいいのだから。
でもいのりんに返事をもらえると嬉しいな。そんな思いに応えてくれ、いのりんは大きく頷く。
画像

ならばその胸に触れようぞ(*´ω`*)
集はいのりんからヴォイドを取り出す。
そこをGHQの狙撃手に狙われていたが、

「邪魔をしないでいただきたい」

嘘界はその狙撃手を射殺し、美しい光景に見惚れる。
ふつくしいっ!(*´ω`*)

いのりんがいれば何者にも負けない。彼女から力を貰いかつ守るべき者として彼女を抱く集はこれまでにない力を発揮し、飛んでくるミサイルを次々に斬り裂いて華麗に舞う。
そして隔離施設を破滅へと追いやっていく……――




騒ぎが収まった頃、ようやく集はいのりんをお姫様抱っこして外へと出る。
そこに涯がライトを照らしてくる。

「城戸ならここだよ」
「そうか。綾瀬、回収を」
それはそれとして。

「お前はどうする? 来るのか? それとも戻るか?」

集は……

「決められないなら俺を信じろ」

嘘界が言っていたことを意識すると、その言葉はどうしても怪しく聞こえてしまう。
meが信じないyouを信じることはできない。けど……

「全てを俺に預け、ただ、俺の命令に従え!」
「……わかった。僕も一緒に行くよ」

自分が信じるいのりんを信じる。
いのりんが付き従う涯のことを信じ、集は葬儀社の一員として歩み始める……


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ツグミの写真はベストアングルでしたね(´∀`)

集は最後に発信器を捨てなかったから裏切るのでしょうか?

次回が待ち遠しいです(^^)
よし子
2011/11/04 21:18
>よし子さん

コメントありがとうございます(*^ω^*)
ツグミの写真は何気にカメラ目線っぽくて、笑顔な表情も魅力的でまさにベストショットですね。ちょっとアレは反則的だと思いました(*´・ω・`*)

でも集は危機的状況だったこともあって魅力的なツグミ写真には無反応で、いのりんに一途でしたね。まあそう見えてもあの発信器を未だ持つということはやはり葬儀社のことを信じ切れていないのでしょうが。まだ初期段階ということを考えるにそれは恐らく妥当な判断で、それによりこれから迷うこともあるのでしょう。
その点も含めて今後どんなことが起こるのか、非常に楽しみですね(`・ω・´)
いのりんだけでなくツグミや綾瀬ももっと絡んでくることに期待しつつ、次回を待ちましょう!(`・ω・´)
本隆侍照久
2011/11/04 21:52

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