しかし気分が乗らないとことで、タカトシのもとに行き、勉強を見てもらうよう頼む。
「やっぱり人に見られてないと気が乗らないっていうか……人に見られてる方が興奮するっていうか」
「え。ごめん。何の話?」
勉強勉強!
#11-A『それは津田君の使用済みティッシュ』
タカトシと同じく桜才を受験しようと考えているコトミ。
桜才の試験には面接もあるとことで、タカトシはその練習を手伝うことに。
最初の質問は、入学したらまず何をやりたいかとこと。
「自分がやりたいこと言えばいいんだよ」
ならば簡単だろう。
「教師との背徳恋愛?」
「真っ先に出るのがそれか」
将来が不安すぎる。
「得意な科目は何ですか?」
「保健体育の……保健の方!」
「ギリギリ! ギリギリアウツ!」
もう一頑張り!
「これだけは人に負けないというところはありますか?」
「性的妄想です!」
文句なしのアウト!
コトミによると、桜才は人気で競争率が高いという。その要素の一つとして、制服のかわいさも挙げられるが、コトミの志望した理由はそれ目的というわけではない。
「私は家が近いから」
まあそんなものだろう。
桜才学園。
どこから情報を得たのか、スズもタカトシの妹が桜才を受けるということを知っていた。
「だから俺があいつの勉強を見てやってるんだ」
「へぇ……大丈夫なのそれ」
そう思われてしまっても仕方がないか。
妹が気の毒だからとことでスズが教えてくれることになり、タカトシはコトミの情報を教える。
「保健体育の保健だけが得意で、性的妄想なら誰にも負けない自信があって、人に見られると興奮するタイプで」
「気の毒な妹さんね」
先述とは別の意味でね。
ベンチに座り携帯をいじっていたナルコは、座っているそこにガムがくっついていたことに気付く。
さすがにこのことには怒り……
「何かエロいじゃん!」
「怒り方おかしい!」
わざわざツッコミいれなくてもいいのよ。
「おはようございます」
いつものように生徒会室にやってきたタカトシだが、寝違えてしまったようで首がおかしな方向を向いていた。
シノはそんなタカトシから状況を察して言う。
「床○○中に寝落ちした」
「全然察してない」
察しようともしていないだろう。
昼食。
アリアは食べるのが遅く、このままでは昼休みが終わってしまうというところ。
「私、お口小さいからなかなか進まないんだ」
「そうなのか……。恋人できたら大変だな」
「この会話に入るのはよそう」
それが賢明な判断だろう。
インクが手についてしまい、それをティッシュで拭きとるタカトシ。
そのティッシュを放置してしまっていたところで、シノがやってくる。
「誰だ。こんなところに紙屑置いたのは」
「それは、津田君の使用済みティッシュ」
「そうだけど何か違う!」
今回のことを教訓に、ゴミはちゃんとゴミ箱へね。
くしゃみが出そうで出なかったタカトシ。
「出そうで出ないのってスッキリしませんね」
「へぇ……」
「目線上げて!」
くしゃみよ、く・しゃ・み。
柔道部部長のムツミにインタビューをするランコ。
先日の異種格闘技戦は圧勝だったようで一安心なところ。向かうところ敵なしではないかという質問に対し、ムツミは答える。
「本当の敵は、自分自身の中にいると思います」
実にかっこいい部長さん。
そんなムツミの言葉をランコは独自の考えで解釈する。
「自分の中にある受け入れがたい性癖に目覚めてしまった――」
「すいません、すぐ連れて帰るんでー」
タカトシ、ナイス判断。
ムツミの柔道着は既にボロボロ。
それもそのはず、ムツミはいつも一番に来て練習しているのだという。
「となると将来の夢はやはり……」
ムツミは自信満々に答える。
「お嫁さんです!」
眩しい……!
風の強い日。
「まったく。風の強い日はスカート穿きたくないな」
「一概に言い切れないと思うよ。合法的に露出できるから」
「一理あるか」
「その会話はない」
一理たりともない!
次の風紀活動の提案書をタカトシに渡すカエデ。
『男子と自然に会話できている。私も成長したわね』
確かに成長はしてますけど、どう考えても不自然です。
明日は文化委員の集会がある。それで使う会議室は、タカトシが既に確保していた。
その事実に、シノも感心する。
「津田も副会長が板についてきたな。一皮剥けたんじゃないか?」
それはタカトシにとって嬉しい言葉だろう。
その後、シノから聞いたというアリアが話しかけてくる。
「津田君、やっと皮剥けたんだって?」
「それ何人に言った!?」
噂はこうして広まっていく……
放課後。
残っている生徒を発見した生徒会メンバー。ここはビシッと言わねばならぬところ。
「早く帰ってママのお乳でも飲んでろ、だね?」
そんな挑発的なことを言ってはいけない。
「じゃあ、彼氏の○○でも飲んでろ、は?」
「妥当だな!」
妥当であってたまるか。
残っていた生徒は、普通に注意して無事帰りましたとさ。
めでたしめでたし。
冬の朝。
スズとともに登校するタカトシは、シノと遭遇する。
そのシノは、タカトシを目にし驚いていた。
「こんな生理現象、見たことない…!」
ないもの。
#11-B『下着もつけたほうがいい?』
重い荷物を棚の上に運んだタカトシ。
そんな役に立つ彼を、シノとアリアが取り合う。
そこへスズがやってきて……
『泥沼現場……』
とんだ三角関係だ。
最近ダイエットをしているというシノ。
目標はアリアのウエストとのことで、互いのそれを確かめ合う。
そこへスズがやってきて……
『まさかのどんでん返し!?』
三角関係に終止符か……!?
呆けているタカトシに、アリアとスズがちょっぴり悪戯。
後ろからアリアが目隠しし、スズが「だーれだ?」と言う。
『いや、萩村は無理だろ』
割と冷静でした。
寒くて勉強に集中できないコトミ。そんな彼女のために、タカトシはこたつを用意してやる。
しかし、コトミはそこですやすや。
「状況が悪化した」
得てしてそういうものだろう。
こたつで勉強再開。
「こたつちょっと暑いなー」
「温度下げるか?」
兄のその言葉を聞かず、コトミはズボンを脱ぎ捨てる。
「ちょっと……待ってくれるか?」
兄も妹にはついていけず。
生徒会室の大掃除をするとことで、三角巾をつける。
「あっ、そうだ。下着もつけたほうがいいかしら?」
「それは最初からつけてるもんでしょ」
アリアに常識は通用しない。
窓枠のような細かい所は軍手で綺麗にとれると、スズが手本を見せる。
そののち……
「ささくれに引っ掛かって痛ーい!!」
落ち着こう!
アリアは、家から持ってきたスリジャヤワルダナプラコッテXという洗剤を使い掃除する。
通常なら4000円が、今なら3999円だというそれを宣伝するも……
「掃除しろ」
悪ノリもハマりすぎないようにね。
掃除に用いる箒で思い出すのは、それにまたがって乗る魔女のこと。
シノはそれに憧れていたようで、懐かしく思い返す。
「あれは気持ちよさそうだった」
「わかるよ!」
「わかるな」
掃除しろ。
棚の裏を掃除しているといろいろなものが出てくる。
タカトシは自分の消しゴムを発見し、アリアは……
「○○のリモコン! こんなところにあったのね。やっと止められるよ…」
「驚かなきゃいけないのに平然としていられる自分が怖い!」
心中お察しします。
たくさんゴミが出てきたが、捨てるのがもったいないものもある。
しかし、そういったものも時には捨てる覚悟が必要だとナルコは言う。
「ちなみに私は最近、羞恥心を捨てたわ!」
「最近なの?」
残さなきゃいけないものもありますから。
タカトシはシノやアリアから物を運ぶよう次々に頼まれる。
「津田って、将来尻に敷かれるタイプね」
二者択一ではない。
掃除が完了し、部屋は綺麗になる。
津田が拭いた窓も綺麗。御苦労様といったところで、タカトシはシノに言う。
「会長の方が綺麗ですよ」
何て積極的なことを……と思いきや、
「会長の拭いた方が綺麗ですよ」
正確に伝えようね^^
後半へ続く……
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