真っ暗なリビングの電気をつけると、そこには黒猫がいた。
「よくぞここまで辿り着いたものねぇ。誉めてあげるわ」
ここはどこだって言うんだよ……w
黒猫によると、高坂家でメルルの観賞会をしていたという。
メルルが好きな桐乃と、マスケラが好きな黒猫。先入観が邪魔をして言い合いに発展してしまってるとあって、沙織が観賞会を勧めたのはナイスな判断であっただろう。観賞会がおこなわれたまでは良かったものの、沙織は急用で来れず。二人きりの桐乃と黒猫では喧嘩に発展して、今に至るというわけ。
その状況を見越してか、沙織から京介へメールが届く。
『京介氏。あとは頼んだでおじゃる。』
京介としてはたまったものじゃないだろう。しかし、沙織には借りがあるとことで二人の仲を取り持とうとする。
黒猫に喧嘩の原因を訊いてみると、小説が原因だと言う。
黒猫が小説を書いてることを知っていた桐乃は、自分も小説を書いたのだと言い黒猫にそれを読ませようとする。その言い方の時点でだいぶイラッとくるものだが、それはこの際見逃そう。
問題なのは、その内容。
「殺したくなったわ」
主人公が作者そっくり。文章もとてつもなく酷いし、自画自賛の内容ばかりだったという。
挙句、黒猫がモデルであろうゴスロリ女が凌辱されて死んだという。酷過ぎる……
京介は黒猫をフォローすべく、桐乃が書いた小説の間違いを指摘した黒猫を誉める。しかし、それに対して黒猫は、桐乃の小説は作法として間違っているのではなく、あくまで自分の好みではないのだと付け加える。こういったところはしっかりしていて素敵なところだろう。
ともかく、京介は部屋にこもってる桐乃のもとを訪れる。
「お前、何やってんの?」
「エロゲー」
こいつぁヒデェw
桐乃には桐乃なりの言い分があるようで、京介はその話を聞く。
桐乃は、黒猫が作ったマスケラの二次創作系同人誌を読まされたと言う。
問題はその内容。
「ぶっ殺そうかと思った」
桐乃は黒猫の難解な言い回しやら専門性ある内容が気に食わなかったという。
挙句、桐乃がモデルであろうオリキャラが性奴隷にされてるという。酷過ぎる……
京介はデジャヴを感じる。
どちらも酷いものだが、お互い様。しかも、桐乃は黒猫の同人誌を読むためにマスケラの設定資料集まで読んだというのだから……
『どんだけ仲良しなんだ、お前ら』
状況を理解した京介は、メルルの観賞会を始めようとする。
そこで沙織から電話がかかってきて、電話経由で彼女も含めて観賞会を始めることに。
始まるや否や、桐乃はテンションマックス。すげぇな……
桐乃はノリノリで電波ソングに合わせてキラッと綺羅星☆
その歌詞を要約すると……
「全力魔法を零距離でお見舞いしてやるから動くんじゃねぇぞコラ、という意味ね」
魔法少女怖ぇw
テーマは“友情”だと言う桐乃だが、実際メルルはけっこうダークな魔法少女のようで、京介を間に二人はまたも言い合いを始める。これも“友情”であればいいのだが……
京介帰宅。
すると、桐乃が怒りの表情で待ちうけていた。
「ノーパソでエロサイト見まくってるでしょ!」
妹から借りたパソコンでなんてもんを……w
エロ動画ハンターこと京介は、責任として人生相談を聞かされることに。
とことで渡されたのが、“妹☆星(マイ☆スター)”という小説。桐乃はそれを携帯小説の投稿したところ、雷撃文庫の編集者の目に留まり、本にされることになったという。
妹に対する愛情が評価されたようで、そこは完全にプロレベルということだろう。
京介は新作取材のために桐乃についていかされることになる。
最初の要求は、京介が車に轢かれるというもの。当然却下。
次は取材と称したお買い物。桐乃は指輪を買うように要求するが、価格もネックとなって却下。
「こうゆうのがいざという時の心の支えになったりするのよ。好きな人にもらったら当然っしょ」
フィクション内だけでなく、リアルでもそうなんですね。
価格のせいで買えなかったものの、手頃なアクセを購入してもらいご機嫌の桐乃。
調子に乗った桐乃にイラッとした京介は、桐乃に皮肉を言いお遊びの取材に苦言を呈す。しかし、桐乃は彼女なりに本気だった。
この真冬に外で水を浴び、土砂降りの中で心細い思いをしていたヒロインを再現する。
二人が次に向かったのはホテル。
兄妹でこんなところにくるとは、すごい二人ですこと。
ここでは桐乃がシャワーを浴びるだけで出る。それ以上いたら危ないものね。
取材は無事終わる。
さて、どんな作品ができあがるのか……
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