刀語 08話『微刀・釵』

尾張。
厳しさのあるその町で、一件だけやたらに飾り立てた空気の読めない屋敷が建っていた。
それを見て大爆笑の七花。

「悪趣味な屋敷だぜ。どんな目立ちたがり屋の家なんだろうな?」

七花のその問いにとがめは答える。

「私の家だ」
画像
あらまw


とがめが登城してくる間、七花はこの屋敷で留守番することに。
しばらくこの屋敷で暮らすことになるため、慣れておくといいととがめは言う。

「この屋敷で?」
「うむ。この悪趣味な屋敷でだ」
根に持ってますねぇw

留守番をすることになった七花は屋敷内をめぐってみるが、ものの見事に何もなく。とがめの旅が覚悟を持ったものだと実感させられる。

やることのない七花が稽古をしていたところで、右衛門左衛門がやってくる。
彼がやってきたのは、否定姫が変体刀の情報をとがめに与えるため。とことでのこのこ連れられてきた七花だが、とがめとしてみれば、七花が来なければそれを口実に否定姫に会わずに済んだだけに不機嫌そう。

とことで、とがめと七花は否定姫に会うことになる。
会って一番、否定姫はとがめの髪形を笑う。それはともかくとして、とがめは否定姫に訊きたいことがあったのだという。

「貴様、ちぇりおとちぇすとは違うと知っておったのではないか?」
「え? それ?」

そこから二人の嫌味の言い合いが始まる。七花の入りこむ余地はなし。
挨拶とでも言えるそれが終わった後、刀の情報……というより、四季崎記紀に関する情報を聞くことになる。
江戸の不要湖。そこに四季崎記紀の工房があったという。そこには日和号があり、それが守っているのが四季崎記紀の工房なのだという。
とことで、二人は早速出かけることに。


まにわに。
信濃にある刀の収集には海亀が向かうことに。
刀に関する詳しい情報はないようだが、海亀はとりあえずそこへと旅立つことにする。


右衛門左衛門の案内のもと不要湖に向かう七花ととがめ。
疲れたとがめであったが、右衛門左衛門がいるとのことで七花の手助けを拒もうとする。それでも、やはり疲れたのは確かであるし、右衛門左衛門は前の方を見てるとことでお姫様抱っこをしてもらうことに。
そのタイミングで二人の方を見た右衛門左衛門は、とがめの姿を鼻で笑う。とがめにとっては悔しきところか。
画像

不要湖に到着したところで、右衛門左衛門はすぐさまその場を後にする。

「邪魔とわかったんだろう。まあ良いではないか。やっと二人きりになれたのだから」
「え? 何?」
「ノリ悪っ!」
そう言わんといてください。

二人が不要湖を歩いていると、日和号が現れる。二人は物陰から様子を見守り、自分たちの存在を悟らせまいとする。
四季崎記紀の工房を探り当てるためには、日和号を打破しなければならない。その奇策を練るため、七花は相手の背後から迫り様子を見ることに。
そこで、七花は気づくこととなる。

「とがめ、刀だ」

それには、とがめも気づいていた。
画像

「この日和号そのものが、微刀・釵だ」

もはや驚かない。



海亀の前に右衛門左衛門が現れる。
右衛門左衛門によると、ここに炎刀・銃があったのは事実だという。しかし、それは過去の話。
これ以上炎刀に近づけば歴史の真実を知ってしまうとことで、右衛門左衛門は刀を抜く。そんな彼に対し、海亀はレイピアを使う。

元相生忍軍だという右衛門左衛門。その相生忍軍は、真庭忍軍に滅ぼされたのだという。
しかし、くぐってきた修羅場の質が違う二人。鳳凰は別として、今のまにわには右衛門左衛門の敵ではないという。とことで、右衛門左衛門は海亀をあっさりと倒してしまう。



七花ととがめ。
七花は、否定姫に関する話をする。嫉妬したとがめは七花に水を浴びせ、七花は仕返しに水をとばす。そんなイチャつきはともかく、まにわにのことを気にする二人。

「どうせどこかで、噛ませ犬の役割でも演じておるのではないか」
その通りだから困る。



日和号自体が釵であることを、否定姫はもちろん知っていた。敢えてその情報を与えないことで、とがめたちが気づくかどうかを試していた。
右衛門左衛門はすぐに気付くだろうと予想していたが、否定姫はどちらもありうると考えていた。床の間にあるものの正体には気付いていなかったのだから。
画像



3日目。
七花がとがめで遊んでいるところへ、日和号が現れる。
とがめが企んでいる順番としては、四季崎記紀の工房を探り当てることが先決。とことで、とりあえずは日和号をやりすごすことに。
急いては事を仕損じるとことらしい。

とことで、苦労の末、不要湖の地図が完成する。
そこには日和号の軌道も描かれており、それから四季崎記紀の工房がどのあたりにあるかを予想する。

これで日和号を倒す時がやってくることに。
傷つけずに倒すためのとがめの奇策は落とし穴。早速それを仕掛けてみるも、日和号はそれをあっさりとかわし、いつものようにたまに止まって日向ぼっこをする。
画像


とことでとがめは新たな奇策を用意し、曇り日和にて再び決着の時へ。
攻撃は打撃系のみに限り、頭部と胴体意外に当てる。それを基本として、七花は日和号と戦う。

七花は父が言っていた言葉を思い出し、日和号がちょっと前の自分であるとことを知る。
意思を持たない刀。まにわにの蝙蝠や迷彩、錆を迷いなく斬ってきた七花であったが、意思を持たない刀のままでは七実に勝つことはできなかった。七花は、日和号が自分を人間であると認識してくれることに喜びを感じつつ、日和号に立ち向かう。

ここまで楽しそうに戦う七花を当初予想できたであろうか。それほどまでに今の七花は感情を持って戦っていた。

「たとえこの身が折れようとも、俺はとがめを守る」

今更の言葉であるそれも、とがめに命じられたからではない。

「俺が人として、この心でそう決めたんだ」
画像

刀であると同時に人間でもある七花がそう宣言したところで、日和号の燃料切れの時がやってくる。
飛行していた日和号の落下を七花は受け止める。すると、意外に軽かった日和号の目からは、涙が流れていた。
それは降り出してきた雨によるものだが、日和号にもわずかながら思いがあったのかもしれない。だからこそ、雨が涙に見えたのかも……。しかし、それは今となってはわからぬものか。



日和号がたまに止まって日向ぼっこをしていたのは、燃料補給だったという。
だからこその今回の策。七花と日和号のスタミナ勝負であった。
七花が勝つという保証はなかったが、彼を信じているからこその作戦だったとこと。

とがめは日和号の手足を取り外そうとするが、七花は可哀相だと感じる。それも仕方の無いことだろう。

「東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」

主亡き中で数百年も不要湖を守り続けた日和号。彼女に労いの言葉をかけても、罰は当たらないだろう。


日和号と報告書を否定姫に送ったとがめは、七花とともに工房を探る。
王刀・鋸。次に狙うその刀の情報を確認するために。


刀語 第8話 (8) (講談社BOX)
講談社
西尾 維新

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この記事へのコメント

  • ひそか

    日和号。日向ぼっこの意味が良かったですね♪そういや、無表情キャラに惹かれるって事に最近気付きました^^;
    2010年08月16日 22:46
  • 本隆侍照久

    >ひそかさん

    ども。日向ぼっこが日向フルボッコの略に思えてしまった本照です。
    無表情キャラの魅力は、一見無表情に見える表情から窺える何らかの感情にあるんですよね。それに加え、皆は気付いていないであろうことによる優越感とでもいいましょうか。また独占欲といったものがあるからこそといった部分もあるのでしょうかね。
    無表情が全てとは言いませんが魅力を感じる一つの要素ではあるでしょうね^^

    ま、かなでは無表情であろうとなかろうととてつもない魅力を放っていry
    2010年08月16日 22:58

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