Angel Beats! EPISODE.07『Alive』前半

対天使用対策本部
ユイにゃんは、日向に新技をかけさせてくれるようせがむ。
「名付けて、逆二十字固め!」

TKは松下五段にdanceを教える。
藤巻は眠りこけ、高松はメガネの手入れ。つかメガネ無駄に予備持ちすぎw
椎名と大山は犬(のぬいぐるみ)を愛でる。

「可愛いですね。ね、椎名さん」
「浅はかなり」

野田はハルバードの手入れ。
とにかく、それぞれが好きなことをやっていた。

「ったく、ここは小学校かよ。ガキばっか増えてくな」
日向はため息をつく。

日向がその言葉を吐いたのは独り言でもあろうが、彼の隣にいる人物に向けた言葉でもあるだろう。

「貴様。僕に言ってるのか? 僕は神だぞ」
まだ言うかw
とことで、日向の隣にいるのは文人。

「音無に抱きついて大泣きしてたくせによぉ」
「誰が泣いたって?」
お前だよw

「泣くのは貴様だ。さぁ、洗濯バサミの有能さに気付くんだ。洗濯バサミにも劣る自分の不甲斐なさを、嘆くがいい……」
こんな場面でギアス使うなw

文人のギアスを受けた日向はテーブルの上にぽつんと置いてあった洗濯バサミに目をやる。

「せ、洗濯バサミ……。挟める……挟んで落ちない……洗濯物が汚れない! 素晴らしいっ! ああ! クリップ代わりに髪を挟んだりとか応用も利く使える! それに対して俺は何なんだ!

勝ち誇った表情の文人。
音無はそんな文人の衿を掴み軽く持ち上げる。

「お前。催眠術を腹いせに使うな」
「音無さん。おはようございます」

どうやら文人は音無を慕っているよう。だからここにいるのかな。
つっかかってきた日向に対し、文人はできるだけ穏便に対処したのだと言う。

「どこが穏便だ。大の男が跪いて大泣きしてるじゃないか」
惨めな姿だw

そんな日向はともかくとして、ゆりっぺが音無と文人に話があるとことで、二人は別室に呼び出されることに。


教員棟3階 空き部屋
ゆりっぺは早速本題に入る。

「直井君。音無君の失われた記憶を戻してみせて」
その言葉に、文人は反発。

「僕に命令だと? さっきから貴様何様のつもりだ!」
「てめぇのリーダーだ!」
音無はすかさずツッコミをいれる。

正式かどうかは不明だが、やはり文人は戦線に加入したとことか。ま、今は音無くらいしか見えていないようだがw

「って、俺の記憶!?」

文人のせいで本題を見失いかけた。
そう、音無の記憶を取り戻すという話。
文人の催眠術のギアスは本物。一度それを喰らっているゆりっぺならよくわかることだろう。そして、文人のそのギアスをもってすれば、音無の記憶を取り戻すことができるとのこと。

しかし、音無はそれをすんなりと受け入れない。

「ちょっと待てよ! 勝手にそんなこと決めんなよ!」

そもそもの音無の目的は記憶を取り戻すこと。SSSはそれまでの仮初の場所にすぎないはずだった。それなのに、今の音無は記憶を取り戻すことに不安を感じていた。
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記憶を取り戻したくなくなったわけでもない。記憶を取り戻したいというその思いは変わらないだろう。ただ変わったことと言えば、今のSSSに対する想い。仲間意識。

自分が記憶を取り戻したせいで今の生活が終わってしまうのではないかと不安を抱く。
そこで初めて、音無はこれまでの充実していた日々を気に入っていたのだと実感する。

『俺はこんなにも、みんなとの暮らしを気に入っていたんだ。でも、過去を思い出してしまって……それでもこれまで通り、一緒に過ごしていけるのだろうか? でも、それでも……――――』
「音無君」
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ゆりっぺの言葉により音無は現実に戻ってくる。
そして、不安を感じながらも、記憶を取り戻すことを受け入れる。

「どんな過去を見ても、どうか自分を見失わないで」

文人は、不安を感じる音無の手を優しく握り言葉をかける。

「もしあなたがどうなっても……僕だけは、味方ですから」
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「………………」
「……何か言ってください」

「私も味方だから、安心しなさい」
「ああ。頼もしいよ」
「えぇぇ!? 何この差!?」
文人ドンマイw

それはともかくとして、早速音無の記憶取り戻しに取りかかる。
文人のギアスで、音無は過去を見る――――





「お兄ちゃん学校楽しい?」

病院のベッドで半身を起こし音無にそう問いかけるのは幼気な少女・音無初音。音無の妹か。

初音の問いに、音無は楽しくないと答える。
成績が悪く学校に居場所がない。また、友達と遊ぶのよりも一人で過ごす方が楽しいため、学校は無駄な時間を過ごす場所、億劫なものでしかない。

「相手の趣味に強引に付き合わされたり、面白くもない冗談に笑ってやらなきゃいけなかったり……疲れるだけだ」
しかし、初音はそんなことない。

「私は勉強楽しみだなぁ。友達作るのも楽しみ」
初音のことを考えると、音無の考えは贅沢といったところなのだろうか。

音無は一冊の本を初音に渡す。
それが今の初音にとって数少ない楽しみなものだというのは、その表情からも見て取れる。

「ありがとうお兄ちゃん」
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こんな素敵な笑顔を見れるのなら、お兄ちゃんは何だって頑張っちゃうだろう。


音無はアルバイトをおこなう。

『俺は、生きている意味がわからない。生きがいを知らない。他人に興味が持てない。誰とも関わらずに生きているのは、その方が楽だからだ』

生きるための最低限なお金をアルバイトで稼ぐという惰性な日々。
『そんな暮らしで、充分だった』

それでも音無は、妹にだけは会いに行っていた。

『なけなしの金で、漫画雑誌を買って行く。いつも適当に、本屋で平積みになっているのを買って行くから、同じ雑誌かどうかすらわからない。もしかしたら、違う雑誌になっていて、話は続いていないんかもしれない。でも……』

「ありがとう、お兄ちゃん」

『妹は、決まってそう言った。結局、何でも嬉しいようだった』

何を貰ったかではなく、誰に貰ったか。
初音にとって、それが一番重要なのだろう。

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『妹は俺とは違う。生きることに希望を持ってるし、生きる意味も…きっと見つけられる』

それなのに、初音はこの2年もの間、退院できず過ごしている。
音無は自分と代わってやれたらいいのにと思う。何の希望も持たず、生きる意味もわからない自分と……

『その憐情の想いが、俺をここに通わせていた』


冬になった。
夏ももちろんだが、冬のバイトも一層辛い。
それでも、音無は生きるためにバイトを続ける。

『生きる? 何のために……?』
それ以上は考えてはいけない。

『考えたら、バイトすらやめてしまいそうだから。これだけは続けなきゃな。食うために……そして、妹にプレゼントを買ってやれるように』

寒空の下、音無は考えつく。
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『そうだ。クリスマスは、医者に相談して、少しだけでも外に出られるようにしてもらおう。車いすは雪が積もると使えないのかな? だったらおんぶでいいや。あいつ一人くらい、いくらでもおぶって歩ける。それで、好きな店で好きなものを買ってやろう。できれば、いいお店でケーキも食べさせてやりたい。だと、もっと稼がないとな……』


「クリスマス…出歩けるなら、どんな場所に出かけたい?」
音無は初音に訊く。

「街の大通り」

それは音無がいつも通るような些細な場所。
しかし、初音にとってはそこで充分。クリスマスには電飾で賑やかになるのだし。

音無はそこへ行けるよう、医者に掛け合ってみることに。

「もしダメでも、内緒で連れてってやるよ」
「本当?」
「ああ。ホント」
「やったぁ! ありがとうお兄ちゃん」

『これまでで、一番大きなありがとうだった』

クリスマスに向け、音無はバイトの掛け持ちを始めた。
家では寝るだけの日々。それでも、今は目的があるから働けている。
ただ一つ心配なことと言えば……
『あいつの容体が…悪くなっていることだった』

不安を感じる。

『外出の許可は当然出なかった。だから、俺は、面会時間が終わった後、病室に忍び込み、妹を、夜の街に連れ出した』

電飾の街並木は物凄く綺麗なもので、二人のクリスマスを祝福しているかのよう。

「これから楽しい時間が続くぞぉ。まずはプレゼントだ。何でも買ってやる。兄ちゃんこの日のために、実はすげぇ貯金貯めてきたんだぜぇ。だからどんな高い物でも買ってやれる。何が欲しい? まず店に入ろうか。宝石店でもいいぜ。あ、普通にデパートがいいか?」

必死に話しかける音無に、初音はそっと言う。

「ありがとうね」

その言葉を受けた音無はなおも妹のためにと意気込む。

『その後も、俺は独りで喋り続けて、歩き続けた……』

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「では、行きます」

音無は世話になった祖母の家を出る。

「この度は……本当にお世話んなりました」
そこに心はない。

『俺は……ちゃんと生きがいを持って生きていたんだ。生きる意味は……すぐ傍にあったんだ』

それを失って、初めて気付いた。

『俺はあいつに、“ありがとう”……そう言ってもらえるだけで、生きていられたんだ。あいつに感謝されるだけで、生きた気がしていたんだ。幸せだったんだ』

音無と初音。
失われた二人の日々を見つめ直すことで、初音と一緒にいたときの自分の想いを知る。

『バカだ俺。今頃気づくなんて……。そんな大切な存在だったのに、何もしてやれなかった』

後悔。

『ずっと……あいつは病院で、俺の買ってきた漫画雑誌読むだけで……。それだけで、それだけの人生で…あいつは幸せだったのだろうか? そして、それを失った俺の人生も、終わってしまったのだろうか?』

その問いに対する答はどこからも返ってこない。
自分で答を出すしかない。

『気付かない幸せに満たされていた日々。その時間は過ぎ去ってしまった。もう俺には、何も残されていない……』

絶望を感じ、途方に暮れて歩いているところで、音無は無事退院する少女を見かける。
生きる意味を見失いかけていた音無が、再び生きる希望を取り戻した瞬間だった。
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『俺はもう一度、生きがいを見つけられるかもしれない。生きる意味を、見つけられるかもしれない』

音無は一人でも多くの命を救うため医学を学び始め、その学費を稼ぐために必死に働き続けた。

『誰かのために、この命を……費やせるのなら――――』


本名は音無結弦(オトナシ ユヅル)。
大学入試の受験票を手にし、柳之上大学第1試験場へ向かう電車の中で、音無は悲劇に遭う。
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電車が急に激しく揺れ始める。
電気も消えた中、生きる希望の籠った受験票は無情にも音無の手から離れていった――――






音無は記憶を取り戻した。過去を思い出してしまった。

「素晴らしい人生だったとは、言えそうもないわね」

この世界の住人はやはり凄惨な人生を経験しているとことか。

「しばらく、一人にしてくれ……」

音無を残し、ゆりっぺと文人は部屋を後にする。

『惰性で生きて、無気力だった俺は、自分の生きる理由を、お前に教えてもらって、見つけて、それで……夢半ばで死んだのか? 何も成し遂げずに死んだのか?』

音無の目からは涙が流れる。
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『そんなのってねぇよ……。ねぇよ……! 死にきれねぇよ……!!

「初音……!」




屋上。
落ち着いた音無は、そこでゆりっぺと話す。

「俺は弱いな。お前の強さが改めてわかった」

記憶が戻ってしばらくは音無のようになってしまうのも無理はないとこだろう。
大事なのはその後。気持ちを改めて先を見据えられるかだと思う。

音無は過去の記憶と向き合って、今後も戦線に居続けることを決めた。

「あなたにも目的が生まれたってわけね」

今度こそ、音無は自分の意思で戦線メンバーに加わった。


後半へ続く……


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