交響詩篇エウレカセブン 48話『バレエ・メカニック』

少女は一人思う。


『まあ、人生いろいろってとこかな。

心残り?

ないって言ったら、そんなの嘘になるって決まってる』



発射されたオラトリオNo.8は地表のスカブを削り地球への穴をつくる。


『私もまだまだ若いし…

買い物だってしてみたいし…

おいしいものだって、もっとたくさん、いろんなもの食べたいじゃない?

そりゃあね、そりゃあ……

素敵な恋だってね、

そういうのできれば、ホント最高なんだけど。

そう。ホント最高……

だけどなんだかね、

ホント…あーあって感じ』



the ENDは出動する。


『ホント…………あーあ』


貫かれたスカブの大地。
そこにthe ENDは突入する。


『気になる人?

いた。

うん、過去形』



the ENDは開口部に迫る。


『今さら、伝えておけば良かったなんて考えてる自分に、ちょっと自己嫌悪。

もうどうしようもないのにね。

もし…また今度生まれてくることができたなら……

今度はもっと、器用な人間に生まれてきたいな』



涙を流しながら、アネモネはthe ENDに乗っている。


『もう…どうしようもないのにね。

なんだか自己嫌悪』



そして開口部へと突入する。


「303を出す!」

ホランドはデビルフィッシュで出動をし、レントンたちの邪魔をさせまいとする。
しかしその間にも、削られたスカブは自己修復を進めていた。時間がない。

ドミニクはガリバーを置き、一人でアネモネのもとに向かおうとしたが、ガリバーはそうさせない。
共に行くことに。

とにかく時間がない。
ホランドはデビルフィッシュに乗り込む。

「突入開始!!」

軍の群れの中を月光号、イズモ艦、デビルフィッシュは飛ぶ。
ドミニクも高速艇で単独出撃し、アネモネのもとへと向かう。彼女を止められるのはもはやドミニクだけか。
しかしそんなドミニクの私情を考慮している余裕はないのだが……

「私情の何がいけない!!」

ドミニクの想いも固いものとなっている。

「愛する人を……アネモネを止めるのは私でありたい!! だから、お願いします!!」

そんな強い想いと、追手が迫っていることから、戦えるホランドは高速艇のドミニクを行かせ一人でKLFを食い止める。

ドミニクに残された時間も少ない。
完全に修復する間際のスカブの隙間に飛び込んでいくが、そのまま高速艇のシグナルはロストする。

月光号とイズモ艦は空域から離脱。
無念の離脱……か。



レントンとエウレカ、子供たちを乗せたニルヴァーシュは、空に何かの存在を感じ取る。
そこからやってくるのは黒いLFO。
ニルヴァーシュはthe ENDへと向かっていく。


激しい戦い。
その余波は司令クラスターへ。

the ENDの狙いはまさにそれ。司令クラスターを破壊することにある。
しかしtype ZEROがそうはさせない。

ニルヴァーシュ同士で激しい交戦状態に。
その激しい戦いの中で、ニルヴァーシュはthe ENDの声を聞く。そしてそれをエウレカが感じ取る。
the ENDのライダー、アネモネが苦しんでいる、その声を聞いてほしいと。

それを受け入れたレントンとエウレカ。
二人にも、はっきりとした声が聞こえてくる。


『もし、この戦いが終わっても、生きていいって言われたら…

小さな鏡を一つ買って微笑む練習をしてみよう』



それは悲しい声。
レントンたちには、もはや選択肢は一つしかない。

「助けよう」


『何度も何度も練習しよう。

もう一度会うために』



その声はレントンたちにも聞こえている。


『もし、誰も傷つけずに生きていいと言われたら、

風にそよぐ髪を束ね、

大きな一歩を踏みしめて、

胸を張って会いに行こう』



アネモネが願うこと。


『生きていたい。

ありがとうを言うために』



それはささやかな願い。


『生きていたい。

たくさんの気持ちを贈るために』



それを強く願う。


『生きていたい……!

気付かなきゃ良かった……こんな気持ち……!』



「生きていいんだよ! 生きちゃいけないなんて、誰も言ってないんだよ!」


しかしアネモネはなおも抵抗する。


「だって苦しいの。あの人がどこにもいないの!」


それでも、アネモネの想いが伝わるということを確信しているレントンとエウレカはアネモネに二人の繋がりを示す。

しかしアネモネは否定する。
もう伝えられないのだと。

そしてtype ZEROに、トドメを刺そうとする。


「バスクード      

「アネモネェェェェェェ!!」


そこで聞こえてきた空からの声。


「アネモネェェェェェェェェェ!!」


それはドミニク。
高速艇から投げ出されていたドミニクに、アネモネは救われる。
しかしthe ENDの攻撃止まらない。


「ジエンド、駄目!!」


発射されてしまったバスクード・クライシス。
その衝撃にドミニクは巻き込まれてしまう。


      ドミニクゥゥゥゥゥー!!」


アネモネの想いに応えたthe ENDは姿を変え、そしてドミニクのもとにアネモネを射出する。

ドミニクに手を差し伸ばすアネモネ。
かすかに届かなかったそれだが、ガリバーは二人の手を固く繋がせる。

ドミニクの行為は無謀すぎるもの。
それでもアネモネはその行為を許す。

「会いに来てくれた……救ってくれた!」

そんなアネモネに、ドミニクは素直な想いを伝える。

「初めて見せてくれたね。そんな顔……とても素敵だ」

「……! 聞こえない!」

嬉しそうにそう言うアネモネに、ドミニクは叫ぶ。

「好きだって言ってるんだ!!」

アネモネも同じ想い。

「私も初めて。こんな素敵な気持ち。なんだかもう死んじゃってもいい!」

対面した二人が初めて素直になった。
そんなアネモネとドミニクをthe ENDは受け止める。

「ううん、嘘。生きていたい。ドミニクと一緒に、ずっと……!」

迷いのなくなったアネモネとドミニク。
それを目にしたエウレカとレントンも同じ。

「生きよう一緒に。この星で……皆で生きよう!」

the ENDはドミニクとエウレカを地上に下ろす。
その時、またもオラトリオNo.8が、今度はアルティメット出力で発射された。
それは大きな衝撃を発生させ、司令クラスターと共にドミニクとアネモネをも飲み込もうとする。
レントンたちは緊急避難するが、アネモネたちはできない。
それを身を挺して守ったのがthe END。

強い光と衝撃の中で、the ENDは粒子と化していく


「ジエンド! ジエンドォォォォォォォォ!!」




衝撃は収まり、アネモネとドミニクは無事でいた。

しかし、その代償として、the ENDは消えた。

大切な二人を守って……


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2009-06-26

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