オオカミさんと七人の仲間たち 04話『おおかみさんとおつう先輩の恩返し』

隣町の本屋。
涼子は怪しい変装をして、その木下書店に入る。
周りを警戒しつつ手に取るのは、積雪文庫の『ときめきセンセーション・プラス』。
女の子向け恋愛小説のそれは、涼子が待ちに待ったゆき先生の新刊。嬉しいようで何より^^



御伽学園。
今日も奉仕の喜びに満ちているおつう。それに群がるファン。
そんなところで、場外ホームランなボールがおつう目がけて飛んでくる。涼子は間に合わなかったものの、亮士お得意のパチンコでボールを弾く。おつうは助けてくれた亮士にお礼を言うものの、その視線ですら亮士は耐えられないようw


夕方。
亮士は自宅のおかし荘へ帰宅する。

「ただいまー」
玄関の扉を開ける。

「おかえりなさいま――」
画像
閉める。

目の錯覚だろう。そう自分に言い聞かせ、亮士は再度扉を開ける。

「おかえりなさいませ。ご主人様」
『だがメイドはそこにいた!』
なんかナレーションにいいとこを取られた気がする……



次の日。
登校した亮士は1日でげっそり。その事情を涼子と林檎に話す。

「昨日家に帰って玄関開けたら……、メイドさんがいたんス」
「はぁ……。それ何てエロゲーですの?」
画像

メイド属性はございません。……なんでもない。ただの妄言だ!
とことで改めて事情を理解してもらうと、それはおつうの恩返しだという。それが、亮士がやつれることにどう繋がるかと言うと、

「まさか、嫌がるおつう先輩に、一晩中ご主人様プレイをしたとかですの!?」
いやいや。

真相は、おつうの奉仕が過ぎたことによるストレスのために一睡もできなかったこと。
素敵な奉仕ではあったものの、亮士は涼子一筋。とことで、林檎は涼子をメイドにするという望みを叶えようとすることに。


そして放課後。早速亮士の家に向かう。
エリザベスとフランソワに出迎えられた亮士の下宿場所。そのアパートは、亮士の叔母である雪女が持ち主だという。
雪女は、亮士曰くそこそこ売れている小説家、ナレーション曰くかなりの売れっ子だという。
ちなみに、本名で書いているのかペンネームで書いているのかを訊いてみると……

「はい。“ゆき”って名前ッス」
亮士のその言葉に、涼子も林檎もビックリ。
知ってるも何も、涼子が大ファンの小説家だもの。

「昨夜だって、人目を忍んで、隣町の本屋さんに、変装までして買いに行ってましたのよ」
やはりバレバレでしたか。

涼子はそういった本を奥に隠したり、カバーだけ付け替えたりといった涙ぐましい努力をしているという。何が悲しいって、それが林檎にはバレバレだということ。
でもおかしくなんてない。涼子は女の子なんだから。
とことで開き直った涼子は、ゆき先生の小説が大好きだと宣言。

「嬉しいこと言ってくれるね~」

とことで姿を現したゆき先生こと雪女。
何だかイメージと違うガサツな感じだが、それはよくあるもの。それに、根本はやはり素敵なもので、雪女は新刊のサイン本を涼子にプレゼント。ファンを大事にする精神はとっても素敵^^

そんなところでおつうが飲み物を持ってくる。
雪女の許可を得て亮士のメイドをしているおつう。その姿もすっかり板についている。

亮士は熱いその飲み物を自分の股間にぶちまけてしまう。するとおつうはすぐさま亮士を連れて行き対処。
何をやっているか。気になる涼子は複雑な心境。
画像

雪女は、涼子が亮士のことを気にしていることに気付く。恐るべし作家の洞察力……ま、たいていの人はすぐに気付くだろうけど。

涼子は、もっと男らしい男がいいと言うが、その言葉こそが亮士を気にしていることを裏付けてもいる。かつて鬼ヶ島高校との一件があった際、亮士は男を見せた。涼子のためなら、亮士は今後も男な部分を見せるだろう。

涼子と林檎のことを気に入ったという雪女は、二人にご飯を食べていくよう誘う。



とことで夜。
亮士の他に、御伽学園生徒会長のヘンゼル、書記のグレーテルらもここの住人とことで共に食事をとることに。
そんな中、お手伝いをしていたおつうが急に倒れてしまう。

「どどど、どど、どうしたんスか!?」
亮士落ち着けwww

雪女とその夫の若人でおつうをすぐに病院へ連れて行く。
寝不足と過労とのことで、涼子と林檎はおつうの恩返しマニアの理由について考えながら帰宅する。




翌日。
倒れてもなお、おつうはメイドとして亮士の部屋で寝たとことで、亮士はまたも眠れず。亮士の不眠を解消するためにもおつうをどうにかするしかないという話に。

彼女の恩返しマニアにもやはり秘密があるようで、御伽銀行の皆で亮士の部屋を訪れることに。
多くの来客に対してもおつうは動じず、お茶を用意しようとするも無理なところ。

「恩返しとか言って無理した挙句に、倒れて人に迷惑かけてるのは誰だ?」

雪女の指摘はごもっとも。
気持ちはわからなくはなくとも、自身が相手に尽くすことで満足しようとしていることが感じられるか。


おつうの恩返しの秘密。それは彼女の過去に起因する。
おつうは近所の兄ちゃんに命を救われた。しかし、その兄ちゃんは帰らぬ人となってしまったという。それ以降、おつうは恩を返せなくなることに恐怖を感じている。

兄ちゃんは今のおつうがしていることを望んでいないだろうし、やはりおつうのやっていることは自己満足に相違ない。まさに恩返しの呪縛。
返す恩が溜まることが無意識の内に彼女を苦しめている現実。これをなんとかしなければならないとこで、林檎はあることを思いつき、翌日それを実行する。



とことで翌朝。
際物メイド軍団がおつうの前に現れる。
画像
そしておつうを普通の服に着替えさせ、早速奉仕を開始する。

皆が各々のできることをしてあっという間に夕方。
ここからが本番。今日のご恩は必ず返すと言うおつうに対し、林檎は返事をする。

「そうは言いますけど、これだけやってあげましたのよ。もういくら返しても返しきれないんじゃありませんの?」

恩の押し売り。
それでも返すと言うおつうだが、だったらその分おつうに恩を売ると皆は言う。
だったらおつうはどうすればいいか。恩を返したら御伽銀行の皆との付き合いはそれでおしまいになるのか。そんなわけはないはず。
そもそも、御伽銀行の仲間に対しては恩だの何だのは必要のないこと。感謝の気持ちさえあればそれで充分なのだから。

皆の温かい思いに気付いたおつうは、今後は皆と仲間として付き合うことを宣言する。
これで一見落着。とことで、皆は亮士の部屋で盛り上がることに。

『それから数時間後。亮士君は数日ぶりに安らかな眠りを手に入れたのでした』



涼子と林檎が帰宅すると……

「おかえりなさいませ。涼子様、林檎様」

ホントに解決したのかいささか疑問に残るとこだが、めでたしめでたし^^;


オオカミさんとおつう先輩の恩返し (電撃文庫)
メディアワークス
沖田 雅

ユーザレビュー:
ラスボスと、舎弟と家 ...
すごい好きです素直に ...
あぁなんて幸せなんだ ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by ウェブリブログ商品ポータルで情報を見る


"オオカミさんと七人の仲間たち 04話『おおかみさんとおつう先輩の恩返し』"へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: