とある魔術の禁書目録II #14『水の都』

『私こと、上条当麻は不幸な人間だ』

彼が自身のことをそう言う理由は、大覇星祭が開催された七日間を振り返ってみても明らかである。初日は言わずもがなとんでもない事件に巻き込まれ、それ以降は小萌先生の着替えを目撃してしまったり、完全回復した吹寄に頭突きを喰らったり、姫神にゴムボールをぶつけられたり、美琴に強引にフォークダンスを踊らされている最中に黒子に後頭部をドロップキックをされたり……
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ともかく、いろいろなことがあったようだ。
何だかんだ言って彼が一番不幸な点は、多々含まれている幸せな出来事を“幸せ”だと気付くことのできないことになるだろうか。そう考えると、彼は本当に不幸なのだろう……

しかし、そんなネガティブな上条さんであっても、幸運だと感じることがないわけではない。

「おめでとうございます!」

上条さんの目の前で、ハンドベルがうるさく鳴らされる。
それは、彼が一等賞“北イタリア5泊7日のペア旅行”を当てたため。まさかの幸運が舞い降りたようだ……



「パスポートがないじゃん!」

幸せも束の間、不幸が訪れる。
旅行の準備をしていた上条さんだが、旅行まであと二日の時点でパスポートがないことに気付き、がっかりしながら荷物を元に戻そうとする。って同じ服かよw

そこで、荷物の中に手帳のようなものを発見する。
それはまさしくパスポート。海外へ行ったことがないと思っていた上条さんだが、それは記憶喪失故のこと。さらに、インデックスもうまい具合にパスポートを持っていた。

「結局それがあれば、私もとうまと一緒に旅行に出かけても大丈夫なの?」
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その通り。
いつもの不幸とは違い、順調に海外旅行に旅立つことができそうな上条さん。
それは当たり前のことに思えるが、彼にとってはそんなことはない。
出発の当日も緊張しながら飛行機へ向かう……

てなところでまず最初のハードル。金属探知機でインデックスの服が引っ掛かり飛行機に乗れず。
空港からショッピングエリアまでは1.5km。飛行機の離陸まで28分。

「やっぱり不幸だーーー!!」



とは言いつつも、なんとかイタリアへやってくることができた上条さん。
まずはホテルへ。というところであったが、食に釣られたインデックスをいきなり見失ってしまう。

はぐれたのはインデックスの方だが、外国語を喋れない上条さんにとって迷子になったのは自分。
とことで困ってた上条さんだが、だからこそいきなりイタリア語で話しかけられてさらに困惑してしまう。おばさんは親切に話しかけてくれたわけなのだが……
そこへ、さらに救いの手が差し伸べられる。

「あら、ご迷惑でしたでしょうか?」

そう言うのはオルソラ。偶然にしてはできすぎている再会である。

今はロンドンに住んでいるはずの彼女だが、先日までこの地に居を構えていたという。まだ荷物が残ってるとのことで、天草式の者たちにも引っ越しを手伝ってもらっているとのこと。まさかこの地まで来てその名まで聞くとは、上条さんは思わなかっただろう。

上条さんも荷物の整理を手伝ってやりたいところだっただろうが、インデックスを捜さねばならぬところ。しかし……

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インデックスは既に保護されていた。
上条さんを置いてけぼりにするとは、なんて最低なシスターさんか……

天草式の面々は上条さんを物陰から覗き、その強さに関する話をする。オルソラ救出や、七天七刀の鞘で強打された話など、その結果導き出された上条さんの評価は……

「怪物」

事実だけを並べるとこうも恐ろしい人間はそういないものね。



上条さんとインデックスは豪華な料理でもてなされる。
その前に……

「使います?」
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五和は上条さんにおしぼりを渡す。食事前には必要だものね^^

とことで、上条さんとインデックス美味しいパスタを堪能する。
上条さんが行こうとしていたヴェネツィアは、オルソラもオススメの場所だった。

「“水の都”“アドリア海の女王”。様々な言葉で語られるほど、美しい街ですから」

そこに行くのは決まりか。



まずは引越しのお手伝い。
お皿の梱包をしようとした上条さんは新聞紙のストックを持ってくるため、オルソラの声がした方へと向かう。

そこには二つの扉があり、まずは一方のドアノブに手をかけようとした上条さんであったが、その部屋の中からはインデックスの愉快な鼻歌と水の音が聞こえてくることに気付く。先ほど汚れてしまったインデックスがシャワーを浴びているのは間違いない。そんなお風呂場のトラップにかかるまいと、上条さんは対面するもう一方のドアノブ手をかけようとするが……そちらからもオルソラの愉快な鼻歌。

鼻歌は両方から聞こえており、正解は二つに一つ。上条さんは究極の二択を迫られていたが、シャワーの音はインデックスのいる左の方から聞こえているはず。とことで、上条さんは右の部屋を選択し、勢いよくドアを開ける。

『この時、俺は不思議に思っていた。何故ノックをして中を確認するという、簡単なことが思いつかなかったのかと』

それはごもっともw

とことで、上条さんは今からシャワーを浴びようとするヌーディーなオルソラと遭遇してしまう。
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こちらはハズレ。ではもう一方かと思われたところであったが、その部屋からはインデックスが慌てて飛び出してくる。もちろんと言うべきか、一糸纏わぬ姿で。つまりはどちらも風呂で、ハズレだったとことw

上条さんにとっては理不尽だと思えるところかもしれないが、謝罪は必要。それを怠ってしまった上条さんはインデックスに噛みつかれる。
不幸とは言え、幸運でもある。それがいつもの上条さんの姿。



引っ越しの手伝いを終えた頃には、空はすっかりと夜の色に染まっていた。
オルソラは上条さん達についてホテルに行くつもりはなく、キオッジアにお別れを告げに回るのだという。また機会があればと別れた直後――――

「みんな伏せて!」

魔術的な何かを感じ取ったインデックス、そしてそれに素早く反応した上条さんは、オルソラに降りかかる第一の攻撃をかわす。それだけで済むはずもなく、水中に隠れていた敵が上条さんと入れ替わりに上陸し、魔術的な力を持つ槍でオルソラを狙う。

「己の切れ味は己へ向かう-ISICBI-」

インデックスの強制詠唱-スペルインターセプト-。それによって槍が破壊され、敵がそれに戸惑っている間に上条さんは上陸、相手を容赦なく殴り飛ばす。
相手が親父にぶたれたことがあるかどうかは関係ない。一度ならず二度も殴ってケリをつける。

狙撃手の方もインデックスの強制詠唱-スペルインターセプト-がある限り問題ない。彼らは撤退の舟を出そうとする。

しかし、それもそれでまた問題であった。
穏やかな運河のサイズには不相応に巨大な船が姿を現す。両岸の幅を越してることもあり、それに否応なしに乗り込むこととなってしまった上条さんとオルソラ。
インデックスだけを放置して、その船は橋を破壊しつつ強引に突き進み、陸から離れてアドリア海へと向かう。

敵だらけのこの船の中、上条さんとオルソラは相手に見つからぬよう、一室へと隠れる。その窓で、次々と同様の船が現れることを確認。状況がますます悪くなっていることを悟る。
さらには部屋の扉が開けられ……その先に立っていた意外な人物を目撃する。

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「アニェーゼ!?」

さて、どういう状況なのか……


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