チャラチャラした奴が嫌いな木佐でも好きになってしまう男が、そこにはいた。
とことで、とある書店。
生まれてからこのかた男しか好きになったことがない木佐。しかも面食い。まともな恋ができる訳ないと考える彼は、見てるだけを決め込む。
そんな彼が次にそのターゲットとして定めたのが書店員の雪名だった。
彼は店先で女の子と話してばかりで、一見不真面目そうに見えるが、それが彼なりの本の売り方。
オススメを示し、それを売る。
今回彼が一押ししたものは、木佐が担当した本。
(木佐は)ドキッとしてしまう。
本を買うことを迷っていた女の子たちには……
「そっか……。早く読んでもらって、この面白さを、一緒に語りたかったんだけどな」
(女の子たちは)キュンッとしてしまう。
雪名は何故少女漫画を担当しているのか。
その疑問を投げかける女の子がいたが、答えは簡単。
「だって、ここにいれば君たちに会えるから」
いやぁぁん(*´・ω・`*)
木佐はこの店で雪名のことを知った。とは言え、まだ下の名前は知らない。
一目惚れ。
それ以上語る必要のない恋。彼の全てが好きだった。
漫画だったら素敵な恋が始まるかもしれないが、現実にはそんなことはない……か。
翌日。
木佐は新刊の売り上げデータをチェックする。
悪くないが良くもない。キャリアアップのためにも、そろそろ一つ担当作品を大きくしたいところか。
隣の席では律がハードワーク。
高野に言われたことにムキになる彼を見て、木佐は自分にもそんな時期があったことを思い出す。
その熱意はとても素敵なもの。しかし、そういった時を経験することで自分は普通の人間だと思い知ってしまう。
身近で特別な人間と言えるのは、高野だろう。彼のような存在がいるからこそ、自分の現実が見えてきてしまうか。
そんなこんなで売上を調べていた木佐は、一店舗だけ売上が飛びぬけている店舗を発見する。
それは雪名の勤めるブックスまりも。
今思えば、毎度この書店だけ売上がやたらと良いことに気付く。
立地や客層といったいくつかの可能性が考えられるが、ともかくありがたいところだろう。
そしてこれが雪名の力であるとすれば、彼もまた特別な人間だと言えるだろう。そもそも、あれだけイケメンなのだからその時点で特別……かと。
そういう人間と自分がどうこうなれるわけがない。それがわかっている木佐だが……彼はまたブックスまりもに来てしまう。
まるでストーカーのような木佐。そんな彼に、横澤が話しかけてくる。
よりによって一番面倒な相手に会ってしまった(´・ω・`)
横澤はここの店員に挨拶したことあるかと木佐に訊き、“否”であるため挨拶することに。
というのも、横澤は木佐が担当している本がここでやたら売れていることを知っていた。さすがに仕事はできるお人だ。
挨拶するのはもちろん店長。そのことにホッとする木佐であったが……
まさかの休みとことで、雪名に挨拶することに。
木佐は度々ここを訪れているため、絶対雪名に気付かれてると思いこんでいたが、そんなことはなかった。
それは安心するよりむしろ、ショックの方が大きかった。自分なんて所詮その程度の存在なのだと……
木佐はこの後会議が入っているからと嘘をつき、この場を後にしようとする。
『これっていつものパターンだよな。勝手に好きになって、勝手に思い込んで、勝手に失恋して』
いつでも一方通行な木佐の肩を、とある男が掴んでくる。
その男は元彼のような存在。しかし、木佐にしてみればいらぬ相手だった。
「一回ヤッたくらいで、彼氏面してんじゃねぇよ。とっとと失せろ」
そう言う木佐に、男は殴りかかろうとする……が、その腕を雪名が掴む。
あらカッコイイ(*´・ω・`*)
その後。
木佐はとある店で、かつてのことを振り返る。
先ほどの男は好みだからとついて行ったことで、しつこく付き纏われるようになってしまった。
それも自業自得だろう。相手の内を見ていなかったのだから。
木佐は雪名と交換した名刺を見る。
雪名皇。彼に先ほどの会話を聞かれたかな…と落ち込んでいたところ。
「あれ、木佐さんだ」
まさかの雪名登場。
相席し、会話をすることに。
雪名は木佐が担当していた作品を言い当てる。
それは、それらの作品に同じ空気を感じていたため。そして純粋に木佐の力に感心していた。
若いのに凄い。そんなノリであった雪名だが、木佐はもう30歳。
その事実にボクちんもビックリ!
童顔にも程があらぁ(´・ω・`)
でもそれ(童顔)も含めて凄いと言う雪名。ちょいと変わっているけどなんとなく同意。
それはともかくとして、新刊が売れていて追加注文をしたという。
「500」
多すぎ(´・ω・`)
しかし、それを売ると断言する。
そんなとこがカッコイイ(*´・ω・`*)
本が売れてほしいと思う木佐のためにも、雪名は他の書店の分も本を売ろうと言う。
そこで、フェアをやろうと提案。早速その作業に取り掛かることに。
雪名が何故ここまでやるのか。それは単純。
「木佐さんの本だから」
(*´・ω・`*)
恐らく彼はこれが自然。しかしそれに慣れていない木佐は意識してしまう。
自覚していてもどうしようもならない思いはあるか。
木佐を褒める雪名だが、木佐は作家が凄いと謙遜。それもごもっともかもしれないが、木佐の力が少なからずあるのも事実。
そう言う雪名に触ってみたいという願望を持つ木佐。
もう、変態ね(*´・ω・`*)
木佐の様子がおかしいと気付いた雪名は……
キャー!(*>ω<*)
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