羽鳥芳雪は吉川千春にはっきりとそう言う。
千春は売れっ子漫画家。だからこその驕りが見えるとのことで、担当編集の羽鳥は厳しい言葉をぶつけていた。
肝となるシーンをギャグで流してはいけないとことで、そこを中心として千春は修正に入る。
羽鳥はサイン会のオファーがまた入っていたことを彼に告げ、それをいつものように断る予定だとも告げる。
それは、千春が男であるから。そこまで頑なに隠さなくともいい気はするが……
「まああまり世間に出てくれない方が、俺としては助かるけどな」
ふむ(´・ω・`)
それはそれとして、花火大会の取材の話へ。
その後、羽鳥はこの後仕事はなく直帰だということで、千春……いや、吉野千秋は家に来てくれないかと彼を誘う。
羽鳥の作る美味しい料理を食し大満足な千秋は、羽鳥に彼女がいないのかを問う。
確かに羽鳥はカッコよくてモテそうだが、今は仕事で精いっぱいなよう。しかし……
「好きな人ならいる」
キャー!(*>ω<*)
恋するっていうのは素敵なこと……であるはずなのだが、羽鳥はあまり報われるようなものじゃないと言いマズイ雰囲気に。
そんなところで、アシスタントである柳瀬優が“ザ☆漢”の新刊を持ってやってくる。
千秋の分を買ってきてくれるとは、名前の如く優しい人だ(*^ω^*)
そんな彼と羽鳥の仲は険悪。
中学からの付き合いということが悪い方向にはたらいてしまっているか。
羽鳥が別の仕事へと向かった後。
羽鳥に依存し過ぎだと千秋に言い、優もこの場を後にする。
千秋は羽鳥に依存してしまっていることを考える。
それはつまり羽鳥のことを考えるということで……彼に好きな人がいるということを千秋はどう思うか……
後日。
千秋は編集長の高野に原稿を渡し、丸川を後にする。
そんなところで雨が降り出し、すぐさま折り畳み傘を用意して帰路へ。
その途中、優と羽鳥が二人で何か話をしているのを発見する。
「ふざけるな!」
険悪な雰囲気。
しかし、羽鳥が胸倉を掴むと二人の顔は急接近して……
仕事場。
そこで仕事をする千秋は仕事に集中できないでいた。
それもそのはず、羽鳥と優がキスをした(であろう)場面を目撃してしまったのだから。そしてその片方(優)が仕事場にいるのだから。
男同士の禁断の愛。
それを知ってしまった千秋は、優とまともに目を合わせることができず。
なんか千秋が優に恋をしているみたい……(*^ω^*)
千秋の様子のおかしさはあからさまで、優は羽鳥と何かあったのではないかと判断する。
「羽鳥…俺のこと何か言ってた?」
言えやしない。
羽鳥の気持ちを知っているだなんて言えやしない。
とは言え、優がわざわざそれを訊いた理由は何か。それを考えてみると、二人は付き合い始めたのではないかと考える方が自然である。
そのことに千秋は複雑な思いを抱いていた。
何故自分に言ってくれないのか……その思いは千秋が羽鳥とも優とも仲がいいからなのか、それとも別の理由からなのか……
アシスタントが皆帰って一人になったところで、千秋に電話がかかってくる。
相手は羽鳥。彼とはいつも通りに話せていた千秋だが、羽鳥は千秋のことを心配していた。優から千秋の様子がおかしいと聞いていたから。
そのことにまた複雑な思いを抱いていた千秋だが、そこで追い打ちをかけるようなワードが。
『柳瀬は何か言ってなかったか?』
二人はやはり何か秘密を抱えている。
両想いだと考える方が自然……か。
そのことにイラつきを見せる千秋。
彼はこれまでのことを思い出す。
漫画家と大学の両立で苦しんでいた時期、漫画家に専念するよう助言をしたのは羽鳥であった。
「路頭に迷うようなことがあれば、俺が養ってやるよ」
半分プロポーズのようなその言葉。
それを思い出しつつ眠りから目覚めると、目の前には羽鳥がいた。
二人の唇が重なった状態で。
千秋が覚醒したところでもう一度……キス(*>ω<*)
何度だってキスしてやんよ!(*>ω<*)
38.2℃。
入稿した途端風邪でダウンの千秋。
アシスタントに迷惑をかけてしまったことも問題だが……羽鳥とのことも大きな問題。千秋は羽鳥のことがわからないでいた。
彼は優と付き合い始めたのではないかと思われていた。しかし、彼は千秋にキスをした。
そこで改めて記憶を想起してみる。
『ふざけるな!』
羽鳥が優にそう言っていたことから、千秋へのキスは優へのあてつけではないかと考えられる。あるいは身代わりか。
どちらにしろ、羽鳥にとって千秋はその程度の存在。そのことが、千秋にはどうしゆもないほど悲しく……涙が溢れてきてしまう。
優も優だ。羽鳥ほどおいい奴はいないのだから、何が不満なんだと千秋は考え始める。今の彼はその二人の間に挟まれた惨めな存在。
とても悲しく……ただ悲しい(´;ω;`)
『トリが好きな奴が、俺だったらまだ良かったのに……』
そこまで考えたところで我を取り戻して悶える。
で、メールが届く。
それは羽鳥からのもので、千秋の体調を気遣うと同時に、今週末に開催される花火大会の取材のお誘いであった。
まさか、これってデートなんじゃ……
とことで、その当日。
千秋は羽鳥と共に花火がよく見える穴場へと向かう。
そこで羽鳥は話を切り出す。
「担当を替える」
それは原稿が遅れて作家の信頼を失ったためのもの。
しかし、それで納得できるわけがない。千秋は詳しい事情を訊こうとし、そこで花火が始まる……
「お前が好きなんだ」
あらやだ……(*´・ω・`*)
羽鳥は優が好きというわけではなかった。羽鳥が好きなのは千秋だけ。千秋オンリー。
羽鳥がこの仕事についたのも千秋の傍にいたかったがため。
28年間ずっと想っていた。でもそれが相手にどう思われるか……羽鳥はずっと不安に思っていたことだろう。
それが今明かされたのだが、千秋はそれを気持ち悪いとは思っていなかった。
「俺はトリのこと好きだよ」
幼馴染として、かもしれない。
でも、確かに好きだと言える。そして……
「トリが俺から離れていくのは嫌だ!」
それが正直な想い。
千秋はその想いを証明するため、もう一度キスしてみるよう羽鳥に言う。
その強い想いに導かれ、羽鳥はまた一度千秋にキスをする。
夕立後。
家に戻った二人は濃厚な時間を共有する。
千秋と芳雪。
互いの名前を呼び合い、その想いを確かめ合いながら……
「つまらない」
(´・ω・`)
仕事とプライベートは別とばかりにズバッと言う芳雪。かと思いきや……キス(*>ω<*)
「今度つまらないものを出してきたら……おしおきだ」
御褒美の間違いでは?(*^ω^*)
この記事へのコメント
もも
本隆侍照久
申し訳ないです。私は漫画の方は持ってなくて知らないです……>_<
……余裕ができたら買うのもアリかもしれない(´・ω・`)