イカロスとニンフに起こされ、智樹は目覚める。
そはらも智樹を起こしに家にやってくる。今の状況を見られたら間違いなく殺されるとことで、智樹はイカロスに大事なところを撃つように命令する。
「撃てぇぇぇぇぇぇぇ！ イカロォォォォォォス！！」
智樹の決断に敬礼……するはずないよw
皆で仲良く牛乳を飲んで学校へと向かう。
イカロスやニンフがやってきて平和な日常が壊された智樹。非日常な生活にも慣れ始め、授業中に呑気に昼寝をする。そこで、幾度も見ている夢の続きを見る。
その変な夢の話をいつものメンバーに話すと、ニンフは昔シナプスで流行ってたゲームを提案する。
「ダイブ……ゲーム」
イカロスが危険だと心配するそれは、ダウナーの夢の中にダイブするゲーム。
それを使い、智樹、そはら、英四郎、美香子の４人は、智樹の夢の中に入ることになる。
やってきたのは草原。
いつもならそこに羽の生えた女の子がやってくるのだが……
バッサバッサ……
「おっ。来た来た。おーい！」
怪鳥に追われた後は地下に落ちる。
そこではさらに大玉が転がってくる。
「智樹。すまん。これ昨日俺が見た夢だ」
とことで、現実に戻る。
大変な目に遭ったが、地下洞窟に生えていた宝石をゲットしたとことで智樹はニヤニヤ。しかし、それは間もなく消滅してしまう。
「言い忘れてたけど、夢の中の物は持ち帰れないわよ」
そりゃあそうだろうな。
改めて智樹の夢へ……と思いきや、今度は一目で違うとわかる場所であった。
荒廃した地。そこで銃弾が飛び交う。
身動きすら許されぬような場所であったが、ただ一人美香子だけは活気に溢れていた。
銃を手にし次々と相手を撃ち抜いていき、派手な戦火を起こす。
「また……滅ぼしてしまった」
こんな人が会長やってんだぜ……
次の夢へ。
そこも智樹の夢ではないのだが、では誰の夢なのかとなればそれは一人に絞られる。
夢の中では、智樹とそはらが風呂場でイチャイチャしていた。
夢を見た本人ももちろんその夢を見たことを自覚しているため、それを見せまいと智樹を排除しようとする。
「もうやだなぁ智ちゃん！ こんなエッチな夢見るなんて、智ちゃん！」
何が何でも智樹が見た夢だと強調したいようですねw
そはらは英四郎に確認する。
「夢って自分じゃどうにもならないこと、ありますよね？ ……ありますよね！？」
「……はい」
確かにそうだが、そうでなくとも答えは一択だっただろう。
そはらの夢はエスカレートしていく一方。そしてそれが誤魔化されるために智樹は何度でも空高く打ち上げられることだろう。
高く……高ーく飛ばされた智樹。彼はそこでじぃちゃんの言葉を思い出す。
夢はでっかく持つように言われたあの日。
じぃちゃんにもでっかい夢があったという。世界中の女子と懇ろになるというその夢は、達成するまであと29億5727万2616人だった。もう少しだったのに惜しかった……
『ええか智坊。夢は…………でっかく。でかっくじゃ――――』
じぃちゃぁぁぁぁぁぁぁーん！！
そんなことはともかくとして、智樹の夢を調べてみるとそれにはプロテクトがかかっていた。
イカロスはもうこのゲームをやめた方がいいと進言するも、そう言う理由がはっきりしない内にニンフがプロテクトを解除し、智樹の夢へと行くことに。
とことでようやくやってきた智樹の夢……であるはずだったが、そこは明らかに智樹が見たものと異なっていた。
殺風景なそこは、まるで夢ではないようなリアルさ。しかし、そこでは常緑樹であるはずの椎の木が冬眠しており、夢であることは確かに感じられた。
『しかし、それはあくまでも現実の理論でのことだが』
英四郎は落ちていたドングリをポケットに入れる。
そんなところで、そはらは石板の存在に気付く。何かが書かれているものの読めない。しかし、その文字の気持ち悪さをそはらは感じていた。
現実へ帰還。
智樹の夢ではなかったものの、ニンフは智樹の夢だったと言い張る。
イカロスとともにゴミ捨てをする英四郎は、イカロスにあるものを見せる。
「これが何だかわかるか？」
英四郎が示したそれは、イカロスでもイカロスでなくともわかるもの。
「ただの、ドングリですが」
そう。ただのドングリ。
重要なのはそれが何かということではなく、それがここに存在しているという事実。
それは夢から持ち帰ったものであるはずなのだから……
英四郎はイカロスが堕ちてきた場所へとやってくる。
その時のことを思い出し空を見上げると、空から新たな刺客が地上に降り立ってくる。
「桜井……智樹……」
明らかに危険に見える彼女の正体はいったい……
"そらのおとしものｆ 01話『キミも脱げ！ 帰ってきた全裸王（ユウシャ）』"へのコメントを書く