STAR DRIVER 輝きのタクト 21話『リビドーなお年頃』

コフライトとの再戦。
しかしながら、ニードルスターとタクトとの差は短期間では埋まっていない。
タウバーンはまたもタウ・ミサイルで決着をつけ、ニードルスターと勝利を同時に手中にする。
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サイバディは何度も復元できる。もちろんそれにはドライバーのリスクも伴うわけだが、ニードルスターたちにとってはそんなこと関係ない。そういった意味では、何度タウバーンに負けようがそのこと自体は問題ないか。
だからといって、復元してはすぐにやられるというのでは意味がない。タクトに屈辱的な負け方をされるのも許してはいられない。

「だから、ただサイバディを直すだけじゃダメ」
「でももうすぐ、新しいおもちゃが完成するんでしょう?」

やってきたのは頭取。
彼女は、プロフェッサー・シルバーが巨額な予算を使って作りだしたオーバーフェーズ装置を見る。その高価なおもちゃに対する出資はおとな銀行がおこなっているため、彼女にはここにいる権利があるというところか。

「ウィンドウスター。あなたにはずっと、私のもとにいてほしかったのだけれど」
「あら。未練ですか? 終わりにしたのはあなたの方なのに」

二人には何らかの因縁があるのか。



船に帰ったところで、シモーヌはカナコとマドカの関係について言及する。
しかし、カナコは詳しくは答えない。それは昔のことなのだから。

ただ言えることは、マドカにとってカナコは刺激的なおもちゃでしかなかったということ。
カナコはそれを望んでいなかったのだろうが、そうなった以上は二人の関係を終わらせるしかなかった。そしてカナコはマドカを野放しにする危険性を知った。

「あの子の貪欲さには理由がない。純粋に…より刺激的な何かを、常に求め続けてる。破壊に繋がる危険なリビドーだわ」

そんな彼女の傍にタカシがいて大丈夫なのか。シモーヌはそれを心配する。

「食べる?」

カナコがフルーツを指さしてそう訊く。
それは単なる気休めではない。それがタカシの実家から送られてきたものなのだから。

実直なお父様からは、くれぐれも息子(タカシ)をよろしくといった手紙が添えられていた。それはつまり、タカシがおとな銀行から出ていったことを実家には報告していないということである。彼はおとな銀行とは完全に決別したわけではないのかもしれない……



「もうやめた方がいいんじゃないの?」

バンカーはニードルスター達に話しかける。
そんな心配の言葉をよそに、ニードルスターはダーツを試みてその難しさを実感していた。大きく的を外れた矢は空のグラスを割り、バンカーはそれを掃除する。

「君たちは、サイバディ復元シーケンスのリスクを、怖いと思ったことはないの?」

それはニードルスターたちにとって理解のできない問い。
さらにグラスが割れる。

「私たちは、命知らずのバニシングエージでしょ」

ウィンドウスターの放つ矢は、赤い液体で満たされたグラスを割る。
カウンターに広がる“赤”は不吉な色……



学園。

「いただきまーす」

ワコは実に嬉しそうに食事をとる。

学食の周りには『神話前夜』を宣伝する多くのポスターが貼られていた。そんな空間内で、タクトはケイトにこの前のことの礼を言う。
それを見ているワコの表情はいたって普通。しかしながら、彼女が食事中であることを考えればそれはすなわち不機嫌であることの証しか。副部長もその微妙な空気の違いを感じ取る。
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そんなところでタクトが席へとつく。

「最近ケイトと仲良いね」
「そりゃあ、彼女の店でバイトしてるんだからな」
そう答えたのはスガタ。しかし、真実はそれだけではない。

「この前ハブに噛まれた時、たまたま近くにいて助けてくれたんだ」
あくまでたまたまです。

コラ副部長、タクトの食事食べちゃダメ!w
そんないつもの3人+副部長のもとに、マドカとコウがやってくる。副部長はワコの肩へと避難避難。

マドカとコウは夜間飛行の話題に触れ、そのキスシーンについて言及する。
キスをするのはタクトで、その相手役はまだ決まっていない。それを聞いたマドカは……

「じゃあ…マドカが入部して立候補しちゃおっかなぁ」

(・_・)エッ..?

どこまで本気かはわからないが、その言葉にワコは危機感を感じたことだろう。



「君が長年手をかけて育てたシステムが、ようやく完成したそうだね」

シンゴを検査するシブヤ・ヒデキに、ミヤビ・レイジが話しかける。
そのシステムは実証試験の段階とはいえ、ヘーゲントを使ってそれをおこなうという。それが完成してもフェーズそのものが上がるわけではない。しかしながら、理論上は第3フェーズ以上のコンディションに引き上げられるという。
言わば3.5フェーズ。それにもドライバーの危険が伴うか。

「ウィンドウスターは自分から志願したんだろ。なら好きにすればいいさ」

レイジは特に関心がない。
ヒデキはここまでリスクを冒すことに不思議を感じていたが、レイジはそう感じてもいなかった。

「強い力に惹かれる。強くなりたいと思う。それは不思議でもなんでもないことさ」

レイジだって同じ。それを求めるがために、これまでいろんなものを失ってきた。



過去。

「今度はどんな私を描いてくれるの?」

その言葉はソラの期待の表れでもあるか。
それに応えるように、トキオは今までで一番綺麗なソラを描くと告げる。
恥じらいながらも、ソラは身にまとっていた服を脱ぐ。

「ちゃんと、鍵はかけたんでしょうね?」

外部の者をよせつけない鍵はかけたかもしれない。
しかし、彼女を繋ぎとめるための鍵はかけていなかった。だからこそ、ソラはトキオのもとから……レイジのもとから離れていってしまったか。

それは何もソラだけじゃない。

「うわぁー! 雪だ!」

サカナちゃん。
彼女は島に降り注ぐ火山灰に感動していた。

「この島に雪は降らない」
「いいの。これは雪なの!」
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サカナちゃんが言うならそうなのだろう。

「俺たち二人の世界を包み込んでくれる……これは雪なんだ」

しかし、今はもう彼女もいない。

『さよなら』


「だが本当に強い力をこの手にすれば、失った全てを取り戻すことができる」

その可能性を実現するのはレイジ自身。

「取り戻してみせる…!」



「演劇部に入るっていうのは本気?」

コウはマドカに訊く。
昨夜のカナコのこともその時初めて聞かされたとあって、コウはマドカの存在が時々遠くなることを感じていた。だから演劇部のことが気になるのも無理はないだろう。それはタクトとキスをするということにも繋がるのだから。
しかし、マドカは本気でそんなことを考えてはいなかった。

「だって……今日これから新しいおもちゃを使うんだから」

それはつまり、そのおもちゃを使用後は今の状態に戻れないことを意味していて……



放課後。
ケイトは化学実験室へとやってくる。

タクトからの感謝の言葉を思い出し、彼女は……イヴローニュは綺羅星十字団のアジトへと向かう。
そこではオーバーフェーズシステムが完成していたとことで、これからウィンドウスターが試すというところであった。

「今日これから銀河美少年タウバーンを殺します」

それは綺羅星十字団皆に向けた言葉ではなく、イヴローニュだけに向けた言葉か。
でっていう。


早速、システムの起動を開始する。
ニードルスターはウィンドウスターにかかる危険を危惧するが、ウィンドウスターはそれを気にしない。彼女の身に気味の悪い液体が注射される。

綺羅星十字団幹部らが見守る中、ウィンドウスターの体内に投与された物質は正常に機能し、彼女はその状態でアプリボワゼする。

「来た!」


ゼロ時間へ。
タクトの前にはいつものようサイバディが現れるのではなく、大きな柩がそびえ立っていた。

「アプリボワゼ!」

タクトはタウバーンに搭乗し、颯爽登場!
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そこで柩は作動し、その中身を露わにする。

「これは、確かにすごいな!」

スカーレットキスの言うとおり。そこには凄い見た目の機体が立っていた。
もはや機体と呼ぶべきではないか。

「彼女……もしかしてケイ・マドカ?」

これが第3フェーズ以上のサイバディの姿。ウィンドウスター自身は悪くないと思っているようだが、傍から見た者にとってはかなり不気味なものだ。

「絢爛登場! オーバーフェーーズ……ヘーゲント!!」
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美しい。
そういう感想を抱くのが綺羅星十字団ならではといったところか。きっと彼らはその仮面も美しいと思っているに違いない。

スターソード・ペルルを出したヘーゲントはタウバーンに斬りかかっていく。
タクトがいつものように考えているのならば、今の状況は非常にマズイところ。相手のドライバーを傷つけずにサイバディを倒す術が見つからないのだから。

「死にたくなければ、このヘーゲントを殺すしかない。もう逃げられないよ、タウバーン!」

とにかく、ヘーゲントの相手をするしかない。
タクトもスターソードで対抗するものの、その戦いの様子からはやはり相手を殺す覚悟は感じられなかった。
そんなタクトに、ヘーゲントはリビドーの強さで勝っていた。

「これはこれまであなたが体験してきたどんな男女関係よりも遥かにお互いの存在を感じ合うことができる……究極に刺激的なプレイなのよ!」

そのリビドーに圧され、タクトは2本ともスターソードを失い押し倒される形となる。
そこでワコが反応する。

「タクト君を……!」

ワコのシルシが光を放つ。彼女の胸に刻まれた“鍵”が……
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今まさにタウバーンがトドメを刺されようとした瞬間――
ワコの胸から発せられた力がヘーゲントへと降り注ぎ、その結果ヘーゲントは再び第3フェーズの姿へと戻ってしまう。

「どういう……ことだ!」

今がチャンス。
タクトはタウ・ミサイルを発動。一瞬にして勝負を決めてしまう。

ワコがタクトを守った。
封印システムがフェーズの人為的移行を許さなかった。
どちらも正解であり、そうとは言い切れなくもある。

「多分好きな男が他の女と目の前でイチャつくのが我慢できなかったのよ」
それが最も正しい表現か。



通常時間。
部室にて。

「ねえ。あれはワコがやったの?」

ワコは答えない。
そこへサリナがやってくる。

今がチャンス。
ワコは立ち上がる。

「学園祭の舞台……あたしがキスの相手役に立候補します」
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持て余すほどのリビドー。
その余剰は演劇に向けられる。



「まだ、最終のフェリーに間に合うかしら?」

マドカはゲームオーバーで島外へ行くことに決める。
正体がばれたことも一つの理由だが、それだけではない。

「負けた時に、その負けを認められないのは一番ダメでしょ」

彼女の負けはオーバーフェーズシステムを使った時点で決まっていたか。タクトに逃げを許さぬように用意されたシステムのように思えるが、それはタクトとの真っ向勝負から逃げたというわけでもあるのだから。



サンダーガール号。
カナコの居室へと入室したシモーヌは、そこでカナコがタカシと会話をしていたことを知る。

「バニシングエージをやめて、おとな銀行に戻りたいんですって」
「なんて身勝手な……!」

シモーヌが納得いかないのもごもっとも。
ただ、うやむやのまま元の関係におさまるのが嫌であれば、戻ってきた彼をいじめればいいか。

シモーヌはカナコが評価していたマドカのように強くありたいと願っている。しかし、カナコはシモーヌに本当に強い人間になってほしいと思っていた。

「だから、自分を裏切った相手を許せる人間になって」
それがシモーヌに必要なこと。

「それができるのは……本当に強い人間だけよ」
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強い。
人妻女子高生は強すぎる……


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