週30ページを描かなければならないこれからについて、サイコーは休まなければ大丈夫だと平気に言ってのける。が、それはけっこうすごいことを言っている。服部さんも心配になってしまうところだが、今はどこか充実感を抱いているためそれがいい薬となっているか。
アシスタントが増えて配置替えをすることになった。
それに関しても仕切る小河。森屋はそこに若干の不信感を抱く……
これからのスケジュールについて、ハードとなるアシスタント。金曜に出ることを渋る小河とは違い、森屋らは金曜……そしてしばらくの間は土曜も出ることに同意。
それでも、このアシスタント陣でチーフに任命されるのは小河。それだけ経験が皆に評価されているのだ。
作業は遅れていた。
そのことを明かさず、自分一人で仕事を抱え込もうとしていたサイコー。だが、サイコーが一睡もできなくてもアシスタントが足りないという。
小河が帰る時間。もちろんほかのアシスタントも帰るところなのだが、彼らはなおも仕事を続けていく。
翌日小河が仕事場にくると、そこではサイコーや他のアシスタントがなおも仕事を続けていた。
その次の日も。
効率を考えると良くはないのかもしれない。小河は問題点をサイコーに指摘しようとするが……もはやホラー状態のサイコーには何も言えず。
この日も後ろ髪を引かれながらも仕事場を後にし……そこでとある情報を手に入れる。
このままでは時間が足りない……というところ。夜の限定として、小河は二人ヘルプのアシスタントを連れてきてくれる。
これは非常に助かるところで、森屋も素直に感謝の言葉を述べる。
小河もチーフとして責任を感じていたのだろう、うん。
とことで、最初で最大の関門を突破することができたサイコーら。
エイジ新作の初回を見てみると、双子の設定……つまりこちらもダブル主人公に近い形であった。
アンケートは767票でもちろん一位。
その次の週。
亜城木新作のリバーシも一位。が、票数は526票であった……
だがしかし。
連載が始まってから好調なのはリバーシの方。
3週連続で一位を獲得し、エイジの上を行く。
好調なのは亜城木だけでなく亜豆も。
ラジオも始まるとのことで、サイコーもドキドキだ。
そんなある日。
エイジはライバルキャラを退場させることでテコ入れを図ってきた。
一位の座を奪うため、エイジの判断は素早い。
その次の週。
リバーシはエイジに抜かれるだけでなく、GIRIにも敗北を喫していた。
そこでやはりきてしまったかと感じるサイコー。彼はリバーシの欠点に気づいていたのだ。
ダブル主人公というこの形。リバーシの場合、そこにテコ入れの余地はないのだというそれに。
今の設定のまま、シュージンはなんとかして長くこの作品を続けようと話を練る。
すべてはサイコーと亜豆のために……
最新5話目は5位だった……
まあこの段階では仕方のないところか。それよりも大事なのはこれから。とことでネームがあがっている9話目を服部さんに見てもらう……が、なんか薄いという評価を与えられる。
間延び感が感じられるそれは、看板作品として君臨しようとシュージンが考えたためのものであった。でもそれはサイコーと意図の違いがある。サイコーは長く連載しようとは思っていなかったのだ。
つまり……そう。
一気に駆け抜ける漫画があっていいじゃない。にんげんだもの。 さいこー
大事なのは作品の質。
常に今を考えて駆け抜ければいいのだ(´・ω・`)
亜豆のラジオをドキドキに聴くサイコー。そこで間が悪くシュージンからの電話がかかってくる。
シュージンの中でリバーシの最後の形は決まっているという。で、そこまで駆け抜けるとしたら一年ほどで終わってしまう。あまりに短いためそこに申し訳ない気持ちを感じていたシュージンはそのことをサイコーに打ち明ける。
気にしていた様子の彼だが、やはりそんな必要はない。原作者はシュージンなのだから、シュージンのやりたいようにやればいいのだ。
亜城木夢叶の作品はサイコーと亜豆のためだけのものではない。シュージンだってもちろんその一部を担っているのだから。
一気に突っ走ってやろうじゃない。
亜城木夢叶の全力が始まる。
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