クロードはそれを利用するため、装飾を変えることを試みる。
「彼らの魂は、根本こそ違えど、共通項がある」
それは過去。
クロードはそこに利用価値を見出す。
眠れないシエルに、セバスチャンは女王陛下からの伝言を聞かせる……
それは、ロンドン周辺で頻発している目玉がくり抜かれる事件について。少年ばかりが狙われるというその事件の被害者による証言では、犯人は貴族らしい身なりをした少年だったという。
シエルはもう気付いていた。ファントムハイヴ邸とトランシー邸、そして犯行現場を繋ぐと蜘蛛の巣ができあがるのだから。
アロイスが生き延びているであろうことを悟ったシエルは、セバスチャンに確認する。
「アロイスについて、僕に隠していることはないな?」
「ええ。アロイス様については何も」
そんなところで、騒ぎが起こる。
事情を把握したセバスチャンはシエルを安全な場所に置き、相手を誘いだす。
相手はロナルド・ノックスという死神。グレルに言われるがままに決めゼリフを用意した彼だが、それは酷いものだった。
そんなことはともかく、ここに死神が現れたのは妙な魂の動きがあったため。それにセバスチャンは気付いていた。
「たとえばそう。アロイス・トランシーという名の死亡者の魂が、回収できていない……とか」
その通り。
とことでさらにその場に現れたのはウィリアムだった。
何かを忘れている。
その違和に気づき始めているシエルの脳裏に、見知らぬビジョンが浮かぶ。
「お前が……僕に命令するな!」
シエルはセバスチャンのもとへと向かう。
その途中でアロイスらしき人物を発見したシエルはその後を追う。追い詰めたところであったが、そこへアロイスを追ってきた別の者たちが現れる。しかし、その者たちが追うアロイスは本物のアロイスでなく、シエルであった。同伴するハンナはシエルがアロイスだと言い切り、同時にシエルは目玉がくり抜かれる事件の犯人とことになってしまう。
死神二人を相手にするのは酷であったセバスチャンだが、ウィリアムの一瞬の隙を突きメガネを落とさせる。
ウィリアムが古典的にメガネを探している隙にセバスチャンは戦線離脱。
……メガネは重要だね。
アロイスとして連れて来られたシエルは、特別治療という名の拷問にかけられることに。
そこへ到着したセバスチャンを出迎えるのはハンナ。
その間に、シエルはクロードに過去を塗り替えられようとしていた。シエルの指にアロイスの魂が入った指輪をつけられ、シエルは変わろうとしていた。
クロードに誘導され、シエルの過去はアロイスのものと混同していく。その中で、セバスチャンがアロイスの弟ルカと契約したことが明かされる。たった一人の肉親を奪ったのはセバスチャン。それを記憶に焼きつけられたシエルは、駆け付けたセバスチャンを否定する。
シエルの中では、両親を殺したのはセバスチャンとことになっていた。
二人の記憶が混ぜ合わさった今、シエルの執事に位置するのはクロード。そんな彼がシエルに耳打ちし、シエルはセバスチャンに命じる。
「命令だ。僕の前から姿を消せ!」
いくらセバスチャンでも、執事の命には抗えない。セバスチャンはシエルの前から姿を消す。
ディナー準備に時間をかけ過ぎたのが、今の結果を招いた。その失態に憤りを覚えるセバスチャンは、ファントムハイヴの執事として蜘蛛の巣掃除をすることを誓う。
「金色を濃紺に。濃紺をミッドナイトブルーに。そして、アロイス・トランシーを、シエル・ファントムハイヴに」
トランシー家に連れてこられたシエルはまず、熱いお湯につけられようとしていた。
まさに……
「坊ちゃんを、ボッチャンと」
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