電波女と青春男 12章『秒速0.00000000198センチメートル』

真は川からボールを見つけ出す。

「キラキラしてる」

そう言うエリオの方がよっぽど。
でも彼女はいいなと羨む。



明日が本番の試合。
真も暇なのでそれに参加へ。
今まで一度も勝っていないのでモチベーションが上がりづらいところだが、まあ仕方あるまい。

エリオも行くとことで、一応はいつも通りのノリ。
前川さんによるとサプライズもあるとのことだが、サプライズはその時の楽しみ。今はそのことをあまり考えるべきではないだろう。

とことで、エリオとともに星を見る。
天体観測が好きなエリオが野球するのは何故か。

「な……内緒っ!」
ならいいや。

社は真のことを見込みありと評した。
どこにそんな素質があるだろうか。目に映らない僅かな前進にさえ、追いつけないというのに。



翌朝。
真はエリオと女々さんとともに朝の準備体操。
それを終え、いつもの河川敷へと向かう。

するとそこには、リュウシさんが待っていた。
つまりは応援返し。
なるほどふむふむ(´・ω・`)

リュウシさんは都会側だが、応援するのは真の方。

「あたしは、丹羽君の味方なんだよ」
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熱いねーキャー!(*>ω<*)
恥ずかしさを紛らわすのとは別に囃したててみました(´・ω・`)

少し遅れて、人魚がやってくる。まあジュゴンな前川さんね。
彼女は非常事態を告げる。

「父がプレッシャーに負けて……逃げ出した」
メンタル弱(´・ω・`)

早速皆で相談する。
そんなところへ、女々さんがやってくる。
ほとんど出番がなさそうだからと自ら出向いたという。最後までプレイするに耐えないクソゲーのラスボスも、これくらいの積極性を見習ってほしいものだ。

彼女がサプライズ。
美少女監督に就任した女々さんは、真の弱点を分析。なかなかに的確だ。
ちなみに彼女が野球のルールを知っているかと言うと……

「熱意だけは、誰にも負けるつもりはありません!」

熱血監督に逆らった真はベンチスタート。
それよりもまず問題があることを前川さんは伝える。
ピッチャーがいないと。とことで、その代わりにはエリオが任命される!


整列。
そこには花沢さんはもちろんのこと、社や中島もしっかりといた。
真は一層気を引き締める。

まずは都会側の攻撃。
ピッチャーのエリオはマウンド上で入門書を手にして震えていた。ロージンバッグじゃないんだからそれはベンチに置いてきなさいって(´・ω・`)

『これから始まる大勝負。諦め×青春×電波の球宴。ここに開幕っと』

しかし真は補欠なのであった。
それは本気です(´・ω・`)

キャッチャーはエリオに何が投げられるか訊く。つまり球種のこと。
エリオが答えるのは、ボールのほかテレビのリモコンやピザなど。
まあそれでだいたいわかった。
しまっていこうぜぇー!


真は前川父を探す仕事を与えられる。
彼は逃げ場所がだいたい決まっているとのことで……常習犯とは呆れるところだ。

真が試合に出ていない分は、前川さんが試合に出ている。逆の役割の方がよかったのではないかと感じられるが、この方が面白いのだから仕方ない。
真は嫌だと言うが、それも仕方がない。あのことを皆に伝えるしかあるまい。
女々さんが寝転がった布団の匂いをぉ……

とことで、真は前川父を探しに行くことに。
エリオは第一球を投げる。物凄く山なりのボールだったものの、ちゃんとキャッチャーミットにおさまる。それに打とうにも相手はまだなかなかタイミングが掴めない状況らしい。
少しはもつかな。

真は逃亡した前川父の捜索を開始する。
これはある意味で猶予でもある。探すのに時間がかかれば、それは望まぬ不参加という体で諦めが可能になるのだから。

どうせ次はないのだ。あの時だって、試合に出れたとして両親の前で恥をかくだけだったかもしれない。あくまで、可能性の問題なわけだが。

真は前川父を発見し、その後を追っていた。
自分探しと主張する前川父だが、それは苦しい言い訳。逃げていたとことで、体力的にも苦しいところか。

逃げることは諦めても、前川父は行かないと言う。どうせ勝てないのだから。
それでも投げなければいけない。そして負けたら負け投手。その責任を負わざるを得ないのは辛いところだろう。
しかし、それは花沢さんも部活において実感したこと。
彼女に限らず、きっと多くの人が……

花沢さんは自分が投げることでチームに勝てるかもと期待を持たせることがまた嫌なのだと語っていた。それは羨ましい悩み。でもそれはそこまで悪いことではない、そして前川父だって同じ。
可能性を信じることは悪くない。

「今まで試合を作ってきたのは、間違いなくあなたです」

現に、大差で敗北した試合は一度もなかった。
無得点というところではなく、点差だけを見れば充分にいい試合であったと言えよう。それを作ったのは間違いなく前川父なのだ。

前川父は空を見上げ、汗を拭う。

昔から逃げ癖があったという。
逃げなかったのは結婚を申し込んだ時と居酒屋を始めようと思い立った時。そして、娘の名付けで妻と争った時だけと。
ではそこに新たなる歴史を加えようじゃないか。

真は前川父を乗せ、河川敷へと戻る。
その道中、娘との関係性を訊かれる。
単なる友達と言っても聞く耳持たぬだろう。コスプレ友達と言っても変わらないが。

逃げたから皆怒っているだろうとマイナス思考になる前川父。けど大丈夫。

「ヒーローは、遅れて現れるのが本道ですから」
うむ。


試合は2-0で都会チームリードの4回裏、商店街チームの攻撃。
エラーと四球で出塁して、1アウト1、2塁。

「代打……マコ君!」
ふむ(´・ω・`)

もちろん、次の回からは前川父が投げる。肩をぐるぐるさせねば。監督命令だから。

ここぞという場面。
真に、リュウシさんから声援。

「がんばれぇぇ!! にぃぃわぁぁくぅぅぅん!!」
恥ずかちいっ!(*つω∩*)

ともかく、真が打席に立つ。
秒速0.00000000198センチメートルの未知を信じて。

狙うは初球。
真ん中低めのストレート。
伊達に20打席近く凡退してきたわけではないのだ。
決まって投げるその球を叩く!

才能がなくても結果が出ることを願い、真は渾身の力でバットを振るう。

カキーン!

金属音がグラウンドに響き渡り、白球は真夏の空に上がる。
けど、ボールの行く先、落下地点ではライトが既にこちらへ向き直り捕球体勢に入ろうとしていた。

白球はいずれ落ちてくる。
夏の暑さには勝てなかったか。
でも……!

社は何かを感じているように、その白球を見続けていた。
すると突然強風が吹きだす。
ホームからライト側へ。

僅かな数センチを祈り、願う。
その奇跡の恩恵を、今だけは感じて……もらっていいのではないか。

白球はグングンと伸び――――

川へと飛び込んだ。

つまりはホームラン。
3ランホームラン。
真はダイヤを一周し、皆の祝福を受ける。

試合はまだ終わっていないけど、きっと大丈夫。前川父がいるのだから。

それにしてもいい采配だ。さすがは名監督。
そんな女神な女々さんから、ご褒美が進呈される。

ちゅるっちゅー!
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ふうむ(´・ω・`)
いい青春っぷりじゃないか。


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