STEINS;GATE 14話『形而下のネクローシス』

まゆしぃが亡くなった。
それから凶真は、彼女を助けるために何度もタイムリープをした。
しかし、どんな手を尽くしても、まゆしぃは死んだ。萌郁たちの襲撃がなくとも、運命に殺されるように……世界が結託してまゆしぃを殺そうとしているかのように……死という運命から逃れることはできなかった。

そしてまた、まゆしぃは殺された。
凶真はその場からラボへと駆け戻る。

まるで運命。
これこそが……しかし、凶真否定する。
機関も、運命石の扉も、運命の選択も……

『そんなもの……ない!

そして凶真はまたタイムリープする――




AD 2010.08.13 14:32

説明はともかく、一刻も早く秋葉原から離れるように紅莉栖とダルに言う凶真。
その表情は憔悴しきっていて、紅莉栖は深い説明を求めることはしなかった。できなかった。

ラボには凶真が一人。
まゆしぃを逃がそうとしても……きっと同じだ。
そんなところで届くメールも同じ。
そこで凶真は思いつく。閃光の指圧師にタイムマシンのことについて二人きりで話をしたいというメールを送り、彼女と会うことにする。

「動くな。両手を挙げろ」

先手を取った凶真は萌郁から銃を奪取。萌郁たちの組織の正体を訊く。
SERNなのかという問いに、彼女はラウンダーと答える。

「任務は、IBN5100の回収」

それを盗んだのは萌郁なのか。そう訊く凶真であったが、萌郁にはDメールを送ったという記憶はないはず。では何故ラボを襲うのか。あそこにはもうIBN5100はないというのに。

「理由は三つある。 一つ。君たちは知ってはいけないことを知った。 二つ。タイムマシンを作り上げた。 三つ。世間に公表しようとした」

全てお見通し。
でもそれは萌郁自身が全て把握しているというわけではない。

「私の指示は、FBからくる」

FBとはいったい……?
そんなところで凶真は不意打ちを受け、倒れてしまう。

「FBは、私の……全て」


凶真が目覚めると、すぐさま銃を突きつけられる。
凶真がジョン・タイター。そう推測されるが、それは違う。

時刻は19:30。
萌郁たちは今まさにラボに乗り込もうとしていた。凶真はそんな彼らに懇願する。

「頼む! まゆりを…まゆりを殺さないでくれぇっ!」

これまでのことを謝り、タイムリープマシン等は渡すと主張する。これまでのことはただの好奇心で遊びみたいなもの。しかし……

「もう…遅い」

返ってくる言葉はそれだけ。

「まゆりぃぃぃぃっ!!」

凶真は独力で相手の拘束を振り破り、ラボに駆け込む。そこではやはりまゆしぃは殺されており……
凶真はまたタイムリープをおこなう――




AD 2010.08.13 16:56

何度目だろうか。
もはやそれもわからぬくらい、凶真はタイムリープしたことだろう。

「もう……たくさんだ!」

凶真はタイムリープマシンを破壊しようとする。
しかし、運命に抗うためにはこのマシンは必要。うまくはいかずとも、これまで何度もこの時間にまで戻ってくることができたのだ。
ギリギリのところで、凶真はその手を止める。

紅莉栖たちに説明する間も惜しんで、凶真は柳林神社へと向かう。


「まゆりは……?」

もはやそんなことを訊く必要はない。
知っているのだから。

「ここにパーティーに誘いに来たことも…、コスプレ友達のために、ラボに戻る前に寄り道してくる…ことも。あいつがパーティーを楽しみにしていることも! ぜぇぇぇぇんぶ!!

「すみません……」

ルカ子にはその言葉を発することしかできない。


わかっていても、何もできない。
凶真は己の無力さを知り……

「そんなところで何してる?」

孤独な戦いをおこなっている凶真のもとに、紅莉栖がやってくる。

「紅莉栖……」
「初めてまともに名前を呼んだな。 何があった? いや…何が起きる?」

凶真がタイムリープしてきたであろうことは紅莉栖もわかっていた。それくらいに、凶真の様子はおかしかったから。

凶真は全部自分の責任だと、これまでのことを一つ一つ悔いていく。
ダルにハッキングしろなんて言わなければ良かった。
タイムマシンを作ろうなんて言わなければ良かった。
萌郁をラボメンにしなければ良かった。
そう自分を責める凶真を、紅莉栖は落ち着かせる。

「無茶しやがって、バカ」

それはタイムリープマシンを幾度も使ったことに対する言葉。あれを使えば、場合によっては凶真の存在そのものがなくなる可能性だってあったのだから。

「人間は根源的に……時間的存在である」

ハイデガー。
それは紅莉栖も言おうとしていたが、そもそも紅莉栖から教わった言葉なので当然と言えば当然のところだろう。

「俺は、どうすればいい……?」
「ラボが襲われるのは何時?」
「7時半過ぎだ」
「まゆりがどうして死んでしまうのか、いくつか可能性は考えられる。でも今は、話してる時間はない」

だから行こうと言い、紅莉栖は凶真の力になろうとする。
凶真は狂気のマッドサイエンティスト。世界の構造を作りかえる存在。

「無論だ。フーハッハッハッハッハッハッ…ハッ……!」
だね(´・ω・`)

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顔を赤らめながらも手を差し伸べてくる紅莉栖。
凶真はその手を取る。



ラボ。

時間は今から5時間ほど前。ちょうどタイムリープマシンが完成する頃にセットされた。
凶真はそこへ跳んで、タイムリープマシンが完成したら皆を解散させて紅莉栖に先ほどの話をするようにと言われる。未来から来たと言えば信じるからと。

「そもそも、タイムリープマシンを開発したのは、私なのだぜい」

それはつまり、自分のマシンに自信があるということ。
念のためにキーワードを決めるため、紅莉栖は今自分が一番欲しいものはマイフォークであることを伝える。
ふむ(´・ω・`)

ともかく、5時間前へ跳ぶことに。

「5時間前の私はさ……知らないんだよね。あんたが紅莉栖って…呼んでくれたこと」

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紅莉栖はとても優しげで、それでいて涙を浮かべた悲しい表情を見せる。
そんな紅莉栖ともここでお別れ。
凶真は5時間前へとタイムリープする――




まゆしぃはまだラボにいた。
彼女のコスが完成すると同時に、タイムリープマシンも完成するのだから。
とことで、その時がやってくる。

「実験はしない!」

凶真は完成間もなくその意思を伝える。
唐突過ぎたか。その不安があるものの、とにかく皆を解散させ、凶真は紅莉栖と話しあうことに。

「実はな…………俺は、5時間後の未来から来た!」
「は? 何そのバカっぽいセリフ」
(´・ω・`)

「お前、言ってることが全然違うじゃないか! 何が、私は多分信じるだ!」
「なーに勝手に言いだしてる。多分とか信じるとか、論理性皆無な発言、私がするわけないだろ?」
「言ったんだ! そもそもタイムリープマシンを作ったのは、私なのだぜいとか、得意げに!」
「バカじゃないの? はいはい、ワロスワロス」
『この女殴りたい……!』

気持ちは物凄くわかる(´・ω・`)
けどまだ最後のキーワードが残っている。

「お前が今一番欲しいものは、マイフォークである。どうだ?」

その言葉で、ようやく紅莉栖は凶真の話を信じようとする。それと同時に、

「恨むぞ5時間後の私……!」

でもやはりそれと同時に、あのマシンが理論通りに機能したことに対しては嬉しげな反応を見せ、素敵な笑顔を見せてくれる。
画像



ラボに戻り、これまでの……いや、これからの細かい予定をホワイトボードに書きだす。

まゆしぃを逃がすのでなく萌郁たちを止めるという方法も提言されるが、それも試した。で、ダメだった。
ある物事が起こる結果には、必ずそれを引き起こす原因が存在する。それが何なのかを考える必要があり、もしかしたらそれはまゆしぃが生まれたということが原因なのかもしれない。だがそれは運命論でしかない。それよりも、この事件の引き金として説明できるような事柄であるはず。

「もしかして、これが完成しなければまゆりは……」
「待って。短絡的に答えを出すのは危険よ」
「牧瀬紅莉栖の言うとおりだよ」

そう言ってやってきたのは鈴羽だった。

「世界を救うには……辿り着かなきゃいけないんだ。ダイバージェンス1%の壁を超えて、β世界線に」

ダイバージェンスというのは、この世界線がどこにあるかを示す数値。
その数値を指し示す唯一の手掛かりであるダイバージェンスメーターを、鈴羽は手にしていた。

「ニキシー管とは、作った奴はいい趣味をしている」
「そりゃそうだよ。作ったのは岡部倫太郎なんだから」
ふむ(´・ω・`)

凶真は運命探知-リーディングシュタイナー-という力を持っている。
それを利用し、未来の凶真が世界線の違いを数値化するメーターを作ったのだという。

0.337187。
それが現在のダイバージェンス。
世界線はロープのようなもの。一見一本のように見えるが、いくつもの細い糸が集まってできている。この一つ一つが世界線。一つ一つが干渉し合うことはなくとも、伝って行った先の辿りつく結果は同じ。それが基本的な世界線。
しかし、世界線が大きく変動して、今いるα世界線から1%を超えてβ世界線へ移動すると別の結果になる……と。

鈴羽はロープを伝って上る。確実に何かのプロだが、今はそれに触れないでおこう。
ともかく、彼女の侵入によって扉が開けられ、凶真と紅莉栖はその後について行く。

話の続き。
α世界線とβ世界線は大幅に未来が異なる世界線で、本来は行き来することは不可能なのだという。
Dメールやタイムリープでは移ることはできないが、世界に大きな事件が起きてその選択によって未来が変わる世界線の分岐点のような年がいくつかある。

「最近だと、湾岸戦争が起きた1991年、2000年問題があった2000年、そして…タイムマシンが開発された2010年」

3人はラジ館屋上の一つ下の部屋へとやってくる。

世界線の分岐点時ならば、α世界線からβ世界線への移動が可能になる。その方法が気になるところであったが……

「その前に……あなたの正体を教えて」

ビルにめりこんだ人工衛星らしき物体。それの扉が開く。

「タイムマシン。 あたしは、2036年から来たんだ」

つまりは……

「あたしがタイムトラベラー。ジョン・タイターだよ」


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