ヨスガノソラ 11話『ソラメクフタリ』

昨夜の穹の様子を思い出しながら、悠は奈緒と合流する。
二人で水族館へ行き楽しみながらも、悠は穹のことが頭から離れないでいた……


夜。
結局一日中穹のことを考えてやまなかった悠は、意を決して奈緒をホテルへと連れて行く。
強引な悠はいつもと明らかに様子が違う。

「ハルちゃんは、本当に私のことが好きなの？」

当然感じる疑問だろう。
奈緒は付き合い初めてからずっと不安だったと言う。悠は一度も奈緒のことを好きだと言っていないのだから。
言ったのは過去形。今彼が本当に好きなのは誰なのか……


帰宅。
悠は寝ていた穹を起こす。

洗濯をきっちりおこなっており、兄としては成長が嬉しいところ。
穹としては、二人きりの家族であるため悠のことを大切にしようと決めたことによる行為だという。そこに深い意味はないのだろうか。



翌日。
亮平たちと合流して、悠は昨日のことを思い出す。奈緒に好きなのかを訊かれ、わかんないと答えたことを。

亮平は夏休みになったら海に行くよう提案する。彼の一番の目的は穹の水着。

「変態！」

そんな亮平に、瑛は神社の裏の湖で出直すように言う。
そこは全ての始まりの場所。確かに、亮平は生まれ変わって人生をやり直すべきだろう……w


学校。
悠は本を読んでいた。古代の日本や中世のヨーロッパでは近親者の結婚があったということについてだが、それを聞いた委員長は考えられないと言う。現実にあったら引くと……



翌朝。
悠が穹を起こそうとすると、彼女は高熱を出していた。
悠は一人で看病し、彼女の濡れた体を拭いてやる。

「穹……」
ずっと彼女の名前を呼びながら……


夕方。
具合の良くなった穹は、我慢できないでいた。

「好きなの、ハル……。大好き」

自分の想いを伝えた穹に、悠は応える。

二人は一線を越えた。
こうなることはずっと夢に思っていた穹。悠も同じだと言い、幸せな気持ちを共有するが、これで大丈夫なのだろうか……



翌日。
穹も無事復帰し、亮平たちと登校する。

亮平たちの一歩後ろで、穹は悠と腕を組む。今まで我慢していた分、好きだという想いを存分に出したいのだろう。


家では料理も作るようになり、穹は明らかに変わりつつあった。

「いい子でしょー？」

ええ、非常に。
そんないい子にはキスのご褒美。

そんなこんなでラブラブしながら登校しようとする二人は、雨の中で仲良く相合傘。
食事も次第に二人きりでするようになっていた。

非常に仲良い兄妹。そうであればいいのだが、それにしてはベタベタしすぎているように見える。気になった委員長は悠を呼び事情を聞くことにする。
穹とベタベタしすぎではないか。それはごもっともだが、委員長が言うべきことでもないだろうに。



春日野家。
委員長に言われたことを思い出して元気をなくしていた悠。その様子を悟った穹は、元気を出させるべく、悠の股の間からこんにちは＾＾


学校では授業が終われば悠はすぐに穹のもとへと行き、二人は完全に二人きりの世界に没入していった。

そんなある日。
家でいつものようにエンジョイしていた悠と穹。自分の家だからと玄関先で行為をおこなっているところへ、委員長と奈緒がやってきてしまう。

外で二人の声を聞き、いち早く状況を察した奈緒。悠と穹の関係を怪しく感じていた委員長も、すぐさま状況を察し、奈緒の制止を聞かず玄関の扉を開けてしまう。

そこには悠と穹がおり……――――

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