焦りを感じる監視の生徒たちの前に集がやってきて、敵の奇襲を許したことに関して彼らに責任を押しつける。
もちろん、そんな扱いに従うわけにはいかないため生徒たちは反発するのだが、集はそんな彼らのヴォイドを取り出して言う。
「僕にはこいつをどうすることだってできるんだぞ! それが嫌なら、僕に従え!!」
それも嫌です(´・ω・`)
作戦決行まであと一週間。
集は寝るなんてことはせず、作戦前の準備に余念がなかった。涯だってこうしていたに違いない。そう考える集だが、
「そのリーダーは、メンバーを脅して言うことを聞かせたりしてたか?」
谷尋は集がやりすぎていることを指摘する。生徒皆に不満が溜まっていると。
いのりんは困惑していた。でもそれは狂っている集にではなく、むしろ自分自身に。
彼女は自分が意図せぬ行動をしてしまっている時があるようだ……
「誰か……助けて……!」
放送室でいのりんと会ってから、亞里沙はひどく怯えていた。
携帯が鳴っていたため、恐る恐るそれに出て……その相手に今の状況を伝えようとする。
その中には集の批判も含まれていたため、見張りの難波はそれに黙っていることはなく、通話相手が誰かを吐かせようとする。
「わかったわ。 じゃあ……あなたが引きだしてくれる? 私の……ヴォイド」
喜んで!(*´・ω・`*)
亞里沙から前金をいただいた難波は、亞里沙に言われたように皆に情報を流す。
『オウマシュウは隠してるが ヴォイドが壊れるとそいつも死ぬ』
これで募っていた生徒たちの不満は一気に怒りへと変わる。
このレスを感じ取ったであろう谷尋はどう動くか……
日本政府が出してきた報告書には、98箇所の隠蔽ねつ造が確認されていた。
茎道に力を貸したのは間違いだったと判断する皆。こちらもどう動いてくるか……
「くだらない噂を流すのは関心しませんね」
谷尋は亞里沙に詰め寄る。
アレが噂レベルでなければ、今の体制は崩壊してしまうから。
「それで今度はあなたが口封じに来たというわけ」
亞里沙は傷を追った右手を見せ、歯向かえば制裁を受けるのだということを示す。
でもそれは谷尋にとって寝耳に水。
「そう。じゃあ犯人を教えてあげるわ」
集はいつか報いを受けるのではないかと、いのりんに不安を打ち明けていた。
間違いなく彼ならばそうなるだろうと言えるところであるが、それならば私もといのりんは言う。
「供奉院さんの怪我……多分、私が」
集は知らなかった。
いのりん自体もよくわかっておらず、自分に怯えていた。
そんな彼女を安心させようと声をかける集。ここでの王様である彼から優しい言葉をかけられたら、それはそれで安心感のあるものかもしれないが、同時にもう引き返せない恐怖も抱きかねない……
二人きりの素敵な空間。そこに谷尋がやってくる。
亞里沙を襲った犯人がいのりんだとわかったことを告げる彼だが、既にそのことを聞いていた集は驚かない。
谷尋はいのりんを特別扱いしないように言うが……
「うるさい!!」
反発。
谷尋だってヴォイドによる死のことを黙っていたのだから、そんな彼の言い分に従いたくなくなるのもごもっとも。
谷尋は皆が助かるためだと言うが、集はもう簡単に納得しようとしない。いのりんからヴォイドを取り出し、それを谷尋に向ける。
潤の件で気付いたと、谷尋は言う。
「人はよく間違う。間違いを正すためには力がいる。お前と協力しなければいけないと思ったんだ」
「その手に乗ると思うのか。どうせまたいずれ僕を売り飛ばす気なんだろ。シュガー!!」
その名は谷尋がしてきたことの結果でもあるか。信じられぬのは当たり前だろう。
集はこれまでの友情を否定し、ここを出ていくよう谷尋に言う。もはや、彼もそれに従わざるを得ないだろう……
谷尋はランクFのテント送りに。
自業自得というやつか。
体を売ることが前提になった亞里沙は、それにより生徒たちのヴォイド情報を取得する。
それを何に使うのかと言うと……
「クーデター。 裸の王子様を……引きずりおろすの……」
ほう……(´・ω・`)
目的地の東京タワーまで移動すべく、生徒たちは準備を行っていた。
なんだか変な空気を持っている彼らは、皆一様に亞里沙からの合図を待っていた。
集は難波に問う。
「みんなは僕のこと……どう思ってるのかな?」
言わずもがな、嫌っているに決まっている。
だが、難波はそう言わず、皆が感謝していると嘘をつく。
学生たちが移動を始めた。
それはリークされた情報通りで、茎道らの計画通りに事は運んでいた。
「これで、間もなく真の王が降臨する」
東京タワーに向けて、集はもう一度皆に説明をする。
ゴースト部隊のコントロール装置はこの東京タワーにあるため、集がヴォイドを使ってタワーの支柱に高圧電流を流しこめばショートしてゴースト部隊を無力化できるはず。だから皆にはそのための道を作ってもらおうと考え、ヴォイドを用意させてあった。
これが成功すれば晴れて自由の身に……というところであったが、間もなくゴースト部隊が迫ってきて皆は怯みかける。そんな中でも冷静にヴォイドを発動させたのは亞里沙であった。
「進みましょう桜満くん。誰のためでもない、私たちの未来のために!」
うむ(´・ω・`)
「作戦開始!!」
強行。
犠牲は当然出てしまうが、それにより道は開けた。
まるで皆を囮にしたかのよう。そのことに集は味の悪さを感じるが、今は反省をしている場合ではないとことで、いのりんからヴォイドを取り出し走りだす。
『やれる。やってやる。 僕はもう…………誰も失いたくないんだ!』
東京タワー前で待機していた部隊も数機排除し、射程距離に入ったところでタワーに跳び移る。そしてそこにある支柱に向けてヴォイドを突き刺し、作戦通りに任務完遂。タワーは倒壊する。
今のうちに、生徒たちはレッドラインを越えていく。
集もいのりんを促してそちらに向かおうとするも、難波ら幹部たちがそんな集に銃口を向ける。
いのりんはアルゴが止め(つかお前どこにいた(´・ω・`))、綾瀬はツグミが止める。
孤立無援の集が行きつく先は一つしかない……か。
この状況を作り出したのは亞里沙によるもの。
その冷たい目、とっても素敵ね……(*´・ω・`*)
もう誰も集に従う者はいない。唯一、彼の事を思っているいのりんが、アルゴの制止を振り切って集のもとに駆けつける……が。いのりんは何者かのヴォイドによりその動きを封じられる。
そして間もなく駆け付けたエンドレイヴ。その中心にいたのは……涯だった。
「久しぶりだな。集」
そう言い集の前に降り立った彼は、ヴォイドを持つ右手を振るう。
それにより宙に舞ったのは……集の右腕であった。
そこから発せられし力を、涯は自分の右腕に吸収する。
「腕がぁぁぁ! 僕の、王の力がぁぁぁぁ!!」
だがしかし。
この力はもともと予定外として集に宿っただけ。
「最初から、王は俺だった」
この記事へのコメント
あるるかん
集も含めてボケ・カス・馬鹿しかいないとは……、もしかしたら祭は唯一真っ当で善人だったのかもしれませんね。亞里沙や葬儀社とかも見苦しいって感じです。綾瀬も集の味方ってより、状況の激変に戸惑っていただけみたいだし。
あと颯大の「おれは悪くねぇ!」は嫌でしたね。意地悪な考えですが、もし集が颯大に「お前の背中にべったりとへばりついている祭、当分は離れないだろうか、十二分に注意することだね」と言われたらどうなってたでしょうね?
本隆侍照久
集も大概でしたが、もはや可哀相になってきている……彼が特に名誉挽回したわけでもないのに、周りの評価が下がることでそう見せるとは……いいのだろうか(´・ω・`;)
今思うと本当に祭はいい子でしたね。でもそれだけに集とくっつかなくて良かったとも思うのですが。
颯太はよくなかったですね。彼のセリフに関して、本当ならばどちらも自分の非を認めねばならないでしょうに。俺も悪いけどお前も悪い的なのならまだ良かったと思います(´・ω・`)
どちらにしろ、ここから本当の意味でのハッピーなエンドは望めないでしょうね……(´・ω・`)
黒辻さんは俺の御主人様
実際、吉野氏が何も考えず風呂敷広げすぎた内容を部分部分で大河内氏が調整してるんじゃとか言われてるし連携が取れてないから1話ごとにキャラの言動や立場にコロッコロ変わるんでしょうね…。
八尋は改心フラグが立ってましたがこのアニメのことですから来週なったら手のひら返してあっさり集を見捨ててても何らおかしくなさそうですね。
たぶん最終回までずーっといきあたりばったりなキャラ転換が続くんだろうなぁ…(´・ω・)
本隆侍照久
リレー小説をやった経験があるので、その喩えはよくわかりますw そして私の場合も同じく、情緒不安定キャラが出てきたことが課題になっていました。まあそれはそれでネタになって良かったのですが(´・ω・`)
それはともかくとして、アニメ等ってどういう風にして話を作っているのか私はイマイチわかってません。最初からある程度話を固めているのであればもう少しキャラクター性の方も固まるようにできそうですし、そうでないのなら……寧ろどのようにしてグループとして話を構築していっているのか気になるところです(´・ω・`)
フラグが立ってそれが回収されることになっても、また逆のフラグが立って……ということがありそうなので油断できませんね。とにかく、今後もありのままを受け入れて楽しんでいこうと思っています。単純に観る側としてみれば、アニメは楽しんだ者勝ちですからね(`・ω・´)