ぽっぽは幽霊(のような何者か)を発見する。
じんたんはいつものように引きこもっていた。父親はそんな彼を責めない。それがいいことか悪いことかはひとまず置いておくことにして、何故かということは気になるところだ。
「ダメだよじんたん!」
責めるのはめんま。
実際、彼女の言うとおりである。じんたんは学校に行くことをあなるに約束したはずなのだから。
「ノケモン…一緒に集めてくれたんだから、約束破りはしっぺだよ」
あら恐い(´・ω・`)
もしかしたら、じんたんが学校に行くようにというのがめんまのお願いかもしれない。
その可能性を感じたからかじんたんは早速着替えを始め、めんまの表情はぱぁっと明るくなる。
じんたんは制服に着替え、学校へと向かう第一歩を踏み出す。
蝉がうるさく鳴く……
汗も噴き出し気だるく感じるのもやむを得ない、そんな夏の空の下。
ただでさえ嫌なその世界の中で、じんたんは人の視線にも気持ち悪さを感じていた。
「やっぱ……」
引き返そうとしたその時。
「あっ」
ちょうどあなると出会う。
「来たんだ……学校」
「まぁ……な」
あなるから視線を逸らすじんたん。
「っ、別に、お前に言われたからとかじゃ、ねーぞ」
何ツンデレっちゃってるのよ、可愛いじゃないの(*^ω^*)
そんなところへあなるの友人たちが来てしまう。
彼女たちはじんたんのことをそれほど気にしていない。それはいい意味で作用することもあるが、ほとんどは悪い意味で作用する。
だから、じんたんも彼女たちについつい言葉を返してしまう。
「暑さにでもやられてないとさぁ、こんな低能な奴らばっかの動物園みたいなとこ、来る気なんて起きねぇし」
そんな捨てゼリフを残し、じんたんは家へと帰っていく……
じんたんの部屋ではめんまが一人でお留守番をしていた。
「お留守番……つまんない!」
とことで、彼女はじんたんの家を冒険することに。
まず最初に訪れた部屋。そこにはじんたんの母親の仏壇があった。
「この写真より、ずっとおばさん綺麗だったよ」
写真に映る彼女も充分すぎるほどに美しい。じんたんの母親はどれだけの美人さんだったか……
めんまは鈴を鳴らしじんたんの母に知らせる。
「めんまも死んでるけど、めんまはとりあえず、今は元気です」
そう言う彼女の瞳からはまたも涙が流れる。
それもやむなし……か。
じんたんは家に帰らず、ベンチに座っていた。
『あなるとの約束なんて関係ねぇ。めんまが……俺の幻想が学校に行けって言うんだ。俺自身もどっかで……』
思考やめ。
帰ろうかと考えるじんたんだが、めんまのことを思い出し、
「帰れない……よなぁ……」
とことで、じんたんが向かったのは秘密基地。
ベントラー、 ベントラー、スペースピープル……繰り返しそれを唱えているのはもちろんのことながらぽっぽ。彼はじんたんのことを相棒と呼び、その手を握る。
「俺も見たぜ」
何を見たかって、それはもちろん……
「めんまだよ」
とことで、ぽっぽは秘密基地にてその説明を始める。
ぽっぽ曰く、ションベンが奇跡のRを描き、その時何かがΔとのことだった。
全然わからん(´・ω・`)
ともかく、ぽっぽの見間違いということはない。彼の視力はオスマン並だというのだから。
それに、めんまが成長していたことと彼女が白いワンピースを着ていたことまで確認しているのだから、これはもしかするともしかするかもしれない。
それらの情報を得たところでじんたんは立ち上がり、家へと帰ることに。
「おかえりなさーい!」
家に帰るとめんまが可愛らしくお出迎え。
「早かったねぇ~じんたん」
まあ、始業式だけだからねー(汗)
それはともかくとして、めんまが何をしていたかと言うと……
「家庭科してみた」
とのことで、台所は慣れない散らかりっぷりを見せていた。
そこに出来ていた不器用な蒸しパン。それはまたあの夏の日を思い出させるキーアイテムであった。
――夏の日。
じんたんは皆と共に急いで自宅へと帰ってくる。
「母ちゃん、あれある!?」
「あるよ」
それが素敵な夏の日々。
しばらくして……
母は入院生活を余儀なくされた。
じんたんはそんな母とどう触れあっていいのかわからなかったからか、冷たく当たってしまった。
彼女が触れようとした手を払いのけ、じんたんは走り去っていく。
払われた手を見つめるママさんの姿の、なんと悲しきことか……(´;ω;`)
じんたんがそんな過去を思い出した後、二人はめんまの作った蒸しパンを食べる。
レーズンありなし以前に、やはりじんたんの母が作った方が美味しいよう。
「もっともっと練習して、もっともっと美味しいの作ったげるね」
いつまでここにいる気か。
それはともかくとして、ぽっぽがめんまを見たという話に。
しかし、めんまは出かけていないはず。ならばもしかしたらめんまの幽霊なのかもしれない。
「じゃあお前は何なんだよ」
「本間芽衣子でーす」
ホームメイド?(´・ω・`)
ゆきあつはつることともに買い物に来ていた。
そんな彼のもとにぽっぽからメールが届く。
『めんま発見!』
それはゆきあつの心を動かすほどのものにはならないか。
つるこはいつもゆきあつの買い物に付き合わされている。どうやらゆきあつは誰かに貢いでいるようだが……
「教えない」
早朝。
じんたんのもとにぽっぽからチラシが届けられる。
「夏の終わりにみんなでめんまを探そうの会」
じんたんはそれに参加することを義務付けられ、そのチラシを見ためんまも乗り気に。
「めんまもめんま探したい」
いやいや(´・ω・`)
「これ、めんまが叶えてほしいお願いかもしれないよ? めんま、めんまの幽霊見たいって思ってたのかも」
いざというときのお決まりの言葉。
めんまさん、けっこう卑怯な子なのかもしれませんw
学校。
あなるのもとにもぽっぽからのチラシは届けられており、彼女は机で一人それを眺めていた。
目の前にある誰も座っていない席を一瞥。そこはきっと……
てなところで、彼女の友人がやってきてしまう。
帰りにカラオケへと誘う彼女であったが、あなるは今夜はパスということを告げる。
夕方。
バーベキューの材料は各自持参。
とことで、じんたんもそれを持っていくことになったのだが、バイエルンのみ。
それくらいしか冷蔵庫になかったのではしょうがない。急な話でもあったのだし。
そんな道中、あなるを発見する。
髪をいじくる姿がSo cute(*´ω`*)
しかし、じんたんは彼女を見ると来た道を引き返そうとしてしまう。
それをめんまが引き留め……かと思いきや力を緩めてバランスを崩させ、そこを背後から取り押さえる。なかなかに巧みな戦法を使いよる(´・ω・`)
「宿海……何してるの、さっきから……?」
ワンピースの下が見えそうで見えない……そんな際どいエロスが実にイイ!(*´ω`*)b
「別に。……じゃあ」
これから同じところに行くというのに、恥ずかしいところだ。
「こんばんは」
秘密基地にはつるこもやってくる。
それはそうだろう。呼んだのはみんな……だもんな。
「でもみんなっつっても、ゆきあつは来ないんじゃねぇの。こういうの、絶対信じなさそうだし」
ゆきあつ……か。
「来るでしょ」
つるこはさも当然のようにそう言い、マサラチャイを飲む。
バーベキューの準備。
バイエルンを持ってきたじんたんの他に、各自何を持ってきたかというと……
「私、ろうそく」
まあイベント的には必要かもねぇ……
そして、あなるが持ってきたのは花火。
あら可愛らし(*^ω^*)
ぽっぽが用意したのは、キールというインドのミルク粥。
「へー。ゲロみたい」
ヲイw
結局、バーベキューの材料はバイエルンのみとことに。
「……カニってどうやるんだっけ?」
カニさん作れるのー!?
さすがあなるぅ!(*^ω^*)
つるこはろうそくを並べて素敵な道を演出する。
「て……手伝おう…か?」
あなるがそう提案するのも無理はないだろう。
手を加えるとすれば、バイエルンに切れ目をいれるくらいしかないのだから。
「……カニ?」
カニさんだよ?(*^ω^*)
「白いワンピース」
それが今日のあなるのファッション。めんまがよく着ていたからと、彼女はそれを選んできた。
「つるこの言うとおりだよ。私、すぐに影響されちゃう。昔も……今だって、変わってない」
変わらないことは一つの魅力。
それに、このワンピースだって彼女なりの特徴が出ている。めんまはこんなミニは着ないし、学校の友人も白をチョイスすることはないのだから。
しかし、それをつるこに話すことに何の意味があるのか、そこが重要である。
彼女はなにも、偉いと褒められたいわけではない。
「多分、周りに流されちゃう私のこと……叱ってほしかった」
バーベキュー。
網の上にはバイエルンで作ったカニさんがジュージューと焼かれていた。
めんまもそれを見てはしゃぎにはしゃぐ。
バイエルンも美味しいが、キールも実は意外と美味しい。
種類は少なくとも、充分に食事を楽しむことができる。
「それにしても、めんまのお願いね」
つるこはそれを信じているか、あなるに訊く。
「私は…………信じてもいいって…思ってる」
それはあなるの意思。彼女の考え。
「そ。なら私も」
いいものだ。
「ねえじんたん。やっぱ超平和バスターズは」
「超平和バスターズはやっぱ、最高だな!」
言おうとしたことがぽっぽと同調した。その喜びからか、めんまは涙を流す。
泣き虫さんだなぁ、めんまは(*^ω^*)
そんなところで、最後のメンバーが到着する。
「何だ。えらい歓迎ぶりだな」
ゆきあつは野菜と骨付きリブ、ハーブソルトとオリーブオイルを持ってきた。
なかなかいいとこを突いてくるじゃないか。
「それにしてもビックリしたぜぇ。てっきりめんまが来たんだと」
「めんまならいたぞ。さっき」
そう言い、ゆきあつは沢の方を示す。
それを聞くや否や、ぽっぽとめんまは嬉しそうにそちらへと駆けていき、あなるは遅れてそれについていく。
「お前だけじゃなかったみたいだな」
「は? 何を……?」
「めんま。見えるの」
ボクも見えてるよ?(´・ω・`)
この記事へのコメント
あるるかん
鳴子は髪を下ろすと印象が変わりますね!ワンピ効果もあって清楚な感じでしたね。
本隆侍照久
ゆきあつのはやっぱ嘘ですかね。まあ沢の方で見たという曖昧な感じで、しかもあまりそのことに深い感情を抱いていないのが嘘っぽいと感じるとこですよね。
誰かへの贈り物というのも、めんま絡みだと感じますよね。そうだとして、それをどうしているのかは気になるところですけど。
あなるは回を増すごとに魅力的になってますね^^
(あなるという呼び名も含めて)最初のイメージは一気に吹き飛び、今後の登場が楽しみですもの^^