デュラララ!! #12『有無相生』

帝人を刺そうとした誠二だが、その間にセルティが入ることで帝人は助かる。
愛の力でセルティ（首）一直線な誠二。しかし、愛が重すぎるが故に周りが見えていない気がする。
セルティはそんな誠二に鎌を振ろうとするが、首傷女は誠二をかばいそれを止めようとする。
そこで、セルティと帝人はそれぞれ気付く。
セルティの首ではないことに。
張間美香であることに。

過去。
ストーカーだった美香は、鍵をかけられようが中に侵入する。そして、首を見てしまう。
首を見られた誠二は、美香の頭を思いっきり壁に打ち付け排除する。

「ごめんなさい！　私まだ死んでなかったんです！」

そのことを謝るとは……w

死んでいなかった美香は波江に保護され、そしてとある医者に整形してもらうことになった。

“君の名前はセルティだ。それが首の名前だからね”

セルティという名前を知っている者。そして、セルティがデュラハンであることを知っている医者。

「そんな人間…この街にたった一人しかいない！」

セルティはその人間の元に向かう。


首傷女が美香であることを知った誠二。
愛だの何だの言っていたものの、偽者であることに気付けなかった。愛の力というのは、所詮その程度のものということ。

誠二もおかしいが、美香もそれに似ている。自分を殺そうとした人間のことを愛している……やっぱり愛の力凄ぇやw



セルティは帰宅し、そして新羅の胸倉を掴む。

新羅はセルティが言わんとしていたことはわかっていた。首の在り処を黙っていたのは、セルティが好きであるからこそ。愛の力がそうさせたか。どいつもこいつも愛が重い！

セルティは、首が戻ったとしても新羅のもとを離れないと言う。しかし、それは首の意思ではない。首が戻ったらどうなってしまうか新羅が不安に思ってしまうのも無理のないとこだろう。

セルティは死を怖れている。自分の知らないどこかで、死を司る核である首を破壊されることを。だからこそ、その首を探していたという。
その怖れさえ拭えれば必要はないとことか。

セルティと新羅は、推測の域を出ない考えで意地になっていた。
とことで、互いに一発ずつ殴ることに。
新羅の一発は、メットを落とし、セルティの綺麗な素顔を晒す。

「今のパンチは、誓いの口づけの代わり」

こういうこと平気で言えるから新羅はもう……

『お前は本当にバカだ』




「正直驚いてるよ」

臨也は帝人に話しかける。
突然の招集にこれだけの人が集まるとはホント驚きだった。ただ、日常からの脱却は難しいということを言う。
非日常の連続は、果てに日常になる。

「本当に日常から脱却したければ、常に進化し続けるしかないんだよ」

日常を楽しむことが一番か。
そんなところで静雄がやってくる。

「じゃ頑張れよ。田中太郎くーん！」

臨也は甘楽だったか。




翌日。
日常が戻ってくる。

誠二と美香も、おかしな関係になる。
美香を見ていれば首への愛情を忘れることはないという誠二は、美香の愛情を受け入れることに。美香もそれだけでとりあえずは充分なのだろう。

チャット。
田中太郎と話す相手はセットン。しかし、急用が入ったとことで退室……って、セットンはセルティだったのかw




学校。
そこへ、誠二と美香が登校する。
また、帝人は杏里に恋をする。

臨也のもとには波江。
波江は弟への歪んだ恋心のため全てをふいにして今に至る。

臨也はやはり美香と繋がっていた。
帝人の部屋から逃げるように連絡したのも臨也だったか。

ヴァルハラの話。
神原と戦場ヶ原ではなく、北欧神話の話。
女性が死者を迎えに行く。そのヴァルキリーたちが地上を彷徨う姿こそデュラハン。

セルティの首は、目覚めの時を待っている。

今、セルティの首は臨也の手の中。

デュラララ!! 3 【完全生産限定版】 [DVD]
アニプレックス
2010-04-21


Amazonアソシエイト by