STEINS;GATE 21話『因果律のメルト』

「β世界線に戻れば……牧瀬紅莉栖が……死ぬ」

そのことをようやく思い出した凶真。

「クラッキングは……中止だ」



凶真は屋上で横になる。

コミマ最終日。ダルは今日も今日とて旅立っていく。
凶真はクラッキングを中止すると言ったきり。

「どういうつもりなんだか」

その凶真のもとに、まゆしぃが熱中症対策の水分を持ってきてくれる。
これからコミマに行くというまゆしぃもそれに気をつけなくては。でも彼女は凶真のことを気にしてくれて、帽子すら被せてくれる。
そんなまゆしぃを凶真は呼びとめる。


8月17日。Dメールを消す度に、まゆしぃの死は一日ずつずれていった。初めは13日に訪れていたものが、鈴羽のメールを消すことによって14日に。フェイリス、ルカ子、萌郁……そのことを考えると、本日17日の夜8時前にそれがやってくる。凶真はその前に答えを出さねばなるまい。

凶真はまゆしぃとともにコミマにやってきていた。
まゆしぃは目的の品を手に入れたように何より。が、凶真は回る必要ない。

「少し、考えたいことがあってな」

だいぶ深刻な表情を見せる凶真を、まゆしぃは心配になる。

「大丈夫? もう帰る?」

まゆしぃを不安にさせてはいけない。

「考え事というのは、この会場に潜んでいる機関の刺客のことだ。奴らをなんとかして出し抜かねばならんのだ」

1520にここで落ちあうことを約束し、凶真は偵察に向かう。

『あと5時間。諦めるな。それまでに見つけるんだ。世界線を変えずに、まゆりが生き残る方法を』

凶真は紅莉栖に電話をする。

紅莉栖はダルからサークル一覧のノートを捜させられる。その後、凶真から電話がかかってくる。
クラッキングに関して中止が決定してから丸三日ほったらかしのまま。それについての説明がなされることに。

「まゆりが……今日死ぬ」
それは紅莉栖も既に知っていること。でもだからこそクラッキングが必要であったはずなのに……

「ダメだ! クラッキングはなしだ。クラッキングはしないで、まゆりを助ける方法を考える」

そうしなければならない事情がある。しかし、今は説明できないとして、凶真は別の方法を求める。
でも説明しなければ紅莉栖は方法を考えることができない。協力することができない。

「時間がないんでしょ? 隠してる場合じゃない、岡部…!」
そこで通話は一方的に途切れる。



夜。
コミマ帰りの凶真とまゆしぃは、秋葉原まで戻ってきていた。

「ねぇ、オカリンはラボ寄ってく? まゆしぃはごはん食べていこうかなーって」

その言葉に特に反応する様子を見せない凶真。
とても疲れた様子で……

『もうすぐ……もうすぐ、まゆりはまた……』

もう19:04。
一瞬逃げることも考えた凶真だが、それで解決するわけではない。二人は歩き始める。

「ねぇオカリン。今日は何でついてきてくれたの?」

結局どこもあまり見ないままだったのだかあら、それは気になる。
まゆしぃは凶真より詳しいことはほとんどないから、見たいものとかあったらもうちょっと案内してあげられたと言う。
そんな会話にも凶真は反応を見せない。

まゆしぃは立ち止まり……

「今日はね、ありがとう」

初めて凶真と一緒に行ったコミマは嬉しかったとまゆしぃは言う。
まゆしぃ……(´・ω・`)

「ルカ子が、コスプレして恥ずかしがっているところを見てやろうかと思ったのだが、来ていなくて残念だった」
来てれば絶対人気出るのにね。

「次はオカリンもコスプレしてくれるともっと嬉しいかも」
「考えておこう」
「ホント?」
「その代わりまゆりも、コスプレして参加するのだぞ」
うむ(´・ω・`)

そしたらもちろんルカ子や紅莉栖も一緒。
全員が参加すればこそ、凶真はコミマに降臨する。
道は険しいが、やりがいはあるか。

「まゆしぃ次のコミマまでに頑張ってみるね」
次……

間もなく、怪しい車が彼らに近付いてくる。
まゆしぃの懐中時計はその時を止めていた。凶真はそんな彼女の手を引き、路地裏へ。
そこでじっとしているように言い、車の前に出る。

『変えてやる…運命を。因果を自分の手で! 俺が……俺がここで撥ねられれば…、命を投げ出せば、何かが変わるはずだ! 何かが……!』

しかし、そうはならなかった。
撥ねられそうになった凶真を、まゆしぃが庇ったから。

まゆしぃはようやく凶真の役に立てたことに満足していた。
そして間もなく、その力を失ってしまう。

どうやっても抗えぬ、あんまりな運命……
凶真は再びタイムリープマシンを使用する。



AD 2010.08.13 15:53

クラッキング開始。
その時の凶真は、ただただ項垂れる……


AD 2010.08.15 13:53

屋上で横になっていた凶真のもとに、紅莉栖が現れる。

「教えて。どうしてクラッキングをやめるの?」

凶真は遵法精神に目覚めたとやらで、らしくない。いつもの独善的態度はどこへ行ったのやら……

「独善的でなんかいられるか!」

凶真は起き上がる。

「狂気のマッドサイエンティスト? 鳳凰院凶真? そんなの全部妄想だ! 設定だ! 気付かなかったのか!?」
「………………初対面で気付いてましたが」
ですよねー(´・ω・`)

凶真の……いや、オカリンの様子のおかしさから、またタイムリープしてきたのだと悟る紅莉栖。今まで二人で考えてここまできたのだからと、今回も相談に乗ろうとする。
しかし、この先に待つ結末を前にして、オカリンは携帯を壊そうと……

「岡部!」
紅莉栖はその手を止めさせる。

「ねぇ岡部。あんた…あの時泣いてたんだよ。橋田も心配してた。怖い夢でも見たんじゃないかって」
だから教えてくれ。

「岡部の力になりたいの」

画像
紅莉栖はまっすぐな視線を向ける。

「7月…28日。俺はまゆりと、中鉢博士の会見に出かけた。そこで……そこで俺は、何者かに刺され倒れている、牧瀬紅莉栖を発見。電話レンジに繋がっていたダルの携帯にメールを送った。一通目のDメール…β世界線から、α世界線に移動することになった元凶。SERNに捉えらたそのメールを消し…、β世界線に戻るということは…つまりその世界に戻るということ」

紅莉栖もオカリンが何を言わんとしているか理解する。

「β世界線に戻れば……あのDメールを消せば……お前が死ぬ」



オカリンの携帯が鳴る。
まゆしぃからのそれに出て、オカリンの様子を心配する彼女の言葉を受ける。その流れ。

「あのね。昔よくまゆしぃにいろんなお話してくれたよね。えっと……機関には幹部が四人いて、ゲップとすだちと声優とじゃっこ?」
「玄武と朱雀と青龍と白虎だ」
そんなオカリンの話がとっても面白かったとまゆしぃは言う。

「あのね、まゆしぃのこと重荷に感じたら言ってね」
そんなこと……

電話はすぐに切れてしまうが、

「すぐに行くべきよ」
と、紅莉栖は言う。
彼女もとても辛い思いを抱えているはずなのに……


オカリンはコミマに向かってみて、まゆしぃに電話をかけてみるが繋がらず。
ダルに訊いてみると、かなり前に帰ったらしいとのことだった。



夕方。
お盆だから、まゆしぃはおばあちゃんに会いにお墓の前へとやってきていた。
最近怖い夢ばかり見る。夢の中でまゆしぃはいつも酷い目に遭って死んでしまう。そんなことを話していた。
その夢の最後には必ずオカリンが現れ、まゆしぃはありがとうを言うが、その声は彼に届かず……
まゆしぃのことを抱きしめ、とても悲しそうな顔をするオカリン。だからまゆしぃはごめんねって言うが、その声はやっぱり彼に届かず……

楽しい話に切り替える。
ラボメンがいっぱい増えたのだ。紅莉栖、萌郁、ルカ子、フェイリス、鈴羽……
ラボはとても賑やかで、オカリンも楽しそうで……

「でもね、たまには思い出すんだ。 最初にまゆしぃがラボに押しかけた時のことを」

春先なのに珍しく雪が降っていた。
学校が終わってラボに行くと、オカリンはいない。お部屋の片づけをしているうちに彼は帰ってきて、おかえりと言ってもただいまとは返ってこず、御苦労って返ってくる。
その後は毎日2時間くらい、ほとんど話をせずに過ごしていた。嫌な沈黙ではなく、ただそこにいるという感じで、ゆっくりゆっくりと優しい時間が流れていた。

まゆしぃは、いいことはなくてもあったと言える。
そのことにオカリン……いや凶真は、イリュージョンコンダクターからの攻撃の可能性があると言う。

『でも、そのイリュージョン子だくさん』
『コンダクターだ』
あ、うん(´・ω・`)

『その人は多分、悪い人じゃないと思うなー』


最近、まゆしぃはオカリンと会話をする時間が減ってしまった。
前は彼の顔を見れば何を考えているのかわかったのだが、今はそれがよくわからないでいた。

「ただ……なんかとっても辛そうで、苦しそうで、いつもいつも泣き出しそうで、それはまゆしぃのことなんだってわかって……。オカリンの重荷にはなりたくないのにな…」

また悲しいお話に。
切り替えていこう。

「おばあちゃん。いつまでもこのままじゃいられないよね」
「……このままでいい」

まゆしぃはオカリンに気付く。

「人質がどこにいるのか、俺は常に把握しているのだ。だからお前は俺の手から逃れられん。絶対にだ」
キリッ(`・ω・´)

「あんまり無理しちゃダメだよ」
「……お前に心配されるほど、この鳳凰院凶真はヤワではない」

でも……

「話せる時がきたら…、全てを話す」

今は帰ろう。
その前にうーぱのガチャガチャをやって……ね。


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