閃光の指圧師並みの速度で返ってきた返信メールで激励の言葉をもらい、シンクは気合を入れ直す。
大戦直前。
ビスコッティの兵はミルヒの言葉で大盛り上がり。
そののち、遠征戦とことで隊列を組んで進軍開始。ビスコッティは2万、ガレットは2万3千の兵がそれぞれ進軍する。
3バカは、今回の戦場に守護力がイマイチ強くない場所があるという話をする。
問題なのは、そこには魔物が現れる可能性があるということ。禍々しき姿を持つその正体はどのようなものか……
とは言え、ゴドウィンは魔物など数百年も前に大地の底に封じられたと主張する。
そうであればいいのだが、実際目撃例があるので何とも言えぬところか。
「いるって聞いたもん。嘘じゃないもん」
ゴドウィンが一向に信じないため、ノワールが拗ね始めてしまいました(´・ω・`)
レオ閣下の真意を聞き出せなかったガウルもこの戦に参加している。レオ閣下が星詠みで見た未来について話したのは、バナードとビオレに対してのみ。その未来では、エクセリードとパラディオンの所有者が死ぬとのことであったため、レオ閣下はその二つを奪取することを画策していた。
領主をやめることも辞さない覚悟。その席はガウルに譲ろうと考えていた。
確かに、ガウルには人に好かれる才もあってそれなりに務めあげることもできよう。しかしながら、それとレオ閣下が領主をやめるのは話が別。ビオレはそれを主張しようとしたが……
レオ閣下は耳をペタリとして無視モード(´・ω・`)
だからバナードが良策を提言。それが今回の戦である。
ビオレたちの任務は潜入と貴重品奪取。ビスコッティ本陣に密かに潜入し、ミルヒからエクセリードを盗み出そうとしていた。
シンクとエクレールはまたも同じ組。
今日もいつも通り仲の良い二人。彼らが始めて会った日におっぱい揉んだり全裸に剥いたりしたことをユキカゼは知っており、親方様に伝える。
「ほほう。それはそれは」
仲良きことで(*^ω^*)
ユキカゼがそれを知っているのは、リコッタに録画を見せてもらったため。
そのデータください(*´ω`*)
ともかく、先陣二人は仲良し。
不安なのは魔物の方だが……今のところは問題ないよう。
開戦まで間もなく。
そのカウントダウンが始まり……ついに開戦。
早々にシンクは狙われる。
それは、正確に言えば彼のパラディオンを狙ってのもの。だからガレットは徹底的にシンクを狙えばいいのだが、エクレールにもちゃんと狙いを定める。
サービスカットを提供するためにもね(*^ω^*)
しかしそう簡単にはいかない。
「あんな恥ずかしい思いは……二度としないと決めている!」
あら残念(´・ω・`)
相手がパラディオンを狙っているとあって、シンクはそれを武器化することなく戦っていく。
ミルヒのもとにはガレットからの使者が現れる。
やってきたのはビオレら。彼女たちは無礼承知で姫様に願いを聞き入れてもらうようやってきたのだが……
そこにいたのはミルヒではなかった。
葉っぱを頭に乗せて化けたリコッタ。
狸だったのかー(´・ω・`)
リコッタからの合図が上がる。
それは、本陣への急襲があったことを意味する。
リコッタと入れ換わって戦場に出ていたミルヒは、レオ閣下が隠し事をしていることを確信。戦にはいつだって正々堂々と向き合うお人であったのだから。
その理由は何か。それを直接窺うために、シンクやエクレールとともに先を急ぐ。
ビスコッティの領主として、エクセリードの主としてはもちろんのこと……
『何より、レオ様のことを大好きな、ただのミルヒオーレとして』
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