いつか天魔の黒ウサギ 06話『すれ違いの《課外》授業』 後半

「わかった。こちらで処理しておく」

市内に魔術的トラップが仕掛けられたという知らせを受け、月光は動き出す。そして美雷もそれについていく。
途中、ヒメアとすれ違う。
ふと見えた彼女の表情はとても悲しげで……

「あれ? ヒメちゃん泣いてなかった?」
「知ったことか」



午後の授業。
遥の隣の席。大兎がいるべきそこは空席となっており、またいつもの如くヒメアの席も空席となっていた。
不安げな表情を浮かべる遥のもとに、とある伝言紙が飛んでくる。

『負けるな遥!! 今度は五段重ねで勝負だよ! さとみ』
さとみ……(*´・ω・`*)

彼女だけではない。クラスの皆が応援してくれている。
それはそれで幸せなものだ。

「ありがとう…」



月光と美雷はトラップが仕掛けられているという場所へとやってくる。

そこはゲームセンター。
美雷が関羽くんと張飛くんのぬいぐるみのあるUFOキャッチャーに興味を持つ。
月光がそれに目を向けてみると、そのぬいぐるみに札が貼られてあった。

「ふざけているのか…!」
これではキョンシーじゃないか……!

1回200円のそれ。ぬいぐるみが欲しい美雷はお金ちょうだいとねだるが、

「黙れ。俺がとる」
月光……(*´・ω・`*)
ま、そういうことじゃないんだけどね(´・ω・`)

月光は早速200円を投入しそれに挑戦。
1のボタンを押して横に移動し……2のボタンを押して縦に移動。

「ここだ!」

そして目当てのぬいぐるみを掴む。
天才にとってはこれくらい朝飯前といったところなのだろう。
……が。
アームの弱さも計算に入れなければなるまい。ぬいぐるみはするりと抜け落ちていく。

「くっ……っ……!」
画像
ドンマイ(´・ω・`)



「たのもー!」

強くなるには実戦あるのみ。
大兎は空手道場へとやってくる。

小学生の頃やっていたとはいえ、やはり今現役の者を前にしてしまうと多少は尻込みしてしまう。それでも……
大兎の拳は相手に見事にヒットし、勢いよく弾き飛ばしてしまう。
自分でも意外なその結果。大兎はいとも簡単に全日本王者を打ち負かしてしまった。
空手だけではない。柔道やボクシングでも、オリンピックメダリストや現役世界王者を負かしていく……



美雷はぬいぐるみを貰い満足げだった。

「ねえねえ。ゲッコーってすごいね。38回でとっちゃうなんて」
それ以上は言わんといてあげて(´・ω・`)

次にやってきたのはカラオケ。
ここでは三国魔神ゴコショーグンで100点をとらなければ術式が消えない。
だから月光はマイクを手にする。

「俺に取れない100点はなどない」
天才だものね(´・ω・`)

結果……

「ねえねえゲッコー。わたしえらい? えへへ。初めて歌って、100点とったんだよ?」
偉いからそれ以上は言わんといてあげて(´・ω・`)

間もなく、美雷は自販機でドクターシナモンを発見する。月光はそれをスルーするが……
美雷にロリコンな不良どもが話しかけ、月光は足を止める。

「人の持ち物に触れるな」

それももちろん理由の一つ。
が、彼らに札が付いていたのも、月光が関わろうとする理由の一つとなっているだろう。
これは喧嘩ではない。ゴミ掃除だ。

いつの間にこんなにも集まっていたかというほどの数の不良が、月光の周りを囲む。その誰しもに札が付いていた。
これが札付きの不良というやつか……(´・ω・`)
(そうだけどなんか違う(´・ω・`))


ガキ一人にやられた。援軍100人も全滅。
そんな噂を聞き、世の中とんでもない奴がいるものだと大兎は感心する。

「って……人のこと言えねぇか」

大兎もいつの間にか人間離れした身体能力を得ていた。
それは彼の15分間に7回という、あの特殊能力があってのものだろう。
リミッターをかける必要のない身体。それでも、大兎一人では日向らの相手にすらならない。

『このままじゃ、ヒメアを守る力なんて……!』

己の拳を握りしめていると、

「あっ。不死身くんだ」
どうも。富士見書房の担当編集です(´・ω・`)
……じゃなくて。

「お前ら、こんなところで何してんの?」
「デートだよ!」
「待て。いつ俺がお前とデートした」
「今!」
「ふざけるな…! この俺が」
で、どこに行っていたか。
「えっとね、ゲームセンターでしょ、カラオケでしょ」
普通にデートやん(´・ω・`)

「美雷!」
月光はとにかく先を急ごうとし、美雷もそれについていく。というところで彼女は思い出す。

「あっ。そういえばヒメちゃん泣いてたよー」
えっ……

「馬鹿は同じ過ちを繰り返すから馬鹿というのを、地でいっているな貴様は」

否定はしない。
確かにそうだと思うから。

大兎もヒメアのことを考えてみる。
ヒメアを守りたくて……守らなければいけない自分の都合ばかりを考えていたが……

『じゃあどうして、ヒメアはいつもこんなに不安を抱えて、独りぼっちで怯えているの?』

その言葉を思い出し、大兎は改めて気付く。

『やっぱり馬鹿だ俺…! 二度と寂しい思いさせないって誓ったのに…!』

大兎はすぐに踵を返し、学校へと向かう……



1-3。
その教室の、大兎の席に、ヒメアは座っていた。

「大兎の席……」

ヒメアはそこを優しく撫でつける。
それだけでちょっとした幸せを感じていた。
今はこうするしかないから。

「大兎……」
「ヒメア!」

その教室に、大兎がやってくる。
ハァハァしているのは興奮しているからではない。それだけ全力でここまで走ってきたから。
少し息を整え、大兎は言う。

「ヒメア。ぃ…今からデートしよう!」

それはヒメアが待ちわびた言葉。
待ちわびて……でも叶わないかななんて感じられた言葉。
だからそれがあまりに嬉しくて、ヒメアは大兎に抱きつく。

「うん、する! 大兎とデートする!」
ヒメア……(*´・ω・`*)

「ねえ。どこに連れてってくれるの?」
「どこって……なっ……」
「大兎……? あー。何も考えてないんだ。せっかくのデートなのに?」
ごめんちゃい(´・ω・`)

「もー。信じらんない。やっぱりデートなんてしませーん」
あう……(´・ω・`)

「……なーんて嘘。これでおあいこだね」
なう……(*´・ω・`*)

「どこにも行かなくったっていいんだよ。大兎と一緒にいられるだけで…………すっごく幸せなんだから」
画像
ヒメア……(*´・ω・`*)


大兎はヒメアの手を引き、校内デートをおこなう。
黒板に相合傘を書いたり、警備員が見回りに来たら二人して教卓に隠れて微笑みあったり。
噴水傍に腰掛けて一緒にジュースを飲んだり……たまに互いのものを交換したりなんかもいいかもね(*´・ω・`*)
なんか素敵なラブラブした映画を見たり……ただ微笑みあえれば、それはとっても素敵だなって思える。
君の笑顔はこんなにも素敵だから(*´・ω・`*)


デートの終わり。
二人は屋上へとやってくる。

「ねえ。大兎の家ってどのへん?」
示そう……あのへん。
わお(´・ω・`)

「そっかぁ…。すぐに行けちゃう距離なのになぁ」

だからヒメアはちょっぴりお願いする。

「行きたいな。大兎の部屋」
やん(*´・ω・`*)

「そ、それはまだ早いっつーか……って、早いとか遅いとかじゃなくて、何行ってんだ俺!」

その狼狽が何を意味しているのかヒメアも気付き、頬を赤らめる(*´・ω・`*)

ヒメアは、大兎となら自由に外の世界を歩けるのではないかと夢を見ていた。
「でも、外は危険だって大兎に心配されて、わかりきった事実を思い知らされたの。私は……ここから出られない」

そう。

「《最古の魔術師》の私に……この世界は優しくない」

それでも平気だと、ヒメアは言える。

「大兎がいてくれるなら」

こんなにも可愛い子が傍にいてくれるのだ。自分を大切に思ってくれるのだ。
そんな彼女の些細な願いを叶えずして男と呼べるか。
否!(`・ω・´)

「行けるよ、どこへだって」

大兎はヒメアの手をとる。

「俺は必ず強くなるから。どんなことがあっても、ヒメアを守れるくらい、強く!」
大兎……(*´・ω・`*)

「……うん。待ってる。 あんまり無理しないでね」
うん(´・ω・`)

「……でも、なるべく早く強くなってね」
努力します……(´・ω・`)


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この記事へのコメント

  • ガントロ

    今回もヒメアは可愛かったですねるんるん個人的には「なーんて嘘、これであいこだねるんるん」の辺りが一番可愛かったですぴかぴか(新しい)月光の上から目線の言葉に賛同出来ませんが、「馬鹿は同じ事を繰り返すから馬鹿」には賛同しますね。ヒメアは大兎に守って欲しいと思っているいるとおもいますが、それ以上に大兎の側を一分一秒でも多くいたいんですよね。本当に月光のあの台詞はナイスでした指でOK
    最後に今回はミライが活躍していましたね(笑)今回で遊びに関してミライは本物の天才ですね(笑)まさしくあれこそ天才です
    2011年08月19日 19:45
  • 本隆侍照久

    >ガントロさん

    ヒメアの可愛さは安定してますね。どれもくれも魅力的ですが、私的には終盤の大兎とのデートが素敵で良かったです(*^ω^*)
    一方、月光はその天才さがネタ方面へと激しくブレた回でしたw それでも「馬鹿は同じ事を繰り返すから馬鹿」というのには私も賛同しました。大兎はヒメアが本当に望んでいることをわかっていないこの時に的確な言葉で、ガントロさんと同じく月光GJと思いましたね。

    月光が輝いているのは美雷がいるからだと感じられますね。月光だけでは本当に嫌みにしかならないところを、彼女がうまくセーブしてくれていると思います。図らずも、ですけどw
    美雷のアレは天然モノで、それこそ天から授かったものだと言えると思いますから、まさに天才ですね。
    いいコンビですぁ(*^ω^*)
    2011年08月20日 13:00

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