レベルE #03『Risky Game!』

王子が殺してしまったのは人間ではなくディスクン星人。それだけでも驚きなところであったが、さらに驚くべきはその死体が動き出したことだった。

「種に感謝する。今日ここに忌み人と出会えたことに感謝する」

死体となった男は喋りだし、王子を指さして宣言する。

「我が種族の誇りにかけて誓う。お前を殺す」

ディスクン星人の男は窓の外から出ていく……


ディスクン星人は生命に危険及ぶと反射的に仮死状態になるという。
擬態行動。それが彼らの古の自己防衛行動。

問題は、それが彼らにとって恥ずべき行動なのだと言う。この行動を持つということはつまり、彼らより強い生物が進化の過程でいたとことになる。ディスクン星人は長居生存競争の中でその天敵を滅ぼし、星の頂点に立った。彼らにとっては忌まわしき過去を思い起こさせる能力というわけである。

厄介なのはそれだけでなく、ディスクン星人は個人の恥を種全体の恥ととる傾向にある。その相手を全力で抹殺しようともする。つまり……

「はっ、僕はドグラ星の王子だったのか…!」
「今そこかぁーー!!」
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一人だけ呑気なものだ。

ともかく、クラフトはすぐに救命艇を呼ばせることにする。しかし、それは作動しなかった。
窓の外を見てみると、そこにはもうディスクン星人が集まっており、雪隆の部屋を不気味な視線で見つめていた。

「逃がさないってわけか」

クラフトのもとにディスクン星人の長から連絡が入る。彼によると、張本人のみを引き渡すことで手を打つという。戦闘種族としてはかなり譲歩した条件だろう。しかし、それは事件を起こした者がただの一般人ではないと悟っているからこそのもの。非常にマズイとこだろう。

「わかった行くよ。僕一人が犠牲になれば済むんだろ」
「できればそうしたいねー!」

クラフトのリアクションから、今がどんなに切羽詰まった状況かがよくわかるところだろう。
とことで、クラフトはやむない手段へと出る。それは、ディスクン星人が地球人に手を出さないことを逆手に取っての人質作戦。(いい意味で)

“協力”だの“盾”だの“立会人”だの……勝手に話が進もうとしているが、雪隆はそれに反論。まとまらぬところであったが、クラフトは強行する。
しかし、雪隆の反論する声が長に聞こえ、その作戦もうまく使えず。


可能性は低いが、王子が収集したであろうデータにおけるディスクン星人の弱点をつくという話になる。
とことで、王子の記憶を戻すと言う話へと発展。

「確か……記憶喪失を直すには、喪失時と同等のショックを与えるのが一番いいと、母方の祖父が言っていたな」

クラフトだってこんなことはしたくない。しかし、事態は急を要するのだからやむなく……

「その割には、妙に嬉しそうだが」
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とことで、クラフトは早速王子に豪快な蹴りを入れる。だが記憶は戻らない。
ならば仕方ない。攻めて攻めて攻めまくるのみ!

「……あの隊長、何か恨みでも?」
その通りの様子。

王子は天才的な頭脳の持ち主だが性格にかなり問題があるという。
民衆の支持を下げずにいかに苦しめるか。自らの知識をそのような意地悪にばかり浪費する。それに唯一批判したのがクラフトで、彼はそれ以来嫌がらせの任務を押し付けられたという。
それで今に至るわけか。


雪隆は王子の秘密を映しだした水晶データシステムを思い出し、それを示す。
そんなところで日没。ディスクン星人との約束の時刻がきてしまう。

「行動…開始ぃぃぃー!!

ディスクン星人たちが迫る中、コリンは慌ててデータを探る。

ディスクン星人はついに部屋の前へ。無理矢理扉をこじ開け、中に入ってくる。そこで、クラフト達はついに秘密の情報を発見する。
そこには、信じられない事実が記されていた……!


壁をぶち破り、ディスクン星人がついに部屋へと入ってきてしまう。

「さあ、もう逃げも隠れもできないぜ。そいつを渡してもらおうか」

もう選択の余地はない。
そんなところで、雪隆が一歩前に出る。

「連れて行きたきゃ、俺を倒してから行けよ!」

なんとカッコイイ男か。
その行動はディスクン星人にとっても予想外だったようで、彼らは驚きを隠せないでいた。その緊迫した空気の中……

「王子の代わりに、お前達三人の命で許してやってもいいぜ」

それを言ったのはクラフト。
彼は笑い、「もういい」と言う。

「えーと…確か……ラファティ君、だよな?」

クラフトは何を言っているのか。雪隆には理解できないところであっただろう。
コリンもクラフト同様に、ディスクン星人達に「もういい」と言う。

「あのー…もしかして、もう気付いてます?」

訛り口調でそう訊くディスクン星人。それにクラフトは答える。

「ぜぇーんぶ、あいつの企みだろ!!」
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ドッキリ終了~!!
どういう状況かわからないのは雪隆と美歩だけ。とことで、データに記されていた情報を説明することに。



『ドキドキ ドグラ王子大ピンチ クラフト・サド・コリン 決死の救出大作戦!』

3月28日
部下の忠誠心を試すため、王子は地球に住むディスクン星人の長に連絡を取っていた。
それと引き換えの条件として出されたのが、野球留学に来る雪隆の観察。

3月29日
着地に失敗も作戦の内。

3月30日
筒井雪隆家に潜入成功。
観察用カメラ設置、地域言語取得完了。

3月31日
筒井雪隆と対面。
→ノリのよい馬鹿。
隣人、江戸川美歩登場。
→顔からして△×◎△な雌。
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移動カメラにミス発覚。生息していない鳥から、二号機は拾ったネコに。

4月1日
水晶データは湖南研究所に。
一部の組織には宇宙人が地球に来ていることは常識らしい。
水晶データシステムを見せ、僕のインコ一号機をあげたら喜んでくれた。
ついでに計画を打ちあけ協力を約束してもらおう。
美歩の父親も娘に関していろいろ悩んでいる様子。
→睨んだ通り△×◎△な雌だ
雪隆には襲われたことにしておく。もろもろあって雪隆、感動。単純なヤツだ。

4月2日
死体役決定。
→ディスクン星人のラファティ君。
キーワード決定。
→「お前達三人の命で許してやってもいいぜ」
三人の忠誠心が……陰に隠れた彼らの真っ黒な本心が……いよいよ暴かれる!!



「わかりましたか? こういうことだったのです」

これが王子の本質か。
他人が苦しむ姿を見るためなら労力は厭わないと。

雪隆と同様にサドたちも悔しく思っている。それでも、王子をどうすることもできない。彼の両親は本当にいい者なのだから。

「あのお二人から、何故このような悪魔が生まれてこなければならなかったのか…! それを思うと、残念で…残念で……!」
「泣くくらいならやめてしまえー!!」

そんなところで王子が目を覚ます。
状況を察した王子は一言。

「ヒドイじゃないか! 勝手に見るなんて!」
「第一声がそれかーい!!」
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失敗には終わったものの、王子なりに収穫はある。動画データには王子を庇う雪隆が記録されていたのだから。
雪隆が王子を殺したいと思っても仕方のないところ。しかし、彼以上にその衝動に駆られている者がいた。

「うふ。うふふふふ…」

クラフトは部屋で銃を乱射。王子はそれから逃げ、クラフトは街の中、彼を追う……

部屋に残されたのは雪隆と美歩とディスクン星人。
ディスクン星人は雪隆にお願いする。

「サイン、いただけませんか?」

(・_・)エッ..?

「実は、俺たちディスクン星人は、大の野球好きなんです!」
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彼たちがここ地球でおとなしく暮らしているのもそれが理由。雪隆を観察したいと思ったのも。

敵対するエラル星人も野球好きで盛んな地はおさえられてることで、ディスクン星人はこの地に住んでいるという。
有望な選手を生で見る機会が少ない彼らにとって、雪隆は期待の星だった。長からの太鼓判も押され、彼らは完全に雪隆の虜になっている。
彼らの純粋な思いが伝わってきて実にいいものだ。

他の宇宙人と問題が起きても彼らがなんとかしてくれると言う。

「すぐ、潰すんで」

そこはやはり彼ららしいところか。



三ヶ月後。

雪隆は部屋の壁に開いた穴から作られた窓から、美保に報告。

「夏の大会で七番レフト、レギュラー決定!」

それがいいニュース。で、悪いニュースもある。

「彼方からの手紙。しかも消印なし」

十中八九、それはバカ王子からの手紙。
そこには、会議がうまくいったこと、そして地球がドグラ星の監視指定惑星に決定したことなどが記されていた。
治安維持対策委員会の委員長に王子が任命されたとことで、地球に住居を構えるとも……

「ウソ…」
「いや、こういう時あいつは常に…」


ピンポーン。


「「ななめ上をいく」」


THE END


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