Angel Beats! EPISODE.12 前半

“Angel Beats! EPISODE.12『Knockin' on heaven's door』前半”

夕焼けに染まる校庭に無数の影。
その影に向け、翼を広げた奏ちゃん(My Angel)が飛翔する。


対天使用作戦本部
「では、僕らも始めましょう」
「こらこら待て! お前はいつから俺達の仲間になった」

日向は文人のことをまだ認めていなかったよう。どれだけ音無の独占欲が(ry

「はっ。今更何を。無能なお前の代わりにだ。忘れたかクズ。トイレットペーパーのように惨めに消えろ」
「っんだと!?」

音無も呆れるやり取りだろう。

「あのなお前ら。奏が頑張ってくれてんだぞ。この隙に、全戦線メンバーに会って回るぞ」

とことで、音無たちは作戦本部を出る。
すると、その外ではひさ子たちが待ち構えていた。

「何だ…どうした、お前ら?」

音無の問いに、ガルデモの3人は答える。

「あたしたちはもう…いいっていうかね」
「あんたの話を聞いて、納得しちゃったんだよ」
「踏ん切りがついたっていうかさ」
「そういうグループだよ」

「言われなくてもわかってたんだけどね…。まあボーカルいなくなっちゃったし」
「岩沢さんとユイの代わりは、もういないんだよ」
「しっかし酷いボーカルだったなぁ」

3人は、ユイたちと過ごした日々を振り返る。

「毎日が文化祭みたいで…楽しかったな」

入江の言葉に関根も静かに頷く。
毎日の積み重ねが、彼女たちを満足させていた。音無がそれを言葉にして教えたことで、彼女たちはその幸せな日々を改めて実感することができたのだろう。

「でも、あたしたち以外は大変だぜ」
「だろうな」

ここからは苦労が予想される。
そんな音無に、3人は言う。

「やるんならやりきってくれ。でないとあたしたち、あんたに説得されただけみたいになるじゃん。もしずっと続いてきたこの戦線がなくなっちまうんだったらさ、この世界は、あんたも含めてその意味を果たしたことになってさ、いい風になったんだなって思えるからさ。ただ一時あたしたちは、ありはしなかった青春をさ…ただ、楽しんでたってことになれば、それだけで充分だなって」
「何言ってんだよ。わかんねぇよ!」

青春はここに確かにあった。
彼女たちはそれを実感し、満足したからこそ、別れの時を迎えようとしている。

「まあ、後のことは知らない。あたしたちはもう行く。それだけ」
本来行くべきところへ。

「じゃあな。新人!」
ひさ子は音無と手を合わせる。

「次もバンドやるよ!」
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「ああ。きっとまた好きになる」
「うん。じゃあな」

その言葉を最期に、ガルデモをはじめとする数人の戦線メンバーはこの世界から去って行った。


「下々どものお見送り、お疲れ様です」
「お前ぜってぇ性格破綻してるからな!」
「破綻などしてない! 神に向かって何てこと言うんだ貴様!」
「バカやってないで行くぞ」

そんなところで、外から影が襲来。音無たちは慌てて外へと駆けだす。

外へ出ると、そこでは無数の影が待ち構えていた。
「どうなってんだよ……。NPCは!?」
「もうこの辺じゃ、こいつらしかいないんじゃ」
「俺達のやろうとしてること……わかってんじゃないだろうな」

音無は銃を取り出す。
そんな音無たちに、影たちが同時に襲いかかる……!

しかし、その影を背後から一刀両断する者が現れる。

「フン。ゲスが」
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「野田!?」
「さすがだぜ野田!」
かっこいいぜ野田!

「俺達のために戦ってくれるのか!?」
否。
「俺が動くのは、ゆりっぺの助けになる時だけだ!」

それ以上考えることができる脳を持ち合わせていないわけではない。

「お前もとことん一途な奴だな!」

想う人がいる。何を措いても守りたい人がいる。ただそれだけのこと。

日向に影が迫る。
しかし、その影を背後から撃ちぬく者が現れる。

「大山!」

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「何の取り柄もない僕だけど、ここで活躍できたら、神様もビックリ仰天かなって」

俺は信じてた。
だけどきっと、神様は違う。

「ああ。見返してやれ!」

そう言う音無の銃が影に奪われる。
しかし、その影を撃って斬る者が現れる。

「俺も忘れてもらっちゃ困るぜ。このままいなくなっても、誰も気づかなそうだからな!」

あ、ごめ~ん。忘れてたw
恐らくこれが、藤巻最後の未練であろう。

「最後に――」
「フォォーーーーーホォーーー!!」

藤巻にいい格好はさせまい。そんな絶妙なタイミングで現れたのはTK。

「Knockin' on heaven's door」
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「それ、ボブ・ディランだぜ?」
「だが、今まさにふさわしい」
「何て意味だ!?」
「さあ!!」

天国への扉。
今まさに、自分たちの力でその扉をこじ開けようとしている。

「こいつは役者が揃ってきたなぁ」

だが、まだ足りない。まだ……
「とりゃあぁぁぁ!! せい! そーい!!」

その掛け声に合わせ、校舎から影が落ちてくる。

「とぅあぁ!!」

そして、その影を投げていたであろう人物が地上に降り立つ。

「何だこの世界は。何が起きたって言うんだ!」
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「……ていうかお前に何が起きたんだよ」
「誰だお前!」

「うん。しばらく山籠りしてたんだが、食いもんが少なくてな」
「お前…、松下五段かよ」
「Tasty …… candy!」
か、かっけぇぇw

「激痩せしたなぁ。体、大丈夫か?」
高松は着痩せするタイプなのに対し、松下五段は激痩せするタイプ。
音無はそんな松下五段を気遣う。

「おう。むしろキレがいい。もしかしたら今なら、百人組手もいけるかもしれねぇぜ!」
「それ空手じゃねぇか」
そっちだったかwww
いや、でもまだ相撲という線も……

何はともあれ、松下五段帰還。貴重な戦力となるところ。

「何せ、これだけの手勢だ」
影はまだまだいる。

「無事に去っていこうぜぇ。メンバー全員でよぉ」
ここにいる全員で一丸になる。

「よし。突破するぞ!!」
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ギルド連絡通路 B2
ゆりっぺは進む。

「ギルドって…そりゃ潜伏するには絶好の場所だけど、敵地よ? あたしたちの根城よ?」
そんなことを呟いていたところで、影が現れる。

「そりゃあいるわよね……うじゃうじゃと」



第一連絡橋
「くそ! キリがない!」
「音無さん、下を見て下さい!」
そこも影で溢れ、次々と増殖を続けていた。

「どんどん増えていきやがる……」
「後ろ!!」

音無に影が迫る――!
しかし、その影を切り刻む者が現れる。

「百人だ」
椎名。

「百人。戦力が増えたと思え」
椎名の実力は百人力。

「お前の意志は引き継ぐ。行け!!」
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椎名の善意を無駄にするわけにはいかない。

「ああ。後は任したぞ。ついてこい、日向!」
「おう!」
「どこに行くんですか、音無さん!」
文人も連れて行ってあげてねw



ギルド連絡通路 B7
ゆりっぺは影と戦いながら進み続ける。

「数が増えてるってことは、こっちで合ってるのかしら」
しかし、そうだとしても残弾が厳しいところ。

『あんな数、ハンドガンなんかじゃ乗り切れないぞ』

どうすべきか考えていたところで……
「ゆりっぺ」

声をかけてきたのはチャー。

「話はギルドの底まで伝わってきた。今は全員が地上を目指している」
そう言うチャーは、ゆりっぺに餞別の武器を与える。

「ありがとう!」

「戦いが……終わるのか?」
チャーはゆりっぺに問う。

「ええ。終わるわ」

おそらく、答はわかっていたであろう。
それをゆりっぺの口から直接確認したチャーは決心する。

「なら俺達も解散だ。お前たちが戦うからこそ、頑張ってこれたんだからな」

それがチャーたちのいた理由。
その役割は、今をもって全て終わった。

「今までありがとう。あなたがいなければ、何も始まっていなかったわ」
「いや、一人のバカがいただけだ。……じゃあな」

そしてチャーはこの世界から去っていった。
どんなバカであろうと、その存在は決して忘れない。

「行こう」
ゆりっぺは再び進み始める。



学園大食堂 内部
そこにもたくさんの影がいて、一般生徒が戸惑っていた。
奏ちゃんは奏ちゃんのできることをするまで。
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頑張れー!



オールドギルド
「行きすぎたか……」
そこは最果ての地。

「束の間の休息ね」
ゆりっぺはそこで一休みすることに。

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『天使……ううん。奏ちゃんも頑張ってるかな? もっと早く気付いてあげていられれば良かったかな? もしかしたら、仲良くやっていられたかもしれない。女の子同士なんだから……。こんな世界だけど、似合う服とか探してあげたりとかできたかもしれない。でも、結局は無理か。私は、神様を……許せない。だから……』

思い浮かべるのは、妹や弟たち。
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そして、死んだ世界戦線の仲間たち。
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今はどちらも大切な存在……

そんなところで、影達がやってくる。

「消えろ…! 消えろ。 消えろ、消えろ、消えろ、消えろ! 消えろぉぉぉぉぉ!!

ゆりっぺは銃を乱射する。
しかし、その背後からも影が迫り――――

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可愛い奏ちゃんは何かを感じ取る……


後半-1へ続く……


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