とある魔術の禁書目録II #17『罰ゲーム』

爽やかな朝。

「っへっへっへっへっ……」

美琴は幸せそうな笑顔とともに、不気味な笑い声を洩らす。

「罰ゲームなんだから何でも言うこと聞かなくちゃいけないんだからぁ……」

『ぅあぁぁぁー!! 気になるぅぅぅー!!』

大覇星祭以降、美琴はずっとこんな調子だという。
彼女はどんな幸せな夢を見ているか。それがわからぬ黒子にとっては苦しいところだろう。
美琴が頬をすりよせるふかふか枕はいったい何の代用か……
画像



打ち止め-ラストオーダー-と一方通行-アクセラレータ-を乗せた車が学園都市内を走る。

打ち止めは皆が衣替えをしたことに興味を示し、一方通行はそんな打ち止めを鬱陶しく除ける。
心温まる喧嘩はともかくとして、芳川桔梗の運転で2人は新しい滞在先へと向かう。



学校。
上条さんは溜息をつく。

「出逢いがほしい」

そんな上条さんの両頬に拳がぶつかる。
画像

やったのは土御門と青髪ピアスだが、彼らの行動は正しいものだろう。彼らにとっては嫌味にしか聞こえなかっただろうから。

それはそれとして、青髪ピアスは雑誌のあるページを上条さんに示す。

「肩揉みホルダー君?」

そこには肩こりに味方なアイテムが載っていた。青髪ピアスとしてはぜひ欲しいアイテムであったが、土御門は詐欺に決まってると言う。

「だから肩こりは義妹に揉んでもらうのが一番だにゃー…ってお前のオチが透けて見えんねん!」

土御門は義妹に勝る肩こり療法を提示するよう青髪ピアスを挑発。青髪ピアスはそれがこの“肩揉みホルダー君”だと訴える。

「つうか、それなら適任者がいるぞ」

しょっちゅう肩こりに悩まされていて、なおかつこういった通販グッズに目がないお方。
それは……
画像

「吹寄いるかー!」

提案した上条さんを中心に、3人は吹寄へと迫る。

「一生のお願い! 揉ませて吹寄ー!」
目的語を言えw

当然ながら勘違いされることとなり、3人は一気に駆逐されてしまう。

授業開始だとやってきた小萌先生は驚愕。
ほのぼのクラスがルール無用の不良バトル空間っぽくなっていたのだから、驚くのも仕方ないか。



カエル顔の医者は、妹達-シスターズ-のリハビリを始めさせるため、外出着として常盤台中学の冬服を用意していた。
10032号は「問題ありません」と返答する。

サイズも4人一緒だが……
13577号は「計測するまでもなく全員一致です」と即答する。
10039号は「サイズの違いなど生じる余地はありません」と補足する。

しかし……
19090号の様子がおかしかった。
10032号が19090号のスカートに指を突っ込んでみると、そこには指が2本入るほどの余裕があった。
画像

「ま、食事や運動によって個体差は出るからね」

19090号の抜け駆けに敏感に反応する妹達。
19090号は自身の危機管理能力に従い逃亡しようとするも――――



「いたいたいやがったわね、あんた!」

上条さんのもとに美琴が絡んでくる。
上条さんにとってはいつもの不幸。皆にとっては幸福なはずなのに……

美琴が上条さんに用があるのは当然。

「罰ゲームよん!」
画像

今回の上条さんはいつもと違う。

「よろしい! ならば何なりと申しつけるがよい!」

とことで、上条さんは美琴お嬢様の前に跪き、下敷きで扇ぐ。ちなみにここは普通に人通りのある場所ですw

一般人に限らず、黒子もそんな様子を見ていた。

『な、なんという潔い直球服従姿勢…! この類人猿、只者ではありませんの』

黒子がすべき行動は一つ。
上条さんと同様に美琴を扇ぐのみ!w

「私はどこぞの教祖様かー!!」



「何だこれは……」

一方通行と打ち止めの面倒を新たにみてくれるという人物。その者を前にし、一方通行は驚愕していた。
黄泉川のことはともかくとして、そこにいたもう一人の説明不能な生き物。小萌先生の存在が、彼を驚愕させていたのだった。

「こう見えても私は先生なんですよ!」
小萌先生のその言葉から一方通行は嫌な事実を悟ってしまう。

「チッ。細胞の老化現象を抑える研究は、もォ完成してたってわけか」
「え…ええと、そうではなくてですね」
「可哀相に…。きっと実験ばかりで、このままずーっと自由時間とかないんだって」

打ち止めも小萌先生の境遇を嘆き、涙をぬぐう。
掴みは完璧……ということでいいのだろうか。ともかく、一方通行たちを迎え入れることになった黄泉川はマンションに案内しようとする。

「いいのかよ? この俺を居候なんかさせて」

一方通行は部屋数を心配しているわけではない。
彼を匿うということはつまり、学園都市の醜いクソ幹部をまるごと相手にするようなもの。それを心配しての言葉だった。
しかし、黄泉川にとっては問題ない。というよりも、だからこそ一方通行を住まわせようとしている。黄泉川は警備員-アンチスキル-。一方通行を匿うのには適任であるし、そうすべきだと感じているのが黄泉川愛穂といったところなのだろう。

何だかんだ言いながら家主のリスクを潰そうとしている一方通行。それを感じている黄泉川。
一方通行にとって、彼女はやはり苦手なタイプか。



『遅い』

美琴はseventh mistで上条さんを待っていた。
きっかり13時と約束したものの、時はすでに13:05。呆れてしまうところだ。



「今日も素麺」

やむにやまれぬ事情がある。そんなことは知ったことかと、インデックスは我儘を言う。
同じ素麺でも創意工夫を施し様々な料理を作ってきただけあって、上条さんもインデックスに我慢してもらいたいとこだろう。
そんなところで、インターホンが鳴る。

やってきたのは舞夏。
基本的には目立ってはいけないメイド。袖口や襟元に拘って個性を発揮した舞夏はご機嫌で、ちょっとしたお悩みを聞いてくれるという。とことで、上条さんとインデックスは救われたとばかりに同時に願いを発する。

「「素麺の新しい食べ方が知りたい!!」」

いや、もっと根本的に解決しようよw



一方通行と打ち止めは新居へとやってくる。
時は13:25。



美琴の前に未だ待ち人は現れず。
その代わりに……

「御坂さーん」
「ああ、初春さん」
確か……初春飾利さん、だっけ?

飾利は黒子にジャッジメントの仕事を押し付けてk……黒子は仕事で手が離せなくなったため、代わりに荷物を受け取りにやってきたのだという。
授業でバイオリンをやっていることに関心をした飾利に、美琴は後ろから手を添えて弾かせてみることに。
画像

ギィィィィィィ!

ボブ「ね? 簡単でしょ?」
いやいや。やはり凡人にとってはそう簡単なものではない……

幸せな飾利の前に悪魔が現れる。

「う~い~は~……るぅぅ!!」
画像
ヒィィィィィィィィィィ!!


飾利が黒子に連行されたところで、上条さんがやってくる。

「あのねぇ。罰ゲームを賭けた戦いの勝者は私なのよ。その私が、どうして一時間も待たされなきゃならないのかしら!」
それはごもっともだが、おかしい点もある。

今の時刻は13:30。つまり美琴は30分前から待っていたことになる。なんて可愛いことか……

その様子から、上条さんは悟る。
「そんなに罰ゲームで苦しむ俺を見たかったのか」

(・_・)エッ..?

美琴がそんなに陰険なわけがない。

ともかく、罰ゲーム執行。美琴は上条さんを連れて地下街へと向かう。


「ハンディアンテナサービス?」

個人の携帯電話がアンテナ基地代わりになるというそれ。
加入者同士でネットワークを構築できるわけでなく、ペア契約にすれば通話料も安くなるという。しかも、今ならもれなく“ラヴリーミトンのゲコ太ストラップ”が貰えるとのこと。
それに加入するのが美琴の命令だった。

「でもさぁ…ペア契約ってそもそも、恋人同士とかで交わすもんなんじゃねぇの?」
それはごもっともだけど美琴の考えは違った。

「たとえば、夫婦とかでもいいわけだし」
「もしもし。恋人より重たくなってますよ。御坂さん」
多分気のせい。

ともかく、契約へ。
しかし、書類の作成にあたってツーショット写真が必要とのことだった。

携帯でもいいとことで、身を寄せ合ってその撮影をすることに。
1枚撮ってみるものの、顔が引きつり目を逸らしで、とてもペアに見えず。撮り直してみるも大して変わらず。

たった一瞬でもいい。恋人っぽく見せるため、上条さんは積極的に美琴の肩に手を回し、その身を寄せる。
画像

パシャリ。
といったところで、空中をスライドしたかのような黒子の見事な瞬間移動ドロップキックが上条さんの後頭部に炸裂する。

事情を知った黒子は自分が美琴のペアになるべく、美琴を連れて行こうとする。しかし、男女のペアでなければならない。上条さんにはまだまだやるべきことが残っているか。



一一一がハリウッド映画の主演をする。
テレビがそんな話題を流しているところで、一方通行は目を覚ます。

14:39。
いつの間にか寝てしまっていたのは仕方のないことだが、今の彼はそれで済ますことはできない。
チョーカー型の電極をつけていても、彼は15分戦うのが精一杯なくらいなのだから。

一方通行は電極のスイッチを切る。瞬間、テレビで流している情報はまったく意味を持たないものとなる。彼にはそれが何を言っているのか理解できなくなるのだから。

部屋に誰もいないことを確認し、一方通行はシャワーを浴びに向かう。
このとき、彼は考えるべきだっただろう。部屋からいなくなった彼女達がどこに向かったのかというその可能性を。

「ど、どうして前触れもなく突発的に出現してるのって、ミサカはミサカはバスタオルに手を伸ばすけど手遅れだったり!」
画像

慌てる打ち止めに対し、黄泉川と芳川は割と冷静。それは一方通行がロリコンだと知ってのことか。真偽は定かではない。



打ち止めは妹達に先ほどのことを事後報告する。
既にネットワークを介して配信されているのに加え、口頭で言われてもどうでもいい内容だが。

ともかく、マンションのオートロックに締め出しを喰らった打ち止めが一人で困っていたところへ、たまたま妹達の一人10032号が通りがかったのが現状。呑気なものだ。


打ち止めは妹達の持っている電子ゴーグルに興味を示す。

「あのミサカはあのミサカ。このミサカはこのミサカです。と、ミサカは暗に諦めろと告げてみます」

それで聞かないのが打ち止め。駄々をこね、10032号のスカートをひらひらさせる。

「可愛らしい仕草を狙っているのでしょうが、同性はそれを見ても腹が立つだけなので逆効果です。と、ミサカは懇切丁寧に解説します」

打ち止めは戦法を変え、10032号にお辞儀をしてみるよう頼む。
その隙をついて電子ゴーグルを奪取。そしてダッシュ。

打ち止めが逃げた方向を見つめ、10032号は武器を取り出す。

「革命の時は来ました。と、ミサカ10032号はここに宣言します」

ミサカレボリューション開始。


See visionS 〈初回限定盤〉 TVアニメ「とある魔術の禁書目録Ⅱ」新オープニングテーマ
ジェネオン・ユニバーサル
2011-02-16
川田まみ

amazon.co.jpで買う
Amazonアソシエイト by See visionS 〈初回限定盤〉 TVアニメ「とある魔術の禁書目録Ⅱ」新オープニングテーマ の詳しい情報を見る / ウェブリブログ商品ポータル


"とある魔術の禁書目録II #17『罰ゲーム』"へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: