夏目友人帳 参 11話『映すもの』

田沼にとり憑いた妖怪は壊れた鏡の欠片を全部集めるまで離れる気がないらしい。
夏目は田沼から目を離すのも心配だったため、彼の家に泊まり込むことになった。
ご住職はまた出張中。今夜は若い者同士で二人きり……ね(*´・ω・`*)

「おい田沼の小僧。栗、くれ」
ニャンコ先生がいたっけなー(´・ω・`)

田沼は栗を剥きながら、昼間集めた鏡の欠片がどれだけ集まったかを夏目に問う。

「これだけど……見えるか?」

夏目は鏡の欠片を取り出すも、田沼にはそれがうっすらとしか見えない。だからこそ改めて夏目はすごいなと感じられる。それが夏目にとっていいことかそうでないかはまた別問題だが。

「おい小僧。それを気安く扱うな!」
「お前こそ、気安く田沼を扱うな!」
「そうだ! 私の栗を返せ!」
「ふん」
「ふんじゃない! 私の栗を返してくり!」

そんなやり取りのなか、自分がとり憑かれる方がずっとマシだと考える夏目。彼の目の中に、鏡の欠片は吸い込まれていく。
鏡は元に戻りたがっているが故の現象。これがあるからこそ共鳴して探すことができているのだから我慢せねばならぬか。



寝る前。

「なあ。夏目は時々、こんなことあるのか?」
こんなことというのは、妖怪に何かを頼まれること。

「時々ではない。しょっちゅうだ」
ニャンコ先生、勝手に答えないでおくれやす(´・ω・`)
でも夏目がお人好しでそれらの依頼を引き受けているのは事実。まあいろいろと仕方がないか。



夢の中。
夏目は田沼にとり憑いている妖怪の夢を見る。
彼女にとって大切な人にもう来ないでくれと拒まれる。そんな夢を見て目覚めると、

「私の夢を覗いたな、小僧」
うむ(´・ω・`)

彼女が話していた相手の妖怪が、探している妖怪というやつなのだろう。

『あの妖怪、何かを患っていたようだ』

銅鏡があれば治してあげられるのだろうか。
彼女は治そうと行動を起こした時の記憶を呼び起こす。

大切な者を助ける手段を探してあらゆるところを歩きまわった彼女。極寒の地で倒れそうになっても、執念で立ちあがって先を目指した。
鏡を狙っていると知った者たちは彼女の邪魔をしようとするも、それを乗り越えて彼女は鏡を手に入れた。
そして大事な者のもとに戻ったのだが、かつて彼がいた場所にはもう誰もいなかった――


何かガラスが割れたような音で、田沼は我に返る。
音がした本堂の方に行ってみると、ガラスの小さな部分が割れていた。さすがにこのサイズで、鍵を解くような場所でもないのだから、泥棒なんてことはないだろう。
破片は内側に散乱しているため、割ったのは外から。田沼によるとこのごろ森のアライグマが悪さをするとのことだが、そう楽観してはいられぬ。夏目は犯人を見つけようとし、田沼はその後を追う。

「あいつに見えているものがわかれば、何をしようとしているのか、少しは理解できるのにな…」

あいつというのは夏目のこと。彼に見えているものは田沼にとり憑いた妖怪にも見えているため、彼女は田沼の体を借りている礼として目を貸してくれることに。
それで見て、田沼はすぐに気付く。窓ガラスが割れた場所から続く足跡に。

「こんなものが、夏目には見えてるのか」

その後を辿り、田沼は夏目と合流する。

「学校をうろついていた、金槌妖怪がいる」

その先には確かに不気味な妖怪がいた。

『これが……こんなものがうろついているのが、夏目の見ている世界なのか』

金槌妖怪が振り返る。

「「どぅわぁぁぁぁぁ!」」
ビックリシンクロ(´・ω・`)
田沼も今は目を貸してもらって妖怪が見えているからね。

金槌妖怪はすぐさま攻撃を仕掛けてくる。それはやはり夏目の目の中に鏡を見つけたからであり、夏目を壊してそれを取り出そうと、金槌を振り下ろす。が、それを田沼が止める。

「小物のくせに、私の鏡を横取りするつもりか」

正確には彼にとり憑いている妖怪。彼女は田沼の口から力を発し、金槌妖怪を追い返す。

「いいかげんにしてくれ。田沼に妖怪を見せたり。 助けてくれたんだろうけど…、田沼にこんなことをさせたりして! 鏡が大事なんだろ!? 大切な友人がいるんだろ!? 俺にとっても、田沼は大切な友人なんだ! これ以上、無茶をさせるんなら許さない!」

だから、夏目は自分にとり憑くように言う。鏡探しは手伝うから、田沼は解放してやってくれと。
しかし、田沼に憑いた妖怪は言う。

「妖を見たがったのは、こいつ自身だ」

夏目は話す必要がないからと、ほとんど妖について話さなかった。それは優しさからのものであるのだろう。そうはわかっていても、やはり話してくれないと大切なことはわからないのだ。それは田沼も彼に憑いた妖怪も共通して感じることだった。

「私の友も、話してくれなかった」

だから彼女は風の噂で真実を知ることとなった。大事な彼は重い病にかかったことを打ち明けられず、彼女にうつさぬよう去ったのだと。
自分のためにそうしてくれたのだとわかっても、風の噂でそれを知るなんてとっても悲しいことだから……(´・ω・`)

話してくれてもどうにもならなかったかもしれないが、それでも彼女はその噂を知ってから必死になってようやく手に入れたのだ。病を祓うと伝わる鏡を。
あとは彼を見つけだすだけのところだったのだが……

「ああ、鏡…… 早く集めないと、あいつが……早く見つけないと手遅れに……」

田沼に憑いた妖怪のどうしようもない思いは痛いほどに伝わってくる。
彼女も宿主を変えることができるのならそうしてやりたいようだが、今の彼女には田沼の体に留まるのが精いっぱいなのだという。

「すまん、人の子。あと少し…、あと少し……」

そんなところでようやくニャンコ先生がやってくる。

「あの金槌が何者なのか様子を見ていたのだ。ま、手助けする前に、そいつが追っ払ってくれたがな」

あとはニャンコ先生が見張っててくれるとのことで、さっさと寝るべきか。

「明日で片を付けるぞ」
うむ(´・ω・`)

「と、その前に。田沼を布団へ運んでくれ」
「ニャ、にゃんだとー!?」
割と重荷を背負わせますね(´・ω・`)

文句を言いながら、ニャンコ先生は田沼を引きずっていく。その間に、夏目は割れた窓ガラスを片付ける。

「重ーい! 小僧、重すぎるのだ。 ダイエットしろ! 私のように、スマートんなれ!」
なんの冗談ですか(´・ω・`)



翌日。
二人は疲れた様子で多軌におはよう。

「よく覚えてないけど、俺、なんか凄いの口から出した気がする」
出しましたね(´・ω・`)

それはそうと、多軌は手作りのお守りを差し出す。
役に立つか怪しいとしても、作ってくれたというその気持ちが嬉しいのさ(*´・ω・`*)

「徹夜して作ってくれたのか?」
「そ、そんな無理してないわよ」
「多軌はすぐクマができるな」
もう(*´・ω・`*)

「もう少し手先が器用になれるといいのにな」
「手先じゃなくて、センスの問題じゃないのか?」
そう言わんといて(´・ω・`)

もちろんとり憑かれた田沼用のお守りもある。

「ありが…うわっ! なんか、怖いぞ…」
逆に呪われそう(´・ω・`)
だけど多軌が作ってくれたものだと考えるとやっぱり嬉しいさね(*´・ω・`*)


今日で片を付けようというところだが、ニャンコ先生は一人で学校の外を探しているのだという。
さすがはニャンコ先生。やっぱりいざという時は頼りに……

「おいお前ら。ちゃんと妖の鏡の欠片をヒック、集めてこいよー」
画像
前言撤回(´・ω・`)


夏目の右目が痛みだす。
とことで、本日最初の欠片は男子トイレに。
そういえば欠片は光るものに溶け込んで隠れているとのことだった。そこにある鏡を探ってみるとすぐに見つかり、夏目の痛みは引く。
放課後も続くことになりそうだが、鏡を中心に探せばなんとかなるだろう。


休み時間。
田沼は自分に憑いてる妖怪に話しかけ、皆が行き交う今ここにも妖怪はいるのかと問う。
答えはYES。小さな奴らならいるとのことで、一時的に目を借りてそれを確認する。
小さな妖怪が歩いており、それを踏まないようにとやってきたのは夏目だった。

「夏目。お前の見ている……あいや、なんでもない」
さあ、探そう(´・ω・`)


夏目が目を痛め、その近くの水場の鏡で欠片を探す。

「お前ら何やってんだ?」

北本がやってきてしまう。

「い、いやぁ、いい鏡だなぁ」
「職人の腕が光ってるよ」
「そうね。銘はどこかしら」
どこだろうね(´・ω・`)
北本は自然にその場を去ってくれたが、やはりどう考えても苦しい言い訳だ(´・ω・`)


一応は順調に捜索は進み、鏡は全て確認した。あと光るものは何か……というところで、学校のプールに注目。
そこでも濡れ濡れになりながら鏡の欠片を見つける。
多軌は濡れないのか……(´・ω・`)

「夏目は、こんな思いをすることが、よくあるんだな」
え? 濡れてほしいっていう思い?(´・ω・`)
……あ、違いますか(´・ω・`)

「ああ。いつもうまく伝えられなくて、ごめん」

怖いとか不安は伝えるのが難しいのだから仕方あるまい。それは田沼にも、特に今ならよくわかることだろう。

「おいガキんちょども」
と、たぬき……じゃなくてポン太が現れる。……って、ニャンコ先生のことね(´・ω・`)

ニャンコ先生が近づくことで、再び夏目の目が痛みだす。
理由は明らか。とことで、ニャンコ先生は鏡の欠片……とも言えないくらいに大部分を修復させたそれを持っていた。

「私の実力をもってすれば、こんな欠片集めなど砂の中から砂を見つけるぐらい簡単なことなのだ」

ニャンコ先生は中級妖怪を使って集めさせたものの、彼らはことごとく使えず。
真面目にやれーと怒りを発動し、ようやくそれを集めることができたといったところか。

「砂の中から砂を見つけるって、なんか凄いこと言ってるようで、内容がからっぽだよな」
もははは(´・ω・`)

夏目の目から鏡の欠片がぬるりと出て、ニャンコ先生の持っているそれにくっつく。
そして、鏡は完全なものに形を戻す。

「さあ、これを持って去るがいい」
「ああ……、ありがとう」

そう言い、憑いていた妖怪は田沼から抜けその鏡に手を伸ばそうと……そんなところで、金槌妖怪が現れてしまう。
夏目はそれを止めようとするも、簡単に吹っ飛ばされる。そして金槌妖怪は田沼に憑いていた妖怪に迫る……
が、手にした鏡の力によるものか、あっさりと金槌妖怪を祓ってしまう。これならば病を祓うことも容易か。


「行くのか?」

夏目は田沼に憑いていた妖怪にそう問う。
答えはもちろんYES。そのために彼女はここまで執念深く頑張って来たのだから。
友を見つけ、病を祓い、存分に語り合うのだ。

『見つけられるだろうか。 重い病。 ひょっとしたら、もうその友人は……』

どんな結果が待っていようと、夏目が気に病む必要はない。
ここから先は彼女のやりたいことをやるだけなのだ。結果は後についてくるだろう。


さらば人の子。
心通わせる機会があるなら、怖れぬこと。
だが、それはまた難しいことなのだ……

『だからこそ、失敗もするし、得難いものもある』
そういうもの、なんだよね(´・ω・`)

そして彼女は去っていく……


「心配してくれた夏目達には悪いけど、ちょっと楽しかったよ」

夏目の見えているものが見えたし、あの妖怪とも話ができたものね。
話した内容についてはヒ・ミ・ツ(*´・ω・`*)
ともかく、夏目の苦労が伝わってきた。

「でも別に、苦労ばかりだけじゃないんだ。そうだったろ」

答えはYES。

「そうだったよ」

今度は多軌も、こんな経験ができるといいね(´・ω・`)


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