STAR DRIVER 輝きのタクト 22話『神話前夜』後半

後半。

コルムナの前に魔女が現れる。
彼女はその短いスカートを際どい所まであげてセクスィーな見せ場を用意していた。男を誘惑するとはなんという恐ろしき魔女か……!

この船を引き渡してもらうために現れた魔女。彼女は、この星で一番大きな魔力を持ったこの船が動くのを7000年も待っていたのだという。その瞬間を逃すわけにはいかない。魔女はコルムナの動きを魔法で止め、当初彼に掲げた条件を思い出す。

「けれど、お前はクレイスをその手に抱きたいとは思っていないようだし、必要ないかな」

そして笑い始める。……が。
彼女の背中にナイフが突き刺さる。

「アイーン……」
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彼女にナイフを刺したのはコルムナだった。
動けないはずの彼が何故動けるのか。それは魔女自身が言った言葉にヒントがある。

「この船がこの星で一番大きな魔力を持っていると言ったのは、お前だろ。今僕はその船と一体化している。お前よりも大きな魔力を持っている」
コルムナは魔女の持つ強大な力を、さらに大きなそれをもってして握りつぶす。

「死ね…魔女め!!」

コルムナは船の魔力を使ってしまい、いよいよ船と一体になる。それが愛する少女を捨てた者の末路か。

「アイーン!!」

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……無反応。



船と一体化したことでコルムナは不老不死になった。
それ以後も魚の惑星の王であり続けたが、城の奥深くに隠れて人前には決して姿を見せなかったという。
そして、コルムナの船は残っている。大きな魔力を持った船が……


「この船はもはや何物にも破壊すること叶わず、故に封印しておくしかない」
「クレイスの過去にそんなことが……。でも、どうしてこの話を僕にしてくれたの? もしかしたら、あなたも魔女? それともやはり、あのイカ大王の化身なのだろうか……?」

女性の肩に、黄色い謎の生物が登ってくる。

「私たちはエントロピープル。魔力を使わない者」
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私“たち”。
それはこのタイミングで言うことに価値があることだろうか。

「君はかつてのコルムナのように、命のオーラの輝きを持った少年だ。 だからこのクレイスの姿も見えるのだろう?」
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「「そして、この船を動かす力も持っている」」

エントロピープルの言葉。それが重なったように聞こえたのは、聞き間違いか何かだろうか……

「聞け。命のオーラの輝きを持つ少年よ。私たちエントロピープルは、魔力を使わないと決めた銀河の一族だ。巨大な魔力を持つこの船そのものの破壊、そして船に偶然接触する命の生殺与奪の権限など、もとより私たちにはない。この船を君がどうするのか、私たちには見守ることしか許されない」

それはエントロピープルとしての言葉である。
台本にあるなしは関係なく、その事実は揺るがないだろう。

「ただ、私は君にどうしても……せめて知っておいてほしかった。この船の物語を……。そして知りたい。同じようにこの船を動かせる君が、これからどうするのかを」
『君も、コルムナのように、やはりナイフを持っているの?』

彼の言う“ナイフ”ならば、マルクも男なのだから持っているだろう。しかし、それが誰に使うものなのかは人それぞれ。女性に使う者もいれば男性に使う者だっているだろう。

「もし僕に、命のオーラの輝きがあるなら……それは船を動かすためのものではなく、彼女の笑顔を見るためのもの。たとえナイフを持っていたとしても、それは……彼女を守るためのものです」
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それがマルクの答え。
彼に権利は与えられた。

「約束するよクレイス。僕は、君が大切だと思っている全てのものを、何があっても守ってみせるよ」

マルクはクレイスの肩に触れる。
二人はゆっくりと近づき……そしてキスをする。
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それがこの物語の終焉。
幕が下ろされる――――




「「次回の公演もよろしくお願いしまーす!」」

“神話前夜”は大成功に終わったと言って問題ないだろう。

ジュースを飲もうとしていたサリナに……
「この芝居は君が書いたの?」

レイジが話しかける。
彼は芝居がいいところで終わったと言い、自説を説く。

「だってあれ以上続けると、今度はマルクが船の魔力にとりつかれて、クレイスがさらに悲しむ場面が増えてしまう」

曲解もいいところ。それに無限ループにもなってしまうだろうに。


「こちら。中学時代の友達で、オカダ・ハナちゃん」
タクトはハナとワコを互いに紹介する。

「こっちは」
「いつもタクト君が話してる、ワコさんでしょ」
紹介されなくても、話を聞いているのならばわかるだろう。

「先ほどはどうも」
「どうもです」
タクトの紹介は必要なく、二人はもう会っていましたw

ワコは家に泊まっていくようハナを誘うが、最終のフェリーに間に合うとのことでハナはそれを遠慮する。
港まで送ると言うタクトのそれも断る。

「タクト君、昔よりも元気そう。って言うか、何か輝いてる感じがする」
それは言い換えることができる。

「タクト君にも今は……世界の声が聞こえてるんだね」
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きっと、ハナにもその声が聞こえているのだろう。


ハナとワコは全然違うタイプ。一言で“恋”といっても、抱いた想いの細かな部分も全然異なるものなのだろう。
今はスガタというライバルがいるが……きっとワコなら大丈夫!
(・_・)アレッ..?


レイジはサリナから特別なものを感じると言い、名刺を渡す。胡散臭いことこの上ないが、引っかかる人はこれで引っかかるのだろう。

もし良ければ絵のモデルにとのことで去っていくレイジだが……

「やれやれ。オヤジはダメだな」
サリナは全てお見通し。

レイジのことはともかくとして、サリナはタクト達3人を見つめる。

「この星の運命はいよいよあいつら次第だ」
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「うん。他のと違って、タウバーンは地球人のために作られたサイバディだ。僕たちにもどんな可能性を秘めているのかわからない」

タクトがサリナの存在に気付き手を振る。それに応えるサリナの頭に、副部長が駆け乗ってくる。

「いずれにしても私たちにできることは、見守ることだけだ」
それが魔力を行使しないものの運命か……



夜中。

ケイトがスガタのもとへとやってくる。
ゼロ時間のなかった一日だが、芝居で疲れてしまったためかスガタは再び深い眠りの底へと落ちていた。

ケイトはスガタと胸を合わせる。
スガタの胸に刻まれたザメクのシルシが再び光を発し、ケイトはハァハァしながらも再び服を羽織る。

「いつも君がしてくれていたの?」
スガタはケイトの存在に気付く。

「君が……ひが日死の巫女だったんだね」




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