伝説の勇者の伝説 #006『暗がりに潜む者』後半

ネルファ皇国 王宮
酒宴が催される外で、シオンたちを狙った怪しきものたちが迫っていた。
しかし、シオンの前に敵が現れることはなかった。

「あー疲れた。てか何で俺たちがシオンのためにこんなめんどいことやんなきゃなんねぇわけ?」

とことで、怪しき者たちを片づけるという護衛をしているのはライナとフェリスであった。
そしてもちろん、シオンの護衛をするのには理由があった。

「奴の護衛をしなければ、ウィニット団子店を潰すなどと……!」
とのこと。
シオンのフェリス使い魔法ですねw


シオンが部屋に戻ると、そこではミランが待ち構えていた。
足元には貴族の亡骸。
「ウェリアス伯爵。今回の首謀者の一人です」
「で、黒幕は?」
「スターネル皇子です。発端は、今の王が世継ぎを、トアレ・ネルフィにと考え始めたことにあるようです」

そうなる前に今の王を暗殺して、自分が王になろうと考えたとこと。
その後ろ盾として、ローランドの貴族を頼りもした。

「お前は本気で、俺に、メノリス大陸全土を支配させようと思っているのか?」
「真実の王というのは、あなたが望むのではなく、世界が望むのです」
なるほど確かにそうであろう。

「ネルファ王には俺が話しておく。スターネル皇子の処分は、彼に任せよう」
「仰せのままに。……ふっ」
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ミランは不気味な笑みを浮かべる……



ネルファ皇国 貴族邸
「いい月夜です。皆様、良い眠りを」

ミランは露台に立つ。

「これで、ネルファの協力者はあらかた始末できましたね。さて、あとは……」



ネルファ皇国 トアレ邸
ライナは月光を浴び、フェリスは団子を食べていたところ。

「フェリス」
「うん」

二人は招かれざる客の気配を感じ、その者の前に出る。

「ほう。私の気配に気づくとは。さすがですね、トアレ・ネルフィ様」

招かれざる客の正体はミラン。
ライナのことをトアレと勘違いする彼は、自己紹介をした後に続ける。

「国民は、トアレ様こそが、この国の王になるべきとお考えのようで。しかし困るのですよ。この国が良き王に恵まれて力をつけてしまうのは。ですからトアレ・ネルフィ……死んでください!

そう言い、ミランは右手を頭上に掲げる。
その手から発せられる不思議な力に対し、ライナはアルファ・スティグマを発動しようとするもうまくいかず。

「闇よ……有れ!」

ミランが振り下ろした手から発せられた獣を、フェリスが受け止める。

「おいライナ。これは何だ」

とことでフェリスはアルファ・スティグマの発動を促す。
ライナはそれを発動してみるも、魔法ではないことが判明するだけで何もできず。

「闇よ、有れ!」

立て続けにくる攻撃は、フェリスが退けていく。その隙に攻撃に転じるのはライナの役割。

「我・契約文を捧げ・大地に眠る悪意の精獣を宿す!」

エスタブール王国のその魔法を使って加速し、相手の攻撃を掻い潜る。

「求めるは焼原>>>・紅蓮!」

そしてローランドの魔法で攻撃に出る。

「闇よ、有れ!」
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ミランはそれをいとも簡単に防ぐ。そして今の状況を把握する。

「なるほど。あなたはトアレ様ではなく、護衛か何かの方なのですね。あなたも危険人物のようだ。そちらの剣士の方も尋常ではない」
そのことが、逆にミランの行動を決定づけるものとなってしまう。

「やはりトアレ・ネルフィ。始末しなければなりません」

とことで、まずはフェリスに狙いを定める。
顕現した化け物により攻撃を仕掛けるも、フェリスは剣戟を振るい化け物の腕を斬り落とす。

「求めるは雷鳴>>>・稲光!」

ライナの攻撃がトドメとなり、化け物は倒れる。
しかし、フェリスが斬った相手の腕が攻撃し、フェリスは背中に怪我を負うことになってしまう。
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「彼女はもう終わりですよ。所詮、弱者は強者の前にひれ伏すしかない」
フェリスのことを弱者呼ばわりするミランにライナは黙っていない。

「あの女はな、無様に地面を転がるような奴じゃねぇんだよ。いつも強くて、偉そうにしてなきゃダメなんだよ。じゃなきゃ、じゃなきゃ……いつも殴られてる俺は殴られ損だろうが!

殴られ損でないことを証明するためには、ミランを倒さねばならない。それは無理だと言うミランだが、ライナはミランの秘密に気付いている。

「お前はその指輪で影を操ってるんだろ?」

鋭きライナ。
彼がそのことに気付いたのは、大帝“黒叡”の伝説を思い出したため。
世界を覆った影の王は、一番の部下に影を操る力がこめられている指輪を渡した。その部下は指輪の力で敵対国家の要人を次々と暗殺していったが、ある騎士に指輪のつけていた指を切り落とされることとなった。その伝説の勇者の名はハルフォード・ミラン。

ライナにはその者のようにはできない。

「だがフェリスなら――」
そこまで言ったところで、ライナはフェリスに殴り飛ばされる。
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「そんな説明してる暇があるなら、さっさとこいつの弱点を調べろ」
そう言ってやりなさんな。

フェリスはさらに、ミランの持つ指輪が勇者の遺物であるが、それを前にして何故ライナは寝転がっているのかと咎める。

「てめぇが俺を殴っ――」
ライナの頬を剣がかすめる。

「すまない。手が滑った」
ライナに反論の余地なし。

二人のおもしろいやり取りを目にし、ミランは二人のことを気に入ったよう。
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しかし、殺すのが惜しくとも、主のために生かしておくこともできない。
とことで、トアレには手を出さないことを約束し、ミランはひとまずこの場を去ることとなる。


安心したところで、フェリスはライナに向かってもたれかかる。

「お疲れさん。後は俺がやっとくから、少し寝ろ」
「私の寝込みを襲おうなどと考えているのなら」
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「襲わねぇよ!」

フェリスは安心して眠りに落ちる――――



ローランド帝国
ミランのことを調べたクラウであったが、フロワード侯爵家に養子に入る前の情報は一切得られなかった。
ネルファではシオンの暗殺に関わった貴族たちを皆殺しにしたとあって、危険すぎることは確か。すぐに外すべきだとクラウが進言したところで、ミランがやってくる。

ミランは自分が調べられていることを知るも、それでもシオンに解任をするという意思はないことを知る。
「あなたはやはり奇妙な人だ」
「お前に言われたくないな」
同意。

自分ならこんな危険な人材はすぐに処理すると言うミランだが、それに対してシオンは利用できるものは何でも利用する主義だと言う。

「その器こそ王者の資質。あなたが望んでいてくれる限り、私はあなたに仕えましょう」

それはそれとして、本題であるミランの追加報告。
「王の孫である、トアレ・ネルフィの邸宅を襲撃したのですが、思わぬ邪魔に遭いまして」

その報告から、ミランをライナたちがぶつかったことを知ったシオン。
それはつまり、シオンが間接的にライナとフェリスを殺そうとしたのではないかと考えてしまう。

「バカらしい。俺はそんなヘマはやらない。何も問題はない」
果たして本当にそうだろうか……?



トアレ邸
ライナとフェリスは、ひっそりとその場を後にする。

「背中の怪我は、もう支障がないほどには良くなった。お前の雑な手当てがなければ、もう少し治りも早いのだろうが」
そうは言うものの、フェリスの表情はなかなかに素敵なもの。
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とことで、二人はまた旅に出る――――



「美人なだけの暴力女と、黒髪の男の人を見ませんでしたか?」

そう訊くのはミルク。

『ライナ。私が必ず見つけてあげる!』


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