それに最初に賛同したのはジーノだった。黒田もそれをおもしろいものだと認めはするが、うまくいくかどうかに不安を感じているよう。
しかし、ここから先は選手たちの問題。皆がおもしろくプレーをできるかどうか、そこが重要になる。その結果、大阪を下すことができれば、それはまた実におもしろいことになるだろう。
達海は巧みな話術で皆のモチベーションを上げ、大阪戦に向けた練習が始まる。
リーグ戦 第10節
ETU vs 大阪ガンナーズ
大阪の選手がバスで試合会場に到着する。
志村、平賀、寺内、小室といった日本代表選手4人を擁する大阪。誰もがその選手たち、或いはオランダ人のハウアーに注目する中で、藤澤はダルファー監督就任以降起用されるようになった窪田を気にする……
試合会場にブラン監督が到着する。
それを見つけた幸太たちは、ETUの選手が活躍すればフル代表に選ばれるのではという期待を抱く。
どうだか。
試合前に、達海はダルファーと遭遇する。
何気ない会話の中で垣間見える二人の戦い。達海はいつも通りに緊張感のない質問をダルファーに投げかけ、自分の腹の内を探らせまいとする。
「お互い、ベストを尽くそう」
試合開始は間近。
自分が点を取ろうとテンション高い大阪選手たち。
そんな中でテンション低いのは窪田。不気味な選手だ。
ダルファーと話をした達海は、一安心して自信をみせる。
「あの様子なら……いつもの超攻撃的布陣できてくれるよ」
相手が攻撃的であるからこそ、攻めいる隙は生まれるか。
スタメンが発表される。
DFはいつもと同じ。MFも村越、椿、ジーノ、赤崎といったいつものメンバーが発表される中、最後にいつもと違う大きな変化が。
FW。世良、夏木。
いつものワントップではなく、FWを2枚並べるという策。これがどう転ぶか……
円陣。
この試合に向けて、皆の表情は様々。しかし、思いは一様。大阪を下すことしか考えていない。
勝利へ向け、試合開始のホイッスルが鳴る。
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