とある魔術の禁書目録II #07『座標移動(ムーブポイント)』

結標が自身をテレポートさせるわけがないと高を括っていたために、その姿を見失ってしまった美琴。
結標としてはしてやったりのところだが、過去のトラウマはやはり彼女にダメージを与えているようだった。その気になりさえすればトラウマを乗り越えられるとは言え、やはりそう簡単に拭えるものではないだろう。

美琴を撒いて安心したところであった結標だが、次の瞬間、その左肩にコルク抜きが刺さる。

「そうそう克服できないから、トラウマと言うのではなくて?」
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傍にいたのは黒子。彼女の言うことはごもっともだろう。

結標が昔重傷を負ったのは、恐らく座標の計算を誤ったためだろうと黒子は言う。緻密な計算が必要であろうテレポート能力にはかなりの集中力がいる。トラウマを抱えていまったのならばその集中力が乱れる危険性があるため、たったひとつのトラウマであっても自身のテレポートを躊躇わせるのには充分すぎるものだろう。

黒子は自分がやられたところにそのままお返しし、おあいこの状態へと持ち込む。
美琴に心酔している黒子に、結標はそこまでして守る価値があるのかと訊く。

「レールガンが思い描く、身勝手でおセンチで、絵空事しかない世界を」

黒子にとって、守るのは当然のこと。美琴は争いを望んでいない、そんな美琴だからこそ、黒子は彼女に心酔するようになったのだから。
黒子は結標を日常へ帰すべく……結標はその思いを踏みにじるべく、二人の戦いが始まる。

空間移動能力者の戦いは、一瞬一瞬が読み合いの勝負。瞬間的勝負が連続しておこなわれているようなものだろう。
最初は互角に渡り合っていた二人だが、その中で黒子はテレポートができない瞬間が訪れてしまい、机の下敷きとなってしまう。
そんな黒子を見下して、結標はとある能力者ととある組織の話を始める。クローン計画を立てたその組織というのは……



ミサカ10032号は常盤台の制服に身を包み、病院から抜け出す。
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ツリーダイアグラムの復元だけは絶対に阻止すべく、ミサカはとある少年少女のもとへと向かう……



クローンはオリジナルと同じレベルになれなかった。
それは何故か。脳の構造以外に関わっているものを突きとめることができれば、人間以外も能力を発言できるかもしれない。
そう言う結標が狙うのは、究極のシミュレートマシン。超能力を持っているのが何故人間でなくてはならないのか、それを知ることを望んでいた。

「そのために私は……このレムナントから、新しいツリーダイアグラムを作り上げるの」



「痛ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」

その頃、上条さんはインデックスに捕食されかけていた。
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それは、インデックスがせっかく考えた早口言葉を上条さんが否定したためである。

当麻が遠くで豆腐を遠目に見て頓馬。

これは誉めてやらねばならぬだろうに……w
そんな平和な上条部屋に、ミサカが訪ねてくる。

「ミサカとミサカの妹達の命を……助けて下さい」
と、ミサカは上条さんに頼みます。



美琴はアンチスキル対処事案履歴にハッキングし、レストランで能力者同士の衝突が起こっていることを知る。そしてそれが誰によるものかを、すぐに察する。

『あのバカ!』

すぐさまそこに駆けつけようとした彼女の前に、上条さんが現れる。

「捜したぞ、ビリビリ」
「捜したって、なんで…………なんであんたがまた……」
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そんなこと、上条さんには訊く必要ないだろう。

「行くぞ、ビリビリ」




結標は自身の力を手に入れた時、それに怯えたのだと言う。何故自分がその能力を手に入れたのか、自分でなければならなかったのかと。
自分の能力で誰かを傷つけてしまったことがあるならと、結標は黒子に話を持ちかける。

「ともに真実を知る気があるなら、私は……喜んであなたを招待するわ」

結標はそれなりに自信があったのかもしれない。しかし、黒子はそれに乗らない。

「能力なんてどこまでいってもただの能力。力をどう使うのかは自分次第。そんな当たり前のことにも気付かないなんてバカですの、あなた」

不要ならば使わなければいい。傷つけたくないのなら関わらなければいい。
そうしないのは、結標が人を傷つける人間であるため。能力なんて言い訳でしかない。

「今からその腐った根性を……叩き直してさしあげますわ!

自力で机の山から這い出た黒子は、能力も使えないボロボロの体で結標に立ち向かっていく。
その気迫に怯えた結標は、咄嗟に取り出した銃を使って黒子を撃ち抜いてしまう。

結標は傷つけるのが怖かったのではない。結局は自分が傷つくことが、何よりも恐かったのだろう。結標自身はそうだとは思っていなかった。しかし、自分の手が咄嗟に動いたことで、黒子の言うことが真実であると証明してしまった。結標の能力は暴走し、辺りは滅茶苦茶になっていく。

本当に恐れるべきことが起こってしまった。壊れた結標は黒子にトドメを刺すべく、遠くからこのビルごと破壊することを約束してこの場から去っていく。

薄れゆく意識の中、黒子は死を覚悟していた。その傍を、超電磁砲の光が通過する。
黒子を助けるべくやってきた美琴だが、彼女はここに訪れるであろう結標の攻撃のことを知らない。

「来てはいけません、お姉様!」

せめて美琴だけは助かって欲しいと願う黒子だが、空間の歪みは止められない。今まさに結標の能力でこのビルごと破壊されようとしていたが、美琴とともにやってきた上条さんがその窮地を救う。
黒子を受け止めた上条さんは、空間の歪みにその右手を突き出し、無理矢理に結標の能力の進行を止める。
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なんてかっけぇんだ……!



結標は追い込まれた。
連絡を取れる仲間も確保され、孤独になってしまった彼女の前に、この学園で最強の男が現れる。
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シャンプーで涙ぐむレベル5・一方通行-アクセラレータ-。
彼のことを結標が知らないわけなく、その登場に顔が酷く歪む。
しかし、8月31日に一方通行の身に起きたことも知っている。彼の演算能力が失われたであろうことを。

「かつての力なんてどこにもないのよ!」

「……哀れだな。本気で言ってンだとしたら抱きしめたくなっちまうくらい哀れだな」
ホント、その胸に顔を押し付けて抱きしめたくなるほど哀れだ。

一方通行の能力に制限ができてしまったのは確か。

「だがなァ、俺が弱くなったところで、別にお前が強くなったわけじゃあねェだろォがよォ。あァァァ!?

一方通行のその力は、結標が連続して自身をテレポートさせなければならないくらいに圧倒的なものであった。
連続した自身のテレポートに苦しめば、それは決定的な隙となる。その隙を突かれ、結標の持つキャリーケースは一瞬にして破壊される。

「悪ィが、こっから先は一方通行だ! おとなしく尻尾巻きつつ泣いて、無様に元の居場所へ…引き返しやがれェ!!」
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容赦なき顔面パンチ。
これで結標は完全KO。

一方通行は、この出来では学園都市最強の引退を予感する。

「それでも俺は……あのガキの前じゃ、最強を名乗り続けることに決めてンだよ。……くそったれが」
それでこそ、学園都市最強のロリコンだ。





ジュースの買い方をマスターしたインデックス。喜ぶ彼女とは対照的に、上条さんは自分の不幸を嘆いていた。
黒子の見舞いに訪れてみれば、着替えの場面に遭遇してしまいその頬にくっきりとしたビンタの跡をつけられてしまう。
ミサカ妹の方を訪れてみれば……
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「不幸だ」
随分と贅沢な不幸ですけどねw


結標は一方通行が叩きのめし、科学結社は黄泉川がぶっ壊す。上条さんたちの知らぬところで、今回の事件は静かに終わりを告げていた。
天気予報が当たらないのが何よりの証拠。美琴と黒子は平和を噛みしめる。

「今回のことは全て黒子の未熟さが原因ですの。ですからお姉様は笑っていてくださいな」

美琴にまた一歩近づいた黒子。

「黒子はその笑顔を糧に、もう一度立ちあがってみせますから」

やっぱりこの二人の関係は素敵なものだ^^


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