日本国 首都 名古屋。
末永チョコレートも間借りしている大尾張ビルヂング。その近くの国会議事堂……のさらに近くの車内にて。
7月25日 午後8時7分。
四ヶ月前にマーク・ワンの調達に失敗し、IFO工房も中止は決定してもなお、ナカムラはまだ諦めていなかった。だから疑似スカブバースト・シミュレーションにおける補正予算の試算表を提出せんとしていたのだが、財務省は予算をつけるつもりはないようだった。
日本国 自衛省中央庁舎。
情報本部 特務情報隊一課。
弱腰の平和でいる周りの者に対し、ナカムラは結果を出して事後承諾させるしかないと考えを改める。そのために、ファイヤークラッカーというサイバーテロリストから送られてきた情報を使うことにする。その情報は、米軍がずっと情報公開を拒否していたもの。これら一連の話をするナカムラらの中で一人、この情報を密かに外部に送信する者がいた。その送り先は……ゲネラシオン・ブル。
わーい、プールだーヽ(´・ω・`)ノ
平泳ぎするフレアや、そんな彼女よりも速くスイスイと泳ぐノア。それと日光浴気分なエレナ。休日を満喫……しているようだが、
「ほら、訓練訓練。いつまで遊んでるんだよ」
と、アオ。
「これも立派な訓練よ。アオも一緒にどう?」
見ているだけで結構ですよ、ええ(*´・ω・`*)
泳ごうとしないアオは別に泳げないというわけではない。島育ちなのだし、それこそ変な実でも食べなければカナヅチになんてならないだろう。
てなところで、連絡が入る。
日本政府にまで手を広げているゲネラシオン・ブル。
とことで、日本の自衛省の一部官僚から情報が入り、スカブバーストを人工的に発生させるシミュレーションをおこなおうとしていることが知らされる。
世界の均衡を保つためにも日本にプラントコーラルを持たせるわけにはいかない。そこでチーム・パイドパイパーの出番というわけ……らしい。
その連絡を受けたアオ達はもうレベッカの後に続いて機体に乗り込もうとしていた。
…………水着の上に服羽織るのっていいよね(´・ω・`)
空港。
入国審査を受けるガゼルだが、パスポート写真の表情と実際の表情との違いに管理官も困惑。でもなんとか短期滞在の許可が下りる。
ハンとピッポも無事入国し、この後は新型新幹線に乗って東へと向かうことに。
「あの向こうに昔、東京があったんだな」
ガゼルが双眼鏡で見つめる先、海上。70年前に起きたスカブバーストが、敗戦直後の荒廃した日本にトドメを刺し、復興が遅れたとか。その地が今光を放っていた。ナカムラらが計画する疑似スカブバースト・シミュレーションによるものだろう。
発光の後水温上昇。ダメージドクォーツの融合により再活性化が確認される。作戦の第一段階は成功したものの、ここからがお楽しみだとナカムラは言う。とは言え、クォーツの分光スペクトルと一致した光を確認したゲネラシオン・ブルは、現場近くで待機していたチーム・パイドパイパーに連絡することに。
そのパイドパイパーで重要なパイロット達はというと……
フレアとエレナは未だに水着姿で、アオの乗るコクピット上でそれぞれエンジョイしていた。
間もなく、彼らに日本の実験が成功したことが伝えられ、それからまたすぐにシークレットの出現が確認される。作戦に携わる日本軍の関係者の中でもこのことに戸惑う者が多数いる中、ナカムラら本作戦に深く関わっている者たちは冷静。シークレットの捕獲に移ろうとする。
「シークレットはIFOなどより、よほど実戦的な軍事兵器になりえますからねぇ」
嫌な顔(´・ω・`)
シークレットはスカブコーラルを目指すのが定石のためここにいれば安全だというのがナカムラの考え……であったが、それは安直なものだった。シークレットの物理攻撃により護衛艦大破で……
「……え(´・ω・`)」
ナカムラ戸惑ってるってばよ(´・ω・`)
ニルヴァーシュ、アレルヤ、キリエの三機は飛行モードで海中を進む。
今回の出動海域は水深500mまで及ぶものもあるとあって、その際の水圧を想定するとIFOのマニピュレータが末端部から損壊する恐れがある。そのため、必要な条件を満たすまでは飛行形態を保持して、条件がそろってから……要はギリギリのタイミングになってから変身をしようというものだった。相手が待ってくれるといいね(´・ω・`)
海上から接近しないのは、今回のターゲットがシークレットではなくスカブコーラルであるため。優先すべきはスカブ内のクォーツ回収。そのため、シークレットが何故か日本軍の基地に向けて進行していることは本作戦において僥倖と言えるだろう。……アオ個人としては別であろうが。
クォーツというのは、スカブの中にある、シークレットが狙っている結晶体。ガゼルらが運ばされたものだ。ゲネラシオン・ブルはどこかにそれを貯めているのだが、その目的は何か……まだわからない。
今までもこのクォーツ回収が最優先だったものの、今回は特に。犠牲者の救出は二の次……と言うと聞こえは悪いが、クォーツ回収によるスカブバーストの安定着床で被害を最小限に抑えられる……と言えば聞こえは良くなるか。それもごもっともだが、目の前の現実から目を背けているのもまた事実。
日本にトラパーの力を持たせるわけにはいかないと言うレベッカは、沖縄人のアオに理解を求めるが……
「何言ってんだ! 沖縄だろうと、日本人だろうと関係ない。人が死んでるんだぞ!」
その通り。アオは命令を無視し、目の前の人命救助へと向かう。
残った二人はクォーツの回収を優先。まあ二機もいればそれで充分じゃなかろうかね(´・ω・`)
遠くで観察・盗み聞きしていたガゼルらは、そんなことしてるより騒ぎに紛れて基地に乗りこんだ方が早いだろうと、車を荒く走らせて基地へと向かっていた。
そんな車と並ぶようにして海中からニルヴァーシュが浮上。そちらに気を取られたガゼルは、道を外れてあれれれれー(´・ω・`)
アオは空から様子を確認。爆煙地点を見つけ、その近くの海中へと目指す。
ナカムラは車に乗って避難していた。
その途中でマーク・ワンことニルヴァーシュを発見。その際、運転手が何故か途中で車を止め……そして助手席に座っていた者を撃ち殺す。
「あれは、俺のニルヴァーシュだ」
運転手は姿を変えトゥルースへ。
この男こそが今回の情報を提供したようだった。
ナカムラも射殺されんとするが、そこへ(意図せず)道なき道を行くガゼルらの車が突っ込んでくる。さすがにこれはトゥルースも想定外だったか。
アオは再び海中へ。付近にシークレットがいることを確認し、臨戦態勢に入る。
が、その前に水圧によりニルヴァーシュの左足がベコリ(´・ω・`)
ガゼルらは無事だった。大した怪我もなく済むのはさすがといったところか。
車外へと出たところで、かつてトイレで出くわした男……トゥルースと対峙することに。
「この騒ぎ、お前の仕業か」
今のうちに逃げようとするナカムラは鉄柵とともに海へ。さようならー(´・ω・`)
フレアとエレナが辿り着いた先。そこにあったのはスカブではなく、ダメージドクォーツであった。
再活性化してることはともかくとして、スカブの抜け殻であるそれが大量にあるということは、位置と照らし合わせて推定するに……
「70年前の、スカブバーストの残骸か」
今回の日本軍の作戦は、トゥルースの掌上で踊らされたようなもの。
それを知ったガゼルは、自分たちが前に運ばされたクォーツもこの男の仕業であることに気付く。
ニルヴァーシュは下方から接近してきたシークレットに足を引っ張られ、海中深くへと引きずり込まれる。
このままでは水圧でニルヴァーシュがかわいそうなことになってしまう。とことで、引っ張られた左足を切断。これ以上の深沈を避ける。
「どこだ? シークレットはどこにいる…」
アオー。うしろうしろー(´・ω・`)
気付かぬアオだったが、ここでフレア参戦。とりあえずアオは救われる。
そんなフレアにシークレットからの攻撃。まだまだ予断の許さぬ状況だ。
シークレットが何を狙っているのか。その意図がまったくわからぬところであったが、アオにはピピピッとくるものがあった。
とことで、アオは勝手ながらにアレルヤとキリエに攻撃をくわえ、トラパーを流出させる。
まさかこんなものでシークレットが釣られクマーヽ( ・(ェ)・ )ノ....
釣られたシークレットは、ニルヴァーシュが力技で豪快に破壊。アオははぁーと一息つく。
しかしそんな余裕はなく、間もなく燃料は空に。あとは海中深くへと沈んでいくのみで、水圧に耐えられなくなるのも時間の問題。死のカウントダウンが始まり目を固く瞑るアオ…………であったが、その目が再び光を受ける。
気付けば海上に浮上していて、ニルヴァーシュの両脇にはアレルヤとキリエがいた。つまりはフレアとエレナが助けてくれたという……ただそれだけのことさね(´・ω・`)
「答えろ。お前が俺たちに、アレを運ばせたのか?」
ガゼルはトゥルースに銃口を向ける。
「お前らには真実は見えない。 真実は見ようとした者にのみその姿を見せる」
そう言うトゥルースは、ガゼルらが少し目を離したすきに姿を消していた。
ふぅむ……(´・ω・`)
今回の件。
どうしてシークレットがトラパーを狙っているのかアオがわかったのか。それは邪眼によるものかそうでないか。
「わかんないけど……、見ようとしたら見えたんだ。他に、言いようがないんだよ……」
今回の件。
実験失敗により、事後承諾させるどころか逆に自分にトドメを刺してしまったナカムラ。保守派に従わざるを得なくなった彼であったが、その車から降りて間もなく、車は浮上&落下し爆破。トゥルースが姿を現し、ナカムラに歩み寄ってくる。
「お前はこの国を壊すと言った。 果たして、このちっぽけな国だけで満足か?」
そう誘い、ナカムラの手をとる。
あらやだ……(*´・ω・`*)
つづくっ!
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