交響詩篇エウレカセブン 50話『星に願いを』

「私には、大切なものがある。

リンク、メーテル、モーリス、そしてレントン。

みんな大好き。愛してる。

私の大切なもの。私の家族。


何もなかった私に、いろんなことを教えてくれた。

何もなかった私を、全部受け入れてくれた。

私を、私でいさせてくれる。

私が大好きで、そして一番守りたいもの。


リンクと一緒にいたい。

メーテルと一緒にいたい。

モーリスと一緒にいたい。

そしてレントンと……


だけど、そう願うことで、私の大切なものが失われてしまうなら……

そう願うことで、みんなの住む星がなくなるのなら……

私は願うのをやめる。


でも、許されるなら、もう一度みんなに会いたい。

会いたい。

会いたいよ……レントン……」



ホランドのもとにユルゲンスが来る。その手は傷だらけ。
それはデューイの子供たちにやられたのだと言う。

少年たちはワルサワの難民キャンプでデューイに拾われたのだと。
嫌な事実は世界に隠れている。世界を呪ってしまうのは仕方のないことか。

ユルゲンスは少年たちを引き取ると言う。

「こんな呪われるべき世界を作り出してしまった大人の、せめてもの償いだよ」

デューイの遺していったものは個人で背負うにしては大きすぎるもの。それでも背負わなければならないものか。
そんな二人のもとへ、ドミニクとアネモネが。

エウレカとアネモネの首輪は、デューイの心肺機能と直結されていたという。
自らの死を引き金にしたデューイ。司令クラスターが破壊されてもすぐにクダンの限界が引き起こされないことを読んでいたため、エウレカかアネモネを代理の司令クラスターに仕立て上げようとしたため、首輪にプログラムをあらかじめ組み込んでおいたのだと。
しかしそれは未だにクダンの限界が起こっていない理由にはならない。

「エウレカのお陰だと思う」

エウレカが代理の司令クラスターになることを拒むことで、クダンの限界を迎えずに済んでいるのだとアネモネは言う。
ニルヴァーシュのコンパクの輝きが何よりの証拠。その輝きの周期と、テンシャン山脈上空に存在している球体からのサインの周期が一致している。
つまり、エウレカはまだ生きているということ。


塞ぎこんでいるレントン。
そこへホランドが訪れる。

「立て」

レントンは動かない。
「立てっつってんだろうが!!」

そう叫ぶホランドに、

「殴ってください」

レントンは自分を責める。
そんなことを言っている間は何もできない。それは自分の罪悪感をなくそうとすることしかできないから。だからこそ、ホランドはそんなレントンに行動を起こさせる。

行く。
どこへというのは……

「決まってんだろ。エウレカのところにだ」

迷っている時間はない。

レントンがやることは単純。
司令クラスターとなったエウレカと接触し、人類とスカブコーラルとの調停を再度行うということ。
しかし問題は、エウレカから送られてくる信号が次第に小さくなってきているということだった。月光号がエウレカのもとにたどり着くまで意識を保っていられるように呼び続けるということがレントンのすべきことであり、レントンにしかできないこと。

決意をしたレントンに、タルホは一言。

「レントン、いい男になったじゃない」

最初の頃と比べればレントンはかなり変わった。
悔やみながらも、すぐにエウレカを助ける行動を起こせる今のレントンの成長はたいしたものだ。

コンパクに伝わるエウレカの鼓動。それにレントンと子供たちは呼び続けることが仕事。
到着してから何をすればいいのかはまだわからない。それでも、

「ねだるな。勝ち取れ。さすれば与えられん」

この言葉はホランドに向けられたものではない。
きっと、ホランドを通してレントンに贈られたもの。

「アドロック・サーストンから、レントン・サーストンにな」


月光号はエウレカのもとに向かう。

その頃、ドミニクとアネモネはラブラブ。
アネモネにとって、大事な人が一人いればそれで十分なんだよね。


エウレカのもとに到着するのは最短で6時間ほど。微妙な時間だ。
そんなタイミングで抗体コーラリアンが確認される。最短コースに現れたが、迷っている暇はない。強行するしかない。

抗体コーラリアンからダメージを受ける苦しい場面に、レントンは自分が出ると言うが、戦闘は自分たちだとホランドは言う。今は仲間を信じることが大事か。

子供たちは必死にエウレカに呼び掛けるが、応えは帰ってこない。
そこでレントンは、この場をモーリスに任せ、ニルヴァーシュのもとに向かうと言う。

モーリスは、レントンにお守りを渡す。
エウレカを救ってくれるのはレントン。そう信じて、レントンを送り出す。


レントンはニルヴァーシュに語る。
ニルヴァーシュに出会ってからの大切な思い出を。
その旅には、いつも隣にエウレカがいた。だけど今は……

「お願いだよ、ニルヴァーシュ! 俺はこんな結末は嫌だ! 俺の隣には……

エウレカが必要なんだ!!


月光号に衝撃が。
しかしそれは外部からのものではなく、内部から。
そして上部甲板から未知のトラパー反応。そこからは、見たこともないLFOの姿が。
それはニルヴァーシュがレントンの想いに応えたがための姿。
spec-3。

レントンと通信が繋がり、モーリスはレントンに頼む。

「僕らのママを助けられるのは、僕らのパパだけだよ!」

ホランドも温かく送り出す。

「惚れた女ぐらい、奪い取ってきやがれ。男だろ」

そしてレントンは出る。

「アーイ……

キャーーン……

フラァァァァァァーイ!!


飛びながらレントンは思う。

「ごめん、エウレカ。俺、君の同族を倒さなきゃいけない。でも、それが罪と言うなら、俺はそれを背負ってやる。俺はそれでも、エウレカのところに行かなきゃなんないんだ!!

大量の抗体コーラリアンを破壊し、エウレカのもとへと旅立つ。
ストナーは最後の撮影チャンスを逃した。レントンはゲッコーステイトから巣立っていったのだから。
立派に成長したものだ、うん。


そしてレントンはエウレカのもとにたどり着く。
レントンをエウレカに会わせまいという力が働くが、今のレントンならそれすらも打ち破る。

「エウレカァァァァァァァァァァァァァ!!」

そしてレントンはエウレカのもとへたどり着く。



「バイバイなんて言うなよ。一人で行こうとするなよ、エウレカ」

レントンはエウレカと約束した。
エウレカを守ると。ずっと一緒にいると。

「君がこの星を守るために、コーラリアンでなくなることを選ぶんだったら、俺も人間であることをやめる」

レントンには大切なものが多い。
でもそのためにエウレカを失うことは選ばない。

「一つになろう、エウレカ。君を……一人ぼっちになんかさせないよ」

「うん。レントンと一緒なら、耐えられる」


そしてエウレカを包んでいた球は割れる。
そこから照射される光が、星にレントンとエウレカの愛の印を刻む。

ニルヴァーシュはレントンとエウレカを出し、お礼を言う。

「生きなさい、この星で」

この星において、二つで一つになる時、再び現れると言うニルヴァーシュ。
いつかそんな日が来ればいい。いや、きっと来る。

そしてレントンとエウレカは自分たちの星に帰る。


これこそがセカンドサマーオブラブ。
ゴンジイは言う。

「これからは、おぬしらはこの宇宙に、わしらは別宇宙で、スカブコーラルと人間の共生を模索するのじゃ」

ゴンジイは続ける。

「進化の道筋は、一つでなくてはならない理由はない。今まで楽しかったぞ。ありがとう」

そう言うゴンジイの目は、コーラリアンのもの。
そしてゴンジイは消える。

まさかすぐ傍でコーラリアンが監視していたとは……
でも、これで決まった。

「あいつはなっちまったんだよ。あいつの親父以上の、ホントの英雄にさ……      















一年後。

エウレカも、モーリスも、メーテルも、リンクもサーストンの家族となった。
当然、レントンが父親でエウレカが母親として。

アクセルと食事をするモーリスたち。
ビッグバーグを食べることが家族の絆を確かめた時のサーストン家の習わし。本当の家族だ、うん。


そして4人は夜空を見る。

そこには星に刻まれたレントンとエウレカの愛の印が。

子供たちは、レントンとエウレカが早く帰ってくるように、星に願い事をする。
アクセルも同じく。そしてドミニクとアネモネたちもきっと……





光の輪に包まれた地球。

皆は、いつか必ず帰ってくるレントンとエウレカを待ち続ける……





オ シ マ イ


レントンエウレカ



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