いつか天魔の黒ウサギ 06話『すれ違いの《課外》授業』 前半

目の前に日向が現れたことにより、遥は悟る。

「天魔の使いね。私を殺しに来たの?」
「いいや。君は代わりの利く人形だ。殺したところで月の外側の化物共は、別の監視者を生むだけだろう」

本当は少し利用してやろうと思っていたのだが、日向はそれをやめた。

「そんな顔をするほど生きるのが辛いなら、きっとお前は復讐するだろう。 お前を造ったクズどもに…。月の外側にいる神どもに…」

ならば日向が手を出す必要はないのだ。
日向は消え、独り残された遥。彼女のことをじーっと見つめる二人のイケメンがそこに立っていた。



お風呂空いたよーと、妹のユイカが大兎に知らせにやってくる。
後で入ると言い何かを読んでいる兄に対して、

「あーお兄ちゃんエッチな本読んでるんでしょー?」
やん(*´・ω・`*)

でも違う。
大兎は『黒魔術基礎入門』と題されたそれをユイカに見せる。

「そこにどんなエロスが?」
エロスから離れなさいな(´・ω・`)

それは月光に無断で持ち出したもの。
月光のことはユイカも知っており、彼女の学校でも有名人なのだという。
性格が最悪なことを除けば凄い人物であるというのは確かだし、人によってはあの俺様気質がツボになるのだろう。まあんなこたぁどうでもいい。

「よし。無駄なプライドは捨てよう!」

強くなる近道として、大兎は素直にアドバイスを求めようと考える。



翌日。
1-3に遥が登校してくる。
なんてことはない、いつも通りの風景であるはずなのだが、その手には大きな包み。幼馴染の本気を見せていた。
しかしながら隣の席には大兎はまだおらず……

その時大兎は生徒会室へと来ており、改めて《軍》の凄さを実感していた。
そりゃそうだろう。あれだけ校舎が滅茶苦茶になったにも関わらず、一日で元通りになったというのだから。

「無能なあいつらにできるのは、せいぜいそれくらいだ。で、貴様はくだらん感想を言うためにわざわざ来たのか?」

否。
大兎はまず『黒魔術基礎入門』を勝手に持ち出したことを謝罪する。

「随分懐かしいな。小学生以来か」
ふむ(´・ω・`)

「で、こんなサルでもわかるレベルの入門書も理解できなかったカスが、何の用だ?」
頑張れ大兎(´・ω・`)

「あのさ。折り入って相談があるんだけど」
「相談。サル以下の貴様にいったい何語で答えてやればいい? 馬鹿語か? あいにく馬鹿語までは習得してないんでな」

生徒会長様の挑発的態度。
それに我慢ならなかった大兎は『黒魔術基礎入門』に書かれたことを本当に理解しているのか、証拠を見せるようにと月光に言う。
その結果……

「う熱ぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

ヒメアと美雷が生徒会室にやってきたと同時、炎に包まれた大兎が走り去っていきました(´・ω・`)

「あんたの仕業?」
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ヒメアはキツイ視線を月光へと向ける。

「大兎に酷いマネしたら許さないって、口で言ってもわからないのかしら」

ヒメアは今にも月光を殺さんとすオーラを身に纏う。
相変わらず過保護な彼女に、月光は言ってやる。

「馬鹿も馬鹿なりに、いろいろ考えているようだがな」



大兎はバケツの水を頭からかける。
これでようやっと消火完了。というまでは良かったのだが……

「げ……」

そこをとある少女に見られ、彼女は舐めていた棒付きキャンディを落としてしまう。

「確か5組の……碧水だっけ?」
「なんか焦げ臭いと思ったら……あんたいったい何やってんの?」

真実を言うわけにはいくまい。いろいろと面倒なことになるのだから。

「俺はあの……普通にトイレだけど?」
「女子トイレで?」
え……?(´・ω・`)

慌てていたから気付かなかったのであろうが、そこは確かに女子トイレだった。これは痛恨のミスだ。
とことで、大兎は今ここで何をやっていたのか深く追求されることに。

「面白いことなら混ぜてよ」

面白いことなんてない。
とにかく、大兎はすぐさまここから出ていこうとする。

「バックレても調べちゃうよ。小学校までは空手部で、今は生徒会委員の鉄大兎くん」
ふむ……(´・ω・`)

「実はあたし、生徒会に興味津々なんだよねー。てことで、仲間に混ぜてくれるよう、会長に推薦してくんないかな?」
画像

何でまたそんなこと。
あそこは普通の生徒会ではないのだ。認めるはずがない。
しかし、そんなことを説明するわけにはいかないし、他にうまく説明する考えも浮かんでこない。大兎はとりあえず了解したことにし、その場を去っていく。



生徒会室。
大兎がいなくてあからさまに不機嫌なヒメアであったが、美雷はいつも通りに元気。今読んでいた雑誌の情報を、ヒメアに伝える。

「ヒメちゃん知ってた!? デート超ヤベー!」
「デート? 何それ?」
おいしいの?(´・ω・`)

美雷は早速ヒメアにその雑誌を見せる。
「男の子と女の子がお出かけして、楽しいこといーっぱいするのがデートなんだってー!」

それにヒメアも憧れを抱く。
「こういうの、大兎好きかな?」
「ねえねえヒメちゃん。不死身くんと、どんなデートしたい?」
ややんやん(*´・ω・`*)
……が。

「浮かれるなよサイトヒメア。天魔が襲って来ないからといって、貴様に自由など」
「わかってるわよ!」

不穏な空気。
でも空気を読めない美雷が救いとなる。

「ゲッコーゲッコー。あたしもデートしたい!」

デートをしようとねだる美雷だが、

「黙れ。どうして貴様と生産性のない行為で、貴重な時間を浪費しなければならんのだ」
むー(´・ω・`)

「大兎とデートか…」


ヒメアが大兎とのデートに憧れている頃、大兎は困惑していた。

「なんかね、今日も早起きしちゃって、よーしまたまた手の込んだお弁当を作るぞーと思ったら、」
作りすぎです(´・ω・`)

「良かったら食べて」
でも悪くはない(*´ω`*)

大兎もいろいろと込んだ事情がなければ問題はなかっただろうが……
如何せんクラスメイトの視線が冷たく心に突き刺さる。それも食べろという方への意思なものだから、余計に心苦しいところか。

皆が真っ直ぐな視線を向ける中、大兎は意を決してそれを食べてみる。

「ど、どうかな?」
「美味い…。美味いよマジで!」

遥の努力は報われた。その第一歩に、教室の皆は歓喜する。……が。

「た~い~と~♡」

一瞬にして凍りつく。
ヒメアがやってきたからだ。

「ねっ。デートしよ」
うん(*´ω`*)



平和なようなそうでないような。そんな宮阪高校に、とある男がやってくる……

「戻って来たよ。《聖地》-リイル-」

男は生徒会室の扉を優しく撫でつける。

「大人になってしまった僕の姿はもう……君には、見えないだろうけど」


碧水は生徒会室付近へとやってきて……

「げ!」

変態紳士と遭遇する。
服装は紳士っぽいのにポージングは変態そのものなその男は、おかしな格好のまま生徒会室の扉にキスをしていた。
しばらくして、碧水の存在に気付く。

「いやー。変態さんと遭遇しちゃう日なのかな、今日って」
「っははは。着任早々変なところを見られてしまったな」
着任……ということはつまり。

「黒守・フィリエル・優一。ハーフの美男子にして、新任の英語教師。さらには……生徒会顧問だったりしまーす」
「生徒会顧問ー!?」
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碧水はいろいろと輝かせて、嬉しそうな反応を見せる。



大兎はヒメアに手を掴まれ、デートに連れて行かれようとしていた。
確かにいい天気で、デート日和と言えなくもない。しかし、ヒメアは学校の外に出る訳にはいかない。結界で守られているこの学校にいなくては……

「喜んでくれないんだ…」
そうじゃないんだよ(´・ω・`)

「大兎は私とデートするの……嫌?」
いやん(*´・ω・`*)
いや、これは嫌ってわけじゃなくて……もう(*´・ω・`*)

「悪い。今日はどうしても外せない用事があるんだ」
それはヒメアのため。
大兎にはまだ、ヒメアを守る力はないから……

「そっか。だったらしょうがないよね」
ヒメアは気丈に振る舞う。

「それじゃ、また、今度デートしようね」

そう言い、彼女は去っていく。


後半へ続く……


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