「私は阿良々木先輩のそのスキルが見たくてこうして部屋をちらかしているのかもしれないな」
迷惑ッス(´・ω・`)
「阿良々木先輩は、いいお嫁さんになる」
「なりたくねぇ!」
まあ実際そんなことになったら……ポジションが逆であっても、駿河と阿良々木はひたぎに殺されるだろう。
駿河は阿良々木がひたぎとお似合いのカップルであると認めつつも、最終的には羽川と結婚しそうだと言う。その上で駿河は、阿良々木は自分と愛人関係、撫子は3号などと言う。
『きっとその上、本命は八九寺なのだ』
どんだけ好きやねん(´・ω・`)
阿良々木は将来的にひたぎと結婚するのだと宣言するが、駿河が本気で迫ったらどうなるか。
「け、結婚をか?」
「いや。……愛人関係を」
「断るよ!」
ここまでの話は駿河なりの忠告でもある。阿良々木の優しさは女子から見ればつけ込みやすいから気をつけねば。
「ていうか、考えてみりゃあ羽川と結婚なんかしたら、羽川もまた戦場ヶ原に殺されちゃうじゃないか。それは嫌だ。話さなかったか? 僕は羽川を誰よりも恩人だと思ってるんだから」
なるほどだが、羽川とひたぎの間にはそういう心配はいらないだろうと駿河は考えていた。
あの二人は独自の世界を持っていて……駿河としては不本意であるのだが、両者が納得している以上口出しはしない。
休憩時間の間にこれをやらないかと、阿良々木は花札を取り出す。
デパートで売っていたのを思いつきで買っただけだと言う駿河はルールを知らないようだったが、阿良々木に教えてもらいやる気満々だった。
「私はこう見えても、競技のルールを覚えるのは得意な方だ」
そう自信満々に言う駿河。その結果は……(´-ω-`)
阿良々木が圧倒。珍しい役も出たところで終わりにしようかと言うが、あと一回戦残っているからと駿河はムキになる。
「そんなムキになるなよ。ブレスレットブレスレット。こんなのたかが遊びだろ?」
ブレスレットきましたー(´・ω・`)
遊びなのだから楽しむことが第一、その心を忘れてはいけまい。
「千石なんて見てみろ。あいつにツイスターゲームって遊びを教えてもらったんだがな、初心者の僕に負けたところで、あいつはすごく楽しそうだったぞ」
そりゃそうさね(´・ω・`)
最後の一回戦、阿良々木はその結果が出る前に罰ゲームを先に決めておくと言う。
「ちなみに私の側からは性的な欲求、……否、性的な要求をするつもりだぞ」
言い換えるとこが微妙すぎます(´・ω・`)
「お前は生涯ギャンブルをするな」
それが阿良々木の要求。
うん、なんかもうヤバいっぽいね(´・ω・`)
阿良々木は駿河に気になっていたことを訊いた。つまり、その左腕のことを家族にはどう説明しているのか、である。
説明できるものではないため、駿河は怪我で通しているというが……。阿良々木の体質とは違い、駿河の左腕は見たらわかるだけにそれを通すのはなかなかに難しいものであろう。
しかし、駿河と祖父母の間にはどうしようもなく母親のことがある。だから、駿河が踏み込んでほしくないところには祖父母は決して踏み込まないのだ。
「まあ、どちらにしても…あと数年の我慢だ」
阿良々木は神原家を出る。
そこで見ず知らずの怪しい男と遭遇。この家の子かと訊かれるから阿良々木はそれを否定し、警戒を怠らない。
「俺は貝木という」
貝塚の貝に枯木の木。
「僕は阿良々木です」
漢字の説明は若干面倒。だが、
「そこまで説明しなくていい。それは聞いたばかりの名だ」
あ……?(´・ω・`)
貝木は臥煙の女の忘れ形見がここで暮らしているという話を聞いて少し様子を見てみようと思っただけだという。
臥煙というのは駿河の母親の旧姓。ということはつまり、忘れ形見というのは駿河のことだろう。
しかし無駄足だったと貝木は言う。
オーラを感じない、およそ3分の1だとかなんとか。
なんだかよくわからないことを呟いたのち、彼は去っていく。
阿良々木は貝木にどこかメメの面影を重ねるが、実際彼とは全然違うはず。それよりも、ギロチンカッター。阿良々木は自分の記憶にあるイメージと重ね、貝木を追うことにする。
しかし、すぐにその考えを否定しナチュラルに折り返す。
『直感だが、なんだかあの男と関わるのはマズイ気がする』
不吉。
凶。
その気を感じ、阿良々木は日常へと戻ろうとする。
すると自転車の向かう先にひたぎを発見。阿良々木はさっそく声をかける。
が、華麗にスルーされたためにすぐにひたぎの前へ。
「お、おい、戦場ヶ原…?」
「勉強もせずにこんなところをふらふらしているような男のことを、私は知らない」
誤解だと主張する阿良々木だが、
「黙らっしゃい。ゴカイもお蚕様もないわ」
この日は羽川の授業。そこから逃げだしたのだとしたら失望に値するが、羽川の都合で今日は中止になったのだ。
「言い訳は聞き飽きたわ。この無能が」
えー(´・ω・`)
「あなたのような男に心を奪われたことは、私にとって一生の恥よ」
ひたぎはそのまま引き返して行こうとしたため、阿良々木は彼女を呼びとめる。
「何よ、ちゅららぎくん」
「人の名前を沖縄県の方言みたいに呼ぶな!」
真宵の芸風をパクったり。
「失礼。噛みました」
「違う。わざとだ」
「噛みま死ね」
「やっぱわざとだ!」
「勘違いしないでよね。私は本当は阿良々木くんみたいな人間のクズのことは大嫌いなんだから」
ツンデレと見せかけてただの本音ではなかろうか。
そんな心配はともかくとして、ひたぎは阿良々木に近寄りその顔をじーっと見つめる。
「3人。いいえ、5人かしら」
本日阿良々木が遊んだ女子の数。
なかなか的確だ。祖母も入れて厳密には6人というのも、ね。
ひたぎは鋭い軌道で阿良々木の口の中に手を突っ込み言う。
「安心していいわよ、阿良々木くん。私はこう見えて、浮気にはけっこう寛容なのよ」
ほう。
「だから、誰とどんな風に遊ぼうとそれは阿良々木くんの自由だけれど、その浮気が少しでも本気になったなら、殺すわよ」
もちろん阿良々木一人を死なせたりはせず、相手の女も送ってやる。
「その後、寂しくないよう神原を派遣してあげる」
「お前は神原をなんだと思ってるんだ!?」
「都合のいい後輩」
「迷いなく残酷な定義!!」
それは冗談、駿河はかわいい後輩なのだ。
それにそもそもひたぎは死後の世界など信じてはいない。
「ただ、私と付き合うということはそういうことだと、阿良々木くんにわかっておいてほしかっただけ」
もちろんわかっている。何も心配ごとはないはずだ。
まあそれはそれとして、ひたぎは最後に参考までに言う。
「自分の彼氏がモテモテというのは、彼女として割と最高の気分なのよ」
「本音すぎるわー!!」
まあともかく、二人で帰路へつく。
ひたぎは買い物帰りなのだが、ここをテリトリーとしない阿良々木は何故こんなところにいるのか、微生物の行動学を学んでいないひたぎとしては気になるところだろう。
「それでも敢えて予想するなら、そうね。阿良々木くんのことだから、軽犯罪の帰り?」
ぶらり散歩気分で軽犯罪を犯してたまるかいな(´・ω・`)
「神原の家に行った帰りだよ」
「そう。神原の家で軽犯罪を」
「犯してねぇっ!」
「あら。てっきり神原の裸でも見てきたのかと思った」
ドキリンコ(*´・ω・`*)
それはスルーするとして、阿良々木は駿河の家の前で不吉な奴を見たことを話す。
「名前は……貝木……っつったっけ? ――――」
――そして、時は7月30日未明へ。
「貝木っていう男……お前の知り合いなのか?」
未だ手錠で繋がれた阿良々木は、目の前にいるひたぎに問う。
「訊かないでくれるとありがたいんだけど」
とは言え、そうすべき状況ではないだろう。ひたぎがこうまでする必要があるような相手であるというのだから。
「そう? 私相手が阿良々木くんなら、拉致監禁くらい、理由がなくとも口実さえあれば平気でしそうだけれど」
うん(´・ω・`)
「……貝木泥舟」
ひたぎも不吉だと感じていたその男。
「貝木は、詐欺師よ」
それでだいたいの繋がりはわかった。
ひたぎが抱えていた問題はかつて阿良々木とメメによって解決した。その際、ひたぎは5人の詐欺師に出会っていると言っていた。
「貝木はそのうちの一人。最初の一人よ」
メメやギロチンカッターと似た匂いがあったはずだ。貝木もまた、怪異に対する専門家であるのだろう。だが、
「偽物よ。 ただし詐欺師としては一流だった。私はね、あの男に家族ごと、ひどい目にあわされたのよ。いろいろやった挙句、お金だけ巻き上げて、結局は何もせずに姿を消したわ」
でもそれは些細なことだと言い、ひたぎは阿良々木にあの男と関わって欲しくないと言う。
「私はもう二度と、大事なものを手放さない。なくしたくない」
だから……
「だから阿良々木くんは、私が守る」
具体的に貝木はどういう奴なのか気になる。
が、少なくとも貝木の目的がわかるまではおとなしくするようにと……貝木がこの町を出るまでここにいてほしいとひたぎは言う。
もしも貝木がこの町に引っ越してきたのだとしたら……
「阿良々木くんは一生ここで過ごす」
「おいガハラさん!?」
「それか……貝木を殺すか」
パチンと表現してもダメッスよ(´・ω・`)
そんなところで阿良々木の携帯が鳴り、ひたぎはポケットに入ったそれを取り出してやろうとまさぐる。
奥の方にあってうまく取り出せないから、まさぐっても仕方ない(´・ω・`)
そんなこんなで取り出した携帯電話。そこにはこういったメールが届いていた。
from.小妹
Sub.助けて
それを見た瞬間、文字通り阿良々木の目の色が変わる。
鎖などすぐさま引きちぎり立ち上がる。
「野暮用ができた。遊びはここまでだ。悪いが僕は家に帰る」
「帰れると思う?」
「帰るさ。僕の家だ」
『そして、僕の家族だ』
相手が吸血鬼でも、恋人でも、ひたぎは怯みはしない。
「だからお前が好きなんだ」
それでもここを通るため……、守りたい者を守るため、阿良々木は行く。
「ここで動かない僕を、お前は好きだと誇れるのか?」
「ヤバ。超カッコいい…」
やん(*´・ω・`*)
「私が男だったら恋してるわ」
「女のままで恋しろよ!」
「してるけど」
やん(*´・ω・`*)
そんなやりとりをしていると再び携帯が鳴りだし、ひたぎはその通話に出る。
すると間もなく彼女の様子は変わり、通話が終わったらば阿良々木の帰宅を許す。その前に……
「ご、ごめ……ごめんな…さい」
は?(´・ω・`)
「あのさガハラさん。ちなみに今の電話の相手って、誰だったの?」
「……羽川さん」
この記事へのコメント
あるるかん
貝木はラスボスにはならないけど、ラスボス以上に質が悪いんですよ。だってラスボスは主人公に負けることが前提で敵対する役なのに、貝木は害悪をもたらしても敵になってくれないのですから。
ギロチンカッターは「傷物語」に登場する怪異を狩る男です。まあギロチンカッターは凶悪な男ですが、貝木をギロチンカッターより忍野を先に連想した通り、貝木はむしろ忍野に似てます。
本隆侍照久
原作を知らないのでわからないことだらけです(´・ω・`;)
公式のページだけ事前に見て貝木のチェックはしていたのですが、実際に出てくるとなんとなく抱いていたイメージとは違い、キャライメージが塗り替えられていきますね。
もっとインチキくさいのかと思いきや割とガチっぽい。ラスボスっぽくないイメージはある意味正しかったのか、それもラスボスより質が悪いというそのオーラに引かれて抱いた印象なのかもしれません。とにかく、彼の存在は私にとって気になる点の一つです。
で、また別の気になる点として挙げられるのがギロチンカッターなる存在です。正直、ちゃんと出ているメメすらもどんな人物であるのか正直掴み切れていないだけに、貝木やギロチンカッターといった存在でそれぞれのキャラ性を補完していきたいと感じました。が、似ていると感じる部分は直感的なところっぽそうなので無理そうですが(´・ω・`)
とにかくシリーズ通じて気になることが盛りだくさん。この偽物語自体もそうですが、今後さらに世界が広がっていくことにも期待です(*´ω`*)
あるるかん
ひたぎはやっぱり魅力的ですね、無表情なのになぜか表情があるように見えます。そして、頬赤らめて本音を漏らすのは反則的に可愛いですね。七実や否定姫やとがめのようにくせが強く、ヤバいのに許せてしまうのがズルい。
本隆侍照久
そういえばファイヤーシスターズも偽物だと阿良々木さんが言っていましたね。でも、この世界の偽物は貝木も含めてハイスペックな偽物ですね。
この回のひたぎは凄まじかったですね。
素っ気ない態度をとっていたかと思いきや、急に頬を染めてデレに入るとは、怯んでも仕方がない反応でした。実際、彼女がヤバい人物であることを忘れてしまってましたものw
駿河も言っていましたが、何だかんだでやっぱり阿良々木とひたぎはお似合いなのかな~と思いましたね、ええ(´・ω・`)
あるるかん
本隆侍照久
化物語各ヒロインのテーマカバーがあるんですよね。美希のは聴いたことがありましたが、他はまだでした。
今や手遅れのものも多いですが、私もいろいろなCDが欲しかったなーと(´・ω・`)
今後発売されるものは逃さないと気合を入れておりますよ、ええ(´・ω・`)