あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 07話『ほんとのお願い』

あなるが秘密基地にいたのは家出してきたため。
一度は戻った彼女であったが、そこでなまはげのような母親に怒られたようでここに来たのだという。
家出にはぬいぐるみとタオルも同行。それがないと眠れないのだからしょうがない(´・ω・`)

しかし、じんたんはあなるの家出には反対なようで、学校にも行かねばならぬことを指摘する。
まさかじんたんに言われることになろうとは思いもしなかったところだろうが、経験者だからこそわかることがある。

「いいか安城。学校ってのはな、一度休みだすと面倒なことんなるぞ」
ふむ(´・ω・`)

「最初の一歩は気楽なんだ」
つまりあなるで言うところの今の段階。

「一日ぐらい休んだって何も変わらねぇ。だけどな、変わらねぇからもう一日もう一日って積み重なっていって、気がつけばもう自分はまんま……って、こんなことホント俺が偉そうに言えたもんじゃ…」
だが説得力はある。
伊達に引きこもっていない。

「やっぱり、宿海って変わんない」
「ん?」
「自分が大変な時でも、人のことばっか考えて」

それはじんたん自身がめんまに言った言葉と同様のもの。
彼は自身のことを理解してはいなかったか、それとも……

「俺はそんなんじゃねぇし…。めんまの方がずっと…」
二人とも、だよ。

「ゆきあつとも話したんだけど…私ら、いつまでもめんまに囚われてる…とかさ、よくないんじゃないかなって」
「つったって、現に家にいるわけだし」
「うん…だからさ、そういうの」
なぬっ!?
信じてなかったのか(´・ω・`)

そういう問題ではなかったのかもしれないが、じんたんは立ち上がり家に帰ろうとする。
それを止めようとするあなるはカバンに躓き……

画像
二人は急接近。
タイミング悪く、カレ牛を買ってきてくれたぽっぽが帰ってきてしまう。
ぽっぽは密着したじんたんとあなるを見て静止。
今の二人の状況を見て冷静に判断を下す。

「カレ牛撤退!」
ぽっぽは空気が読める人ですから(´・ω・`)



誤解解け、めんまの日記帳を見ようとことに。

『俺の知らないめんまがここにいる。俺の知らないめんまの思いが…ここに』
ページを開く。

2月12日 くもり
今日はみんなとあそびました。
おもしろかったです。

2月14日 はれ
今日はみんなとあそびました。
たのしかったです。


(´・ω・`)


「適当…」
「面白かったか楽しかったか、それっきゃ差がねぇ」
「あいつ、作文苦手だったもんなぁ」
なら仕方ない(´・ω・`)

それに、全てが同じような文章というわけでもない。

3月21日 
今日はみんなとあそんでいるときころびました。
いたかったです。


「お、ここも違うぜ。今日、みんなでじんたんのお母さんのお見舞いに行きました」
「っ……!」
「お見舞い……か」


あの夏の日。いや、春の日。
いつものようにみんなでじんたんママのお見舞いに行った。
彼女はずーっと入院しているため、めんまは神様にお手紙を送ろうと提案する。
画像

それはいいアイディアだとして、どうやって送ればいいか。それを考えていたところで、ぽっぽがとあるポスターを指さす。
そこには“龍勢”という、彩の国まごころ国体の告知ポスターが貼られていた――


その時のことを思い出し、じんたんはページを捲る。

4月8日 
みんなで花火をつくろうってきめました。
むずかしいとおもいました。
でもがんばります。


それでぽっぽたちも思い出す。

「ロケット花火に手紙入れてよ、神様に届けようって。 おい! これじゃねぇか、お願いって!」
「そうだよ! きっとそう! あの時作ろうとして結局ダメだったじゃん! ねぇ宿海!」

それがめんまの願いかどうかはわからないが……この行為はじんたんママのためにおこなうもの。
じんたんはめんまの日記帳に優しく触れる。



「遅じんたん。不良じんたん。薄じんたん」

そんなことを呟きながらだらしない格好でゲームをしていためんまは、誤ってベッドから落ちて頭をぶってしまう。
そこでふと浮かんできたのはじんたんママの優しい表情。
画像
この記憶はいったい……?

てなところで、じんたんが帰ってくる。
喜んで姿勢を正すも……

「じんたんなんて知らないもん」
素直になれないめんまが可愛い(*^ω^*)

そんなこんなで待機していためんまだが、じんたんはなかなか部屋にやってこない。とことで、様子を見に行くことに。

「夜中にごはん食べると、ブタさんになっちゃうんだから」
「ブタになるのはお前」
その言葉の示す意味は、じんたんの作っているものを見ればすぐにわかる。

「塩ラーメン。かきたまの…」
「ケンちゃんラーメンはなかったからな。餌付けでもして、機嫌とろうと思っただけだ…」
もう、じんたんも素直じゃないなぁ……(*^ω^*)


「おーいすぃーー!」

めんまが喜んでいるようで何より。
だが、そろそろじんたんパパが帰ってくるとのことで、早く食べてしまわねばなるまい。

「そうだ。明日も俺、学校行くから。 だから……ついてくるなよ」

そう言うじんたんの目を、めんまはじーーっと見つめる。
決してそれに目を合わせることのできないじんたんであったが、

「えらい!」
とことで、ご褒美のあーん。

「ぃ、いらねぇよぉ」
せっかくの機会なのにもったいない(´・ω・`)

「でも、もう変なことしちゃダメだよ」
(´・ω・`)



翌日。

「で、どうして学校休んでるのに制服着てんの?」
「…いいじゃねぇかよ。何着たってファッションの自ゆ」
「ないな」
エェェ……(;´Д`)

しかし、それはじんたんの言葉を否定してのものではなかった。

「花火の火薬取り扱いは、火薬類取締法において、18歳以上で国家資格を持っていないとおこなえない」

玩具花火の括りならばなんとかなるが、それもライセンスが必要なことには変わらない。
せっかく5人集まっての相談だったというのに、芳しい情報は得られなかった。
それはそれとして、あなるは昨日掃除をしていた時に見つけたある物を皆に見せる。

“花火のつくりかた”
可愛らしく書かれたそれだが、内容は実に過激的なものだった。

①花火をたくさんあつめてかやくをバラバラにしてからいっこにまとめる!
②「トイレットペーパーのしんに入れる。燃えるからダメ!!!
③ロケットのなかにはらっかさん。 キラキラ光る!!! キレイ!銀紙を切ってあつめる。
④どうかせん 新聞紙をのばしてテープでくっつける。
⑤どうたい 竹をとってくっつける。山からとってくる。なるべくでかいやつ!

怖い……けど、昔はこれでいけるのだと思っていた。
祭りで見るのよりも凄いのが飛ばせると。
画像
高校生だって何だってできるような存在に見えたが、その高校生である今は……

「あの頃の方が、何だってできたような気がする」

とりあえず、何とかできないか方向性を探ることに。と言っても、これがめんまの願いでなければただの徒労。

「なあ宿海君。お前んとこにいるめんまに、ちゃんと確認したのか?」
否。

「本人に確かめるのが、怖いのかもしれないな」

そう言い、じんたんはゆきあつ達の横を通り過ぎる。

「一瞬デジャヴ」

いつも先を行くじんたんと、それを見送る可哀相なゆきあつ。

「ねえ。何で言わなかったの?」

それは、電車で話した内容のこと。
あの日、何か相談があるとめんまが呼び出したのだと……それを言いださなかったのは、じんたんがいたから。

「お前は重要なことを忘れている。 “宿海には内緒にして集まろう”って言ったんだよ。……めんまが」
ふむ……(´・ω・`)


じんたんは篤にダメ元で花火を作れる人について訊いてみる。
すると思いかけずビンゴ。現場にいるおじさんが花火師とのことだった。

篤からしてみて気になるのは、どうしてじんたんがそんな話をしてきたのかということ。
一人ではない。ぽっぽたちとおこなう。
それを聞き、篤はほっとした表情を浮かべる。そして、頼んでくれると言う。
嬉しいところであったが、そこへ騒がしいめんまがやってきてしまう。



後日。
その人のもとに行って話を聞くことになったじんたんだが、簡単なやつでも20万はかかるとのことだった。
待機していたぽっぽとあなるもその金額に驚くが、二人で死ぬ気でバイトすれば何とかなると、前向きに捉える。

「俺もやる。バイト!」
え……?(´・ω・`)

じんたんも社会復帰に向けて第一歩を踏み出す。
とことで、あなるの働いているお店でバイトをすることに。あなるはレジの打ち方を教えるも……

「なんで私が一ヶ月かかってマスターした技をいきなり……」
「それ時間かかりすぎだろ」
(´・ω・`)

しかし、じんたんのいらっしゃいませの言葉は小さく。
そんなところで、同じ高校の生徒がやってくる。彼らは、学校に来ていないのにバイトをするあなるたちの話をして……

「いらっ、しゃい、ませー!」
不器用なあいさつ。
そしてどや(´・ω・`)
画像

あなるが思わず笑い出してしまうのも無理はないだろう。

『なんかこうしてると……あの頃と変わらない』

あなるはポスターを貼る。

「テープとって、じんたん!」
じんたん(´・ω・`)

そう呼んでしまったことに遅れて気付き、
「や、どみ……」

そのお返しとばかりに、
「あいよ。あなる」
(*´・ω・`*)


じんたんがバイト。それにより、花火のことを本気で考えていることを知ったゆきあつたち。二人も道楽に付き合うという選択肢があったが、それを選ばない。

『ちょっと茶でもしよう』
ゆきあつはつるこを誘う。

「もうすぐ試験よ。無理」
『さすが学年4位』
「学年2位が何言ってんだか。じゃあね」
つるこは電話を切る。

「あんたについていくのは、相当大変なんだから」

だからつるこはパッチンを外し、本気モードで勉強に取り掛かる。



じんたん帰宅。

「じんたんこんな遅く……不良!

じんたんは立ちはだかるめんまを軽くスルーして風呂へ。

「じんたん絶対変!」

夜はすぐ寝るし、朝はすぐ出かけるし……
そんなところで今日のわんこ。

「わんこがメスだったらじんたん変なことしてるって決めた!」

オスカルちゃん メス 7才。
めんまはガックシ項垂れる。

そんなところで来客。篤が出る。
その人はじんたんが学校をやめてしまったのかと訊いてくる。それは、彼がバイトをしているところを見てしまったため。
宿海家では自由意思だからいいのだと言う篤だが、

「いくない!」
画像
と、めんま。
いくないと叫んで家を出ていってしまう。

向かったのは秘密基地。
そこではあなるがいて、ちょうどぽっぽから電話がかかってくる。
もちろん話はバイトのこと。

「ロケット花火ってお金も飛んでくんだね~」

その一言で、めんまは思い出す。

『花火……。お願い……めんまの……』

そしてこの場を後にする。

「そういやぁさぁ、ゆきあつるこから連絡きた?」
『あぁ……なんかちょいちょいな』
「あいつらも来ればいいのにねぇ。じんたんのこと気になるくせに」
『ん? じんたん?』
「っ…! 何よ。じんたんはじんたんじゃん! あんただってそう言ってるじゃん! 何が悪いの、じんたんの!」
(*´ω`*)



夜。
じんたんはぽっぽが働く現場で工事現場のバイトも始めた。
精力的に働く彼の今は実にカッコいい。

「かっけぇんすよ。じんたんは」

その様子をめんまも見ていた。

『めんまが……自分のこと考えてない間、ずっと……じんたんがめんまのこと、考えててくれたんだ…』

じんたんが進む暗い道を照らすようにライトアップする。

「かっけぇんすよ。ピカピカ光るじんたん」

大事なことだからもう一度言おう。

「かっけぇんすよ」

じんたん自身も、彼が進むべき道も、輝いている。



じんたん帰宅。
するとそこにはたくさんの蒸しパン。
食べてみると、想像以上においしい。母親の味に物凄く近かった。

「ねえじんたん。学校大変?」
めんまのその問いに、じんたんは楽しいと答える。

「こう生きてるって感じがするっていうかさ」
それはあくまで表現上のこと。

「めんまもね。生きてるって感じするじんたん見てると、生きてるって感じするよ!」



じんたんら3人は前金を持って花火師のもとを訪れる。
まだ足りないものの、それで作り始めてくれないか。そう頼むじんたんたちであったが、残念ながらダメになってしまったのだという。

町の役員さんについつい話してしまい、高校生に手を貸すなんてと怒られてしまったと。
だが、ここで諦めるわけにはいかない。

「誰ですかその役員って! 俺直接話して……」

それは、本間さんとこのあの人。


イレーヌはめんまに向けて手を合わせる。

「お姉ちゃん。仁太君たちが、あなたのためにいろいろ頑張ってくれてるみたいよ。……………………ふざけてるわね
どっちが(´・ω・`)
画像





"あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 07話『ほんとのお願い』"へのコメントを書く

お名前:
メールアドレス:
ホームページアドレス:
コメント: