伝説の勇者の伝説 #011『悪魔の子』後半

我慢しきれなくなったライナは、飛び出していくべき場所へと移動する。
フェリスも仕方なくその後についていくことに。

悪魔を産んだから母親は死んだのだとと言うチェゾ。父親はそれと同罪とことで、ボロボロになったアルアの父親も連れてくる。

「父さん! 母さんが…母さんが僕のせいで!」

悪いのは全てチェゾたち。アルアのせいなんかではない。
父はそのことを強調し、アルアに告げる。

「俺が殺されても気にするな。お前は…生きるん……だ」
そして気を失う。

「ガキは生かしといてやるよ。壊れて用済みになるまでなァ!」
とことでチェゾがアルアの父を殺そうとしたところで、敵襲の声が響き渡る。

「我・契約文を捧げ・大地に眠る悪意の精獣を宿す!」

それで身体能力を上げたライナは、敵の間を縫うようにして突き進んでいく。
そして兵士たちは次々に倒れていく。

「それ以上近づくな」
そう言うのはフェリス。

「忠告しておく。今走っていったのは、男女の見境なく襲いかかる野獣だぞ」
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なんと、ライナはバイだったのかー!
そんなことはどうでもよく、フェリスは雑魚どもの相手をすることに。

アルアのもとに近付くライナだが、そこに魔法騎士団が立ちはだかる。

「我・契約文を捧げ・天空を踊る光の魔獣を放つ!」

普通の相手ならばそれで勝負ありのところだが……
「天在する神に請う! 憐れな我らに、魔を討つ光を!」

それで攻撃は相殺される。
さすがにベテランの魔法騎士団。一筋縄ではいかないか。
しかし、ライナも歩みを止めるわけにはいかない。

「どきやがれぇ!」

ライナは3人の魔法騎士団に立ち向かっていく。
相手の一人が魔法を使おうとしたとことで、それを読み取ろうとするライナであったが、横から別のものが物理攻撃を仕掛けてくる。
絶体絶命のピンチであったが、その攻撃をフェリスが剣で受ける。

「頭を冷やせ! このバカ者が!」

フェリスは2人の魔法騎士団を引きつけていく。
フェリスに助けられたライナは、一度頭を冷やして冷静さを取り戻し、自らの意思でアルファ・スティグマを使用する。
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しかし、相手の魔法騎士団は顔色を変えない。
それは、ルーナの魔法は神の信仰心を持つ者のみが扱える魔法であったため。神への信仰なき者に神聖なるルーナの魔法を奪うことはできないと考えた相手は、躊躇うことなくルーナの魔法を使用する。

「天在する神に請う! 憐れな我らに、魔を討つ光を!」
「天在する神に請う! 憐れな我らに――」
ライナの前に、魔法騎士団のものと同じ光が現れる。

「――魔を討つ光を!」

信仰心すら超越したアルファ・スティグマの力。
相殺した衝撃に生まれた相手の隙を突き、ライナは相手の顔面にパンチを一発食らわせる。
それでも怯まないのが魔法騎士団の恐ろしいところ。キレのある動きでライナに襲いかかってくる。

このままではアルアを救うことはできない。そう判断したライナは、アルアの近くで倒れている彼の父親に呼び掛ける。ライナたちだけでは助けられないから、自分たちの力で逃げるようにと。
その声を聞いたアルアの父は、余力を振り絞ってアルアに近付いていく。

『いける……いけるぞ!』
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フェリスと共闘するライナは、騎士団を一人倒し、その戦いに手ごたえを感じていた。
アルアも助けられると、そう思っていた矢先――――

アルアの父親が、チェゾに刺されてしまう。
彼の伸ばした手は、息子に届くことはなかった。

「見たか。悪魔を解き放とうとした者に、天罰を下してやったわ!」

目の前で父親が殺されるという凄惨な光景を目撃したアルアは、ついにアルファ・スティグマの力を発動させてしまう。
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「行け! ライナ!」

フェリスが魔法騎士団を足止めし、その間にライナはアルアのもとへと駆けつける。
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父と母の亡骸を前にし暴走する少年。

「アルア。疲れただろ……」

彼の暴走を止めるため、ライナはアルアの鳩尾に拳をいれる。

「ゆっくり……休めよ」

その瞼を閉じさせることで暴走を止める。

「行くぞ……ライナ」
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騎士団を倒したフェリスとともに、ライナはアルアを連れてこの場を後にしようとする。
そんなライナ達に、やられかけの騎士団の一人が声をかける。
アルアを置いていかねば神の罰が下ると言うその男であったが、それは再びライナの頭に血を昇らせた。

「お前らはどんだけ酷いことをやっても何も罰が当らないのに、俺たちはこの目のせいで神罰が下るってのかァ!」

今にも襲いかかっていこうとするライナであったが、それをフェリスが止める。

「敵の応援が来る。急ぐぞ」
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自分を救ってくれたフェリスの言葉を受ければ、ライナは冷静さを取り戻さないわけにはいかない。
だからこそ、どうしようもないこの状況の想いを叫びに変える。

「クソォォォォォ!!」

吐きどころのない負の感情。それは生まれてしまっても仕方のないものだろう。
ライナ達は望んで力を手に入れたわけではないのだから。

「俺たちだって……生きているんだ。 俺たちだって、こんな悪魔に……化け物に生まれたかったわけじゃない…! 俺たちだって、俺たちだって……好きでこんな目をしているわけじゃない……!」

雨が降り出す。

「それとも、俺たちが悪いのかな……。この国に神様ってのが本当にいるのなら……、頼むから…教えてくれよ……」

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雨は激しさを増す……――――


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