そのこと自体もそうだが、彼の傍らに立っているのが涯であることが周りの者を混乱させていた。
GHQには涯を守るよう命令が下っており、ダリルもそれの理解に苦しんでいた。
間もなくこの地にRM弾が撃ち落とされる。難波は涯になんとかしてくれるよう求め、その通りに涯はそこらにいる奴らからヴォイドを取り出しそれをミサイルと化して敵の攻撃を無力化する。
当然、それはヴォイドを消費する方法。よって、ヴォイドを取り出された者達はあっという間に結晶化が進み消え去ってしまう。
涯に何があったのか……(´・ω・`)
涯の無事を喜ぶ綾瀬とツグミ。駆け寄った二人だが、涯の様子のおかしさも気にしていた。
間もなく、仲間を殺され怒り狂った学生が涯に攻撃を仕掛け……そして殺される。それに無関心である涯はかつての彼とは明らかに違っていた。
「選べ。それでも従うか。或いは俺の敵となり、今ここで朽ち果てるかを」
なんてこったですよ……(´・ω・`)
GHQの基本線は涯を守ること。しかしダリルはそれに納得できず、またちんちくりんなツグミがいたこともあるのだろう。彼女らに銃口を向けるエンドレイヴらに攻撃を仕掛け、逃げる時間を作ってくれる。
いのりんは集のもとに駆け寄る。
涯さえいなければこんなことにはならなかったと、ダリルは彼に攻撃を仕掛けようとするも、そこを狙われ一斉射撃を受ける。
ローワンの判断により強制ベールアウトがなんとか間に合ったか。
それら一連のどさくさに紛れて、集は姿を消していた……。
侵略ではなくウイルスの殲滅。その体で日本に進軍していた艦艇等は一瞬にして消滅。間もなく、全国に涯の放送が流される。
皆の一挙手一投足は256基のルーカサイトによって監視されてるとのことで、涯の許可なしではいかなる軍事行動も認められないと。24区から300km圏内への侵入も敵対行動とみなし、無警告でルーカサイトを発射するという。要は……
「邪魔をするな。それだけだ」
その衝撃的な宣言から3日。
世界中には奇妙な静けさが支配していた。
現在の状況を聞いた翁は、古い秘密結社ダートが生き続けていたことを確信。亞里沙がそちらの側に合流したことをどう思うか。
ともかく、やらねばならんことがあると、彼は覚悟を決めていたようだった……
ママンのシャワーサービス(*´・ω・`*)
春夏は心の中で集に謝罪し、同時に王の運命から解放できたことに安心感を抱いているようだった。
その集は、いのりんとともにまだ見つかっていなかった。
「チェック…メイト」
四分儀が嘘界に勝利する。
約束だから涯への謁見を許可しよう……と言う嘘界だが、わざと負けたのがバレバレだ。
いのりんは集に食料を与えようとする。
でも彼はそれを受け取ろうとはせず、ただただ皆に謝っていた。自分が間違っていたのだと。
むう……(´・ω・`)
そんな二人の様子はついにダートに捕捉されてしまい、二人に近付こうとする彼らと、それを待ち伏せしていた者達との銃撃戦が始まる。
相手が誰かを悟った亞里沙はその前に姿を現す。それに対し、相手のトップ……翁も姿を現す。
刀一閃。歳を感じさせぬ動きで相手を斬っていく翁は、身内の恥をその手でそそごうと考えていた。しかし亞里沙の銃弾の方が僅かに早く、翁は地に倒れてしまう。
これら一連のことを様子見していたいのりんは、狙われているのが自分であるのだと知る。そののちに集のもとに戻ろうとしたのだが、その前にバカどもに囲まれ……――
――気付いたらバカどもは血を流して地面に倒れていた。
……ま、いっか(´・ω・`)
と考えてはいないだろうが、いのりんはその場から逃げるようにして去っていく。
集は携帯デバイスを手にしてかつての思い出を眺めていた。
楽しかったあの夏の日の思い出はもう戻って来ない。デバイスを操作するのに必要な右手ももう……
そこで集は、近くにいるクソガキが目の前にある食料を狙っているであろうことに気付き敢えてその場を離れる。
間もなく、集のもとにいのりんが帰ってきて……
「集!」
抱きついちゃいやん(*´・ω・`*)
そんないのりんの表情はいつもの彼女のものとは違い、なんだか素敵なことをやってくれそうな気がした……のだが、
「いのり、やめて!」
集のその言葉を聞き、いのりんは我を取り戻す。
そして改めて自分の以上に気付き涙を流す……
泣き疲れて寝てしまった後に目覚めたいのりんは、このままじゃいけないと危機感を抱いていた。このままではきっと集を殺めてしまうこともありそうだから……
そんな彼女に内面から声をかけてくるのは真名か。彼女に自分の心が偽物であると言われたいのりんは、かつてのことを思い出す。それは集の家に通っていた時のことで、その時集はいのりんのヴォイドについて訊こうとしていた。が、彼はそれをやめた。
「いのりの中身がどうとかって関係なくて、いのりはやっぱりいのりだから」
そう言ってくれる集のためにも、いのりんは心を強く持って立ち上がる。
いのりんは歌う。
その歌声に誘われた集は、その光景を目にして自然と涙が溢れ出てしまう。
「聞いて、集。もう自分を嫌いにならないで。自分を責めなくてもいいの」
いのりんは集から大切なものを得たことを話し、自分が集の味方であると言う。
そんな彼女の優しさに触れたらば泣いてまうやん……(´;ω;`)
皆が探しているのは自分だからと、いのりんは囮になる覚悟を持っていた。集を気絶させ、おやすみのキスをして、彼女はエンドレイヴの前に出る。
そこで化物のような姿と身体能力を披露。
『化物でもいい…。偽物の気持ちでも……私は…集を守る…! だって……私は……私だから!』
たとえ傍から見て偽物だとしても、いのりんにとってはそれが唯一無二の本物だから。
彼女は一心に刃を振るってエンドレイヴをなぎ倒していく。
でもその勢いは長く続かず、涯の使うヴォイドによって拘束されてしまう。
集は目覚め、いのりんが自分のもとから去っていってしまったことを知る。
でも泣いてはいられないから。集は一人で覚悟を決める……!
…………杏仁豆腐先生最高ッス(*´ω`*)
この記事へのコメント
あるるかん
ダメなとこ目立つけど徹頭徹尾よく頑張ってるとは思いますよ。正しいか悪いかは別ですけど、ちょっと前まで普通の17歳の高校生だったんだから仕方ないかもしれませんね。
主人公気質じゃない人間が主人公やるとこうなるんでしょうね、しかし全てがいい方向に向いてヒーローっぽくなったらご都合とか言われ、言われるのに逆に慎重すぎたりするとイラつかれる。そして全体的に調子に乗るとクズ呼ばわりされてしまう。王様になるって難しいですね……。
某征服王や某英雄王ならこんな事態にはならなかったでしょうねぇ。まああのレベルのカリスマを凡人に求めるもんじゃありませんね(笑)。しかも彼ら一人だけで状況を打開できそうですしね。
会長は当初の輝きをすっかり失い、堕落していますねぇ。見事なものです(笑)。そもそも会長がちゃんと指導力発揮してたら集の王国にはならなかったのではと思いますがね。ただ昔の高潔さや気品を失いましたが、今の会長は退廃的な妖艶さをどことなく感じますよ。
いのりは真名に揺れ戻っているのでなく、真名と身体の支配権を争ってたんですね。
いのりの変身は好きですよ、「X-メン」のウルヴァリンみたいですしね。ただ仮面ライダー大好き人間としては、普段の面影のない異形の怪人になってくれても全然よかったんですけどね。ヒロインだからってモンスターになってはいけないと私は思いませんし。
ただヒロインにはただ可愛さや美しさを求めて、怪人を嫌がる人も多そうですね。
本隆侍照久
集が辛い立場であることは間違いないでしょうね。望んで得た力ではなく、それにやはり高校生だということを考えると彼の行動は仕方がないものだと言えますから。確かにクズと呼べるようなことをしているかもしれませんが、それは作品的に彼の立場がそうであるものだと押しつけられているだけで、世界的観点では決して悪い印象は受けません。集にはこれからも彼なりに頑張ってもらいたいものです(´・ω・`)
某征服王らはこれらの出来事を苦難と感じなさそうです。で、やっぱり一人でなんとかしてしまいそうですね…。
今は集よりも会長の方が世界的観点からしてがっかりです。彼女にも酷な部分は大いにあるのですけどね(´・ω・`)
退廃的な妖艶さは感じられるものの、あんな涯についていってよいものかと不安を感じます。考えようによっては一途でいいのかもしれませんが、なんとも複雑なところですね……(´・ω・`)
私はいつものいのりんの方が好きです(笑)
ま、別にカッコいいいのりんが嫌いというわけではないのですが……、もっと凶悪(?)な感じでも良かったかなとは思いますね。
ヒロインの面影を残しての変身をしたのならば、ヒロインらしい今後の活躍に期待したいところです(`・ω・´)
黒辻さんは俺の御主人様
前回まではちぐはぐなれどまだマシな脚本だったのにもう完全にどうでも良かったのか一気に安っぽくなりましたね(;´Д`)
フリーメイソンよりもでかい秘密結社(笑)とか…そんなん今まで微塵も名前出てなかったでしょっ
お爺ちゃんは超VIPさんのはずなのに護衛も無しに単身無防備に立ちはだかって拳銃兵は圧倒するくせに素人の孫娘になぜか撃たれて退場…むむぅ、これがバクマンで言っていたシリアスな笑いというものなのか…(; ・`д・´)なるほど勉強になりますね
本隆侍照久
全体的な流れが掴みがたい世界になっているように思えます。それでも楽しめているので私的にはそれなりに満足ではあるのですが(´・ω・`)
謎の秘密結社にはやや戸惑いました。これに限らず、世界観が壮大っぽそうな世界では、それまで出ていなかった名称が後半になって当たり前のように出てくることが度々あるので、そういったことはなるべく避けてほしいところです…(´・ω・`)
爺ちゃんは強いのか弱いのかよくわかりませんでしたねw あの末路については、相手が孫娘であったため躊躇による隙が生まれてしまい……というイメージを抱くことにしました(´・ω・`)
亞里沙が生き残ってほしい人物であれば、生き残りに歓喜する感情が勝ると思うのでその程度のことで納得しちゃいますが、むしろ死んで欲し(ry……だけに、何から何まで微妙でした(´・ω・`)