伝説の勇者の伝説 #003『複写眼(アルファ・スティグマ)』

ブロフス邸 寝室
イリスがスケベ黒幕を気絶させたところで、ルシルが現れる。
今度はイリスが気絶する番。とことでフェリスはイリスを気絶させ、兄ルシルと話す。
スケベ黒幕を躊躇なく殺したルシルの思惑は、シオンが王に相応しいか試すこと。シオンが何かを持っているという部分におもしろさを感じているようだが、フェリスはそんなものをまったく感じていない。兄妹喧嘩ってこういうところから始ま(ry



エスタブール国境付近
ライナたちはロクサヌ平原へと到着する。
そこは非戦闘地域であるはずだけあって、皆の雰囲気は明るいもの。しかし、キファだけが微妙な雰囲気を纏っていた。
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戦争中に愛する人にもしものことがあればと思えば、ブルーになるのは仕方の無いことかもしれない。しかし、皆が明るい中でのキファのこの雰囲気には違和を感じるところ。

周りの者たちから、様子のおかしいキファと二人きりで話すように仕向けられたライナだが、そこでキファは驚きの話を切り出す。

「ライナ。私と一緒に、逃げてくれない?」

それは、キファがライナのことを好きだから。
キファは、本当はダメなのにライナのことを好きになったのだと言う。
それが冗談であればいい。とことでライナはそれを冗談だと受け取るが、キファは本気だった。
その本気を本気と受け取らなかった、想いが通じなかったため、キファはライナを守ることを諦めてしまう。

「我、契約文を捧げ、大気に眠る光の精獣を宿す」

キファの手から放たれた赤い光は空に昇り爆ぜる。

「さようなら」

そしてキファは草原の中へと消えていく。

次の瞬間。
仲間であったタイルの無残な死体がライナの前に飛んでくる。さらに、草原の中にいる仲間たちが次々にやられていく。
襲ってきたのは赤い甲冑を纏ったエスタブールの魔法騎士団。シオンはすぐに仲間たちを退却させ、いったん体勢を立て直すことに。仲間たちを下がらせてシオンとライナが足止めする。その体で、シオンは行方不明のキファやまだ生きているかもしれない仲間たちを助けにいこうとする。
しかし、そこに魔法騎士団たちが襲いかかってくる。

「我、契約文を捧げ、大気に眠る悪意の精獣を宿す」

その魔法で相手は加速、シオンの頭を掴む。

「我、契約文を捧げ、大気に眠る悪意の精獣を宿す」

ライナも対抗して同じ魔法を使いシオンを助ける。ライナがアルファ・スティグマの保持者と知った相手の一人はそれでも魔法を使おうとする。その途中で、別の者がそれを止める。

「我、契約文を捧げ、天空を踊る光の魔獣を放つ」

相手の魔法の詠唱は不完全であったものの、それでもライナは相手の魔法を盗んで相手3人を倒す。
もっと早くこの能力を使っていれば皆も死ななかった。しかし、相手が3人だから何とかなったところ。それにこの能力を使うのは7年ぶりだったという。

そんなところで、さらに多数の魔法騎士団が現れる……



気絶したライナが目覚めると、そこには人質となったシオンとキファがいた。あとは全員、無残な状態で殺されたのだという。さらに目の前でシオンとキファが痛めつけられ、ライナの頭の中に謎の声が響く。解放しろと語りかけるそれは、全てを殺せと命令する。

「目に見えるもの、全てが消えるまで」

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そして、アルファ・スティグマの力は解放された。
相手の一人を一瞬にして砂へと変え、次々と相手を殺し尽していく。

砕けろ

壊れろ

消えろ

潰れろ

弾けろ




そして、そこに残ったのはシオンとキファだけになった。

全てを消す。二人もその例外ではないため、ライナは二人の首を掴む。しかし、アルファ・スティグマの暴走にライナは必死で抗おうとする。
目を閉じれば暴走は止まる。ライナが抗うことによって生まれた一瞬の隙にシオンはライナの手から逃れ、その目を閉じさせる。
そしてライナは正気に戻る。
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「まただ」

これが、ライナが長きに渡ってこの能力を使おうとしなかった所以か。
そんなところで援軍がやってくる……


「ク ダ ラ ナ イ」



ローランド帝国 首都
パレード。シオンは戦争の英雄として、皆に素敵な笑顔を振りまく。


ローランド王立軍事特殊学院
そこに亡くなった者たちの石碑が並ぶ……


ライナは鎖で手足を縛られ痛めつけられていた。
キファは投獄されているという。それも再び戻ってきたというもの。
キファは数年前、スパイの一斉検挙時に姉を亡くしている。そして残ったキファと妹が、このローランドで再教育を受けた、つまりは逆にローランドのスパイになったのだという。それは、妹がローランドに残った、つまりは人質にとられたからでもある。その妹もとっくに殺されたことを知らずに、キファはローランドのスパイを続けた。そして今回の件があったというわけ。
皇族一番の目的であるシオン殺害が失敗したとことで、男どもはキファのことをクズと呼ぶ。そしてライナをなおも痛めつける。そんなライナは、投獄されるにあたり、王の命で一つだけ望みを叶えてもらうことに。


ローランド 留置場
ライナが入れられた牢獄にはキファがいた。
まずはキファに伝えなければいけないことがある。とことで、キファの妹がもういないことを告げる。
そのことをライナが知っているとことは、キファの秘密も知っているはずという考えに至るのが自然。

「あんたもローランドの手先だったのね」

妹が死んでいる。それは聞きたくない事実。それも、最も言ってほしくない相手からの言葉だった。
キファは妹が死んでいるかもしれないことは薄々わかっていた。それでも、ローランドに従うしかなかったか。

「何で戦争なんてあるんだろう」

ライナは根本的な疑問を抱く。
彼は領地などにまったく興味はない。昼寝しているのが一番の、やる気のない人間。
戦争はやる気のある者が始め、やる気のない者が巻き込まれる。

「じゃあ、やる気のない奴はどうすりゃいいんだろう?」

ライナが求めるのは、昼寝だけして、誰も傷つけずに済む場所。ただそれだけのことなのに……

そんなところで看守に急かされ、ライナはキファを誘導する。
牢が閉じられ、中にはライナ、外にはキファという形に。

「釈放おめでとうキファ。俺は投獄おめでと」

これがライナの望んだこと。
ライナ・リュートが投獄される代わりに、キファ・ノールズを釈放せよ。看守にはそういった命令書が渡されてあった。

キファは皆を裏切った。その結果皆は殺された。
しかしライナは、人を殺すのは人でなく化け物だと言う。

「戦争は化け物。国も化け物。欲も化け物。 そして俺も……化け物」

そう言うライナに、キファはキスをする。
キファがライナが好きだったのは、ライナが優しくて強いから。そうであったことを確信する。
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解放されたキファは生きることを約束し、牢獄から出ていく。




シオンはライナと面会する。
チャンスは今しかない。とことで、ライナに脱獄するように計らうシオンだったが、ライナはそれに乗らない。

「俺はここでゆっくり昼寝してるよ」

結局時間がなくなり、ライナは再び牢獄の中へ戻ることに。
この時、シオンは本当の意味で決心したのだろう。この国の王になるということを。


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