いつか天魔の黒ウサギ 02話『900秒の放課後 <後篇>』 後半

美雷に放られ、勢いよく飛んでいく大兎のもとに……

「来ちゃった♡」
やん(*´・ω・`*)

ヒメアがやってきてくれる。

「すげぇジャンプ力だな…!」
「もう。もっと他に褒めるとこあるでしょ?」
ヒメア可愛いよヒメア(*´ω`*)

ヒメアは大兎の鼻にちょんと触れ、そこで彼の勢いは止まる。

「久しぶりに再会してそれじゃあ、モテないよ?」
「実際モテねぇもん」
ダウト(´・ω・`)

「ふふっ。モテないんだぁ。 でも、私にはモテるからいいでしょ?」
うん(*^ω^*)

「好きよ、大兎」
ボクもヒメアのこと好きよ(*´ω`*)

「いいものあげる」
「いいもの?」
「そ。いいもの」
画像

そう言い、ヒメアは大兎の胸に触れる。
そこから不思議な力が大兎に伝わり、彼の右腕に熱き白い炎が燃え上がる。
それは《最古の魔術師》ですら扱えない禁呪。この貂魔の火を使った瞬間に上半身が吹っ飛んで消えてしまうのだという。
でもだからこそ、大兎には条件付きでこの火は扱える。900秒に7回の命を持っている彼ならば。

しかし、それがあるからと言って月光が降参などするはずがない。
二人の激しいバトルが始まる。

大兎は貂魔の火が宿った右手を出し、月光は凶剣でそれを受け止める。

「大兎手伝う!」
「あたしだってゲッコー!」
「「いらない!」」

ならば……

「ならいっそ、全員死ぬというのはどうかな?」

答えは二つに一つではない。
新たな案を提示してくる男が、空間の歪みから現れる。

でっかな蜘蛛に乗ってやってきたその男は、頭髪の色や片眼鏡を除けば月光に酷似している。
彼を見て月光が思い出すのは、9年前のあの惨劇。《契約》を交わし、その生贄のため悪魔に両親を喰らわせた弟の姿。それが目の前にあった。
彼こそが、大兎とヒメアを引き離した張本人。紅日向。

「こいつが、ヒメアを…!」

大兎の心の内に怒りがこみ上げてくる。
しかし、その漠然とした怒りは月光も同じ。

「双子のくせに糞のように出来の悪いあの弟は……、俺の獲物だ」

「兄さん。出来が悪いのはどっちかな?」

そんなところで、日向は月光の傍らにいる美雷の存在に気付く。

「僕のお古を手駒に加えたんでしたねぇ」

もともと美雷は日向の遣い。
月光は《生贄》として彼女に喰われるはずであったが、凶剣を使い彼女の力を無効化。“大切にしているもの”を《生贄》に差し出して契約を完了させ、有用な奴隷として扱っているのが現状。

月光と美雷。二人は日向と彼が遣う化物へと挑んでいく。

「…に、逃げよ大兎。今の内に。 …あ、あいつには勝てない。強すぎる…!」
画像

ヒメアがそう言うのだから逃げるべきかもしれない。
しかし、大兎はその選択をしない。

「なあヒメア。 9年間、いっぱい待ったついでに、あと5分だけ待ってくんないかな?」
「え…?」
「俺、あいつ殴って戻ってくるから!」
大兎……(*´・ω・`*)

「わかった。私も一緒に戦う」
「無理しなくていいよ」
「ぁ、自惚れないの。大兎一人じゃきっと勝てない」
「そうかな?」
「そう。でも、二人ならいけるかもしれない。大兎はこの9年で、すごく強く、カッコよくなったし」

そう言い、ヒメアは大兎の首筋に触れる。
実にセクスィーな手つきで、触れられるだけでもやる気が増してしまうところだ。


ヒメアのことをあっさり忘れてから、大兎は今日まで普通に生きてきた。でもその中でだって頑張ったことはあった。空手でいい線までいっていた……それはきっと、ヒメアのためにやっていたのだ。

『もう一度会えたら、今度は絶対に守るって!』

大兎は蜘蛛に乗り、日向のもとへと駆ける。
彼がそこへ辿り着く前に、月光は凶剣で日向の胸を貫く。

「へえ。ちょっとは成長したみたいだね」
「まあちょっとだけな。ちょっと頑張ったら知らない内に、お前より二万歩ほど先まで進んでしまった。終わりだ、日向」
「…ははっ。二万歩。それは僕より後ろに二万歩ってことでしょ?」

日向の中からコアのようなものが出て、それがまた新たに日向を構成し直す。

「この程度の力ではしゃぐなよ」

そう言い、彼は巨大な光の衝撃波を放つ。

「よけろバカ!」

そう叫んで月光に跳び蹴りをかました大兎が、代わりにその衝撃波を受ける。
上半身が吹っ飛び、下半身だけが地面に落ちた彼だが、それは間もなく回復する。

「二万歩進んでるのに4人がかりね。さすがは兄さん」
そう褒めんなよ。照れるじゃないか(*´・ω・`*)

……はともかくとして、

「おい、鉄大兎」
あ?(#゚Д゚)

「少し手を貸せ」
「やっとちょっと素直になった?」
その様子。
それを認めつつも、月光はバカにされたまま引き下がるような腑抜けではないことを強調しておく。

月光には日向に勝つ案があった。そのために、大兎にもう一度貂魔の火を出せるか確認。そののち、大兎が日向をやるようにと言う。
その先に、策があるのだ。

日向がこの場で求めるのはやはりヒメア。逃げ出した彼女を取り戻すことのみ。
だからヒメア以外全員殺すのでもいいし、3人の命を助ける代わりに彼女を差し出すのでもいいのだが、

「両方とも断る! お前をぶっ倒して、ヒメアを守る!」

それを実行するため……
ヒメアのすごいジャンプ力を駆使し、そこから大兎は彼女に放られ勢いよく貂魔の炎を放つ。
蜘蛛ごと日向を燃え上がらせ、その力の代償として大兎も一度死んでしまう。
でも日向を倒したのであればその代償は安いものだろう。

復活をし、やったと思った矢先。
彼の胸に致死の穴が開く。

「さっきの力はちょっとマズイな」

そう言う日向が立っていた。

「それ、彼女に貰ったのかい? ズルイよ。あれだけ拷問したのに、君は僕にはくれなかった」

その嫉妬もあってか、日向はまずこの場で一番危険な大兎から消そうと、復活したばかりの彼を再度殺す。
これが6回目。もうこれ以上は死ねない。

「9年前の再現だね。君らは本当に進歩がないなぁ」
「もうやめて!」
「いいよ。また君が望むなら。でも今度はちゃんと約束して。僕の奴隷になるって」
「奴隷にでも何でもなるから! ……だから、……大兎を……」

しかし、それを大兎自身が許さない。

「大丈夫。今度こそ俺が守るから」
約束する。

「こいつぶん殴って、戻るから!」
約束する。

大兎は、その右手にもう一度貂魔の炎を宿す。

「俺の命は、ヒメアがくれたようなもの。ヒメアを救えるなら……、彼女が失った9年、この先ヒメアが笑って暮らせるなら… この命! てめぇにくれてやる!

これで本当に死ぬのだとしても、大兎にはそれができる。

「俺はもう二度と……ヒメアを忘れないって決めたんだからなぁ!!」
「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」

使用者の肉体の消滅と代償に放たれる貂魔の炎。それに飲まれ、日向の肉体は焼かれ消えて行く。
しかし、彼のコアはそれでなくなりはしない。
そこから離れ、またもとの肉体を形成するかに思えたが、そちらには月光が待ち構えていた。

そしてそれを一刀両断。
今度こそ真に日向を倒すことに成功する――


大兎の体はもう再生することはない。
残っているのは肩から上の部分のみ。

「雑魚の割には、よくやった」

月光流の最大限の賛辞か。
意識のあるうちにそれを受けたのち、大兎の意識は遠のいていく。

「大兎……大兎ぉぉぉっ!」

最後に見えたのはヒメアの泣き顔で……
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『ああごめん…。また泣かせちゃった……――――』





つんつん。

遥に起こされ、大兎は目を覚ます。

ここは学校の教室。

夢だった……?
そんな疑問を抱きそうなところで、教室に転校生がやってくる。

「ヒ、ヒメア!?」

間違いない。
彼女は大兎を見つけ、

「会いたかったー!」

その胸に飛び込んでくる。

夢じゃなかった。でもじゃあどうして大兎は生きているのか。それを知っているのは大兎を除く当事者たち。
でもとりあえずそんなことはどうでもいい。
大兎とヒメアは再び会うことができた。それを喜ぶべきところだろう。

ちなみに、ここは教室。当然人目に溢れるところなわけで……

「あぁ……。た、大兎……」
ごめんちゃい(´・ω・`)


遥への弁解はともかくとして、大兎は月光により生徒会室まで連れてこられる。

「今日からお前は、俺の奴隷だ。俺の生徒会で働いてもらう」
…………何て?(´・ω・`)

「お前は卑屈な奴隷だろ。それとも何だ? 体に教えてやろうか」
あらやだ(*´・ω・`*)
(違う意味で)それも悪くないと感じられるところであったが、そんな大兎の腕にヒメアが抱きつく。

「ってヒメア。そろそろ離れてくれる?」
「ヤダ」
(違う意味で)やだ(*´・ω・`*)

「これから大兎とずっと一緒なんだ。楽しいなぁ」
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ヒメアは物凄く素敵な笑顔を見せる。
ヒメア……(*´ω`*)

『これが全ての物語の始まり。俺らの、世界と世界を繋ぐ、クソめんどくさい物語の……始まりだった』


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この記事へのコメント

  • ガントロ

    初めましてガントロと言います。いつも楽しくブログを読んでいます。特にギャグアニメでのツッコミを読むときは、電車内でも笑っていますwww
    ヒメアは可愛いですよね(*⌒○⌒*)最近のヒロインはツンデレが多いですが、ヒメアは最初から大兎にデレデレですから、新鮮で凄く可愛いでするんるん
    次回からどんな学園生活になるか楽しみです
    2011年07月21日 21:04
  • 本隆侍照久

    >ガントロさん

    初めまして!
    いつも読んでくださっているとは、恥ずかしくも嬉しい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!(*>ω<*)
    少しでもアニメの楽しさを共有できたらと思っているので、どんな形であれ楽しんでいただけたのであれば非常に光栄です(*^ω^*)

    ヒメアいいですよね~(*´ω`*)
    DOG DAYSなんかもそうでしたが、ツンデレが多い昨今だからこそ、純粋に可愛いと思えるヒロインは魅力的に映りますよね。
    特にヒメアはアニメで一層可愛さが増したように思えます。1話の「遅い! 来るのが遅いぞ大兎!」が個人的にお気にです(*´ω`*)
    次回からの学園生活……個人的に遥も好きなので、彼女の哀しげな部分がどのようになるかなどが気になるところです。あと美雷のサービス……(*´ω`*)
    原作とはまた少し構成が変わっているようなので、そういった話の流れ的部分がどうなるかなども気になるところですね。

    コメントありがとうございました~!^^
    2011年07月21日 21:49
  • 大兎

    うむ
    暇だから書きに来た、
    大兎かっこいい~
    どもそれだけです
    2011年08月01日 13:00
  • 本隆侍照久

    >大兎さん

    どもです(´・ω・`)
    約束を思い出し、ヒメアにもう二度と悲しい想いをさせまいと行動するのはさすがなところですね。
    でもこの世界の中で一番かっこいいのはきっと月光ですよ。そう本人が言いそうですしw
    2011年08月01日 20:33

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