アマガミSS 25話“上崎裡沙編『シンジツ』”前半

「来てくれたんですね。ありがとう」

純一は女の子に呼び出され、とある教室にやってきていた。
実はラブレターには時間指定はされておらず、純一の癖を巧みに利用してその時間をコントロールしたわけだが、それが語られることはない……

「このラブレター、君がくれたの?」
「はい、そうです。返事……聞かせてもらえますか? いい返事だったら嬉しいな」
「あの…。僕、君のことよく知らないんだ。どこかで会ったことあったかな? それに……本当に僕でいいの?」
「あなたがいいんです! あなたじゃなきゃダメなんです! あなたが好きだから……。 あたしじゃダメですか!?」
「う…ううん! 君見たいな可愛い子と付き合えたら、すごく嬉しいよ!」
「そんな…可愛いだなんて…嬉しい…!」
可愛い……(*´Д`)

「こんな僕でよかったら……^^」

純一のその返事に、女の子は泣きだしてしまう。それだけ純粋な想いを抱いていたのであろう。それがよく伝わってくる。

「あなたに、あたしの想いが届いて嬉しい。 あたし、2年B組上崎裡沙は、今日から橘純一君の彼女になります」
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「あたし、あなたが喜んでくれるなら、何でもしてあげる」

そして裡沙は目を瞑り、そんな彼女に純一はキスを……
しかし、そうはいかねぇよとチャイムがそれを阻む。

「残念。もう時間みたいですね。明日、また昼休みにここに来てくれますか。今日の続きはその時…」

とことで、明日の続きに期待しつつ、純一は下校する……



翌日。
純一は裡沙のことを梅原や薫にも紹介しようと考えていた。二人には二年前のクリスマスのことでかなり心配をかけてしまったのだから、それが正しい判断であろう。梅原にとっては複雑な思いも感じそうなところだがw

『今年のクリスマスは、きっとハッピーなクリスマスになるさ。なんたって、可愛い彼女がいるんだから』

クリスマス……クスリスマ……


待ちに待った昼休み。
純一は逸る想いを胸に抱きながら、ちょっと行きすぎそうになりつつも急いで約束の教室へとやってくる。
そこでは、既に裡沙が待っていた。

「早く橘君に会いたくて……」
想いの力は偉大だ。

「ちゃんと来てくれて、嬉しい」
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そんな些細なこと、当たり前のことでも幸せと思える裡沙のなんと可愛いことか。

「あたしたち、恋人同士なんですよね……」
「うん……」
初々しいカップル。
一番幸せな時であろう。

「ねえ。僕のこといつから……その、好きだったの?」
「ずっと、前からです」
一朝一夕では身に付かない愛の重……強さ。それは、やはりかなり年季の入ったものだった。

「あたし、橘君のこと、よく見てたんですよ」
だってストー(ry

純一が一つ質問したとことで、裡沙も一つ質問。
「あたしの胸、小さくないですか?」
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「えぇ!?」
変態紳士もビックリ!

「橘君は大きい方が好きですよね。ごめんなさい。あたし胸あんまりないから…」

そんなことはない。
胸が大きいからいいとは一概に言えないし、小さいのには小さいなりの良さがある。純一自身もそう言うものの……

「無理しなくてもいいんですよ。橘君大きい方が好きなの知ってるから」

既にリサーチ済み。
「本屋さんでそういう本を見ているところ」
それを見て自信をなくす裡沙のまたなんと可愛いことか……

「今は小さいけど努力してるし、成長期だから……だから、もう少し待っててね」
「本当に大きいのが好きってわけじゃ……って、努力って何してるの!?
「それは秘密です。でも、いろいろしてます」

変態紳士にとっては妄想の余地がありすぎて困るところだろう。
気を取り直して、純一は親友に裡沙のことを彼女として紹介したいと言う。それは本来、裡沙にとって願ってもないことだろう。また一つ、大好きな人の彼女であることを実感できるのだから。しかし……

「ごめんなさい。それはできないんです」

裡沙は純一の素敵なお話を断る。

「それだけはダメなんです。橘君と付き合っているっていうことは、他の人には言えない。言っちゃいけないんです。だから、あなたと会うのも、なるべく他の人に見られないようにしなくちゃいけなくて、学校の中では、この使われていない準備室でしか会えないんです。ごめんなさい……」

裡沙には何か事情がある。そのことを察した純一は、深く詮索せずに裡沙の願いを受け入れる。
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「ごめんなさい…。ごめんなさい。ありがとう…」

純一はそんな彼女の手に、そっと自分の手を重ねる。



夜。
純一はこっそりと家を抜け出し、ある場所へと向かう。

そこでは、裡沙が可愛らしく待っていた。
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二人が会うのは夜の公園。淫靡な雰囲気が感じられるところだ……

「これって、デート…だよね。嬉しい…」

そんな素敵な想いを抱きながらも、裡沙には気にかかることがあった。

「橘君はここで良かったの?」
彼女がそう訊くのは、純一の二年前のクリスマスの出来事を知っているため。

「確かに、あんまりいい思い出の場所じゃなかったかもね」
しかし、それは昨日までの話。

「これからは、裡沙ちゃんと初めてのデートをした、思い出の場所になるよ」

そんな純一のカッコイイ言葉を聞き、裡沙は明るい表情に。
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そして、彼の隣にくっつく。
実に素敵なカップルだこと……



創設祭まであと2日という日のこと。

未だ彼女のいない梅原。
「もし万一当日までに素敵な彼女が現れなかった場合、大将と一緒に創設祭を回ってやってもいいぜ」
「ああいいよ。でも、僕に突然素敵な彼女が現れた時は、悪いけど一人で回ってくれよな」
「おお。言うじゃねぇかぁ。このー」
イチャイチャ。
もうこの二人付き合えばいいのに……



「ねえ。おでんの具に肉まんってどうかな?」
本気で言っているのかこの妹はw

てなことはさておき、純一は裡沙に話をする。
「明日の創設祭、裡沙ちゃんと一緒に回りたいんだけど……」

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「せっかくのクリスマスイブ。あたしだって、橘君と一緒に創設祭を回りたいけど、でも……」

彼女だって、本当は純一と楽しく過ごしたいという想いがある。それは当然のことだろう。しかし、どうしてもダメな事情がある……

「明日だけでいいんだ。二年前の失恋のことで、梅原にはけっこう気を遣ってもらったりしたから…。可愛い彼女もできたし、もう大丈夫だって言いたいんだ!」
彼はそれほどまでに梅原のことを考えている。もう純一と梅原が付き合えばい(ry

「少し、考えさせて下さい。明日の創設祭の前に、返事をしますから……」

とことで、純一は帰路へつく。もちろんその隣には梅原。
もうこの二人付き合(ry



裡沙は屋上で一人、悩んでいた。
「せっかく橘君の彼女になれたのにどうしたらいいの~! あたしだって、創設祭を一緒に歩きたいよ!」

そして、しゃがみながらも小刻みに歩くという奇妙な動きをする。
「あたしの彼氏だからって、もう誰も橘君に言い寄ってこないように、他の女の子たちに見せつけてやりたいよ!」

『でも…。今更あたしが橘君の彼女だなんて知られるわけにはいかないよ。あたしはこれまで、橘君に近付く女の子たちに、ヒドイことをしてきたから…』
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森島はるか編

ごろにゃ~ん。と、純一の後ろから抱きつく森島先輩。その様子を、裡沙は陰から見ていた。

「何であんなに森島先輩と仲良くしてるの!? 確か、橘君を振ったはずでしょ!? 」
『マズイよ……このままじゃもしかしたらいい感じになって付き合っちゃうかもしれない。そんなのダメ。もしかしたら、二年前みたいに橘君が傷つくことになっちゃうかもしれない。あたしが橘君を守らなくちゃ』

とことで、裡沙は森島先輩をひと気のない校舎裏へと呼び出す。
そこで、純一の写真を提示する。

「一緒に写ってる子ってもしかして……」
「はい。付き合ってる人みたいです。だから、最近先輩が橘君と仲良くしてるのを見て、お伝えしなきゃって思って」
とことで、事情を知った森島先輩は、勘違いされないように純一に近付かないようにすると言い、去っていく。

『先輩、ごめんなさい。でも、仕方ないよね。あたしが橘君を守らないと』
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棚町薫編

ファミレスで仲良さそうに話す純一と薫。その様子を、裡沙は陰から見ていた。

『ちょっと。なんでバイト先でもそんなに仲良さそうにしてるの!? ていうか、ちゃんと仕事しなさいよ! ただの友達だったはずなのに、もう…ほっとけないよ』

とことで、裡沙は薫をひと気のない校舎裏へと呼び出す。
そこで、純一の写真を提示する。

「あいつも水臭いわよね。こういう人がいるんなら早く言いなさいっての。勝手に舞いあがっちゃって、私バッカみたいじゃない」
とことで、事情を知った薫は、ちょっぴり不機嫌になりつつ去っていく。

『ごめんなさい。でも、仕方ないよね……』



中多紗江編

教官プレイをする純一と紗江。その様子を、裡沙は陰から見ていた。
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『ちょっとちょっと。今度はあんな下級生と仲良くなっちゃうなんて! 確かに橘君は素敵な人だけど……でも、だめだよ! おとなしそうな子だから、可哀相だけど……仕方ないよね』

とことで、裡沙は紗江をひと気のない校舎裏へと(ry

『すごいショックだったみたい。ごめんね。可愛い子だったから、きっとすぐにまたいい人が見つかるよね』
そんな裡沙に見送られ、紗江はとぼとぼと去っていく。

『それにしてもあの子の胸大きかったな。橘君、やっぱり胸の大きな子が好きなのかな』
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モミモミ。



七咲逢編

「それでは、すみませんが、部活が終わるまで待っていてもらえますか?」
「うん。いいよ」

仲良く話す純一と七咲。その様子を、裡沙は陰から見ていた。

「部活が終わるまで橘君のことを待たせておくなんて、何なのあの子。もしかして、もう彼女気どりなんじゃないでしょうね。そんなのダメなんだから!」

とことで、裡沙は七咲を(ry

「教えていただいてありがとうございました。誤解されないように、これからは気をつけます」
裡沙に見送られ、七咲は淡々と去っていく。

『あれ? あんまりショックじゃなかったのかな? でも、その方がいいよね。あたしも少し気が楽だし』
「いたっ!」
七咲は何もないところで転ぶ。

『やっぱり…ショックだったのかな…? ごめんね』



桜井梨穂子編

一緒に食事をする純一と梨穂子。その様子を、裡沙は陰から見ていた。

『ただの幼馴染のはずなのに、なんだか急接近してるみたい。このままじゃマズイよ。クラスメイトだし、あんまり可哀相なことはしたくないけど…』

とことで、裡沙は梨穂子を(ry
裡沙に見送られ、梨穂子はしゅん…として去っていく。

「桜井さーん。元気出してね」



絢辻詞編

一緒に荷物を運ぶ純一と絢辻さん。その様子を、裡沙は陰から見ていた。

『人のいい橘君をあんな風にこき使うなんて、許せない! 最近実行委員になったのをいいことに、いろいろ仕事を手伝わせているみたいだし。もしかして、橘君のことを狙ってるんじゃないかな? だとしたら、ほっとけないよ…!』
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とことで、裡沙は絢辻さんを(ry

「ふん!」
裡沙に見送られ、絢辻さんはあからさまに不機嫌な様子で去っていく。

『絢辻さん。あんな子だったんだ…。普段のキャラと全然違うじゃない。あれじゃあ、橘君簡単に騙されちゃうよ。ちゃんとあたしが守ってあげられて良かった』



それがこれまでのこと。
裡沙のこの行動力は、純一への愛ゆえのもの。ホント愛って恐ろ……素晴らしい!

『二年前のことさえなければ、あたしだって…。みんなの邪魔なんかしないで、普通に告白できたのに』


後半へ続く……


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