[ C ] #11『control(未来)』

運命ではなく必然。
でもそれを運命と呼ぶか。

決済までは一時間ほどという今この時、公麿と壮一郎のディールが開始される。
オーロールを使ってくる壮一郎に対し、公麿は5000万のミクロフレーションで攻撃を仕掛ける。
壮一郎は……

「10億!」

ダイレクトで公麿への直接攻撃を試みる。

公麿を守ろうとする真朱は黒煙で撹乱を試みるも、それをあっという間に振り払われ、自分もオーロールに捕まってしまう。
公麿は真朱を呼び戻し、すかさずジェルジュを召喚する。そしてメゾフレーション。
しかし、ジェルジュとの戦いは先ほど壮一郎もしたばかり。公麿の攻めはそううまくはいかない。

さらにはQまでも現れてしまい、カニバリゼーションで空間をパクリ。オーロールもろともジェルジュは深刻なダメージを負ってしまう。
再びジェルジュから真朱へ。

「残念だよ」

壮一郎は自分の後を公麿に継いでほしいと思っていたと言う。
この一瞬を永遠にしてほしい。その価値観は共有できると信じていたと。

「俺は御免だよ」

それが公麿の意思。
時すでに遅し。今更会話ではどうにもならぬか。

マクロしかない。真朱はそう公麿に言う。
撃ちたくないと感じる公麿だが、全力でいくしかない。その真朱の意思を受け、オーバーヒーテッド・エコノミーを発せようとする。
しかし、そこでQの力がはたらき、動きが停止してしまう。

「もしお前に妹がいて同じ目にあったならきっと……お前も俺と同じように振る舞っただろう」

そうかもしれない。
しかし、そうでないのが現実。今なのだ。

それに、壮一郎のおこないは必ずしも妹さんが望んだものではない。結局は自己満足でしかない。それが今の公麿にならわかる。
怒りを込めてダイレクトを振るう壮一郎であったが……
公麿たちは再び動きを取り戻す。

公麿は真朱に10億をチャージ。
真朱はQに自分と公麿の関係、アセットとアントレの関係を諭す。

一方、公麿と壮一郎はダイレクト同士の戦いをおこなう。
壮一郎は妹が言っていたこと、今がずっと続けばいいと言っていたことを実行しているのであることを話す。
確かに彼の行いはその妹の希望に沿っていることなのかもしれない。しかし、事実としてその行動によって犠牲になった人は多々いる。公麿はそれを何度も目にしてきた。そういった犠牲の上に成り立っている“今”だと知ったならば、妹さんはどう思うか……

でも壮一郎が動かなければ全てが潰れたかもしれない。そう考えれば、救われた人も確かにいる。それもまた事実なのだ。
未来はないが……

「妹さん…、ホントは、違うって言ってほしかったんじゃないの? 自分が言ったことを!」


真朱はQにスコーチド・アースを放つ。
四方八方からQに襲いかかるその攻撃であったが、それではQに決定的なダメージを与えることはできない。

逆に再び動きを止められ、真朱の主張を黙らせようと攻撃を加えてくる。
真朱はそれでもQへの言葉をやめない。公麿と別れるのが嫌でも、真朱は彼のためにちゃんと目的意識を持って戦っている。
ではQはどうか。壮一郎のためになっているのか。また壮一郎はQのためになっているのかと……


壮一郎は今を精一杯生きている。
それによって昨日より酷い明日がくることを公麿は怖れる。でも、明日がくるのであれば、それはそれで幸せなのだということを公麿も理解せねばならないか。

どんな未来がやってきても、それもやがて今となる。その中で生きていけばいいと壮一郎は考えている。
Qを呼び、公麿を食ってしまえと命令する壮一郎だが、彼女は……妹さんはそれに反応しない。

勝るのは……届くのは、公麿のダイレクト。
しかし、そこで公麿にしろ壮一郎にしろ、ダイレクトが消えてしまう。

夢から覚める時間がやってきた。
金融街の市場は閉鎖される。
しかし、公麿の思いは止まらない。己の拳で壮一郎を殴る――!



壮一郎は夢を見る。
妹さんに休んでいいと言われる。父と似ているとも言われ、それはつまり父親にも守りたいものがあったのだということになる。
壮一郎が今までやってきたことは何だったのか……――


Cの連鎖は日本を通過した。
いずれこの極東金融街も消滅する。
ディールの途中だが決着はどうするかと真坂木は訊いてくる。

「俺の負けだ。 それでいい」

勝者となった公麿は言う。

「輪転機を 逆回転させてくれ」

その行為で後悔しないならば……
それが実行される。


お別れの時がやってくる。

Qはこれ以上戦うことが壮一郎のためにならないとわかった。
壮一郎の傍にいられたらと願いながらも、Qは……壮一郎の妹は、いるべきところへと帰っていく。

公麿と真朱もお別れ。

「30倍って……言ったよね?」

画像
真朱……(*´・ω・`*)

「あなたに会えて……良かった」

神の御業によってもたらされた出会い。
それはとても素敵なものだ……


公麿と壮一郎にも、別れがやってくる。

「未来で会おうよ」

それは公麿の考え。
壮一郎の考えは違った。

「俺は永遠に、今日に留まる」

それが壮一郎自身の意思だというのならば、それもやむをえまい。



何が正しくて何が間違っているのか。それが明確にあればわかりやすいかもしれないが、そうでないのが難しいところ。
皆はそれぞれの意思で世界を良くしようと戦い、その結果の世界が残る。それが良いか悪いか判断する材料もまた、難しいところ。
でも残るのであれば…判断できる意思があるのであれば、それはとても幸せなことなのかもしれない。

金融街があったから、今あるこの結果に辿り着いた。
金融街も大いに意味はあった。それのお蔭で大事なものを取り戻すことができたと、心に留めておかねばなるまい。



――公麿は目覚める。

そこは活気に満ちた現実世界。
今までは当たり前だと感じていたそれだが、実際こうして目の前にあると幸せだと感じられるものだ。

日本円はなくなってしまったが……かつての世界と大きく変わってしまったが……
各人が未来を取り戻せたならばと、公麿は感慨に浸る。

しかし、そんなところで真坂木が現れる。
未来あるところに彼は現れ、金融街は不滅である。それがこの世界の運命か。
それも含めてこの世界そのものの未来の可能性が無限大であるという証拠。だといいな(´・ω・`)

ともかく、公麿はこの世界の今を生きていく。
そして……

「「未来へ」」


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