Angel Beats! EPISODE.10『Goodbye Days』後半

学習棟 渡り廊下
keyコーヒーで一服したところで、次のサッカーの勝負について話す。

「一対一のPKでいいよな?」
「ヤだよ。5人抜きのドリブルシュートじゃなきゃ」

ユイにゃんが何に憧れていたかと言うと……

「マラドーナだよ」
ですよね~w
ちなみに、私はマラドーナと同じ誕生日ですw

それはともかくとして、ユイにゃんの希望を叶えるためには人を集めねばならないとことで、音無は校舎内で探してみる。
最初に遭遇したのはTK。

「おい、TK。松下五段を知らないか?」
「今の奴、俺のように踊れな~い」
TKはヘッドスピンをしながらそう言う。

「Don't let me cry」

で、今松下五段は何をしているのかというと……
「山籠り in the mountain」
「じゃあ、しばらく帰ってこないのか?」
「フォーーーーーゥ!!」
画像

「……じゃまぁあんたでいいや」
とことで、TKに指定したメンバーを集めてもらうことに。



学習棟 C棟 男子トイレ
女性禁制のそこで、音無はゆりっぺに内緒の話をすることに。
集まったのは、TK、日向、野田、藤巻の4人。

「天使から、こんな手紙が」
そう言って音無が取り出した手紙を野田がひったくり読みだす。

「女一人にも歯が立たぬのに、男を名乗るとは片腹痛し」
「お。片腹痛しなんてよく読めたな。アホが治ったか」
「いや、アホでも読めるよ」
だって懇切丁寧にふりがなふってあるんだものwww

「スポーツマンシップに則り、その女々しき根性叩き直してくれる。放課後、サッカー場にて待つ。天使。……だとぉ?」

本当に奏ちゃんが書いたのかと疑う日向だが、無数の天使ちゃんが混ざった今の奏ちゃんならわからないところ。とことで、信憑性はあるとこか。

「こんなバカらしい話付き合ってられるか。ゆりっぺに報告するぞ」
それだけは何としても避けねばならないところ。とことで、音無は野田を引き留め必死に説明。

「ゆりに言ったら、また物騒な戦いに発展するぜ。ほら、スポーツマンシップに則りって書いてある。今回はスポーツで、正々堂々と戦おうって言ってきてんじゃん。それに、俺ら男に向けての挑戦状だぜ? ゆりに言い付けるなんて、それこそ男の名が廃る」

音無の言うことは一理ある。
というかこの流れに持っていくために作ったものだものねw

「じゃ、この5人でいくか」
とことで、5人でサッカー場へ向かうことに。



サッカー場
そこで待ちかまえていたのは、ポニーテール姿のユイにゃんだった。
画像

「来やがったか」

5人が来たことを確認するや否やキックオフ。
そして音無は言う。

「わかった! 手紙の主はあいつだ! きっと、普段から不甲斐ない俺達に苛立ちを覚えていたんだ。それでこんな真似を! よーし、ゴールを守れ! この戦い負けらんねぇ! 俺達男が勝つ!!」

画像
…………沈黙数刻。

「よくわからんが……わかったぁ!!
「なめんじゃねぇぞコラァァァ!!」
アホで助かったなwww

まずは野田がスライディングタックル……するも、何かが飛んできて軌道がそれる。これでまず一人抜き。
二人目は藤巻。ユイにゃんは蹴りを入れ除外。ファウルコンタクトどころないそれは、カードをもらってもおかしくないところ。

「審判! レッドカードだろ今の!」
「セーフ」
画像
「どこの誰のつもりだよ」
ホントになwww

3人目はTK。
見事なスライディングでボールを奪取するものの、そこに音無がショルダータックル。

「てめぇどっちの味方だよ!!」
ホントになwww

これで4人抜きまで来た。最後はゴールキーパーの日向のみ。

「殺してでもゴールを奪う!」
「お前スポーツマンシップはどこいった!」
「んなこと知るかァァ! 覚悟! 必殺殺人ギロチンシュート!!」
「俺を殺したいのかゴールを決めたいのかどっちなのかツッコミどころの多いシュートがきやがったぁぁぁ!!」

それは奇跡の力強いシュート。
しかしボールの軌道は日向真正面……だったが、突如軌道を変えボールはゴールに吸い込まれる。

5人抜き達成。
とことでユイにゃんは歓喜。
男どもは恥ずかしくて誰にもこのことを言えないだろう。

『しかし、一度取られてるし、キーパーも抜いてないし、グダグダだったんだが……まあいいか』

ユイにゃんが満足している。それが全てだもの。
ちなみに、野田のスライディングを邪魔したり、ボールの軌道を変えたりしたのは奏ちゃんによるもの。見事なスナイパーだったよね。



野球場
次は野球。
目標はホームラン。フェンスまで到達するとは到底思えないが、とりあえずやってみることに。

ライトが点灯する夕方遅くまでやってみたものの、結局達成できず。今日は疲れで握力が落ちてきたとことで、ここまでに。


翌日。
ホームラン挑戦再開。

前日の経験が活きてか、バットに当たるのは問題なくなってきていた。しかし、やはりホームランは難しいところか。
グラウンドの外では、白球を拾いあげる何者かの姿が……

点灯。
この日も暗くなるまでやっておしまい。

ユイにゃんが去った後にボール拾いをする音無。
そんな彼に話しかける者がいた。

「お前ら何やってんの?」

日向。
かつて野球に情熱を注いだ男で、野球にまつわる未練がある男。

「お前もやるか? 本気の野球」
画像

「フルスイングか。最近してねぇや。 そういうのも……いいかもな」

音無が投じた一球を、日向は力強く打ち返す――――



翌日。
またも夕方まで野球をするユイにゃんであったが、この日は全然バットが触れず、球に当たるのもままならないほど。
そして最後には地面に座り込んでしまう。

音無がユイにゃんの手を見てみると、そこには絆創膏がいくつも貼ってあった。

連日の野球。
どれだけスイングしたかもわからないぐらいバットを振っていれば、豆ができて潰れるのは当然のこと。

「所詮無理なんだよ」
ユイにゃんは言う。

「もういいや、この夢」
「諦めんなよ」
「いろいろありがとね。何でこんなことしてくれたの?」

それは、ユイにゃんが望んだことだから。ユイにゃんを満足させて、この世界から気持ちよく去ることができるようにするため。

「ホームランなんて冗談みたいな夢だよ」
ユイにゃんにはやりたいことがあった。それは、ホームランを打ちたいというものではなかった。

「ホームランが打てなくても、こんなにいっぱい体動かせたんだから。もう、充分だよ。毎日部活みたいで、楽しかったな」
画像

ユイにゃんが本当に望んでいたことは、誰かと一緒に体を動かすこと。
体を動かすことができなかったユイにゃんにとってのささやかな願い。それが今、達成された。

「じゃあ、もう全部叶ったのか?」

体が動かせなかった時にしたかったこと。

「もう一個あるよ」

その最後の願いを、ユイにゃんは口にする。

「結婚」

ユイにゃんが願ったのはごくありふれた幸せ。そして……

「女の究極の幸せ。……でも、家事も洗濯もできない。それどころか、一人じゃ何にもできない、迷惑ばかりかけてる、こんなお荷物……誰が、貰ってくれるかな」

音無は何も言えない。

「神様ってヒドイよね。私の幸せ……全部、奪っていったんだ……」

「そんなこと……ない」
幸せのカタチは一つじゃない。
そういった考えもあるが、ユイにゃんにはそんな言葉はかけられない。だから、音無も強く否定することはできなかった。

「じゃあ先輩。あたしと結婚してくれますか?」

画像
ユイにゃんの目は真剣だった。結婚という夢は本気そのもの。それが拒まれることはどんな理由があっても許されるものではない。
だからこそ、音無は返事ができなかった。ユイにゃんの夢は、音無には叶えてやることができない。
だけど――――

「俺がしてやんよ!」

グラウンド脇。
そこに姿を現したのは、日向だった。
画像

「俺が結婚してやんよ。これが……俺の本気だ」
紛うことなき真実の気持ち。

「そんな……先輩は…ホントのあたしを知らないもん」
「現実が……生きてた時のお前がどんなでも、俺が結婚してやんよ! もしお前が、どんなハンデを抱えてでも」
「ユイ歩けないよ。立てないよ」
「どんなハンデでもっつったろ!!」

日向の決意に揺るぎはない。

「歩けなくても、立てなくても……もし、子供が産めなくても……それでも、俺はお前と結婚してやんよ!」

ユイにゃんは、日向のその言葉が本当の想いであることを悟る。
画像

「ずっとずっと、傍にいてやんよ。ここで出逢ったお前は、ユイの偽物じゃない。ユイだ。 どこで出逢っていたとしても、俺は好きになっていたはずだ。また60億分の1の確率で出逢えたら、そん時もまた、お前が動けない体だったとしても、お前と結婚してやんよ」
「……出逢えないよ。ユイ、家で寝たっきりだもん」
「俺、野球やってるからさ。ある日、お前んちの窓をパリーンって打った球で割っちまうんだ。それを取りに行くとさ、お前がいるんだ。っ、それが出逢い」
それはとても素敵な光景。

「話するとさ、気が合ってさ、いつしか毎日通うようになる。介護も始める。そういうのはどうだ?」
「うん……。ねぇ、そん時はさ……あたしをいつも一人でさ、頑張って介護してくれた、あたしのお母さん……楽にしてあげてね」
「任せろ」

ユイにゃんは安心して涙を流す――――


思い浮かべるのは素敵な光景。
ユイにゃんのいる部屋に、ボールを打ちこんでしまった日向が謝罪に来る。
ユイにゃんはそれを笑って許す。

記念のボールはAIRの恐竜さん、ポテト、CLANNADのボタンとともに部屋に飾られる。
そしていつしか、日向はユイにゃんの世話をするようになる。車いすを押し、ユイにゃんをベッドに寝かせ、そして話をする。
画像
ユイにゃんの母親も話に加わり、一緒に笑う。目尻からは安心した思いもこもった涙が出てくる。
日向は笑い、そしてユイにゃんも満面の笑みを見せる。
画像

そんな素敵な光景――――



ユイにゃんはこの世界から去って行った。

野球場には日向と音無が残る。

「良かったのか?」
「……良かったさ」

それは、ユイにゃんが幸せな思いでこの世界から旅立つことができたから。

「お前は、これからどうする?」
「俺も最後まで付き合うさ。まだまだ心配な奴らが、残ってるからな」

日向は、音無がしようとしていたことに気付いていた。そして、自分の意思でここに残ることを決めた。これからは他の仲間たちのために。
日向自身は、一番の宝物を見つけたのだから……


画像




Little Braver
アニプレックス
2010-06-09
Girls Dead Monster

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る




校舎内。
大山は何かに怯え、そして野田も得体の知れないものに恐怖する。

「今……俺は何を斬ったんだ?」

その情報は遊佐からゆりっぺに伝えられる。
野田が倒したのは“影”。その正体はいったい……

To Be Continued

"Angel Beats! EPISODE.10『Goodbye Days』後半"へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: