神のみぞ知るセカイ 01話

FLAG 1.0『世界はアイで動いてる』

「何あんた」

そこからストーリーが始まる。
運命は常に一本道。

「私……あなたのことが……好き!」

必ずその結末に収束する。

「これで一万人目のヒロイン攻略。僕に解けないギャルゲなんて……」
「ゲームは楽しいかい桂木?」

よりにもよって授業中。
教師に見つかってしまうが、彼は冷静だった。

「すいません。セーブポイントまで少し待って下さい」

もちろんそれで許されるわけもなく、殴られてしまう。

桂木桂馬。
6月6日11時29分35秒生まれの彼が好きなものは女子。
とは言え、彼が好きなのはリアルではない。

画像
いきなりぶつかってきて桂馬をオタメガネと呼びバカにしつつ不躾に掃除を頼むようなリアル女と比べれば、それは無理のないことだろう。
結局掃除をさせられることとなった桂馬。
彼が好きなのはやはりゲームの女子だけ。

『リアルなんてクソゲーだ!』

そんな彼にかかれば、ゲーム攻略なんてお手の物。

『僕は落とし神。ゲーム世界の神だ!』

ゲームに関するメールのやりとりをする彼は、おかしなメールを発見する。

『落とし神へ
どんな女でも落とせるという噂を聞く。まさかとは思うが、本当なら攻略してほしい女がいるのだ。自身があるなら「返信」ボタンを押してくれ。
PS:ムリなら絶対に押さないように!!
ドクロウ・スカール』


挑発ともとれるそのメールだが、桂馬はそれに対応する。

『神は逃げない』

とことで、迷わず「返信」ボタンを押す。
すると、暗雲立ちこめる空から一人の少女が地上に舞い降りる。
画像

「ご契約…ありがとうございます、神様」

そう言う少女は、早速桂馬を連れて飛んでいく。
何が起きたのか。わけのわからない桂馬は、リアルに呑まれまいとまずはセーブを行い、今の状況を整理する。

まずは少女が何者かということ。
「私、エリュシア・デ・ルート・イーマと言います。みんなはエルシィと呼んでます。地獄から派遣された、駆け魂隊の悪魔です」
なんのこっちゃでござるw

リアルから逃避しようとした桂馬だが……

「気をつけないと、首とれちゃいますよ?」

いつの間にか首輪がついていることに気付いた桂馬。それは契約したためだとエルシィは言う。
桂馬が返信したメールが契約書だったとのことで、契約を達成できなかったり破棄されると、首輪が作動し首をもぎとられるという。
それを逃れるために、駆け魂を捕まえればいいとのことだった。

てなところで、駆け魂の反応が。
クラスメイトの高原歩美。彼女に駆け魂が隠れているという。
人の心の隙間に隠れているというそれを捕まえるには、心の隙間を埋めてしまわなければならない。その手段としてすべきなのが……

「恋が一番!」
画像

とことで、桂馬にリアル女を落とすというミッションが下る。
しかし、エルシィはとんでもない勘違いをしている。

「僕は、リアル女と手を繋いだことしかない!」

衝撃。
しかし、勘違いとわかったところで今更契約は破棄できないという。せめてもの救いは契約が対等だということのみ。桂馬が死んだら悪魔の首も飛ぶという。
とことで、二人は落ち込む……


ゲームの落とし神であればリアルも何とかなるのではないか。そう思うところではあるが、

「リアルとゲームを一緒にするな」
桂馬のプライドが許さないだろう。

それは歩美が所属する陸上部の精度が低いためでもある。

「誰も髪をくくっていない」
それはマズイ。
とことで相手にしようとしない桂馬であったが……

画像
歩美は髪をくくる。
これで第一関門は突破。しかしまだ足りない。短パンでなく、ブルマでなければならない。
それは、エルシィの羽衣の力で何とかする。

あとは桂馬の力で歩美の内側を変えていくしかないか……



翌日。
がんばれ!高原歩美!
桂馬はとんでもなく恥ずかしい横断幕を掲げ、アプローチを試みる。

第一印象は最悪。しかし、これでいい。
ゲームでの新密度は出逢いの数に比例する。今は我慢の時期か。

攻略を続けることにより、歩美に嫌われていく。
不安なところだが、嫌いと好きは変換可能。その二つは紙一重とことで、まだわからぬところか。
それでもセーブなし、バックログなしのプレイは桂馬の精神に大きなダメージを与えている。彼はもつのだろうか……

そんなところで、歩美の方にも問題が。先輩から嫌味を言われ、理不尽な外周をさせられる。
何気にヒロインとしての条件を着実に満たしていってるのではないだろうか。



陸上大会本番前日。
いつものように桂馬が見守る中、歩美は練習を始める。

そこでアクシデントが発生。
歩美はハードルに引っ掛かって転倒し、捻挫と診断されてしまう。

誰かが仕組んでなければ転ぶわけがない。なのに起こってしまった。

「怪我。先輩。ハードル。応援」

このままではエルシィたちの計画は絶望的かと思われたが……

「見えたぞ。エンディングが」



夜。
桂馬は歩美を呼び出す。

お見舞いの品を食べて元気を出してもらい明日の大会で頑張ってもらおうとのことだが、足を見れば大会に出れないのは明らかだった。
それでも、桂馬は歩美が明日の大会に出れると考えていた。

「だって君は、怪我なんてしてないから」

それは、歩美を見てきた桂馬だからこそわかること。
全速力であれば危険であったが、あの時の歩美はそうではなかった。

「髪、くくってなかった」

女を落とす落とし神だが、そういったことは見落とすわけがない。

歩美は最初から転ぶつもりだった。
選手に選ばれた彼女だったが、それ以降タイムが出なくて苦しんだのだろう。先輩のこともあり、それが怪我をするふりをするということに繋がった。

「どうして……どうして走れなくなっちゃうわけ? こんなに練習してるのに……」

そんな歩美に、桂馬は優しく声をかける。

「順位なら、君はとっくに一番をとってるよ。……僕の心の中で」

画像
桂馬は確かに自分のことを見ていてくれた。それがどんなに素敵なものか、歩美も気付いただろう。
お見舞いの品の中に入っていたスパイクにも気付き……

「明日も……応援来てくれる?」
「……う、うん」

そしてキス。
歩美の中から駆け魂が現れ、エルシィはそれを拘留することに成功する。



翌日。
歩美は大会で優勝する。
画像

そんな彼女のもとに先輩がやってきて……彼女に無言でバッジをつける。
厳しい表情をしながらも、彼女は歩美の実力を認め褒めてたんだね。わかりづらいっw

桂馬も歩美に声をかける。

「……優勝おめでとう」

二人の関係はそれ以上にはならない。歩美は攻略の間の記憶を丸々失っていたのだから。
しかし、その間に芽生えた感情は、心の奥のどこかにきっと残っているだろう。


桂馬の傍にいたエルシィはというと……

「皆さん。本日転校してきました、桂木エルシィです。お兄様の桂馬ともども……よろしくお願いします!」
画像

素敵な設定ではないか……w


神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス)
小学館
若木 民喜

ユーザレビュー:
テンポがいい!そして ...
ギャルゲーマー主人公 ...
女性読者の立場からみ ...
amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by 神のみぞ知るセカイ 1 (少年サンデーコミックス) の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


"神のみぞ知るセカイ 01話"へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: