学校の図書室。
律はそこですやすや眠る、とある男子生徒を見かける。
その時パンダが動いた。……という本をその男が読んでいたことを確認した律は、貸出カードを確認する。
相手の男・嵯峨政宗は『明日は、晴れるかもしれない』などの本を読んでおり、律は少しでも先輩のことを知りたいがためにその本を手に取る。
ただただ嵯峨先輩を好きだという想いに従って――――
そんな高校時代の夢で目覚める小野寺律(25)。
今日も絶好調(*^ω^*)
「却下」
会社では、律は高野に新刊企画書をダメ出しされる。
今日も二人の関係は絶好調(*^ω^*)
ともかく、律は漫画の販売促進のための企画を考えることに。高野に訊くのが最も近道なのだろうが、変に意識し過ぎているからか律はそれを拒もうとする。しかし、高野はそれを見てやろうと隣に座る。
高野は単純に仕事を見てやろうという意識なのだろうが、律はそれ以上に高野が近付いてくることを意識してしまっている。
……もうっ(*´ω`*)
それはそれとして、武藤先生のアンケート結果を見てみる。彼女は連載を開始して以降常に3位以内に入っている。その順位前後にいる作家のコミックス発行部数と比較しどれくらい売れそうか、客層は今までのものとどう違うか、販売展開はどうするか、チラシは、ポップはetc
それらのことを高野から聞いた律は、メモメモ……
そんな彼を見て、高野は……
キス(*>ω<*)
「お前、必死すぎて笑えたから」
それ以上に理由は必要ない。
なんてところで、横澤がやってくる。
吉川千春のドラマの件で営業部長との話があるとのことで、彼は高野を呼ぶ。
いったんトイレに避難したのち恐る恐る帰ってきた律であったが、そこに横澤は残っていた。
高野の呼び出しを終えた横澤。彼が次に用がある相手は律であった。
一応言っておくと前置きした上で、彼はこう言う。
「政宗は俺のもんだから」
あらん(´・ω・`)
律は自分と高野に何の関係もないと言うが、事実としてそうでないことが起こってしまっている。
だから横澤は余計なことはしないよう律に忠告し、この場を去っていく……
律は高野が横澤と付き合っているであろう可能性を考えながらも、それはどうでもいいことだと自分に言い聞かせる。しかし、それならそれで横澤にはきちんと言っておかねばなるまい。変に誤解されたままでは迷惑なのだし、その誤解が解ける方がお互いのためになるのだから。
まあ、全て“律が高野のことを好きでなければ”という前提のもとに成り立つ話ではあるが。
そんな考え事をしていた律は終電に乗り遅れる。
彼がそれに気付くのに遅れたのは何故か。先の前提の上でそれを考えるのは難しいこと。しかし、それがない上で考えるのならば自ずと答えは見えてくる。
ともかく、律はそれでもなお高野との関係を考えていた。そしてイライラ……
翌日。
律は高野と横澤の関係を羽鳥に訊いてみることにする。
大学の同級生で、出版業界に誘ったのも丸川に転職させる決心をさせたのも横澤。
そんな話をしながら出社したところで、高野とも合流する。
羽鳥は担当している吉川千春の件で営業部に行くとのことで、エレベーターには律と高野の二人きりに。
この空気感は何とも言えない……(*>ω<*)
高野は律の髪に芋けんぴ……じゃなくてゴミが付いていたのでとってやるが、意識し過ぎていた律はその手を払いのけてしまい恥ずかしいところ。
『これ以上、高野さんとは仕事以外で関わりたくない!』
律はエレベーターを降りるとすぐさま高野のもとを離れる。
高野のことを意識していることを自覚する前に……
(この時点で既に自覚してる気がするけどw)
律は仕事にのめり込むことに決め、漫画の市場調査を始める。
そんなところで佐伯さんと遭遇する。
佐伯さんは小野寺出版での律の同期入社さん。
彼女は律と裏表なく接してくれる素敵な女性で、それは今も変わっていなかった。
酒癖の悪さも不変でした(´・ω・`)
でもそういう一面を見せているからこそ信用できるところだろう。
そんな酔っ払いの佐伯さんを支えているところで、偶然にも高野と遭遇してしまう。
高野は高野で女性とお食事のよう。
そんな高野は有名人のようで、佐伯さんも彼のことを知っていた。ヘボ雑誌だったエメラルドを1年でトップに押し上げたのはそれほどまでにすごいこと。
それに加え、彼女は高野の私生活もすごいらしいとの噂を律に話す。
それでまた律はイライラ……さらに悶々……
やはり高野のことを考えてしまう。
遊び人との噂の高野はやはり自分のこともからかってるだけなのかと、律は考える。
しかし、過去のことを考えてみると、高野(嵯峨先輩)はそんな人ではなかった。あまり人とは群れないタイプで、放課後は図書室の決まった席でいつも本を読んでいた。律はそんな彼をいつも見ていた。
『本気で好きになって、一瞬で玉砕して、ショックで学校行けなくなって……、挙句の果てにそのまま留学してしまった』
それで今の律が出来上がり、今の彼は人を好きになろうとしなくなっていた。
律が自室に帰ると、その隣の部屋の前では高野が待っていた。
「女とイチャイチャしてる暇があったら、さっさと仕事しろ」
そう言い、高野は律を自分の部屋に連れ込む。
仕事しているのであればそれを見せてみろとのこと。
それに対し、律は高野も女の人と会っていたことを指摘するが……
「あれは作家だ」
(´・ω・`)
一之瀬絵梨佳。彼女との単なる打ち合わせ。
あら律恥ずかし(*´・ω・`*)
それもあって、律はやはり自室に帰ろうとする。
「高野さんは、横澤さんとでも遊んでればいいでしょ!」
横澤の名を出してしまうほど、律は今混乱している。
それを落ち着かせるためにも、高野は律に確認する。
「小野寺。お前、俺のこと好きなんだろ?」
その通りなのか違うのか、それをはっきりさせなければならない。
だから高野は律にキスしてその気持ちを確かめる。
「俺にも触れよ」
律は熱くなっている高野に触れ、抵抗する力が衰えていた。
それでも……
「好きになんか……ならない!」
部屋を出ていってしまう……
高野は横澤からの電話に出て、律に何を吹きこんだか訊く。
横澤は律を高野から遠ざけようとしたのだが、それは彼なりに高野のことを思ってのことである。昔の恋愛に流され酷い目にあっているのだから。そんな横澤の気遣いも無下にはできないか。
後日。
律はこの会社に来て初めての企画会議に臨む。
緊張しすぎて企画書を忘れそうになった律だが、それを高野が指摘してフォロー。二人で会議へと向かう。
会議前に専務取締役の井坂に会い、彼から激励の言葉をもらってなお緊張。しかし、それを高野が支える。
「大丈夫。ヘマしそうになったら、俺がフォローしてやるから」
惚れてまう……(*´・ω・`*)
それでもこれは恋ではないと、頑なになる律。
そんな彼が可愛い(*^ω^*)
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