とことで、逆転されてしまう。
小梅の家では、三郎と母親が小梅の試合について何度も触れるが、父親は見に行くことを頑として拒否。素直じゃないのはわかりきっていることなのに。
3-7となりピンチが続く場面で、晶子はブレ球を投げると言う。
小梅は案の定捕れず、さらに2点を許してしまう。
合唱部はその光景を見て、早退することを決心する。今まで櫻花會がどれほど練習してきたかわかっているからこそ、応援へと向かう。その決断に拍手。
完全に相手ペースでまたも打たれる晶子であったが、雪の超ファインプレーでアウトにし、この場は凌ぐ。
が、このプレーで雪は右腕を負傷してしまう。
本来ならばプレー続行が難しい怪我。審判も棄権を勧め、皆がそうせざるをえないような雰囲気に包まれるが、
「待って下さい」
と、雪。
そして試合を続けると言う。
その目には強い意志がこもっている。
子供の頃に男子としていた野球。成長することでそれはできなくなっっていったが、晶子の言葉でまた希望が持てたのだと。皆も今では強い思いを持っている。再びチームが一つになる。
彼女たちの本気を岩崎はわかっている。
「骨が折れていたってやるさ」
前に練習試合をしたときは散々だった櫻花會。それがこれほどまでに成長したということから、どれだけ努力したかがうかがえる。
朝香中もさらに気を引き締める。
そして櫻花會の攻撃。
トップバッターの胡蝶がセーフティバントで出塁。
続いては雪。
バントを試みるがファール。怪我の痛みで表情はゆがむ。
そんなところへ合唱部顧問の大口が、合唱部員に向けて喝。
「あなたたち! それでも東邦星華の合唱部ですか! 応援するなら、しっかり声をお出しなさい!!」
なんだかんだ言っていい顧問だこと。
そんな合唱部の応援が櫻花會を後押しする。
雪の打球は相手のエラーを誘い、雪の根性に感化された環も続く。
満塁で巴の打順。
いつものようにホームラン禁止で打席に立つが、さらに球速の上がった岩崎の前に、2ストライクと追い込まれてしまう。
巴をよく知っている静は、窮屈なバッティングは巴には似合わないと言う。
「やっちゃいなさいよ。打ちたかったんでしょ、ホームラン」
ということで、本来の巴の持ち味であるパワー打法。勝負に出ることに。
そして打ちぬいた一打。
大飛球はポール際(この場合ポールはないが)へと飛ぶ。そして思いが通じたか、見事ホームランに。
しかし岩崎は集中している。
後続は出さずしっかりと抑え、次は櫻花會の守備。
晶子が守備位置につこうとするところで、記子は癖があることを教える。そして晶子が魔球を投げるときのその癖を利用することに。
これで五分五分の勝負といったところか。
さすがに朝香中はそれでも強い。が、櫻花會も堅守を披露。
ヒットを出すが、胡蝶から環の素早い中継プレーでホームタッチアウト。
さらに鏡子のダイビングキャッチ、静の柔軟さを活かした月映姉妹のアウト。
極めつけは、投げられない雪への打球。環へとグラブトスしアウトにするという、華麗な二遊間コンビプレーを披露。
晶子が9回を投げ切るにはあと一人。
しかし打順は4番の柳。簡単には抑えられないということで、今度は小梅の方がブレ球の魔球を要求する。必ず捕ると約束し。
そしてその通りしっかりとキャッチし、9回表を終える。
9回裏。
未だに球速の落ちない岩崎の前に、1塁にランナーを出しながらも2アウトとなってしまう。
そこでの打順は小梅。
しかし簡単に2ストライクと追い込まれてしまう。もはや為す術なしか……そう思ってしまいがちなところで応援にやってきたのが父親たち。
「そんな簡単に諦めるんじゃねぇー! 俺はそんな娘に育てた覚えは、ねぇぞぉぉー! 少しは根性見せてみろぉぉぉー!!」
それにしてもこの親父、ノリノリであるw
親父がどうやって来ることになったのか気になるところではあるが、とりあえず試合に集中。
応援で力をもらった小梅はツーベースを打ち、2、3塁。
次のバッターは晶子。
続くは下位打順だけに歩かせるという手もあったが、岩崎は迷わず勝負を選ぶ。
気合い十分の晶子だが、岩崎に2ストライクまで追い込まれてしまう。
しかし晶子のその目に諦めなどは微塵もない。
そして不意を突くセーフティースクイズでギリギリセーフ、一点を返す。
それだけでなく、小梅は守備陣の一瞬の隙を突きサードを回り一気にホームへと突っ込む。
『絶対……絶対、同点にするんだ。負けるもんか!!』
キャッチャーのタッチを掻い潜り、そして伸ばしたホームへの手。
緊張の一瞬。
しかし、その手はホームへわずかに届かずゲームセット。
8-9で負けはしたものの、清々しさの残る試合。今まで練習した成果、その全力を出せたというのは実に気持ちいいだろう。
岩崎からの謝罪も受け、当初の目的も達成できた。
良きかな。
そして試合後の挨拶。
「最高の試合、ありがとうございました!!」
気持ちのいい終わり方だ。
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ポニーキャニオン
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