とある魔術の禁書目録II #05『蓮の杖(ロータスワンド)』

魔滅の声を回避するため、自分の鼓膜を破いたシスターたち。インデックスに迫る彼女をステイルと建宮が守りつつ、上条さんが呼ぶ建物内へと避難する。

しかし、その扉が破壊されるのも時間の問題。インデックスの魔滅の声も、強制詠唱も使用が難しいとなれば、今のところ打つ手はない。
自滅覚悟で襲いかかってくるシスターはなんと恐ろしきことか……

「もしも、この場に法の書があれば、活路が見出せるかもしれないのでございますけど」

オルソラの言うとおり、それは交渉に使える術となる。しかし、法の書が盗まれたというのはローマ正教の自作自演であるはず。原典がここにあるはずはないのだが……

「「あ。ある!」」

インデックスでも法の書を解読することはできなかった。それはつまり、解読するために一度は目を通したことがあるとこと。
意味のない暗号文かもしれないが、それはインデックスの中に残ってい――

「ダメだ!!」

ステイルはそれに反対する。
もし解読がされてしまえば、インデックスが法の書の中身を記憶してしまう。そうすれば、さらに多くの者がインデックスを狙うことになる。
ステイルが言うのはもっともなことだろうが……

「心配してくれるの?」
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そう言うインデックスには何も言い返せない。
そのため、ステイルは対象を上条さんへと移行し命令する。

「今以上に強くなれ! この件が尾を引いて彼女が倒れたら、灰も残さず君の体と魂を焼きつくしてやるからな!」

それはつまり、法の書の解読を認めたとこと。
とことで、オルソラは法の書をいつでも使えるという意思表示の術を教えるべく、法の書の解読法を説明する。

「基本はテムラー。つまり文字置換法なのでございますが、変則ルールとして、行数が深く関わってるのでございます」
「まずヘブライで使われる22文字を二列に配し、その上で行数に着目して……」

インデックスは一瞬にして理解した。それは、正しい解読法をというわけではない。

「これ、正しい解読法じゃないの。トラップとして用意されたダミー解答だよ」

法の書の怖い所は、解読法が100通り以上あるところだとインデックスは言う。解読法ごとに違う文章になり、その全てがダミーなのだと。

「法の書は誰にも読めないんじゃない。誰でも読めるけど、誰もが間違った解読法に誘導されてしまう魔道書なの」

考えようによっては救われたと言えるかもしれない。今後、インデックスやオルソラを狙う者が出てくる可能性は除外されたわけなのだから。
しかし、今は別。今更解読法はわからなかったと言っても、ローマ正教は引き下がらないだろう。

焦りが増すところであったが、上条さんはステイルとぶつかった際に落ちたルーンのカードを見てあることを閃く。
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間もなく、扉が破壊されてシスターたちがなだれ込んでくる――――



聖堂で一人待機するアニェーゼ。そこに、上条さんがやってくる。
本来ならば、そう簡単にここに来ることはできないはずなのだが……

「ちょっとばっかり作戦があるからな」
それを聞いてアニェーゼは納得する。

「あれだけ格好つけて登場しておきながら、仲間を囮にしちまってここまで辿り着いたんですか」

オルソラが言っていた言葉、騙すのではなく信じることで行動する。それがまったくの出鱈目であることにアニェーゼは笑うが、上条さんは仲間のことを信じていた。そして自分も信じてもらえることを願っていた。

「こっちの問題はこっちで片づけられるって」

その言葉にイラッとしながらも、暇を持て余していたアニェーゼは上条さんとの戦いに付き合おうとする。

「ここは一つ、あなたの幻想を打ち砕いて手慰みといきましょうか」
幻想を打ち砕くのは上条さんの専売特許なのに……

「万物照応。五大の素の第五。平和と秩序の象徴・司教杖を展開。偶像の一。神の子と十字架の法則に従い、異なる物と異なる者を…接続せよ!」

そう言い、アニェーゼは杖を柱にぶつける。すると上条さんは側頭部に衝撃を受け、倒れてしまう。
さらにアニェーゼは杖を床にぶつける。すると上条さんが倒れていた床が大きく凹む。上条さんはこれをなんとか回避し、次の攻撃もかわす。
そこで気付く。杖を傷つけると、他のものにそのダメージが移るというそれに。

かわせる攻撃だけでなく、上条さんの動きも予測したかわしようのない攻撃が襲いかかってくる。
窮地に追い込まれながらも、上条さんはご立腹。

「テメェも、こんなことのために力をバンバン使うんだな」

十字教は皆を助ける目的のために広められた。それを逆手にとって悪事に利用するのは、アニェーゼ自身がまさにそうだった。

怒りながらも冷静さを保ちつつ、上条さんはアニェーゼのもとへと走り出す。相手の攻撃を誘いだし、それを自慢の右手でぶち壊す。
アニェーゼが驚きを見せた隙に間合いを詰め、容赦なしの一発を喰らわせる。
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吹っ飛んだアニェーゼは、“敗北”を意識する。それは、思い出したくもない過去へと戻ることを意味していた。

『やだ!』

過去に戻ることを拒むアニェーゼは、なおも立ち上がる。
そして、外が静かになったことに気付き、今度は“勝利”を確信する。

「彼らが囮となって粘っている間に、私を倒して話をおさめるつもりだったようですけど、あっさり幻想は終わっちまったようですね」

その通り。幻想は終わった。
幻想を終わらせることが上条さんの仕事であり、専売特許なのだから。

「お前の幻想は終わっちまったよ。アニェーゼ=サンクティス」

直後、上条さんの後ろの扉から、炎とともにステイル達が姿を現す。

ステイルが持つルーンのカードを各所に配置し、それによってこの教会そのものを一個の巨大な魔法陣に組み替える。そこらにあるものを全て利用した多重構成魔法陣。
ステイルと天草式の力を融合して、それを発動させた。

「言ったろ。作戦があるって。こいつらは囮になるために逃げ回ってたんじゃない。このためにカードを敷地内に配置してたってだけさ」

それでも数に自信のあるアニェーゼは、残ってるシスターを使おうとする。
しかし、皆はそれに従わない。無心に見える彼女たちだが、今は心の中で揺らいでいる。皮肉なことに、彼女たちは疑念によって動けずにいるか。

焦るアニェーゼはいろいろなことで頭を巡らせる。しかし、もう術はない。

「テメェはもう自分でわかってんだろ。テメェの自信は、とっくの昔に殺されてんだよ!」

上条さんはアニェーゼとの間合いを一気に詰め、その頬にやはり容赦のない一発を喰らわせる。
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今度こそ、それは戦闘不能にさせるのに充分な一発だった。シスターたちは皆戦意を喪失し、武器を落としていく……

深い傷を負っていた上条さんも、その場に倒れる――――




後日。
上条さんはベッドで目を覚ます。

傍らには神裂がいて、その傍には書き置きが置いてあった。
それはこのまま立ち去るつもりだったという彼女が置いたもので、上条さんが目覚めた以上はそれはもう不要とことで、慌ててくしゃくしゃにしてしまう。

神裂が上条さんに報告するのは、事後報告。
「オルソラ=アクィナスの動向などを伝えに来たのですが……余計なお世話でしたでしょうか?」
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そんなことはない。上条さんは神裂からの報告を聞く。
それによると、オルソラと天草式はイギリス清教の傘下に入ることとなったという。
オルソラが持っていた偽の解読法も公開したとことで、法の書絡みで追われることもなくなるだろう。

天草式がイギリス清教の傘下に入るのは、彼らがその展開を望んでいたためでもある。

「私の後を追うなと、きつく厳命しておいたはずなんですが……」
それだけ神裂は大切な存在なのだろう。

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「えーと…、あの、今回は、すみませんでした!」

神裂は、一身上の都合で迷惑かけたことを上条さんに謝罪する。

そんなところで、土御門が来てしまう。
神裂が謝罪しているところを目撃した彼は、この先の展開を予想。鶴のエロ返しを有力視する。

「ち、違います!」
「でも、結局ねーちんは脱ぐんでしょ?」
「ぬ、脱ぎませんよ! 結局ってどういう意味ですか!?」
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どんな服でも着るというサービス精神満点な神裂ねーちん。というわけでもなさそう。

上条さん的には、恩を返すとかそんな話は不要なようだった。上条さんはもはや神裂たちを仲間だと思っている。だから、これは神裂の問題というわけではなく、自分たちの問題。ともなれば、そこに貸しだのなんだのは存在しないと、そういうことなのだろう。

「別に俺は、イギリス清教所属のインデックスの味方をしてるわけじゃねぇんだよ。インデックスがイギリス清教に所属しているから、とりあえずそこの味方をしているだけだ」

アニェーゼが助けを求めれば、上条さんは助けに行く。
「今回はたまたまあいつが悪かったけど、あいつがこれからも悪くあり続けなきゃいけないなんてルールは、どこにもないんだからな」

上条さん……(*´Д`)




ステイルはローラと話す。

ローマ正教の真意をほとんど知っていたローラは、オルソラを助けるよう命令しなかった。それは、オルソラが助けられようとそうでなくとも、状況は変化しなかったため。法の書が解読されることはなかったであろうから、ローラにとってそれはどうでもいいことだった。

『だったら何でアークビショップ自らオルソラに十字架を渡せだなんて……何だかんだ言って、最初っから助ける気満々だったんじゃないんですか?』
それにも理由がある。

『神裂火織よ』

ローラが横槍をいれなければ、彼女はどうなっていたか……

言うこと聞く内は、天草式をローマ正教から守るというプラスの足枷。独断で動く彼女にその足枷を用意すべく動いた今回の件。それはうまいように事が運んだか。

『ね? かくもおいしい利益はないでしょう?』
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ローラは、見た目はどうあれやはりアークビショップ。それをステイルは実感したであろう。

「あの女狐めが……」


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